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マルドゥック・アノニマス4
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マルドゥック・アノニマス4の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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冒頭のウフコックをバロットが救出するシーンが圧巻。目を見張る成長を見せたバロットが、ウフコックを完璧に使いこなし、あえて敵にとどめを刺さない余裕を見せるのに、拍手喝采。 しかしながら、私の読解力不足のせいで、アレ、今救出したんじゃないの? とウフコックがガス室送りになる展開を、変だなと読んでしまった。他の方の感想を読むと、こんな読み方に引っ掛かったのは私だけのようで、恥ずかしい。でも、正直もっとわかり易く書いて欲しかった。 他にも、バロットとハンターの会話シーンは、互いの思惑を悟られないようにして、何とか必要な情報を得ようとする心理戦で、この作者ならでは。実に面白い。この第4巻は、暗鬱だったこれまでのストーリーに、初めて希望の光が差した内容で、ますます目が離せなくなった。冲方丁のライフワークである、マルドゥックシリーズ、ますます快調である。 | ||||
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三巻の終わりからの続きをとても楽しみにしていたので、面白かった!やっぱりバロットとウフコックのコンビは最高! | ||||
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前巻までとはうって変わってスピーディーな展開にわくわくしました。 それにしてもバロット強すぎないかい。 スクランブルを読んだ時から感じてたのですが、 スティーグ・ラーソンの「ミレニアム」と似てるなぁと感じます。 バロット=リスベット。 今巻の心理面でのやり取りが余計にミレニアムを思い起こさせました。 あと前巻からの感想になりますが、ネーミングの端々にゲームオブスローンズの影響を受けてるのかなぁと思わずにはいられません。 それはそれでニヤッとさせられたりもしますが。 ちょっと読んだ事のある感じがして、凄く興奮したとまでは言えないです。 ミレニアムのリスベットとミカエルに大興奮したので余計に。 | ||||
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この巻で完結すると思いきやまだ続くのですね。1〜3巻は内容的にかなりストレスが溜まるものでしたが、4巻からは希望が見えてきました。 | ||||
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前作のレビューで度々目にした「展開がスロー」といった問題点が、4巻で昇華した。 バロットとウフコックが共にいるだけで、途轍もないスピード感を伴って読者の胸に迫ってくる臨場感。困難を極める道すら、ふたりなら乗り越えられるという確かな手応え。 まだ若く日々学び成長し続けるバロットと、経験から統一化を果たそうと邁進するハンターの対比のように感じるのは考えすぎだろうか。 表紙からしてもそうだが、活字として読み取ってもハンターには少しばかりボイルドの面影があった。それが過去、09法案に従事した数々の者共と結びつき、ひとつになる。 ヴェロシティは「宿敵にもこんなに悲しい過去があったんだ」といった陳腐なだけの作品ではなく、ここへ至るために練り上げられた道しるべだったのかと興奮が止まらなかった。 また3巻までと異なり、ハンター勢の悪事を眺め続けたり戦闘でのみ勝ち得るのではなく、バロットとハンターでの心理戦が繰り広げられたことも印象的だった。それも、バロットはすぐに見抜かれるような嘘はあまりつこうとしなかった。今の彼女を支えているすべてのものへの感謝と、善良であろうとする芯の強さがはきと表れている。 しかし同時に、若いバロットは迷ってしまうこともある。ライムの「今までの労を忘れて手に入れたものを当たり前のようにひけらかし、そんな賭け方では勝てないと上から説教を垂れる人々」という発言には、我々読者への警告にも感じる。 これぞマルドゥックシリーズ。心理戦を重視する冲方丁氏にしか描けない作品ではないだろうか。 次巻が楽しみで待ちきれない思いです。 | ||||
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読んでいると物語が加速度的に進んだ印象を受けますが、クライマックスはこれから。続きがとても気になります | ||||
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冲方氏は、どこまで自ら生み出したキャラクター達をいじめ倒すのか。 ウフコックも、ハンターも、クィンテットのメンバーすらも。 骨がなくなるくらい削り倒されて、この物語の行く末には不毛しかないのではないのかと思わされる。 読むたびに泣いちゃうんだよ。 でも、読まずにいられないんだよ。 | ||||
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4巻目にしてついにバロットが話の中心に戻ってきました。過去(ウフコックを取り戻すまでのバロットの歩み)と現在(ウフコック奪還作戦)が同時に語られ、物語は一気に加速していきます。ヴェロシティのあの人物も登場し、ますます目が話せない展開に。バロットは能力・精神面ともに凄まじい成長を遂げ、改めてスクランブルを読み返すとグッとくるものがありました。 過去の作品は3巻で完結していましたが、今作は4巻にして留まることを知らず、まさに集大成といえる今作。 既に続編が待ち遠しいです。 | ||||
