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狂乱
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狂乱の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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このシリーズの主役の老人の強いこと、それは読者の老境に入った老人が叶わぬまでも、夢想するような元気さである。更に程良い長さの短編が完結しながら、登場人物はお馴染みの連中が出てくるので、どことなく安心感がある。晩酌の後、眠りにつくまでのひと時の相手に最高の読み物である。kindleで読めば文字の拡大も自由自在である。 | ||||
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『門の外まで、牛堀九万之助は小兵衛を見送って出た。 道を曲がるとき、小兵衛が振り向くと、いつものように九万之助が権兵衛と共に、まだこちらを見送って立っており、頭をさげた。 小兵衛も礼を返してから、道を曲がった。』 池波正太郎「剣客商売」八巻(狂乱) 人を人として認め、友を終生の友として想う心根。 これは時の流れのゆるやかな江戸の世にあってのみ、あり得たことでしょうか? 激流の社会の現代ではこうした様はすでになくなった、希有なことなのでしょうか? ひょっとして、今の人々は時の流れに翻弄されているからとエクスキューズしている、 言い訳にしているにすぎないのではないかもしれない。 と、ひまを持て余している年寄りは思ってしまうのであります。 | ||||
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保存状態が良く、手軽に入手出来て助かる。 | ||||
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もすぐ第7巻が終わります。正太郎さんのスト-リ-メイクには、舌を巻きます。 ですから、どんどん進む。どうにも止まらない、なんてもんじゃない。徹夜してしまいそう。 常盤新平さんが解説されてますが、小兵衛のダンディズムに魅入られ、読ませる創作力の凄さを感じます。当方、周平さんや次郎さんも良く読みますが、引き込まれる魅力は例えようが有りません。 それと、プラスαで深川の風景が生きています、ベネチアの様だったんですネ。 いやな事件のあった富岡八幡宮ですけど、コロナが収まったら訪れてみようと思っています。 | ||||
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表題になっている「狂乱」のラストシーンは泣けました。本当に “ 惜しい ” 話だと思います。現代でも、こうした犯罪者を救う手立てがあればいいのにと思いました。もう少し早く小兵衛に出会っていれば出来たはずでした。 | ||||
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大名屋敷の中元部屋が賭博場になっていたというのは最初に読んだのは司馬遼太郎の本だった気がするが、こんなことを常識のように小説の中に書いていたのはもしかすると池波正太郎なのかもしれない。 最後の章の「秋の炬燵」では藤枝梅安の登場人物を連想させるような香具師の親分が登場し、その手先と小兵衛一家の闘いとなる。「狐雨」ではこのシリーズで珍しく狐の化け物が出てくる。生い立ちの不幸を背負って狂っていく石山甚市の巻き。「毒婦」、「女と男」の章ではいわゆる男には理解できない「悪女」というべき女性を中心とした物語。生きていくために修羅となる女性は池波正太郎の小説でよく描かれる。 | ||||
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狐雨が 面白かった。 白い狐が うつることで 又太郎が変化する。 そして 3年の間に 上達しようとする。 剣の道は 体格だけでなく 好きだというだけでなく 『すじ』がよくなくてはいけない。 ただひたすら 練習に励めば 上達するが・・・ つよい というのとは また 違うのだ。 石山甚市は・・・ 剣が強いがゆえに 疎まれる。 自分にもそれが わかるので ストレスがたまり 暴走する。 それを理解する 小兵衛だが。 杉原秀はいいなぁ。 行動力もすっきりしている。 | ||||
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睡眠不足になるのが判って居ても、止められず読み進めてしまいます。夢の中でも池波正太郎ワールドで、考え事してる時にも、剣客商売の中の美冬の様な言葉遣いの自分に閉口(^_^;) | ||||
