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言語化するための小説思考



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【この小説が収録されている参考書籍】
言語化するための小説思考

言語化するための小説思考の評価: 4.16/5点 レビュー 44件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.16pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 41~44 3/3ページ
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No.4:
(2pt)

私の小説法に違反したため低評価です

長々ととある人物の紹介をした後に、「〜という話は僕が考えた嘘だ」と締められた瞬間にイラついて読むのをやめてしまいました。これから読まれる方は、このレビューを事前に見ておけば精神的ダメージを受けることなく読み進められるかと思います。内容は面白そうな雰囲気がします。
言語化するための小説思考Amazon書評・レビュー:言語化するための小説思考より
4065410436
No.3:
(4pt)

「言語化するための小説思考」は人生に役立つ

小川哲の本は基本的にすぐ買う。すぐ読む。面白い。それだけでいいといえばいいのだが、やはりそれはなんなのかを知りたいと考える。この本は小説の作法だけでなく、あらゆるコミュニケーションや創造行為、時には生きていくうえでいちばん大切なリズムの作り方のようなものが書いてあると思う。「言葉を生みだす過程で働いている思考の動きを言葉にする」これがテーマです。
この本では、「情報」という言葉がキーワードになる(いまならだれしも言いそうなことだが)。
小説を書くとは、読者に読ませるためのフィクションを書くことである。ところが、最初、読者は情報量ゼロで作者は情報量マックス、という状態だ。つまりどんな内容を読まされるのか、どんなことで自分の貴重な時間を割くのか、読み手はわからない。これでは不安になる。だから最初に作者は、この小説が読み手にとって面白いと思ってもらうための情報を与える必要がある。これは、旅行者に列車の切符を買ってもらうことに似ている。切符を買おうとするのだが、その切符に行き先が書いていないのでは困る。旅行者は当然不安になる。そこで、〇〇方面の列車であるとか、途中でこんな景色が見られるとか、こんな体験ができるとかいうそれなりの事前情報が必要となる。いわば契約書の中身のようなものだ。同じように小説家は、作品の中で、読者に対して(暗黙のうちに)ある種の契約を取り結ばなければならない。これが情報の出し方、という小川哲の考え方である。不特定多数の、趣味も人生も感性も異なり、会ったこともない人間に物語を読んでもらうには、あなたの時間を奪うことと引き換えに、こんな世界に導くということを最初に明らかにしておかなくてはいけないのだ(もちろん、ミステリーツアーというのがあるように、わざと情報量を絞ることで、読者の不安と好奇心を利用する契約もある)。つまり、小説とは読者とこうしたコミュニケーションを取ることで成立するものだというわけである。この後は、小説とは、結局小説とはどこにあるか、を探す旅のようなものだと語られるが、そこらへんのロジックはぜひ読んでもらいたい。
一番役に立つとぼくが思うのは、アイディアの出し方。
自分が不得意な分野に手を出してみる、日頃からアンテナを張る、いろんな人と話をする、連想力を高めるなどこれまでいろんなことが言われてきたが、ぼくは小川哲のかんがえがいちばんしっくりくる。自分が書いた文章のなかに、思わぬアイディアが含まれている。自分が書いてしまった文章が、収拾がつかなくなる、そのときこそ、アイディアを生みだすチャンスだという考え方だ。むかし、京都学派のひとりで木村素衛という哲学者が「表現愛」という概念を提出していたのを思い出した。あらかじめ表現したいものがあるというのではなく、「表現すること」で「表現対象を生みだす」というものだけど、アイディアもまさしくそうしたもの。
ただ、表現を「情報」の出し方に還元してしまうと、大事なものを見落とす可能性があると思う。おそらく、そこが小川哲の弱点。彼の今後が楽しみですね。
言語化するための小説思考Amazon書評・レビュー:言語化するための小説思考より
4065410436
No.2:
(4pt)

