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清く貧しく美しく
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清く貧しく美しくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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安くてキレイで素晴らしいです | ||||
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読み始めから最後ギリギリまで夢中になって読めました。 ただただ、最後の主人公の選択が。 私の心が荒んでいるんでしょうか? あり得ない結末。 最後の最後にがっかりさせられました。 何を伝えたかったのか。 | ||||
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石田衣良さんの作品を久々に読んでみましたが、あまり共感できませんでした。 日菜子の性格が好きになれなかったです。普段うじうじしてるのに書店の店長とこっそりデートしてたりなんだこいつ?と思った。 挙げ句の果てには正社員の仕事が決まりそうな恋人を、別の世界の人と言って突き放す。私も頑張ろうという向上心のなさが嫌です。 そしてお金持ちの有名作家がこういう暮らしもいいでしょと書いているのが不快。 | ||||
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石田先生のお書きになる小説は、本当にキザ・・・いえ、失礼(笑)なところがあるな、と思いました。 非正規労働者の実態も自分は殆ど、先生の小説で知りました。 自分は彼女いない歴が長いですが、「褒め合う」という、単語は実に想像がつかなかったです。 内容端折りましたが、最後はどんでん返しというか、小説の醍醐味通りでした。 カップルで浮気をしていれば、すぐにバレるという事を悟りました。 本当に、タイトル通り「清く 貧しく 美しく」というのは、度胸と忍耐がいるものだと思いました。 最後辺りは、吸い込まれそうで、ページをめくるのが楽しく感じました。 まー、誰でも一つや二つ、ボクの二つ折り財布の様に、傷つく時もあるということでね(笑) お後がよろしいようで・・・。 | ||||
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途中から日菜子に対して、堅志の仕事の頑張り・評価に対してマイナスの感情を抱き、自己中心的な足の引っ張り方をしていること・自己肯定感の低さ故の優柔不断さ・悪気のないずるさにイラつきを覚えました。 「こういうタイプの女の子、きらいだな」と思いながら、読んでいました。 でも読み進めていくと、日菜子は日菜子で、貧しくて弱くても堂々としていたいという核となる想いがあったのだとわかりました。 最後堅志は、貧しいからこそ手に入る弱さ、弱さから得られる清く美しい感性を、文筆に生かす選択をしたのだなと思いました。 | ||||
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高校生ぶりくらいに石田衣良を読んだけど軽快な文章で気持ちよく読み進められた。 感情の薄い堅志ではなく、日菜子に寄り添いながら読んでいた。 この小説で言う壁の向こう側に住んでる自分からするとラストはいい話でよかったがなんか違和感がある感じだった。 (違う結末がいいわけでもないけど) それが最後の解説でなるほどと思った。 結局、途中の光枝の話が正しくて、女(女性じゃなくて)は男を傷つけるもんだし、男は掌で転がってるだけなんだなぁと。 | ||||
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中古だけど綺麗で大変良かったです | ||||
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石田衣良さんの小説は何冊が読んだことがありますが、こんなに「つまらない」と感じたのは初めてです。 身近な出来事を描いているので、ストーリー展開が盛り上がりに欠けるのは仕方ないにしても、主人公の青年がずっとうじうじしていてイライラしました。 なおかつ、ラストで「あえて下層にとどまる」選択をするのは個人の自由なのでいいと思いますが、あえてそういう選択をする人が「いずれは子どもが欲しい」だなんて言うだろうかと疑問が残りました。派遣で長年働いてきた若者なら、現代日本で子どもを持つことがある意味とても贅沢であることは十分理解していると思うのですが…そのあたり、売れっ子作家が描く「貧しい若者像」の限界なのかなと感じました。 | ||||
