誰かがこの町で
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誰かがこの町での評価:
3.68/5点 レビュー 25件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全47件 21〜40 2/3ページ
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誰かがこの町での評価:
3.68/5点 レビュー 25件。 B ランク
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====データベース===
高級住宅街の恐ろしい秘密。住民たちが隠し続けてきた驚愕の真実とは?
人もうらやむ瀟洒な住宅街。その裏側は、忖度と同調圧力が渦巻いていた。
やがて誰も理由を知らない村八分が行われ、誰も指示していない犯罪が起きる。
外界から隔絶された町で、19年前に何が起きたのか。
いま日本中のあらゆる町で起きているかもしれない惨劇の根源を追うサスペンス!
江戸川乱歩賞受賞第一作。
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う~ん、<同調圧力>とか<村八分=いじめ>とか、作者さんの狙いはわからなくはない。
とくにコロナ禍を生きる現在、マスク警察だの反ワク信者だの、その手の言葉が生まれている実際を生きているからこそ、共感できる部分もあるし、ぞっとする部分もある。
ただ、しかし、私的にはう~ん、なのだ。
微妙~っ! って感じなのだ。
この”もやもや”を言語化してみると、「これ、起こりえるか?」という疑問につきる。
これ、あまり賢くない(失礼!)中学や高校の一クラス30人前後の規模で起きるカースト問題ならわからなくもない。
でも、仮にもニュータウンとして経済的に余裕がある家族が暮らす瀟洒な住宅街だよ。その数は10戸や20戸ではないはずで、住民の数だって30人、40人ってわけじゃない。そのぶんいろんな考え方の人がいるでしょ。
物語のなかでは、この町に暮らす家族の子供はみんな同じ一か所の学校に通わせるのが習いみたいに語られているけれど、そうかなあ~、義務教育のうちは地区にある学校かもしれないけれど、大学なんて、できるお宅のお子さんはここから離れて進んで有名国立私立大学にいくだろう。
それがそろいもそろって町民の暮らしぶりが均一化されていて、おまけに<町全体で悪に加担している>ときたもんだ。
この力業の構図が私には納得できかねた。
そもそもあの弁護士資格を諦めた昔の事件の真相をひとりで追っていた法学部出身の奥さまの”旦那”という存在がまったく出てこない。
そして自分の息子が誘拐殺人の目に遭っているのに、その父親=旦那の思考は時代錯誤も甚だしい男尊女卑に突き抜けてしまっているし。
う~む。
なんか極端すぎるんですよね。
そうじゃない人もいるはずなのに、そっちには目を向けず極端なほうだけを書いて<町全体が>とくる。
で、その極端な人たちというのが、揃いも揃って非科学的で。
<自分の頭で考える>訓練が全くされていない、感情のみで生きる牙むき出しの野生動物とでもいうんですか、あんたたち、もはや動物だな、って感じで。
これがリアルな世界でもある話だっていうのなら、たとえ家を買ったとしても私はこんなところに住んでいたくないわ~。
一方、これ、因習が残る限界集落やカルト教団ならものすごく納得できる話になります。
実際、オウムによって一家皆殺しにされてしまった坂本弁護士事件を知っている世代の私には納得しかありません。
作品としてはそれほどの出来ではなかったかもしれないけれど、佐藤浩市さんで映画化もされた「楽園」の限界集落のほうが私的には説得力がありました。(まあ、あれはそれこそ実話をもとにしているんですが。)
ということで、主人公のリコール隠しなど「上の力におもねた結果、正しいとされる行動をとれなかった」=「長いものに巻かれて正義に背を向けた」というテーマで作者の訴えたいことは分かるんですが、★3つの可もなく不可もなくという評価にさせていただきます。