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本巻の副題にもなっている狂乱であるが その名にふさわしく、人の心の中に潜む狂気にスポットを当てているような作品の数々。 本巻では恐ろしい悪女が3人登場する。 女の心の中に潜む狂気とでも言おうか、女は今を生きる生き物で過去などありはしないと 似たような事は、鬼平犯科帳でも語られているが 本作の話、毒婦のおきよ、女と男のお絹、秋の炬燵のおさいと 魅力的でありながら恐ろしい悪女たちが物語を彩る。 本巻ではこの悪女たちが登場する3つの話以外もとても魅力的で 狂乱、狐雨、仁三郎の顔とどれも面白い。 副題にもなっている狂乱はまさしく題名にもある通り、人が狂気に落ち込むさまを 描いた名作であり、作者の池波さんはこういう精神の内面を描く描写が本当に上手い。 また狐雨は、剣客のシリーズ通して何とも不思議な魅力を放つ一風変わった話で まるで江戸時代を舞台に描いたファンタジーライトノベルの様な面白い話だ。 そして仁三郎の顔は最後のクライマックスで話の〆がびっくりするような終わり方で 読み手はいろいろと想像してしまう。 いや、結末はおおよそ想像すればわかる事なのだが、あの終わり方は後を引く終わり方で 池波作品の中でもまさに問題作ともいうべきで、人によっては蛇の生殺しともとられるだろうし 読み手の想像にお任せし、作品い広がりを持たせているようにも思えるし、なかなか捻った作品である。 本作は狐雨や仁三郎の顔の様な、今まで読み進めてきた話とは文章のスタイルや話の内容も異色なものがあって 読み手を飽きさせることなく、剣客ワールドへ引き込んでいくのである。 まさに狂気に人は魅力を感じ、美は乱調にあり。と言うが、本巻はそのひねりを加えた作者の文章に美を感じる。 まさに狂乱だと私は感じてしまうのである。本作はその表言がぴったりである。 | ||||
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池波正太郎の時代小説の面白さは群を抜いている、氏の作品はすべて読んだが何度も読み返してもいる。 今も昔も時代小説の作家は多くい。好きな作家も何人かいるけれど文章からその時代の町並みや風俗が感じられ登場人物のいろんな所作までありありと見える、私の中では一番面白い作家である。亡くなられたのは非常に残念と言うしかない。 | ||||
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こんなに面白いとは知りませんでした。 時間があれいつも読んでいます。 | ||||
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面白い・読みやすい。とにかく読めば納得の池波さん。最高ーです。 | ||||
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今回の作品では、「人の心」について考えさせられた。表題作「狂乱」では、恵まれぬ環境や ほかの者からのひどい仕打ちで心がゆがんでしまった男を描いているが、もし彼に理解者が いればそこまで心がゆがまなかったのでは・・・と思う。秋山小兵衛が気づいたときには、 事態はどうにもならないところまで追いつめられていた。哀れというよりほかない。 また、「仁三郎の顔」では、仁三郎の徳次郎への思いと大治郎への思いが極端に違い、恩義と 憎悪の間を心が行ったり来たりする描写が面白かった。 この作品を読んでいると、さまざまな人間ドラマからさまざまな人たちの心が見えてくる。 ほのぼのとする話ばかりではなく、時にはぞくっとする話もあるけれど、どれも読み手を惹き つける話ばかりだった。 | ||||
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池波さんの本は面白くて、それこそ1冊読み終わるのは読者にとって、それこそ、 「あっ・・・」 という間ですが、気付くと丑の刻だった、なんて事は、彼の読者であれば一度や二度はご体験している事と存じます。まさに狐につままれた・・・。そんな気分になってしまう事がままある訳ですが、この「狂乱」の中の一篇、「狐雨」もまさにそんなお話しであって、伏見稲荷の神通力を備えたお狐様が、かげながら大活躍なさる、実に面白おかしな内容で、ほぼこれ全編刃傷噺という「剣客」ワールドの中でも一層際立っております。 また、よく、本編の主人公が「天狗」とか「河童」とか言われて、ちょっとした悪戯をしでかしておりますけれども、池波正太郎というお方は、まさに、 「天狗そのものなのではないのか、ナァ」 と思い巡らすのも、楽しい事です。僕は何故か、この「狐雨」を読み返すのが大好きです。 | ||||
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この剣客商売という本は、私が読んだ本の中でもとても面白い部類に入ります。本物の剣客物だと思います。しかもただそれだけに終わるのではなく、人の心の複雑さや、哀しさ、そして素晴らしさが解る本だと思います。どの世代の人も一度は読んでみるべき本だと思います。 | ||||
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