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葬る



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【この小説が収録されている参考書籍】
葬る (光文社文庫)

葬るの評価: 5.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

お墓問題。悩める人の参考になりそう。

最近、頻繁にテレビでも取り上げられているお墓の問題。
高倍率の霊園の抽選にチャレンジすべきか? いや、のちのち世話する子孫もいなくなるのでは? 墓じまいだって高額かかるというし……と、悩んでいる人も多いはず。
この『葬る』は、そもそも「お墓ってなんなんだろう?」という疑問を、主人公といっしょに考えながら読み進める作品。しかも主人公・麻衣は、家業として墓石を売る側の人物。彼女が、ほかの葬り方も認めていく……というところに意外性がありました。
墓石を建立しない「樹木葬」。海に撒く「海洋散骨」。従来の「墓」にこだわらず、葬り方の多様性を認めたい。そして、いろんな「葬る」を、家業として行っていきたい……。
麻衣の心が、そう定まっていくまでの過程は、とても読み応えがありました。
彼女が出会った多くの人々。彼ら、それぞれに異なる、家族を「葬る」スタイルは、読んでいるこちらも大いに心動かされ、自分や家族のことを考える良いきっかけになりそうです。
海洋散骨の実際について、法律による制限や許容なども示されて、実務的にも参考になります。おすすめ。
葬る (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:葬る (光文社文庫)より
4334100376
No.1:
(5pt)

故人への思いをつなぐには、それぞれのかたちがあって良い

鎌倉の石材店の娘、麻衣は家業を手伝っている。個人の価値観、少子化、家族のあり方、地域とのかかわり方などが多様化していく中で、身内が亡くなった時の‘葬る’かたちも変わってきている。時代の変化の中で‘お墓’にこだわる商売に疑問を持った麻衣は、海への散骨を事業化していく。さまざまな境遇の人がそれぞれの身内への思いを語り、送り方を考えていくところが、しっかりと描かれており説得力を持って心に届く。おすすめ。
葬る (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:葬る (光文社文庫)より
4334100376

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