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重苦しい閉塞感で幕を開けたアノニマスシリーズ。前巻のラストで邂逅を果たしたバロットとウフコック。ヒロイックでありながらあっけない展開に肩透かしをくらいつつも、いよいよこれで反撃の狼煙かと思った本作。いい意味で予想を裏切られました。並の作家ならこのまま怒涛のエンディングに突き進むはずだが、バロットがウフコックにたどり着くまでのサスペンスと、現在進行で進みつつある敵組織との戦いを二重螺旋の構造にし、第三勢力の存在にいよいよ謎は膨らむばかり。ページを繰る手がもったいない。最高のエンターテインメント。 | ||||
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自身の有用性を発揮することで存在証明としていた彼はそれだけ人を救い続けてきており逆に彼を助けてくれるという立場での彼女の復活は見ていて感慨深い そしてなーんかどこかで見たことあるようなぁ(ファンサービスかな!?)風貌の3人組と忙しくも充実した学生生活を送っているのを見てさらに込み上げるものがありました 進行的にはギアがかかりつつ次への布石など次巻待ち遠しいですね、これは | ||||
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本書のバロットとハンターの対話シーンは『マルドゥック・スクランブル』のカードゲームシーンやボイルドとの対決シーンを彷彿とさせて楽しめた。 しかも以前のシーンは異能力絡みであったのに対し、今回は純粋な心理戦。 直接の生死はかかわらないもののハラハラドキドキさせていただきました。 あ~、続きがはよ読みたい。 | ||||
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バロットとハンターの会話の駆け引きが個人的には一番面白かった場面。 後半少しダレるところがあったが、最後の方の楽園でのことや次回に期待を持たせるまとめ方とか良かった。 それにしてもハンターは魅力的な悪で、非常に今日的な思想でもあるなと思う。 やり方さえ違えば聖人のようだ。 ハンターがどうなるのか?バロット以上に気になるところだ。 | ||||
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更なる成長を遂げたバロットの勇姿には眼を見張り 次々と現れる過去作からの懐かしい名称・フレーズには目を細める。 緩急を繰り返す展開にはグイグイと引き込まれ 一気読みした後には「続きはいつだー!」と悶絶する。 マルドゥックシリーズの集大成、面白さノンストップ加速中です! | ||||
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バロットとウフコックの邂逅というかたちでオフィスの反撃の狼煙を匂わせた前巻の衝撃的な引きからの今巻は、あらすじにもありますようにバロット視点での話がメインとなります。ちなみに当方はSFマガジンでの連載は追っておらず、単行本でまとめて読んでいます。 ウフコックが囚われている間に、司法への道をひた走るバロット。そこで彼女が学んだもの。努力の末に身につけた力。意志と知性によってコントロールされた言葉=ディスカッションの技術。それは、スクランブルで彼女や彼女を殺そうとする者達が手に取っていた「銃」よりもずっと平和的でありつつ、大切な人を助けたいという明確な意志の下では、凄まじいほどの切れ味を発揮します。その切れ味を味わう事になるのが〇〇であるわけですが、このあたりの描写は『スクランブル』でのカジノ・シーンを彷彿とさせるつくりで、実に燃える展開となっています。 ネタバレにならないようレビューを書くのが本当に難しいのですが、とにかくバロットの精神的な成長と、そこから発揮される言動の数々に感動を覚えずにはいられない。スクランブルから追いかけているファンとしては、あのバロットに友人や恩師となる人物が出来た事が、本当に奇跡としか思えず、まるで親のような気持ちで目頭を熱くさせながら読み進めました。 前巻で、ウフコックが懸命に集めた善なる勢力が壊滅的な打撃をくらってしまったぶん、<クインテット>の主要メンバー相手に無双するバロットの堂々とした佇まいも、強く胸を打ちます。彼女に備わった電子攪拌能力の応用的発展描写は、彼女の戦闘能力が圧倒的に向上しているという点のみを描いているだけでなく、バロットがどれだけウフコックの身を案じ、彼の力になってあげたいと願っているかが切実に伝わってくる作りになっています。 今巻は前巻の裏側の出来事を描くのに大半を注いでいるため、物語の進行はそれほどスピーディではありません。ですが、裏側を描くことで明らかになっていく事実の数々に衝撃を受け、「いったいどうなってしまうんだ!?」と、読んでいる間じゅうずっと興奮しっぱなしでした。 特に、ウフコックの対となる存在として描かれ、これまで圧倒的な「強さ」を見せつけていたハンター。そんな彼の秘められていた「過去」が明らかになる展開に、心の底からワクワクしました。ですが物語の後半で描かれる、彼にまつわるある展開には、本当に衝撃的過ぎて言葉が出ませんでした。それまで「無敵感」の強かった<クインテット>とその協力者が、今後どんな道を歩んでいくのか、実に先が気になります。 また、「ヴェロシティ」で登場した懐かしい人たちの名前が、今回はかなり沢山出てきたなぁという印象を受けました。オクトーバ―社と関りを持っていた「あの人」とか「あの人」とか……過去のキャラクターのその後も、実にうまく物語に組み込まれていて、スクランブルやヴェロシティをこよなく愛してきた読者に対する、ある種のサービスですね。 これ以上はネタバレになるので言えませんが、読者の方々がその登場を待ちわびていたであろう「彼と彼女の娘」もようやく姿を見せ、ここから物語は更なるヒートアップを見せていくこと間違いなしです。 第五巻の発売を楽しみにしつつ、いま一度バロットとウフコックの物語を噛み締めたいと思います。 このままいけば、「マルドゥック・アノニマス」は冲方先生の最高傑作になること間違いなしでしょう。 | ||||
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