不思議島

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評判

不思議島の評価:

3.60/5点 レビュー 10件。 C ランク

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平均点3.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(4pt)

苦い話

 1991年に徳間書店から出た単行本の文庫化。ほかに1999年の徳間文庫版がある。
 良く出来た作品。240頁と短めの話だが、それもあって隅々まで計算され、印象深い一冊に仕上がっている。トリックはちょっとアレだが、それを軸に据えたストーリーが実に良く練り込まれている。さらに、そこから派生する人物描写が巧み。話の都合上、こうでなければならないという人物像が、要求通りに描き出されている。不自然さ、引っかかり、読者の感情移入などが計算され尽くしており、読後は、ああそうだったのかとうなづくばかり。
 やりきれない結末も上手い。
不思議島 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (創元推理文庫)より
4488460011
No.11
(2pt)

謎がない不思議

かつて村上水軍が支配した瀬戸内海の島々を舞台に、400年前に起きた怪奇現象と、15年前に起きたヒロインの誘拐事件を絡めて描いた作品。
だが、400年前の現象は無理に怪奇現象と考えないで、素直に解釈すれば本編の解決以外には考えられないから少しも謎ではない。また、いくら漁場の縄張りがあるからと言って、地元の漁師がこの事を知らないと言うのは不自然過ぎる。そして、15年前の誘拐事件の全容が次第に明らかになるに連れ、この事件が400年前の状況を真似た事はすぐに分かる。ヒロインの家族の状況から犯人も容易に分かる。「不思議島」という題名の割には謎が全く無いのである。これなら、ヒロインをサイコ・キラーに仕立てた伝奇サスペンス小説にした方が良かったと思う。その意味でも、本作をハッピー・エンドの結末にしたのは取って付けたようで頂けない。
「不思議島」と言う題名に惹かれて本書を手に取ったが、肩透かしを食った。
不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し)より
4191246062
No.10
(2pt)

謎がない不思議

かつて村上水軍が支配した瀬戸内海の島々を舞台に、400年前に起きた怪奇現象と、15年前に起きたヒロインの誘拐事件を絡めて描いた作品。
だが、400年前の現象は無理に怪奇現象と考えないで、素直に解釈すれば本編の解決以外には考えられないから少しも謎ではない。また、いくら漁場の縄張りがあるからと言って、地元の漁師がこの事を知らないと言うのは不自然過ぎる。そして、15年前の誘拐事件の全容が次第に明らかになるに連れ、この事件が400年前の状況を真似た事はすぐに分かる。ヒロインの家族の状況から犯人も容易に分かる。「不思議島」という題名の割には謎が全く無いのである。これなら、ヒロインをサイコ・キラーに仕立てた伝奇サスペンス小説にした方が良かったと思う。その意味でも、本作をハッピー・エンドの結末にしたのは取って付けたようで頂けない。
「不思議島」と言う題名に惹かれて本書を手に取ったが、肩透かしを食った。
不思議島 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (徳間文庫)より
4198910324
No.9
(2pt)

謎がない不思議

かつて村上水軍が支配した瀬戸内海の島々を舞台に、400年前に起きた怪奇現象と、15年前に起きたヒロインの誘拐事件を絡めて描いた作品。
だが、400年前の現象は無理に怪奇現象と考えないで、素直に解釈すれば本編の解決以外には考えられないから少しも謎ではない。また、いくら漁場の縄張りがあるからと言って、地元の漁師がこの事を知らないと言うのは不自然過ぎる。そして、15年前の誘拐事件の全容が次第に明らかになるに連れ、この事件が400年前の状況を真似た事はすぐに分かる。ヒロインの家族の状況から犯人も容易に分かる。「不思議島」という題名の割には謎が全く無いのである。これなら、ヒロインをサイコ・キラーに仕立てた伝奇サスペンス小説にした方が良かったと思う。その意味でも、本作をハッピー・エンドの結末にしたのは取って付けたようで頂けない。
「不思議島」と言う題名に惹かれて本書を手に取ったが、肩透かしを食った。
不思議島 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (創元推理文庫)より
4488460011
No.8
(4pt)

