火星の女王

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評判

火星の女王の評価:

3.18/5点 レビュー 22件。 B ランク

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平均点3.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1〜11 1/1ページ
No.11
(4pt)

まずは互いに認め合うことが重要では

テレビ番組で拝聴し、本を読みたくなり、購入しました。
いずれ、火星へ行くもくるのでしょう。
なんか、火星での物語が、今の地球でも、同じようなことが行われているような、そんな気がしました。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.10
(4pt)

小川作品らしさは存分に感じられる。少し後半が淡白すぎるかも。

小川作品はいくつも読んでいますが、本作品も独特の雰囲気は健在で、得意の「複数視点をうまく操りながら物語を展開してく」技法が存分に楽しめます。難点を言うのであれば、後半の火星独立のあたりが少し淡白な感じでした。登場人物たちがアッサリと重要な役職を受け入れていく印象があり、そのあたりの違和感というのは気になりました。
NHKドラマの映像作品の方も見ましたが、舞台装置や登場人物は踏襲していますが、内容はかなり違っていたので驚きました。映像作品のダイナミックな展開を期待して読むと「あれ?」となるので要注意です。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.9
(5pt)

火星のリアル

火星に進出したものの見切りをつけ撤退寸前の人類。そこに降って湧いた新発見と高まる火星独立の機運。

切ないのは広大な宇宙においても差別や搾取の構造から逃れられないこと。それでも自らの本分を全うし、分断を乗り越えようとする人間の姿には心打たれる。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.8
(4pt)

賢い人が書いた火星独立小説。

スピラミンのアイデアは何かでかなり昔に読んだようなものだが、平和的な利用法が考えられており非常に平和的。作者は対立と分裂の時代にこんなに淡々とした小説が書ける賢い人だと思う。他の小説と同様に、盛り上がりというか映像化に向かない雰囲気なのにドラマ化は意外な感じ。不思議な読後感が味わえる。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.7
(4pt)

NHK色の濃いミステリーSFです

●本作はNHKの企画を受けて著者が創作したものとの事。その為なのか過激なシーンや残酷な描写もなく
カタストロフィもありません。ジュブナイルSFで入門書の様です。出版社は「様々な人の想いが交錯する
人間ドラマ」と謳っていますが、心のひだを丁寧に掬い取る描写も人間の懊悩を吐露する部分も少ないよ
うに思います。
 いつもの著作に比べ極めてオーソドックスな筋立てでした。まさにNHK好みのSF小説。めでたしめでた
し…です(★3.5)。
(蛇足)
 心に残ったフレーズがあります。「光は遅すぎる」という哲学的表現です。火星⇔地球の遠く離れた人
たちにとってのコミュニケーションの困難さを吐露しています。タイムラグなしに話し合うことがいかに
大切な事かと考えさせられます。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.6
(4pt)

SF人間ドラマ。地球と火星、その心模様を描く。

NHK BSP4K、放送100年特集ドラマの原作。
100年後、火星に10万人が…
そう、火星に生きている。
光は遅すぎる。
地球と火星の交信に片道5分もかかるのだ。
そんな時、新物質が発見された。
それを巡って地球と火星が対立するが…
面と向かって話し合うことの大切さがここにある。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.5
(4pt)

Space Xの火星探査計画の先にこんな将来が待っているのかなと思いました

小川哲「火星の女王」読了。夜空を走るスターリンク衛星は銀河鉄道のように観えた。Space Xの火星探査計画も現実になるかもしれない。本作は火星に定住した人類を帰還する計画が浮上し地球と火星で対立が起こるお話だった。火星の空は地球と違って昼間が赤で夕方が青。そんな対比が比喩として群像劇が繰り広げられた。年末のNHKのドラマも楽しみだ。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.4
(4pt)