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石田衣良らしく、軽妙なテンポでストーリーが進む。ところどころに挟まれるクラシックやジャズ、文筆家の作品や名前や、イタリアンの食事の描写、東京の街並みの様子などが読んでいて楽しい。なんとなく途中から展開が読めるし結末も予想がつくので、読了感はあっさりしたものだった。「まあ、こんなものか」とさえ思った。ところが、解説を読むと、そんなのんびりした批評・感想ではなく、もっと切り込んだものだった。主題が「人間は本当に自由なのか?」というものだ。白石一文の「不自由な心」は、直接的に「自分が自由と感じている心は、本当に自由なのか?」というテーマを扱っているが、この石田衣良の小説にその観点があるとは思ってもみなかった。読後、とくに結末部分にすこし違和感を感じつつも「まあ石田衣良だから」とおもって無視していたが、その違和感に着目すると、たしかに裏テーマ(?)として「不自由な心」があるのだった。 この小説は単なる低所得層が、低所得なりに幸せに暮らすという話ではない。一旦、虚心坦懐に楽しく読み進め、解説を読んだ後に、再読してほしい。あるいは初読時の違和感を記憶しておき、解説を読んでほしい。 | ||||
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格差社会をテーマに据えていますが普通の恋愛小説だと思います 解説にもあったけれど、自分もラストに違和感をおぼえた1人です 日菜子は極端に内向的でいわゆる社会的には弱者ですが 恋愛に関してはやや攻めの姿勢であるし自分が大切な人なのでしょう 最終的に堅志は彼女との馴れ合い生活に戻っていきますが 穿った見方をすれば弱くても女性はしたたかで男はいつも情に流される馬鹿な生き物ですね 研修であれだけ能力があり思慮深いのに互いを褒めあって暮らす生活などという おおよそいつまでも続かない、ままごとじみた人生をはたして選ぶかな? などと意地悪な考えがよぎりましたが、とても読みやすく美しく文章でした。 | ||||
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読みながら考えさせられる、現代の格差。 清貧であれとも思うし、野心家であれとも、思う。大人になる程、何が正解かってのは分からなくなる。2人と一緒に悩んで、私自身も答えを出しましたが、2人とは違う方へ進んでしまった笑 そしたらどうなっていたかな。 文筆家としての人生を最後の逃げ道として残しておいてくれたことに希望が持てます。 ただただ、若い2人の未来が幸せであるように祈ってしまった。 | ||||
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私にはとんでもないバッドエンドに思えた。 男の人には思い切り仕事をさせてあげないと。 パートナーの足引っ張ってどうする! と、イライラはさせられましたが、フィクションとしては楽しめたかな。 でもこれを読んで何か得られるかと言えばそれはないので、周りには勧めない。 いやミスに近いものがある。 | ||||
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傷つきやすく、繊細なこころの二人は仲むつまじくて。 ただ、アルバイトとパートと、正社員でないことで、将来に経済的不安が。 でも、経済的な余裕は本当に幸せの道なのだろうか。 自分の弱みは本当にそれが弱みなのだろうか。 喩え経済的に厳しくあったとしても、きもちは清くて美しく。 | ||||
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バイト生活者同士の普通の男女の恋愛物語。 最初はあまり期待せずに読み始めたが、途中からどんどん二人の行方が気になりだし、知らず知らずのうちにハマっていく。色々な出来事や情事により二人の関係性を「ガッカリ…」と思ったり、「良かった!」と思わせられたり心を揺さぶられる。 最後の最後いい意味で裏切る辺り、さすが石田衣良さんだと思わせられる。 とても「美しい」おはなし。 | ||||
