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処刑台広場の女



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【この小説が収録されている参考書籍】
処刑台広場の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

処刑台広場の女の評価: 3.23/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(3pt)

翻訳のまずさが邪魔をする

内容以前の問題として、翻訳が私の好みと合わず、読み進める障壁となりました。原文は読んでいないので不明ですが、原文にも問題があるのかもしれません。これまで翻訳がネックとなって居心地が悪い思いをしたことがなかったもで、改めてこれまで質の高い翻訳ミステリに恵まれていたのだな(それが当たり前ではないのだな)、と認識した次第。
処刑台広場の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:処刑台広場の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.12:
(3pt)

カッコいい悪女物ですがダークでグロい

クールで頭が良く、若くて美人で大富豪のヒロインの悪女物です。といっても本当は
悪女じゃないかもしれません(未読の人のために曖昧にしておきます)。

ストーリーには少々無理のある所もあるけど、サスペンスが好きでかなり読んでいる
自分からすると、良く出来ている部類だと思います。
ただ結構グロいし、内容もダークな問題を扱っているので読む人を選ぶと思う。
これを読んで次作も読みたい人もいれば、自分のようにこれ1作で十分な人もいるでしょう。
個人的には読後感も良くないし、好きなテイストではないです。
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No.11:
(4pt)

面白かった

ちょっと分厚かったけど内容は面白くスラスラ読めます。

読み終わるまで人物の関係性に苦戦したかな。(そこはメモ取りながら読みました)

レイチェル基準で話が進みます。父親が犯罪協会を立ち上げ亡くなり娘のレイチェルが引き継ぐと思いきや‥‥

前半もスラスラ読めるけど後半から読みたい気分で一気に読み進めます。グロテスク感はなく 少しサイコパスな部分がありますが読んでて面白いです。

読む人によっては左右される作品かな。

あと翻訳の文章が変な箇所があるかな。(読むのには支障ないけど)

個人的に面白く次作がでるの決まってるので予約済みです。シリーズ化されてるので出るのが楽しみです。
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No.10:
(3pt)

(2024-46冊目)『このミステリーがすごい! 2024』海外編第3位

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 1930年のロンドン。〈クラリオン〉紙の記者ジェイコブ・フリントは、ローレンス・パードロウがメアリ・ジェイン殺害に関する自白書をしたためたのちに拳銃自殺した記事を書く。この自殺の一件に探偵きどりの妙齢の女性レイチェル・サヴァナクが関与しているのではないかと睨んだジェイコブは、執拗にレイチェルを追うが、事実、パードロウを自殺に追い込んだのはレイチェルであった。
 だが先日、レイチェルを取材しようとしていた同僚記者トマス・ベッツは突然自動車にはねられて意識不明の渋滞で病院に運ばれている。そして第二、第三の殺人事件が市内で発生し、ジェイコブにも魔の手が忍び寄る……。
-------------------
『 このミステリーがすごい! 2024』 』海外編の第3位に選出された作品です。
 処刑台広場(Gallows Court)とはロンドン市内のリンカーン法曹院とチャンスリー・レーンの角の地とのこと。
 複雑な密室殺人だとか、巧妙な殺害トリックだとかを堪能する物語ではありません。二つの世界大戦の狭間にあって、世界恐慌の影がイギリスにも及んできている昏い時代に起こった不可思議な事件を追う新聞記者ジェイコブと、その事件を解決しようとしているのか、はたまた引き起こしている張本人なのか、この妖しい女性レイチェルとのつかず離れずの対峙が繰り広げられます。

 物語のところどころに、第1次対戦終結直後の1919年の日付が入ったジュリエット・ブレンターノの日記が挟まれます。そこでレイチェルの心のねじくれ加減が徐々に明らかになるにつれ、読者はいやでも、レイチェルが生み出す混乱のひどさに思いが至るというもの。数々の殺人事件を引き起こすレイチェルのねじくれた精神の背後に一体何があるのか。

 画家シッカート(切り裂きジャックの正体との説あり)やオズワルド・モーズリー(英国のファシストの領袖)など、時代の空気を表す実在の人名が登場して、人心を寒からしめる1930年代の怪しさが醸し出されます。

 ですがやがて読者は知ることになります。この複雑怪奇な数々の事件の背後に隠されていたレイチェルの深謀遠慮のこと、そして読者自身が甚だしく目眩ましをくらっていたことを。

 お話の展開は少々ご都合主義的な気もして、そんなに巧妙にことが進むだろうかという気がしないでもありません。
 また、翻訳に気になるところがいくつか見られるため、読書の勢いが再三妨げられる思いがしました。というのも、全体的に、訳文にバタ臭さが感じられるのです。英語原文の言い回しが透けて見える邦文がふんだんに出てきます。いくつか例を挙げてみます。

*155頁:
訳文「殺人者同士の社会的なつながりについては、裕福なロンドン市民同士が知り合いでないほうがむしろ不思議じゃありません?」
原文「‘As for the social connection between the murderers, wouldn’t it be more startling if two rich Londoners were not acquainted with each other?’」
言わんとすること「殺害犯同士に社会的つきあいがあるかというお話ですけど、ロンドンの資産家がふたり寄れば、互いに面識がないなんてはずがないでしょう?」

*167頁:
訳文「ほかのあらゆるパイにも指を突っ込んでいる」
原文「With a finger in plenty of other pies.」
――イナニティ劇場のオーナーのことを指して言っているジェイコブのセリフで、劇場オーナーが「パイに指を突っ込む」とはずいぶん唐突に聞こえますが、英和辞典を引けば、「have a finger in the pie」は「首を突っ込む、手出しする、干渉する」を意味するイディオムだとわかります。
言わんとすること「ほかにも手広くやっている」