イーロン・マスクがどう読むのかたのしみです

読了一番おもったこと。頭がいいというのは、こういうことなんだなあ、と。
「君のクイズ」「嘘と正典」などでもそうだった。後で気づくんだけど、読み手はさいしょから仕掛けられていたんだ!ということです。もちろん今回もさいしょから読み手はワナにはまります(でも、あなたは見抜けない!)
さて、物語は火星への移住計画が破綻し、火星から地球への帰還が始まった火星が舞台。スピラミンという、はるか離れた空間で同時に結晶構造が変化する火星の鉱物を、カワナベという研究者が発見するところから始まる。量子もつれのような特性だが、使い方次第で火星と地球の距離が生みだす時間差を無にできるため、軍事的な利用なども含め画期的な大発見となる。この鉱物をめぐり、火星内での独立派と地球政府との駆け引き、いろいろな人間や団体の陰謀、野望がぶつかり合う。そのやり取りの絶妙さに、小川哲の頭の良さがひかる。光速では遅すぎると感じている、現代科学の時間感覚もわかってくる。やがて盲目の少女「リリーE1102」が「火星の女王」と呼ばれるようになり、火星を独立に導く。冒険小説でもあり、少女の成長物語でもある。小説の視点は、数ページごとにカワナベ、リリ、地球にいるボーイフレンドの白石アオト、火星の自治警察のマルなどコロコロ入れ替わる。大筋の流れを把握するのもさいしょは苦労する。が、慣れてくると、事件や物事を多面的に理解できるようになり、むしろスリリングになっていく。そして火星での独立が終わったあと、それまで見ていた風景が変わってしまう推理小説的な要素がせりあがってくる。そのフェーズの変化も面白い。
設定自体は、イーロンマスクが火星に人類を送る、というバラ色の未来目標が破綻したあとの黒歴史を扱っている。ただ心配なのが、特集ドラマの原作という点。ドラマはNHKで2025年12月に放送される予定。ドラマというと、人間のキャラに焦点が当たる。それがうまく描かれているのかな、というのが気になるところ。お年寄りが多いと聞くNHKの視聴者にどれだけささるのか。脚本と演出に期待したいですね。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.3
(4pt)

NHKへの忖度かな?

素晴らしい小説だけど、この作品にふさわしい文字数、ページ数には全然足りない。そのせいで、後半の女性主人公が、自分が火星の女王で良いと決意する過程があやふやになっている。ぽっとでの新人ならともかく、この評価の高い最高クラスの作家が文字数制限されているとしたら、この作品が年末のNHKでのドラマ化が決定しているということからの、そのままのシナリオで改変などせずにドラマに改変できるようにしてあげたらドラマ制作サイドも助かるだろうという忖度だったのだろうと思う。だが今現在、NHKのドラマ公式Webサイトを見る限りでは、ふつうに、ありがちな、原作改変がなされているので、忖度無駄だった。ふつうに、ドラマ化とかに忖度せずに、のびのびとお書きになった方が良かったな。今後、完全版を出版し直すのもアリかと思う。
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.2
(5pt)

テレビ

テレビ番組で紹介されていたので、興味があり購入しました
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694
No.1
(4pt)

課題解決のために「視点」を変えてみることの大切さが物語を通じて理解できます

『ユートロニカのこちら側』『ゲームの王国』と早川書房から発表されたSF小説以降、すべての作品を読み続けてきた小川哲の新作は、久々の早川書房からのSF長編書き下ろしということで、もう期待もりもりで予約注文、ハードルを高くしすぎたせいで評価は厳しめにしましたが、紛争が絶えない今の世界状況を踏まえ現実的な解決を目指そうとする、ひとすじの光を示すような希望を感じる作品でした
現実世界の紛争からスタートしながら、ユーモアを交えたぶっとんだSF的展開を見せた『ゲームの王国』で味わった強力なカタルシスを期待するとちょっと肩透かしな感ですが、興奮を少し抑えた堅実で平和的な解決策を示しています

舞台は人類が火星に移住を初めて40年後
計画は予想通りにはいかず、資金の問題から地球から火星への投資を段階的に減らしており、移住者に地球への帰還計画を進めている
そんな地球と火星に居住する4人の視点で描かれる本作
火星でレアメタルや新種の生物を探す研究職のリキ・カワナベ
火星で地球への旅行を目指す盲目の少女リリ-E1102
地球ISDA職員の白石アオト
睡眠時間を削ってまで実直に働く火星自治警察捜査員マル
そしてリキ・カワナベが発見したあるものがきっかけに、それぞれが属する社会における他者とのやりとりを通じ、他社の思惑に翻弄されながらも、「視点」を変えてみることで課題解決への道筋を模索する

本書を読んでいると、以前読んだ福岡伸一著『生物と無生物の間』(講談社現代新書)を思い出しました
同書では「生命とは何か」との問いを再定義しており、興味深く読めましたが、本書においても、同様の考察がなされる場面があり、知的好奇心を刺激させられます(小川哲も『生物と無生物の間』を読んだのかもしれません)
火星の女王 Amazon書評・レビュー: 火星の女王より
4152104694