娯楽であって芸術であるミドルレンジの情報の弾丸

2025年、10/21出版。初出は、2024年7月~2025年6月の『群像』の「小説を探しに行く」。
 小説の技術において、一番重要なことは、「順番」となります。見知らぬ読者に、どういう順番で文章という情報を並べるか。情報量をいかにコントロールして、読者とコミュニケーションをするか。読者は多様で、小説家自身に小説の作法があるように、読者にも個々の小説のあり方についての作法がある。
 文章は、端的で的確で、単なる情報伝達以上の暗示を含むように、そして「象徴的で影響力の大きな出来事」を伝える連鎖で、基本的な小説は構成される。
 小説家になりたい人は、主題や設定などから入らず、書きたいことや考えたいことから、始めるとよい。アイデアから入ると、専門的になるか陳腐化するか、になりやすい。執筆している過程の中で、小説家はアイデアの種をまき、芽吹かせ、それをつまみながら、個人の想像の限界を超えていける。
 小説とは何か、と考えていると、自分自身の価値観が一番縛るものとなる。それは捨てなければならない。自分がダメだと思って、下に見ている作品は、低俗だと判断しているとき、自分は、そこから得られる新しい可能性を捨てている。その拾い損ねた可能性を、真剣に「分析」するためにも、小説家は、作品を書こうとしなければならない。
 小説の面白さは、人間の認知した世界の質と、それを文章に圧縮する技術のかけ算によって決まる。AIは小説から小説を生成している。それでは、小説を解凍する読者は、小説を読むことから現実世界の認知へと拡大することができない。
 「小説には正解がない」。それぞれの作者が自分自身のやり方で、小説を探していく過程にしか、小説の先の何かを、読者に与える小説が生まれる可能性はない。

【感想】
 他者、言語化、コミュニケーション、いつからこういう言葉がゴロゴロと批評の界隈に並べ立てられるようになったのだろうか。どこにでも現われる抽象用語の氾濫に何を仮託しているのだろうか。偏見は悪だと思うとき、偏見の有用性を考える力が落ちていく。しかし、偏見という一つの見解を俯瞰しながら、考えるということを自らに課しながら生きるのは、脳疲労一歩手前になるような、一歩一歩歩くたびに、下が氷でないかと不安になるような。ケア労働する側がいずれケア不可能な疲労に沈み、歴史の針がまき戻るときが到来し始めている気がする。
 逆説的な価値観の転倒を、どこかで気づきとして与えようとばかりすると、重箱の隅から抽象への飛翔に失敗するSNSの炎上となりかねない。その絶妙な塩梅のうえに、小説のナイフエッジがあるのだろう。出来事が微細すぎては象徴性を保ち得ない。
 ○○思考という本は、今の売れ筋なのかな。そういえば、タイトルについては何も書かれてなかったような気もするような。そんなこといってしまえば、ペンネームはどうするか、本の表紙、執筆環境とかまで伸び散らかすか。言語化するために小説の思考の仕方が役に立つよみたいなビジネス本ではないはずだけど、本屋でビジネス書コーナーにおいてはあったなぁ。
 コミュ力という時代があったけど、もう自己PR力とでも言えそうなSNS時代。
 足で、隠れて何かをする。手と口は、納得しているかのように。そして、相手も、そういう振る舞いの中で。白鳥がバタ足をするように。必死なことは、真に必死だから水面下でブラックボックスの中で、アタマの中で――。
言語化するための小説思考Amazon書評・レビュー:言語化するための小説思考より
4065410436
No.1:
(5pt)

どんなジャンルでも必要な作品の考え方

資料や会議、企画にも通ずる考え方だと思う。届けたいと思う人に最高の作品を伝えるにはどうしたら良いか。
道標を示すことかもしれないし、世界観に浸ってもらうことかもしれないし、分かりやすい説明かもしれない。
答えはないが、それでもお互いがいいね!となれるように問いを作り答えを仮に立て、考えたことを全く知らない人に前提を共有し、目的と背景ストーリーの中でメインメッセージを作ることは全てに共通していると思う。
言語化するための小説思考Amazon書評・レビュー:言語化するための小説思考より
4065410436

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