鏡を通り抜けたように、と青年は言います。

 「フシギ島、という島の名前、聞いたことはありますか?」
 二之浦(にのうら)ゆり子を呼び止めた青年は、さりげない会話の後でこんな事を聞いてきました。一ヶ月前に島の診療所に赴任してきた、里見という若い医師のようです。
 まだ西瀬戸自動車道ができるより前の時代です。今治(いまばり)から来島(くるしま)海峡を渡るフェリーの中で、ゆり子はこの青年から不意に声をかけられ、なんとなく話が弾みました。
 フシギ島の話とはその会話の中で出た話です。
 400年前の戦国時代の事です。村上水軍はこのあたりを支配し、ここを通る船から「帆別銭(ほべつせん)」、「艪別銭(ろべつせん)」という一種の通行税を徴収していました。帆別銭とは帆の大きさで、艪別銭とは艪(ろ)の数でそれぞれ徴収金額を定めていました。これによって村上水軍の庇護を受けるという意味もあります。
 むろん、そんなものを支払わずにすめば、その方がいいと考えるものもいる。その一隻が、ある霧の夜に来島海峡を通り抜けようとしたそうです。
 さいわい座礁もせずに無事にこの海域を抜けたのはいいのですが、夜が明けるにしたがって驚いたことに、海峡の前で通過したはずの小島、村上水軍が根拠の一つにしていた島が目の前にあるではありませんか。
 たちまちのうちに船は捕まり、船頭も水夫もみな首をはねられました。たった一人、飯炊きの少年だけが命を助けられます。彼がこのことを記録に残したのだそうな。それが、不思議な島、伏木島(ふしぎとう)として今に伝わる伝説となったらしい。
 鏡を通り抜けたように、と青年は言います。
 これが始まりでした。ここから瀬戸内海の暗流と、狭い島の社会の中でおきた15年前の事件が甦ります。
 青年は何者なのか。目的は何か。
 ゆり子の家族は仮面をかぶっているのか。だれが、どんな仮面を。なんのために。
 謎は解けるのか。悪夢は晴れるのか。
 人間の多面性と、海に生きる人々の思い、海を使った人々の思いをちょっと感じられて、面白かった。
不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し)より
4191246062
No.7
(4pt)

鏡を通り抜けたように、と青年は言います。

 「フシギ島、という島の名前、聞いたことはありますか?」
 二之浦(にのうら)ゆり子を呼び止めた青年は、さりげない会話の後でこんな事を聞いてきました。一ヶ月前に島の診療所に赴任してきた、里見という若い医師のようです。
 まだ西瀬戸自動車道ができるより前の時代です。今治(いまばり)から来島(くるしま)海峡を渡るフェリーの中で、ゆり子はこの青年から不意に声をかけられ、なんとなく話が弾みました。
 フシギ島の話とはその会話の中で出た話です。
 400年前の戦国時代の事です。村上水軍はこのあたりを支配し、ここを通る船から「帆別銭(ほべつせん)」、「艪別銭(ろべつせん)」という一種の通行税を徴収していました。帆別銭とは帆の大きさで、艪別銭とは艪(ろ)の数でそれぞれ徴収金額を定めていました。これによって村上水軍の庇護を受けるという意味もあります。
 むろん、そんなものを支払わずにすめば、その方がいいと考えるものもいる。その一隻が、ある霧の夜に来島海峡を通り抜けようとしたそうです。
 さいわい座礁もせずに無事にこの海域を抜けたのはいいのですが、夜が明けるにしたがって驚いたことに、海峡の前で通過したはずの小島、村上水軍が根拠の一つにしていた島が目の前にあるではありませんか。
 たちまちのうちに船は捕まり、船頭も水夫もみな首をはねられました。たった一人、飯炊きの少年だけが命を助けられます。彼がこのことを記録に残したのだそうな。それが、不思議な島、伏木島(ふしぎとう)として今に伝わる伝説となったらしい。
 鏡を通り抜けたように、と青年は言います。
 これが始まりでした。ここから瀬戸内海の暗流と、狭い島の社会の中でおきた15年前の事件が甦ります。
 青年は何者なのか。目的は何か。
 ゆり子の家族は仮面をかぶっているのか。だれが、どんな仮面を。なんのために。
 謎は解けるのか。悪夢は晴れるのか。
 人間の多面性と、海に生きる人々の思い、海を使った人々の思いをちょっと感じられて、面白かった。
不思議島 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (徳間文庫)より
4198910324
No.6
(4pt)

