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かっぽん屋



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【この小説が収録されている参考書籍】
かっぽん屋 (角川文庫 し 29-1)

かっぽん屋の評価: 4.00/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

文筆家•重松清の初期作品の輝きを感じられた!!

今回、重松清のみの一冊の作品集を初めて読み終へる事が出来ました。偶々、ある編著の本の中で重松清の「ウサギの日々」に感動の思ひを覚えて本書に至ったわけであります。
 SIDE Aの作品群は、筆者の分身かなと思はせる主人公の小六、中一、高一、中学から二十代後半の頃の小説がそれぞれ扱はれてゐます。書かれてゐる設定の時代の雰囲氣がうまく描かれてゐますので、筆者と二歳違ひの私は、少し驚き氣味でそのリアリティに浸ってゐるといふかそんな時代だったねと改めて確認した感じでした。
 その中でも一番共感の思ひを深めたのは「ウサギの日々」です。理不尽な中でもコドモからオトナにならうとする格闘するサッカー少年の成長ぶりに大きな拍手だなあと思ってゐます。その他の作品にも思ひのリアリティが描けてゐるのには好感したと思ひます。
 一方、後半のSIDE Bはちょっと変はったキャラクター主人公への讃歌のやうな作品群であると感じました。少し強引に極端な場面整理をしてゐるのは、本当にさうかなと思ひましたが、コミカルタッチの小説ならではの許されるものなのでせう。エンターテイメントの小説の世界といふものでせうか。
 終りの所にありました長い二本のインタビュー記事ですが、ある程度の実力派中堅作家の思ひを引き取った体のものと感じました。筆者がどんな思ひと感じ方で作品を書かれてゐるのかが、よく分かりました。重松清の作品をもっともっと読んでゐる人には深い解説になってゐたのでせう。これから私は、重松作品を更に読み味はってもいいフィールドを感じたといふ所であります。兎に角、味はひながら三百六十五頁を読み終へられた事は誠に幸ひでありました。
かっぽん屋 (角川文庫 し 29-1)Amazon書評・レビュー:かっぽん屋 (角川文庫 し 29-1)より
4043646011
No.7:
(4pt)

重松・ワールドの炸裂!

重松・ワールドの炸裂!
いずこも面白い。
オススメでしょう。
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No.6:
(4pt)

感動の初期作品集

重松清の初期作品集。
いきなりのオープニングにはびっくりしましたが、読み進むうちうに、重松ワールドが広がります。
LPレコードのように、A,B面に分かれていまして、A面にストレートな重松ワールドが、B面にちょっと変化球な作品が集まっています。

少年の性への寝覚めを描いた、すいか や かっぽん屋 が印象に残りました。

B面に収録されていた デンチュウさんの傘は 家族愛いっぱいの作品で、この作品中一番ではないでしょうか
かっぽん屋 (角川文庫 し 29-1)Amazon書評・レビュー:かっぽん屋 (角川文庫 し 29-1)より
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No.5:
(5pt)

いつかの「バカガキ」だった皆様へ

私は重松さんより少し年齢が下ですが、7歳〜15歳までを瀬戸内地方で過ごしました。
バカガキだったあの頃を思い出し、懐かしく、そして楽しく読めました。
ガキの頃育った街へ大人になって訪れて、昔の事を思い出す・・・という心境でしょうか。
無条件オススメの1冊です。
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No.4:
(4pt)

初期のコンセプトアルバム

初期の短編集である。
レコードの体をなしている。
小説を書き始めた初期の葛藤をコンセプトにしていると考えて読むと、
シゲマツという作家がよく見えてくる。
今ならもっと素直に書くであろう題材を、若さゆえか、ひねくって書いているのがよくわかる。
いわゆる一皮向ける前の作品であるが、今の片鱗はところどころにうかがえる。
本当に重松清が好きな人のための一冊である。
もちろん、代表作を読んでから本書を手にとられることをお勧めする。
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No.3:
(4pt)

バラエティに富んだ短編集

重松清さんの短編集です。「すいか」と「かっぽん屋」は少年の性に対する関心をうまく表現できていると思いました。 その他にも「五月の聖バレンタイン」や「デンチュウさんの傘」などの家族に関する作品など収められています。 なかでも私は「大里さんの本音」がおすすめです。

 普段はおとなしい大里さんの性格の豹変ぶりは 心がスカッとします。 サラリーマンの方は特に 同感できる作品だと思います。
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No.2:
(4pt)

レコードのような仕立ての本

レコードのように、A面とB面があって、それぞれに読みやすい作品が収録されているという形です。田舎の少年が性の冒険をする物語や太宰治に傾倒した学者の幽霊物語など、タイプの違う話があって、楽しめました。巻末に、直木賞を受賞したときのロング・インタビューが二つも載っていたので、作者の経歴や小説を書くときに考えていることなどがうかがえ、大変興味深かったです。
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No.1:
(4pt)

読者サービスに徹した本

文庫が上梓されれば、躊躇せず、無条件に購入する作家が今は5~6人いる。重松清はそのうちの一人である。何故か。『ナイフ』『定年ゴジラ』『エイジ』があまりにも素晴らしかったからである。よってこの本に何が書かれてあるのかはぜんぜん知らずに購入。開いてみるとびっくり、重松清とはここまでエンターテイメントの作家だったのかと発見。地方少年の『性長』物語と、重松版『世にも不思議な物語』。それをレコードのA面B面で編集し、あとがきはA面の最後、つまり本の中ごろに配し、付録としてロングインタビューを2本いれるという徹底サービスぶり。重松の編集者魂を見た思いがした。『何もなかった世代』が今は人気作家の中枢をなしている現代で、何を書いていくのか、ぜひ見守って行きたい。作品の内容?『楽しめる』の一言。
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