*218頁:
訳文「子供は面倒を見られるのであって、話を聞かれるのではない」
原文「Children should be seen not heard.」
――判事が若いジュリエットをたしなめるセリフで、これは口答えする子どもに対して英語圏の親がよく言う躾の言葉です。辞書を引くと必ずといってよいほど掲載されている表現ですが、これを律儀に受動態で和訳するとぎこちない日本語に聞こえてしまいます。英和辞典を引くと下記のように能動態の訳例のほうが一般的です。
言わんとすること「子供はいてもいいけど声を出してはだめ」「子どもは姿は見せても声を出してはいけない」「子どもは大人の前でみだりに口を利いてはならない」など。

 上記の例のように英語の慣用表現を字面通りに直訳する一方、no use crying over spilt milkは「すでに起こったことを嘆いても仕方ないでしょ」とか「今さらどうしようもない」とせずに「覆水盆に返らず」(142頁)としていますし、またNothing ventured, nothing gainedは「危険を冒さなければ何も得ることはできない」とか「事を為すなら思い切りが肝腎でしょ」とは訳さずに、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」(235頁)と訳しています。それぞれ遠い古代中国由来の慣用句が引用されますが、1930年代のロンドンにふさわしい訳文なのだろうかと、私は疑問に感じました。

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 誤字脱字がありましたので、増刷の際に改訂されることを期待して、以下のとおり指摘しておきます。

*105頁:誤字
✘「ピンストラープのスーツ」
◯「ピンストライプのスーツ」
――原文は「pin-striped」です。

*186頁:脱字
✘「本能的に人を見きわめことができるのです」
◯「本能的に人を見きわめることができるのです」
――「る」の字が欠落しています。
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 この書を読みながら以下の小説を思い出していました。

◆アンドレアス・グルーバー『 夏を殺す少女 』(創元推理文庫)
:ドイツのライプツィヒ警察の刑事プラスキーは病院で少女が自殺したという報を受けて現場に急行する。しかし少女の様子は自殺に見せかけた他殺のようだ。プラスキーは上司の指示を無視して独自に捜査を開始する。一方、ウィーンの弁護士エヴェリーンは、先輩弁護士の転落死と自分が最近扱った訴訟案件とに奇妙な共通点を見出す。彼女もまた、上司と反目しながら真相を追い始める…。

◆ネレ・ノイハウス『 悪しき狼 』(創元推理文庫)
:ドイツのホーフハイム刑事警察署のオリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン主席警部とピア・キルヒホフ警部たちの活躍を描くミステリ・シリーズ第6弾。川で少女の遺体が発見され、死因は溺死ではありながら、淡水ではなく塩素水によって死亡していることが判明。そのため、別の場所で殺害された後に現場に遺棄されたものだと推測される。一方、テレビの人気女性キャスターが半死半生の状態で発見される。しかし事件はそこでは終わらなかった。さらに新たな殺人事件が発生し…。

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No.9:
(3pt)

なんでもお見通しなのはいいがどうしてかは説得力がない。

なんでもお見通しの謎めいた女が悪の組織をぶっ潰す物語。
ちょっと都合よく話が進むことに目をつぶれば楽しめるかもしれません。
しかし、これがこのミス3位ですか・・・。
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No.8:
(4pt)

古式ゆかしき伝奇的探偵小説の最新アップデート版

何やら大山鳴動して鼠一匹という雰囲気も感じられる結末だが、古式ゆかしき伝奇的探偵小説の最新アップデート版として面白かった。狂言回し役の主人公に精彩が乏しいのが難点だが、謎に満ちたヒロインの格好良さは類を見ない魅力。
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No.7:
(4pt)

昔のサスペンス翻訳は読み応えがある。

別に有りません。
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No.6:
(4pt)

女仮面ライダー? それとも青銅の魔人かwww

最初は面白く読んでいたのだが、そのうち『現代ミステリ』でやたら用いられるモチーフ『*童虐*』が現れうんざりした。(もういいよ、それ)しかし読み進めると、そのモチーフはさほど重きをなしているわけではなく、予想外の展開、叙述トリック(?)、意外(あるいは予想どおり)なオチ等結局はなかなか楽しめた。
なんというか、フレイバー的には乱歩の通俗長編のような味わい。もちろん褒め言葉だ。
読み終わって解説を繙くと『探偵小説の黄金時代』の著者作とのこと、なるほどなと思った。(著者名でピンとこいよ)
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No.5:
(4pt)

大量の殺人と裏世界の恐怖と謎解き

最初のパードウへの仕打ちのところでレイチェル・サヴァナクへの恐怖心を植え付けられる。最初ですでに面白い。登場人物が多いし、複数の殺人事件の関連がなかなか見えてこないのだが、もちろん最後には真相が明らかになる。その真相に至るまでには何度も驚かされ、その効果もあってか物語に引き込まれて最後まで一気に読める。最後のスピード感は秀逸。続編も出版されているようなので、ぜひ翻訳してほしい。
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No.4:
(2pt)

これはちょっと

評判がいいので、期待したが、チープなストーリー展開にがっかり。
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No.3:
(3pt)

謎解きというよりサスペンス

1930年代ロンドンが舞台とのことで、古き良きミステリーのスタイルを(勝手に)期待していたが、現代の読者を対象とするサスペンスだった。作者の技巧は確かで、ページターナーではあることは間違いない。しかしどぎつい場面も度々出てくるので、読み手は選ぶかな。
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No.2:
(2pt)

何が目的?

何か期待する出だしではあったが、途中化らは何とか読み終える努力が必要な作品。
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No.1:
(3pt)

期待はずれ

識者から持て囃されてたけど、正直前評判倒れ。真相もキャラクターもチープすぎやしないかい?なにダニットにもなってない、雰囲気だけのフワーッとしたストーリー。
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