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黙秘
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黙秘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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前半はパニック障害という病に苦しむ娘と家族の苦悩を描き、後半は殺人の罪を犯した主婦が黙秘を続ける裁判の様子を描いた法廷ミステリーでおもしろかった。 前半はパニック障害の説明が若干くどかったと思うが、セラピストに相談するあたりから話がおもしろくなり一気に引き込まれた。後半は黙秘を続ける被告に対して、検察官である森島と、調査事務所を開いている犬飼、双方の視点から裁判の様子が展開される。被告が黙秘を続けている以上、得られる情報は限られているのだが、その中でも可能な限りの調査や推理を重ねる展開は読み応えがあった。最後は家族の絆が試される場面があり、最後まで楽しめた。 | ||||
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650ページという厚さが気にならず、一気に読めた。著名な精神科医を包丁で刺し殺した容疑者の女性は犯行を認めながら、動機については何故一切語らないのか? それが最大の謎である。その謎が解き明かされたとき、これまで単純に信じてきた「記憶」という脳の働きがいかに当てにならないものかということがよく解り、驚くと同時に恐ろしくなった。 内容は一言で言うと、あるエリート一家の崩壊と再生の物語である。が、その家族ーー裁判官の夫と妻、彼ら夫婦の娘とやはり裁判官の夫ーーだけでなく、被告人を起訴して真相を究明しようとする検事の森島と、ひょんなことから事件の裁判に関わることになった私立探偵の犬飼についても、その生活や心情が丁寧に描かれており、読者の興味を惹く。特に、森島検事の抱えている家族の問題は作品に奥行きを与え、読後の余韻にも繋がっている。真相が明らかにされる公判のラストでは胸が熱くなり、ひとりでぼろぼろ涙を流しながら読んだ。 いよいよ裁判員制度が始まり、先日その最初の判決出たが、裁判に関心を持つ人はもとより、人間の心の不可思議さ、奥深さに興味のある方にはぜひ一読を勧めたい。 | ||||
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