鏡を通り抜けたように、と青年は言います。

 「フシギ島、という島の名前、聞いたことはありますか?」
 二之浦(にのうら)ゆり子を呼び止めた青年は、さりげない会話の後でこんな事を聞いてきました。一ヶ月前に島の診療所に赴任してきた、里見という若い医師のようです。
 まだ西瀬戸自動車道ができるより前の時代です。今治(いまばり)から来島(くるしま)海峡を渡るフェリーの中で、ゆり子はこの青年から不意に声をかけられ、なんとなく話が弾みました。
 フシギ島の話とはその会話の中で出た話です。
 400年前の戦国時代の事です。村上水軍はこのあたりを支配し、ここを通る船から「帆別銭(ほべつせん)」、「艪別銭(ろべつせん)」という一種の通行税を徴収していました。帆別銭とは帆の大きさで、艪別銭とは艪(ろ)の数でそれぞれ徴収金額を定めていました。これによって村上水軍の庇護を受けるという意味もあります。
 むろん、そんなものを支払わずにすめば、その方がいいと考えるものもいる。その一隻が、ある霧の夜に来島海峡を通り抜けようとしたそうです。
 さいわい座礁もせずに無事にこの海域を抜けたのはいいのですが、夜が明けるにしたがって驚いたことに、海峡の前で通過したはずの小島、村上水軍が根拠の一つにしていた島が目の前にあるではありませんか。
 たちまちのうちに船は捕まり、船頭も水夫もみな首をはねられました。たった一人、飯炊きの少年だけが命を助けられます。彼がこのことを記録に残したのだそうな。それが、不思議な島、伏木島(ふしぎとう)として今に伝わる伝説となったらしい。
 鏡を通り抜けたように、と青年は言います。
 これが始まりでした。ここから瀬戸内海の暗流と、狭い島の社会の中でおきた15年前の事件が甦ります。
 青年は何者なのか。目的は何か。
 ゆり子の家族は仮面をかぶっているのか。だれが、どんな仮面を。なんのために。
 謎は解けるのか。悪夢は晴れるのか。
 人間の多面性と、海に生きる人々の思い、海を使った人々の思いをちょっと感じられて、面白かった。
不思議島 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (創元推理文庫)より
4488460011
No.5
(5pt)

多面性

一つ出来事であっても、立場の違う人々にとってはそれぞれに意味合いが違ったものとなり得ます。
人も同じで、見る者によって全く違った存在となります。それが、どんなに近しい人であっても。
自分自身であっても、時間が経てば・・・、情報が加われば・・・、状況は刻々と変化します。出来事の周りに位置する人々への見方が変わった場合は更に全体像も自ずと・・・。常に流動的とは言えないでしょうか。
ほんの数日間の話ですが、スピーディに展開していきます。その中で、人もどんどん変化していきます。単なる謎解きの面白さだけではありません。大変な秀作です。
不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し)より
4191246062
No.4
(5pt)

多面性

一つ出来事であっても、立場の違う人々にとってはそれぞれに意味合いが違ったものとなり得ます。
人も同じで、見る者によって全く違った存在となります。それが、どんなに近しい人であっても。
自分自身であっても、時間が経てば・・・、情報が加われば・・・、状況は刻々と変化します。出来事の周りに位置する人々への見方が変わった場合は更に全体像も自ずと・・・。常に流動的とは言えないでしょうか。
ほんの数日間の話ですが、スピーディに展開していきます。その中で、人もどんどん変化していきます。単なる謎解きの面白さだけではありません。大変な秀作です。
不思議島 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (徳間文庫)より
4198910324
No.3
(5pt)

多面性

一つ出来事であっても、立場の違う人々にとってはそれぞれに意味合いが違ったものとなり得ます。
人も同じで、見る者によって全く違った存在となります。それが、どんなに近しい人であっても。
自分自身であっても、時間が経てば・・・、情報が加われば・・・、状況は刻々と変化します。出来事の周りに位置する人々への見方が変わった場合は更に全体像も自ずと・・・。常に流動的とは言えないでしょうか。
ほんの数日間の話ですが、スピーディに展開していきます。その中で、人もどんどん変化していきます。単なる謎解きの面白さだけではありません。大変な秀作です。
不思議島 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (創元推理文庫)より
4488460011
No.2
(4pt)

流離う真実と重い過去を引き摺って

最初のうちは「恋愛冒険もの?」と戸惑ってしまうところもあると思いますが後半になるとあのことはこう繋がってくるのか、とミステリ仕立てになり最後にはいたたまれない真実が明らかになります。どんな目的があろうと無闇に人の過去や秘密を探ろうとしてはいけないな、ということを感じました。場面切り替えが早く、無駄を省いた形となる話なのでちょっとした伏線も探り易いのでは?また、短い間にさらっとさまざまな知識なども混ぜ込んであって納得させられます。
不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し)より
4191246062
No.1
(4pt)

流離う真実と重い過去を引き摺って

最初のうちは「恋愛冒険もの?」と戸惑ってしまうところもあると思いますが後半になるとあのことはこう繋がってくるのか、とミステリ仕立てになり最後にはいたたまれない真実が明らかになります。どんな目的があろうと無闇に人の過去や秘密を探ろうとしてはいけないな、ということを感じました。場面切り替えが早く、無駄を省いた形となる話なのでちょっとした伏線も探り易いのでは?また、短い間にさらっとさまざまな知識なども混ぜ込んであって納得させられます。
不思議島 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 不思議島 (徳間文庫)より
4198910324