鷹の惑い
評判
鷹の惑いの評価:
3.75/5点 レビュー 4件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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鷹の惑いの評価:
3.75/5点 レビュー 4件。 C ランク
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今作で描かれるのは、2000年12月から2001年の2月まで。この設定は、60-70年代の学生運動/極左テロから、30~40年経過後。という意味合い。例によって、2000年頃に起きた事件やスポーツイベントの結果、ケータイやネットの普及、鉄道の磁気カード決済の利用など、堂場氏なりの頑張りで、いろいろな時代色アイテムが散りばめられているが、相変わらずリアリティがない。当時の匂いや風をさっぱり感じないのが残念。堂場氏にとっての2001年は作家としてのデビューイヤー。初の警察小説となる『雪虫』(鳴沢了29歳!)もこの年の12月刊であり、このあたりから職業作家として時代を眺めてきているはずなのに、解像度の低さは相も変わらず。読者に今回は頑張ったのかな。と思われてはプロとして負け。(松本清張氏だと、どの時代でもどの街でも、自在に書いちゃうんだけどなぁ~。比較対象悪すぎますか?そうですか。)
肝心のストーリー。冒頭の身柄護送中の容疑者の自死と元代議士秘書の殺害事件が、捜査の進展によって結びついていく。そしてその背景には、大きな大きな・・・・・・・・がありました。というお話。
小説家は神であって、すべてのストーリーはマッチポンプです。と言われれば、それまで。
このプロットで370ページまで引っ張る堂場氏の力技は、見事といえば見事。敬服します。
今作は、お話の展開が遅く、グダグダ感を感じるか、濃密な話と受け取るかは読者次第だが、前述の通り、頑張っている感はあるから、堂場ファンにとっては、充分すぎる合格作なのかもしれない。
PS。最終盤の取り調べで追及される被疑者犯行時のロングドライブ。使用車両のナンバーまで解ってるのに、どうしてNシステムを参照しなかったのだろう?2001年といったら、”N”は、バリバリに稼働中。本作で何度も言及されるオウム事件でも大活躍だったんだけど。