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失われた○○年で久しいジャパンが、時代に逆行してフォーク世代の 赤貧状態の再現をしているかのよう。モノが豊かな時代なので全く 昔とは状況は違うし主人公は大卒、文化資本が高いが非正規雇用に 甘んじて従事していて似た境遇の彼女と同棲しているのが、 ロスジェネ世代のポイントかも。現代の若者の都会の低年収カップルの ロールモデルになりそうですが、地方は更に平均年収は低く困窮している 現実があります。『アンダークラス化する若者たち』などの理論を読むまでも無く、 弱者にさせられる若者を小説にしていて分かり易く具体的に描写しています。 小説なので希望に溢れていますが、現実はもっとひどい惨状です…。 それでも高望みしない、ささやかな幸せを二人で紡ぎ出す姿勢は好感でした。 現実的なホップ・ステップ・ジャンプのありようを示して下されば、もっと良かったです。 介護福祉士や大型免許などの資格などがあれば、振舞いは変わりそう。 | ||||
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あぁ、まただ。石田衣良さん自身は好きなのだが、文章が初期のころから愕然と下がる。読者をいらつかせるんだよなぁ。登場人物が、どうもバブリー的なのは時流にあってない。ウィンクなんかしないし、口語的ではないんだな。石田さんが音楽好きなのももちろん作家さんなので本は購入して読んでいただきたいって気持ちはわかるけれど、バイトのカップルがそんなに購入できんだろう。このカップル将来はシェフや書評家でしょ?30歳がデッドライン、それより年を召している方には絶望しか見えないんですが。石田さん、もっと世の中上の世界ばかり見ないで欲しい。綺麗事にしか感じない。 | ||||
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石田衣良特有の淡いトーンで展開され、終始穏やかな気持ち包まれます。 社会で自分の居場所が不安で悩んでいる人、未来に不安を抱える人に、 本当の優しさ、強さとは何なのか、大切なものとは何なのか、生きる勇気をくれる物語です。 | ||||
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凄く面白かったけど…結末がなんとも言えない。でもそれは個人的な価値観や好みの問題であって、この結末がたまらなく好きな方もいるのでしょう。 この本を読んで思ったのは、好きな事は多い方がいいし、夢中になれることがあったら突き詰めた方がいい。人は自分以外の何者にもなれないんだから、自分の好みや価値観をはっきりさせて現実に反映させていった方が良いということ。 面白かったけど…違う結末を読みたかった。 | ||||
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読むタイミングが悪かった… 意識不明を救われた土田の「余計な……ことを」に共感し、助けた側は当然礼を言われると思っているらしい(世間一般的にはそれが当たり前だろうが)事に苛ついた ついでに、助けてくれと頼まれてもいないのに助けたんなら中途半端で手を引こうなどと甘い考え持つんじゃない!とも思ってしまった 個人的事情により、ピンポイントに変なトコに引っ掛かってしまったなあ 同病相憐れんでいる内はささやかに幸せでも、ランクが上がればトロフィーワイフに取り替えたくなるのはふつうだよねー。結果的にどの選択をしても、↑がよぎった時点で亀裂が入って、それはもう何をどうやっても居座る疵の様な気がした | ||||
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「弱いは強い」 大企業で正社員として働き、安定した収入があるという生き方〜〜世間が良しとし成功者とする考えの溢れる世間からずっと逃げ続け、アルバイトで30歳まで過ごし、そしてそういう生き方ができない自分を責めてきた主人公。 でも、その世界に身を置いた時に、その環境に流され抗えず、自分が本当に望んでいる生き方ができないことを、主人公は身体のどこかで感じていたのだろうと思う。 だから、逃げてしまう〜〜それを「弱さ」と主人公本人も思っていたし、世間も言うのだろう。 ただ、最後にはその「弱さ」を、主人公は敢えて選んだ。世間の言う成功や安定を選ばず、自分が心からよいと思う不安定な道を選んだ。意識的に選ぶことができた。 「自分の弱さ」をよく理解して。 だから「弱くて強い」。 主人公の決断がいいとか悪いとか、正解なんか誰にもわからない。いや、なんでも良しなんだろうなと思う。 私自身の中にも、自分の感じていることに添うのではなくて、世間の良しに合わせてそう思わされて決めていることがあるのではないかと考えさせられる本でした。 読後もジワジワと熟成されていく何かが私の中に入ってきた感じがします。 | ||||
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