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(短編集)

実話怪談 穢死



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【この小説が収録されている参考書籍】
実話怪談 穢死 (竹書房文庫)

実話怪談 穢死の評価: 2.77/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.77pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(3pt)

怪談の他に事件記録や猟奇的逸話も収録

「私達は屍者が無数に折り重なった上で生きている」…そんな思いを抱きながら収録された実録怪談全27編。
結論から言えば余り怖くはないし、ただの事件記録、或いはグロテスクなだけの内容もあるので読者の求めるものに依って評価は分かれると思うが、冒頭に紹介した川名まり子氏の言葉通り、重いテーマについて考えさせられる作品であった。

本書は、川奈氏自身の経験に加えて体験者から聞き得た話を多く収録しているので、内容は非常にヴァラエティに富んでいる。
特に場所を特定している所が現実的で、例えば「田母沢会館」の舞台でもある日光は有名な心霊スポットなので妙に納得したし、或いは「新小岩駅」で取り上げている成田エクスプレスの人身事故は偶々記憶に残っていただけに、まさかその後に様々な噂が独り歩きしていたとは知らず、如何にして怪談や都市伝説が生まれるのかを知って面白かった。
尤も、ここで紹介されている心霊スポットを敢えて訪ねる事はしない方が良いだろう。
何故なら、こうした場所は面白半分で行くべきではない…それは不謹慎という意味でもあるが、単なる興味本位で死者の眠りを妨げるような行いをすると碌な事は無いからである…そう、本書に収録されている「心霊ドライブ」のように…。
その他「祖母の力」は陰陽師顔負けの呪詛返しを扱っているので現代でもこうした概念が生きているのだという驚きもあったし、或いは「霧」は正しく映画「フォッグ」の雰囲気そのもので今にも情景が浮かんで来そうな臨場感が良かったように思う。
尚、こうした作品の中でも異彩を放つのは第二次世界大戦を題材とした「パンの実」と「屍穢」であろうか…これ等はカニバリズムや心霊現象といった枠組みを超えて、極限の状態に達した時の人間の残酷さ、人命よりも会社への責任を優先した人間の悲しさ、そして何よりも戦争の悲惨さを重く受け止めずにはいられない作品なので強く印象に残った。

私は怪談話には明るくは無いのだが、そうした中でも川奈氏の作品はよく読んでいる。
勿論、これを「作り込んでいる」と捉える向きもあるだろうが、文章運びが上手く、且つ豊富な知識をお持ちなので一つの「怪談文学」としての面白さがあるのだ。
今後も同氏の作品に期待している。
実話怪談 穢死 (竹書房文庫)Amazon書評・レビュー:実話怪談 穢死 (竹書房文庫)より
4801910092
No.12:
(5pt)

実話

ステイホーム期間でしたので、とても読みごたえがあり新刊が待ち遠しくなりました。
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No.11:
(4pt)

女だからか?「三枚襲」楽しめました。

ラストの「三枚襲」、著者さんの一族に関するエピソード。エピソードと言うには因縁深いお話しですが。
とはいえこれといった心霊現象もなく(あるにはあります」男性にとっては着物の薀蓄と思われるのも仕方ないかも。私自身は著者さんより歳は下ではありますが、亡き祖母は大正生まれ。着物と全く縁がないというわけではなく、着物に関する小物や染め物やら模様も何となく分かります。なので大変興味深く読めました。
全く知らないし、興味もないという人にはかなり不向きなエピソードですね。血族、狂気な美しさ、末裔たち。
著者さんらしい語らいで良かったです。
逆に他のエピソードでグロテスクな話もあり、読めなかった。
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4801910092
No.10:
(1pt)

なんかスッキリしない。

著者の経歴が興味をひき購入してみました。
短編集で一話が簡潔で読み良いのであっという間に読み終えました。
著者の体験談や家族、そして他者の体験談が記されてますが話の終わりがゾッとするわけでもなく今一つ何かが足りない?
実話なのでオチは無いと言えばそれまでですが。
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4801910092
No.9:
(5pt)

裏付けがしっかりしていて面白い

単なる実話怪談を超え、歴史の側面や民俗学的調査も含み、読んでいてとても引き込まれた。文体も淡々としていて読みやすい。
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No.8:
(1pt)

つまらん

読むだけ時間の無駄

好みは人それぞれだけど

決してお勧めできない本
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4801910092
No.7:
(2pt)

