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アダマースの饗宴
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アダマースの饗宴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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松本清張賞受賞ということで読み始めた。出来の悪い映画と同じで、終わった事がベストだったような作品。予想以上に手の込んだ人物が沢山登場するが、ヤクザの人物描写にじっくり付き合う義理も無く、半可通の金融ゲームもまったく面白くなく、何を訴えたいのか解らず、イライラしながら時間を浪費してしまった。豊かになり、目標を失った日本がこんな無意味な小説を書くために才能を浪費する人物を生み出し、これに時間を浪費する読者がいるとすれば、何をかいわんやである。苦労して傑作を残した松本清張氏が怒っているのではないだろうか。 | ||||
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松本清張賞受賞作品ということで、最後まで我慢して読んだが、……。ヤクザ同士の闘争関係や、金融経済の説明が、分かり辛く、本当に眠りそうになった。賞を取ったぐらいだから、きっと最後にすごい展開が待っているのだろうと期待して読み通したが、結局、時間の無駄だった。お勧めしません。 | ||||
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笙子の元恋人の男が騙し取った10億円をめぐって繰り広げられる命がけのゲームという設定なのだが、いまいち盛り上がらなかった。物語の前半から中盤にかけては、やくざ同士のかけひき、IT企業の思惑、そして笙子の元恋人の男たちの介入と、どのような展開が繰り広げられるのか楽しみだったのだが、結局大した展開もなく終わってしまったのが残念だった。 | ||||
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第16回松本清張賞受賞作品は、ノベルズ版裏社会物でしかなく面白くなかった。 ノベルズ版としか感じられなかったのは、ヤクザのシノギを巡り銃撃戦など裏社会が舞台であるものの、そこでの一番重要な存在である筈の「刑期を終えて出所した元風俗嬢の笙子」のキャラが失敗に終わっているが故にノベルズ程度に感じるだと思う。 彼女のキャラに深みがあれば、ハードボイルドとして味わいが生まれたように思う。 | ||||
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星は甘めの評価で四つ。乾いた文体で洒脱に語るハードボイルドがぼくの好みであること、久しぶりに、ただ楽しんで読んだということで随分、評価は甘い。 本書は第16回松本清張賞受賞作品。もっともこの作家、2006年の第45回オール読物推理小説新人賞受賞でのデビューらしいので、まっ更な新人というわけではない。松本清張賞?どんな賞だっけと首を傾げたが、文藝春秋社の「芥川賞」「直木賞」「菊池賞」「大宅賞」に並ぶ賞らしい。大家の作家の名はついているが、本書は決してメジャーな賞とはいえないだろう。幾冊かの松本清張氏の作品はすごかったと思うが、その作家本人と本文学賞がうまく結びついているとは思えない。 本書は書店の棚置きで見かけ、気になった作品。本に「呼ばれた」。 本書の物語の肝はマネーゲームである。ベンチャービジネスという言葉をはじめとし、その用語を含め、作品で丁寧に説明されるマネーゲーム。しかしその本質は机上の理論の空虚さに過ぎない。マネーゲームの本質が虚しいものでありながら、それに踊らされる勝ち負けにこだわる男たちの姿。それが作品に独特の雰囲気を与えているのかもしれない。そういう意味で本書は、いわゆる「現場の物語」ではない。血湧き肉踊るとはいえない。主人公である笙子は銃撃戦に巻き込まれたり、組織に囲まれ、少しエキセントリックな運び屋ジュンに救われたり、あるいは大組織のボスとの面会を果たしたり、信じる者に命を狙われたりする。 しかし作品の主人公でありながら笙子は、物語の本質である、加治という男の仕組んだ「遊び」のなかに実は混ぜてもらえていない。事件のもっとも近いところに居る傍観者に過ぎない。いみじくも作品のなかで「男の子の遊び」と称される「遊び」に、結局、女である笙子は混ぜてもらえない。笙子はただ、巻き込まれるだけ。作品の最後にそのことはしっかり、触れられている 「女の子の遊びからはじき出された子どもは、みそっかすを承知で男の子のそれに混ざるしかなかった。でもだからといって、あなたたちのように勝ち負けに必死になっていたわけでもない。 たぶん、ただ一緒に遊びたかっただけなんだ。(P313)」 勝ち負けに拘る男の子の遊びに対し、女の子のそれがただ一緒に遊ぶことだという対比はうまい。また、多くのヤクザを巻き込み、ただ、男の子の「遊び」を行った加治も憎い。こ洒落た雰囲気がこの作品を生き生きとさせたものに仕上げている。この雰囲気がいい。 ただオビにある、あるいは幾人かのネットの読書人の拘った「ネオ・ハードボイルド」という言葉が、この作品に似合うかどうかは別だ。ネオ・ハードボイルドという言葉について、ぼくは自分のブログの「A型の女」(マイクル・Z・リューインのレビューで少し語ってみた。ひとつのジャンルとして確立しているネオ・ハードボイルドとこの作品は別物のような気がする。果たして、オビにこの言葉を選んだ編集者はどういう意味でこの言葉を使ったのだろう。そこは、とても疑問だ。 またタイトルも、もう少し作品に絡めてほしかった。確かに「アダマース」は語られているのだが、まさにとってつけたようだった。 とは、いえ、今後、この作家にちょっと期待していたりはするのだが・・。 | ||||
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松本清張賞受賞作品、大沢在昌氏激賞ということで、期待して読み始めたら文章はうまいし、ドライブ感も心地よく、これは面白くなるかなと思った途端に減速し、おいおいどうしたんだと思っていたらそのまま低速で終わってしまった! 新宿歌舞伎町を舞台にしたヤクザの抗争劇だがちょっと説明が多すぎた。 魅力的な登場人物もいるのでもう少し深い心理描写とリズム感があれば、松本清張先生も天国で読んでくれるかも。 | ||||
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ところどころにアクションシーンが出てくるが、あまりに荒唐無稽で唐突。なぜ?と思うド派手なアクション。これがハードボイルドか?と何度も思った。話自体は確かに二転三転するが、「落ち」も突飛過ぎ。大沢在昌氏絶賛、と言うが、それほど面白いとは思わなかった。 | ||||
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本書は、オール読物推理小説新人賞を受賞した著者による 長編ハードボイルド小説。 殺人の刑期を終え、出所してきた女性を主人公に、 巨額のマネーやプライドをかけた 命がけの「ゲーム」に興じる男女の姿を描きます。 高級ホテル、ヒルズを舞台に銃弾や血飛沫が飛び交い 敵と味方の境界があやふやで、常に緊張感が漂うストーリーはもちろん、 本書の大きな見所となるのが、魅力的な登場人物たち。 一人しか殺してないとは思えないほど肝の据わった主人公を筆頭に、 若きIT経営者に近づいては、散々カネを巻き上げ 新宿のホテルでは盛大な銃撃戦を繰り広げる主人公の恋人 普段はメイド服の女の子にデレデレし、 必要ないと思えば、部下すら簡単に殺す不気味な老人・浅尾 薬漬けの日々から救ってくれた主人公を慕い 風俗店で働き金を稼ぐ瑠璃 ―など、いずれもユーモアと哀愁をおび、 どんな脇役に至るまで、愛さずにはいられません。 とりわけ、加治に利用されたIT企業の女性社員は 男たちのゲームに巻き込まれ、散々な目に会いながらも したたかに、しぶとく生きる姿が強く印象に残りました。 最後まで二転三転するストーリーが、恐ろしくも爽やかな本書。 ハードボイルドが好きな方はもちろん とびきり面白い小説をお探しの方には、強くおススメしたい著作です。 | ||||
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