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清く貧しく美しく
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清く貧しく美しくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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安くてキレイで素晴らしいです | ||||
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石田先生のお書きになる小説は、本当にキザ・・・いえ、失礼(笑)なところがあるな、と思いました。 非正規労働者の実態も自分は殆ど、先生の小説で知りました。 自分は彼女いない歴が長いですが、「褒め合う」という、単語は実に想像がつかなかったです。 内容端折りましたが、最後はどんでん返しというか、小説の醍醐味通りでした。 カップルで浮気をしていれば、すぐにバレるという事を悟りました。 本当に、タイトル通り「清く 貧しく 美しく」というのは、度胸と忍耐がいるものだと思いました。 最後辺りは、吸い込まれそうで、ページをめくるのが楽しく感じました。 まー、誰でも一つや二つ、ボクの二つ折り財布の様に、傷つく時もあるということでね(笑) お後がよろしいようで・・・。 | ||||
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途中から日菜子に対して、堅志の仕事の頑張り・評価に対してマイナスの感情を抱き、自己中心的な足の引っ張り方をしていること・自己肯定感の低さ故の優柔不断さ・悪気のないずるさにイラつきを覚えました。 「こういうタイプの女の子、きらいだな」と思いながら、読んでいました。 でも読み進めていくと、日菜子は日菜子で、貧しくて弱くても堂々としていたいという核となる想いがあったのだとわかりました。 最後堅志は、貧しいからこそ手に入る弱さ、弱さから得られる清く美しい感性を、文筆に生かす選択をしたのだなと思いました。 | ||||
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高校生ぶりくらいに石田衣良を読んだけど軽快な文章で気持ちよく読み進められた。 感情の薄い堅志ではなく、日菜子に寄り添いながら読んでいた。 この小説で言う壁の向こう側に住んでる自分からするとラストはいい話でよかったがなんか違和感がある感じだった。 (違う結末がいいわけでもないけど) それが最後の解説でなるほどと思った。 結局、途中の光枝の話が正しくて、女(女性じゃなくて)は男を傷つけるもんだし、男は掌で転がってるだけなんだなぁと。 | ||||
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中古だけど綺麗で大変良かったです | ||||
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石田衣良らしく、軽妙なテンポでストーリーが進む。ところどころに挟まれるクラシックやジャズ、文筆家の作品や名前や、イタリアンの食事の描写、東京の街並みの様子などが読んでいて楽しい。なんとなく途中から展開が読めるし結末も予想がつくので、読了感はあっさりしたものだった。「まあ、こんなものか」とさえ思った。ところが、解説を読むと、そんなのんびりした批評・感想ではなく、もっと切り込んだものだった。主題が「人間は本当に自由なのか?」というものだ。白石一文の「不自由な心」は、直接的に「自分が自由と感じている心は、本当に自由なのか?」というテーマを扱っているが、この石田衣良の小説にその観点があるとは思ってもみなかった。読後、とくに結末部分にすこし違和感を感じつつも「まあ石田衣良だから」とおもって無視していたが、その違和感に着目すると、たしかに裏テーマ(?)として「不自由な心」があるのだった。 この小説は単なる低所得層が、低所得なりに幸せに暮らすという話ではない。一旦、虚心坦懐に楽しく読み進め、解説を読んだ後に、再読してほしい。あるいは初読時の違和感を記憶しておき、解説を読んでほしい。 | ||||
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格差社会をテーマに据えていますが普通の恋愛小説だと思います 解説にもあったけれど、自分もラストに違和感をおぼえた1人です 日菜子は極端に内向的でいわゆる社会的には弱者ですが 恋愛に関してはやや攻めの姿勢であるし自分が大切な人なのでしょう 最終的に堅志は彼女との馴れ合い生活に戻っていきますが 穿った見方をすれば弱くても女性はしたたかで男はいつも情に流される馬鹿な生き物ですね 研修であれだけ能力があり思慮深いのに互いを褒めあって暮らす生活などという おおよそいつまでも続かない、ままごとじみた人生をはたして選ぶかな? などと意地悪な考えがよぎりましたが、とても読みやすく美しく文章でした。 | ||||
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読みながら考えさせられる、現代の格差。 清貧であれとも思うし、野心家であれとも、思う。大人になる程、何が正解かってのは分からなくなる。2人と一緒に悩んで、私自身も答えを出しましたが、2人とは違う方へ進んでしまった笑 そしたらどうなっていたかな。 文筆家としての人生を最後の逃げ道として残しておいてくれたことに希望が持てます。 ただただ、若い2人の未来が幸せであるように祈ってしまった。 | ||||
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傷つきやすく、繊細なこころの二人は仲むつまじくて。 ただ、アルバイトとパートと、正社員でないことで、将来に経済的不安が。 でも、経済的な余裕は本当に幸せの道なのだろうか。 自分の弱みは本当にそれが弱みなのだろうか。 喩え経済的に厳しくあったとしても、きもちは清くて美しく。 | ||||