ちょっと読みにくかったかな。。。

最後のほうに載っている「三枚襲」だが、著者ご自身のことや家庭のことが書かれていて私小説風なのだが、如何せん、いろいろな(どうでもいい)蘊蓄があったり、文章が気取っていて読みにくかった。題材はいいのだがから、余計な蘊蓄などは全部削って構成を工夫して、本当にあったことだけを書けば良かったのに、と思った。
あとは、他のレビュアーが言うように玉石混交だった。
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4801910092
No.6:
(1pt)

怪談ではない

人間を斜めからみたような著者の話の構成が非常に不愉快。
そのまま伝えれば優秀な怪談が、この著者の話の伝え方のせいで、怪談を体験した人たちが人間性に乏しいゆがんだ自己中心性を持っているかのように見える。
買ったことを後悔する。
また、過去の事件をグロテスクに表現しただけの話もあり、しかも明らかな作り話をその事件に絡ませて一話としたものもあった。
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No.5:
(2pt)

それほどは

文章の書き方のせいでしょうか?
思ったほど、怖くもなく・・・期待していた「三枚襲」もなんだかあんまり。
何が引っかかって怖くないのか考えたら、文章なんじゃないかなあと思って。実話怪談ではあるのでしょうが、説明っぽい文体と盛り上がりのない進み具合で読後になんだかなあという気持ちが残ってしまいました。
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No.4:
(5pt)

久々の名作ホラー

実話を基にしたものが中心なだけに、全編ゾクゾクっと来る不気味さがあります。「逆さ女」は絶叫ものです。
個人的には最後の「三枚襲」が怖かったです。心霊的な怖さだけでなく、人間の業、本質を突いた怖さがあります。やはり一番怖いのは
人間ということを改めて考えさせられます。アメリカ映画的な派手な怖さでなく、日本的なじとっとした背筋がゾクゾクするホラーがお好きな方には是非お勧めしたい一品です。
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No.3:
(3pt)

玉石混交

一方では、小池壮彦氏の怪異紀行のようにノンフィクション風のもの(東京空襲に取材したもの、鎌倉のある庭園の怪など)があり、著者の言う「我々生者はおびただしい死者の上で生きている」という世界観がうまくにじみ出ている。今後この線でもっと話を集めて発表してくれるととてもすばらしいと思う。
しかし一方、無理やり一冊分の分量にするためか、怪談ではなく単に猟奇的な話(パンの実、寄生虫など)もあり、怪異を求めて買った者としてはやや不満を感じた。
自分の家系に関する和服の三連作も、加門七海のような蘊蓄披歴部分が長く、やや密度が薄まっていた。
竹書房は変に水増しして出版を急ぐようなことはせず、ウィスキーの熟成を待つような心で、著者の最良のものを気長に待ってほしい。
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4801910092
No.2:
(1pt)

読むのが苦痛になるぐらい退屈

全然怖くないし、明らかに創作と思われる話があった。寄生虫は乱歩の芋虫のアレンジで創作くさい。あとパンの実も、ひかりごけのアレンジの創作だなと思った。また最後の大ネタの三枚襲は、親戚で浮いてる存在の精神を病んでる叔母さんの話だが、無理やり因果に結び付けてる感があり、所々に、どうでもいいようなネタを挟んでページかせぎしていて、読むのが苦行でした。読者は怖い話を読みたくて買うので、見事に期待を裏切られました。文章もくどく、作者が自分の文章に酔ってる感があり、ナルシストなんだなと思いました。もうこの人の本は今後一切絶対買わないでしょう。
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4801910092
No.1:
(3pt)

採話による話に比重が置かれる様になりました。

前作の 実話怪談 出没地帯 が御自身の体験した話が多く心霊物の比重が高かったのですが、本書は他の(ご主人も含め)体験者の話の比重が高くなり、27話中ご自身の経験したものは4話(他にその場にいたが本人は体験しなかった「そういう人もいるんだよ」があります)に減りました。

 また今回は戦争という極限状態での食人を暗示する「パンの実」、精神を病んだ身内に関わる「三枚がさね」3部作の様に人間の狂気を扱った題材も増えた様に思います。私は怪談というと心霊物という先入観もあり、評価は低めになりましたが、その分野が好きな方はもっと異なる評価になるかもしれません。
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4801910092

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