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君に勧む杯 文豪とアルケミスト ノベライズ case 井伏鱒二



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【この小説が収録されている参考書籍】
君に勧む杯 文豪とアルケミスト ノベライズ (新潮文庫)

君に勧む杯 文豪とアルケミスト ノベライズ case 井伏鱒二の評価: 4.33/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

史実、著作ネタは面白いが…

史実や著書に触れていること自体は文豪を題材にした作品らしくて良かったです。
ただ、著書の登場人物が出るものの大した役割は持っていないので、そこはあまり効果的には感じられませんでした。
また、史実のネタを各所に入れているのは興味深いのですが、ストーリーの流れに沿っているかというと微妙に思います。

抽象的な表現の美しさがありますが、行動描写がやや曖昧で分かりにくい部分があったり、これは何処に掛かる言葉?と読むのが止まってしまったりして、物語に入り込みにくかったです。

ゲームの設定(協力技や指環による武器種の変更)を取り入れてはいるものの、作風とはあまり合わず、浮いています。
ゲームには無いオリジナル要素を入れているのは面白いのですが、ゲームをプレイしていることが前提なのか、ゲームにある要素に対しての説明が足りません。

あらすじに親友の想いが~とありますが、そこに至るのは終盤なので、あらすじに出すには相応しくないです。

ゲームでは良くも悪くも賑やかな太宰が、このノベルスでは大人しすぎました。井伏の前だからかとも思ったものの、ずっとそんな調子なので別人のようです。
井伏を導くような役割になっているのにも違和感があり、作者は太宰贔屓なのか?と思いました。

戦闘シーンの描写があっさりしているので、戦っているのに重さや余韻が感じられません。もう少し文章での強調や余韻が欲しかったです。悪い意味で引っかからずに流れてしまいました。

展開があっちこっちでとっちらかっており、小説として面白いかというと微妙ですが、井伏先生のみをピックアップして見れば悪くないかも、という印象です。
君に勧む杯 文豪とアルケミスト ノベライズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:君に勧む杯 文豪とアルケミスト ノベライズ (新潮文庫)より
4101802319

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