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女たちの避難所
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女たちの避難所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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かなり真面目にムカついた。「その手の男」にも当然ムカつくんだが、「黙って我慢してる女」にもムカつくんだな。これが。数で纏めなきゃ対抗できないのに。…リーダーってひとりじゃないとダメなのかな?女の場合、矢面に立ってひとりで風を受けるのは嫌だけど、何人かで分業できるならやってもいい、ってタイプは多いと思うんだが なかなか万全に上手い方法はないだろうが… 兄弟姉妹がどんだけ居ても、親戚だろうがなんだろうが、当座の数日ならまだしも、寝食を共にできるかと言ったら、そら、無理だろうよな。と、ナチュラルに思った。無理が出来るのは「親」か「子」位だよなあ。←の場合は「仕方ない」が発動するが、少なくとも自分の場合、兄弟姉妹では「仕方ない」は発動しない 遠乃の夫はどういう人だったんだろう?この舅と自分の妻を同居させて平気だった夫が、妻からそこまで思われている事がどうにもピンとこなかった | ||||
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垣谷美海さんの本はこれで5冊目になります。 とても読みやすく、好きです。 ドラマを見ているようにさらさらと読め、 この本も2時間程度で読み終わってしまいます。 津波から逃れた後の女性の生活を、 女性の目線で書いています。 「いるいる。こういうおじさん」という、 いわゆる、 どうしようもない古い考え の男達が沢山出てきます。 心がとがっていく感覚や、 耐えがたい不快感など、 とてもわかりやすいです。 が、結局は、 その男性達にぎゃふんと言わせるわけでもなく、 「逃げる」 選択肢しかないのかと、 少し残念な気持ちになります。 まぁね。実際は結局言ったってわからないし。 どうせ、これだから女は。 とか言い出すんでしょうね。 逆に面倒になるなら、 適当にその場をあしらう方が、 実際正しいのかな。 男性達が気付くことは今生ないんでしょうね。 同作者の「40歳、未婚出産」 でも感じたのですが、 面白いんですが、 最後、物語を終わらせるために、 無理矢理ハッピーエンドに こぎつけている感があり、 読んだ後なんとなくもやもやするというか、 しっくりきません。 | ||||
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大好きな垣谷美雨さんの作品。「避難所」はすごくいいと聞いていたので、最後に残しておきました。 前半は、東日本大震災に被災する場面。実際にその場面にいたのではないかと思うような筆致でした。 中半から後半にかけて、避難所での生活。この避難所では、自分が権力を振りたいような人が自主的にリーダーになり、嫌な思いをするけれど、みんな目立つのが嫌で従ってしまう。そのうち諦めが支配する。 でも、それを変えていくのが、そこで辛い思いをしている普通のおばさん達です。 今の日本で本当にそうなのかと、思いましたが、女は男の言うことに従うべし、ということもこの地方では当たり前。 人の噂になるから、嫌なことも我慢しないといけないということも、今の日本なのか?と思いました。 でも、主となる3人の女性は、男尊女卑、勝手に遊びに大切なお金を使ってしまう亭主をもつ福子、母子家庭で悪い噂を流される渚、夫が震災でなくなり乳飲み子もいるのに、美人で若いから舅や義兄に狙われる遠乃。 3人の友情や、女としての自立することに目覚めていく姿が書かれています。 普通の女が、柔らかくしたたかに自立していくのを書かせたら一番の作者だと思います。 | ||||
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津波に飲み込まれていく感じや、避難所でのあり得ない状況。今まで表に出なかった部分や、知らなかった部分が小説なのにドキュメンタリーのように伝わってきました。3.11以降色々な震災の本を読んでましたが、ここにきて忘れかけていたけれど、垣谷美雨さんの他の本も読みたくて手を取って読み、震災の悲惨さを再認識しました。私は読んで良かったと感じました。 | ||||
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地方はみんな窮屈とは思いませんが,昔からそうだった,皆そうしている,和を乱すな,というのが最優先される場所ってコワい。地方とは限りません。当時の「絆」の大合唱には違和感があった。たしかに柵と絆は表裏一体。垣谷さんが昭和の嫌な男を描くと笑えるほどリアル。いる。こういう人,いる。そして,そういうもんだと思って耐えてきた善良なおばあさん,おばさんが結局,助長させている。そういうもんだと思いこまされていた環境から,全力キックで出てくるのは勇気がいるのだろうな。逃げるが勝ちって時もある。東京でめでたしめでたしというより,主人公たちの,自分では何の切り札だとも思っていなかった能力が,たまたま評価される場所が東京だった,とも読めるのでは。東京特有のしんどさもちょっとだけど描かれているし。「百十三坪?」に受けました。あるある。 | ||||
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避難所という名の地獄。店頭でページをパラパラめくり、被災、避難した方のニーズが少しでもわかるのではと期待して買いました。災害はないほうが良いですが、小説や作家というフィルターを通して、言いにくいことを伝えてもらったら、この国の対応力や質が上がっていくかもしれません。行政からのお金が世帯主にしか渡らない問題、片付け等の男仕事は報酬が出るのに朝から晩まで無償で調理役をする女性達の話は、災害以外でも起きていることであり、リアルで考えさせられました。 | ||||
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3・11の地震について、忘れるつもりはないけれど、大きな被害に遭わずに済んだ者は、 そのとき得られた以上の情報を与えられることも、あまりない。 この小説で、避難所生活の辛さ−そうかもしれないと思うだけだった−を改めて知り、 辛さ故に明らかになった人間の本音の描写に感服し、そしてまた、辛さを乗り越える こともできる女性の強さをありがたいと思った。 | ||||
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東北の避難所において、顕著になった閉鎖的な男尊女卑の日本独特の文化。救いようのない状況から結局女性がつよく独立していく。問題提起は十分されている。すばらしい。最後の終わり方が安直すぎるという人もいるみたいだけど、主人公の彼女がひとりで解決できる問題じゃないと思う。問題提起をしたというところで、一歩を踏み出しているとおもう。とりあえず希望のある展開であることがいい。 | ||||
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避難所の現実、この本を読まなければ避難所の事など全く知らなかったし、知ろうともしなかったです。災害が起こるたびにこの本の内容を思い出し、関心を持ってニュースを聞いています。 | ||||
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避難所でプライバシーを確保する仕切りがない、女性が襲われそうになる、補償金が世帯主に渡されるシステムが別居者や二世帯居住者にとって不利であること、生き残った者の苦悩などは比較的良く描けています。しかし、故郷を離れ東京に移住してほぼ解決するオチは安易過ぎます。話の性質上仕方無いのかもしれませんが、「えっ、これで終わり?」と思わざるを得ませんでした。素材の着眼点は良かったのですが、それぞれの切り口が浅いので、物足りなさが全体に漂います。せっかく色々な文献を読んだり参考にしているのに、活かされていない。所詮、作者は遠くから震災を見た人なんだなぁ。 | ||||
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