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バイト生活者同士の普通の男女の恋愛物語。 最初はあまり期待せずに読み始めたが、途中からどんどん二人の行方が気になりだし、知らず知らずのうちにハマっていく。色々な出来事や情事により二人の関係性を「ガッカリ…」と思ったり、「良かった!」と思わせられたり心を揺さぶられる。 最後の最後いい意味で裏切る辺り、さすが石田衣良さんだと思わせられる。 とても「美しい」おはなし。 | ||||
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失われた○○年で久しいジャパンが、時代に逆行してフォーク世代の 赤貧状態の再現をしているかのよう。モノが豊かな時代なので全く 昔とは状況は違うし主人公は大卒、文化資本が高いが非正規雇用に 甘んじて従事していて似た境遇の彼女と同棲しているのが、 ロスジェネ世代のポイントかも。現代の若者の都会の低年収カップルの ロールモデルになりそうですが、地方は更に平均年収は低く困窮している 現実があります。『アンダークラス化する若者たち』などの理論を読むまでも無く、 弱者にさせられる若者を小説にしていて分かり易く具体的に描写しています。 小説なので希望に溢れていますが、現実はもっとひどい惨状です…。 それでも高望みしない、ささやかな幸せを二人で紡ぎ出す姿勢は好感でした。 現実的なホップ・ステップ・ジャンプのありようを示して下されば、もっと良かったです。 介護福祉士や大型免許などの資格などがあれば、振舞いは変わりそう。 | ||||
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石田衣良特有の淡いトーンで展開され、終始穏やかな気持ち包まれます。 社会で自分の居場所が不安で悩んでいる人、未来に不安を抱える人に、 本当の優しさ、強さとは何なのか、大切なものとは何なのか、生きる勇気をくれる物語です。 | ||||
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凄く面白かったけど…結末がなんとも言えない。でもそれは個人的な価値観や好みの問題であって、この結末がたまらなく好きな方もいるのでしょう。 この本を読んで思ったのは、好きな事は多い方がいいし、夢中になれることがあったら突き詰めた方がいい。人は自分以外の何者にもなれないんだから、自分の好みや価値観をはっきりさせて現実に反映させていった方が良いということ。 面白かったけど…違う結末を読みたかった。 | ||||
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「弱いは強い」 大企業で正社員として働き、安定した収入があるという生き方〜〜世間が良しとし成功者とする考えの溢れる世間からずっと逃げ続け、アルバイトで30歳まで過ごし、そしてそういう生き方ができない自分を責めてきた主人公。 でも、その世界に身を置いた時に、その環境に流され抗えず、自分が本当に望んでいる生き方ができないことを、主人公は身体のどこかで感じていたのだろうと思う。 だから、逃げてしまう〜〜それを「弱さ」と主人公本人も思っていたし、世間も言うのだろう。 ただ、最後にはその「弱さ」を、主人公は敢えて選んだ。世間の言う成功や安定を選ばず、自分が心からよいと思う不安定な道を選んだ。意識的に選ぶことができた。 「自分の弱さ」をよく理解して。 だから「弱くて強い」。 主人公の決断がいいとか悪いとか、正解なんか誰にもわからない。いや、なんでも良しなんだろうなと思う。 私自身の中にも、自分の感じていることに添うのではなくて、世間の良しに合わせてそう思わされて決めていることがあるのではないかと考えさせられる本でした。 読後もジワジワと熟成されていく何かが私の中に入ってきた感じがします。 | ||||
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面白くて一気読みでした。若い人にはイライラするかもしれませんが(笑)、キモは「結局人はそんなに変われない」という事だと思います。ネタバレしますが、主人公が喜んで一流企業にするような人物ならば、そもそも最初からこの2人は付き合っていないと思います。これは女性も同じで、言い寄られた男に簡単になびくようであれば、やはり、この2人は最初から付き合っていなかったでしょう。そういう意味では予想地点に落ち着いた無難な結末で、意外性はないですが、ある程度人生経験を積んだ方であれば納得する良いラストでした。どなたかが書いていらっしゃいましたが、続編書けそうですね。期待しています。 | ||||
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読んでいて、思わず涙が出てきたり、堅志と日菜子を応援したくなる。しかし、堅志は世界的な通販会社の幹部になるチャンスを自らの意思で2度に渡って投げ捨ててしまう。若いうちはいいが、著者は二人のどのような将来を描いているのだろうか。堅志はアルバイトをしながら、作家の道を進んでいくのだろうか。また日菜子はレストランを経営していくようになるのだろうか。著者には、50歳、60歳となり、さらに老後を迎えた二人がどのような生活を送っているのか、是非とも書いていただきたい。と言うわけで、続編を期待しております。 | ||||
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久しぶりに買った小説。私は登場人物達と比べて貧しくはないと思うけれど、親しい人との間にすら、住む世界が違うと感じてしまう所に共感できた。ハッピーエンドじゃないけど、読後、心が少し暖かくなった。多くの人に届きますように。 | ||||
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