(短編集)

福家警部補の挨拶

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評判

福家警部補の挨拶の評価:

3.76/5点 レビュー 83件。 B ランク

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平均点3.76pt

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全161件 161〜161 9/9ページ
No.1
(5pt)

コロンボファンに相応しき贈り物を

倒叙推理は限られた頁数の中で「知恵比べ」を描く最適の形式であり、
それゆえに、放送メディアが限られた時間の中で「知恵比べ」を描くに
当たっても親和性が高い。その最高傑作が「刑事コロンボ」シリーズで
あり、既に日本のテレビ界では「古畑任三郎」が堂々たる本歌取りに成
功していることは衆目の一致するところであろう。
本作は、コロンボのノベライズやパスティーシュでも実績のある作者
が、コロンボ研究で世界屈指の実力を誇る編集者の協力を得て世に問う
た倒叙推理小説集。そのトリックにおいても、人間描写においても「聖
典」に迫る内容である。
収録された4作の場面毎に「ここは『逆転の構図』、ここは『二枚のド
ガの絵』と思わせておいて『愛情の計算』、ここは『祝砲の挽歌』」と
いったコロンボの元ネタ当てを楽しみながら、エスタブリッシュな犯人
の完全犯罪がいかに破綻して行くかも楽しめるお徳用の作品集である。
ん、それでは作者に失礼?
いやいや、ものが倒叙だけあって、本末転倒で、第一作者が喜びます、
などと軽口を叩くと、この作者が得意とする落語のような話だが、実は
そこに課題もあって、「オッカムの剃刀」のラストで聖典を凌ぐ驚愕を
演出した以外は聖典へのリスペクト故に、やや手堅く纏めすぎたきらい
がある。第二シーズンでは、作者ならではの遊びも期待したいところ。
福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)より
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