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風の果て



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風の果ての評価: 4.74/5点 レビュー 57件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 41~57 3/3ページ
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No.17:
(5pt)

価格相応で、配送も問題なし。

いつものことながら、最後まで気持ちよくお取引できました。ただ、マーケットプレース店は配送状況の確認ができないのが残念。
新装版 風の果て (下) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 風の果て (下) (文春文庫)より
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No.16:
(4pt)

風の果て

藤沢流と言ってしまえば、それまでですが、それが好きで読むのですから・・・
新装版 風の果て (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 風の果て (上) (文春文庫)より
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No.15:
(4pt)

風の果て

藤沢流と言ってしまえば、そうですけれど、それが好きな読者には、心休まるものです、
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No.14:
(5pt)

心にしみいる作品です。

とある東北の藩の主席家老「桑山又左衛門」の半生を描いた作品。

藤沢小説でよく題材になる部屋住み・やっかい伯父の主人公。
若い頃は屈託なく道場仲間と青春を謳歌しているのですが、
年頃になれば、
仲間といってもそれぞれの家格での将来の生きる場所の違い、
養子先有無の心配などで苛立ち苦悩していく部屋住み仲間達。

武家とは「士農工商」一番位が高いはずなのに、
こんなにみじめな人たちもいたのだなと勉強になりました。
そんな主人公と仲間達が過酷な事件に巻き込まれていくのです。

藤沢周平は時代小説家の中で一番好きな作家です。
その作品の中でも一番好きな作品です。
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No.13:
(5pt)

心にしみいる作品です。

とある東北の藩の主席家老「桑山又左衛門」の半生を描いた作品。

ゆかいな道場仲間達も大人になり、それぞれの場所で生きていきます。

先日NHKでドラマ化されているのを知り、さっそく観てみました。
映像化は原作を超えられないと思っていましたが、
これがなかなかイイんです。
それぞれのキャラもより生きいきと描かれていました。
みんな一生懸命生きています。

藤沢作品はわき役でさえも素敵です。
一蔵の元嫁の類
隼太の愛人で元実家の女中のふき
事情は違えども逞しいのです。

特にふきと庄六は作品の中の清涼剤のような存在。
この二人がいなかったらただ暗いだけの作品になってしまったと思いました。

もう何度読んだだろうか・・・
読む度、又違う思いが湧いてきます。

現在、人生順風満帆な方、人生の岐路にたっている方、
お薦めです!
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No.12:
(5pt)

上 下 一気読みでした

主席家老 桑山又左衛門に 届いた 果たし状。 相手は 軽輩の 

野瀬市之丞。 なぜ 身分のこれほど違う二人が 決闘??

この二人は かつて 同じ部屋住み、仲間同士だったと すぐに明かされます。 

人には同じ道場に通ったころの 仲間が 5人、それが

明らかになってきます。  それぞれの身分は ちがっていも

一緒に呑み、 恋をし 鍛えあった仲間同士が 歳月を経て

ある者は 筆頭家老、 また あるものは 録すらはめない五〇男

そして また 他の3人の 道の先は・・・・。

藤沢さんの 筆は 五人の 個性を 余すことなく照らし 男たちの

歩まざるを えなかった道のりを 静かな口調で 描いていきます。

現在と過去を 描き分けながら 物語は進み 目が離せない・・・

主人公は 桑山又左衛門、 若いときの名は上村隼太 その語りに

よって 次第に 明らかにされていく 出世と 転落の分かれ道。

まったく 架空の 藩 であるにも関わらず、どこかに 必ず存在する

かのような 山や川、 荒れ地の風景・・ 人々の暮らし・・

そして やはり 出世につきものの 陰謀と 権勢欲、

読み進みながら 残りのページが 少なくなるのが 淋しくなる~。

そんな 本でした。
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No.11:
(4pt)

風の果てを読んで

面白かったこのあと藤沢周平のものを紹介してください。池波正太郎も好きです
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No.10:
(4pt)

権力の果て

藩の家老職にある主人公がかつての友から果たし状を受けることからこの物語は始まる。
旧友を訪ね回るなかで過去を回想するという構成となっており、回想される剣と友情と、別離、成長の話は藤沢作品の「侍もの」の王道である。
本作品が、藤沢作品のなかで、めずらしいという特徴は、下級武士の主人公が藩の最高権力者に上り詰める点にある。もちろん、単なる立身出世物語ではない。
農政官僚としての苦闘の日々や、権力を昇る過程でのリアルな描写がされている。主人公は出世してもなお、下級武士の視点を失わない存在として語られている。

最後のシーンで家老となった主人公は権力の階段を上る過程で失ったもの、得たものに思いをめぐらす。権力者としての自分を客観的に(自嘲気味に)省みる老練な為政者として日常に戻っていく。
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No.9:
(5pt)

ここに描かれているのは現代の我々だ

組織の中でたくましく生き抜き、より高い生活を目指すと非情にならざるを得ず、それを追っていくとどこからか自分を呼び戻そうとする声が聞こえる。「お前はもっと純粋で、人への思いやりがあったではないか」と。その声の主は少年時代の自分であり、貧しくとも素朴で温かい心を持ち続けている友であったりもする。栄華を極めてもなお足るを知らない人間の寂しさ、むなしさは現代の我々に通じるものです。あえて甘さを加えないようにしたことできりっとした見事な作品に仕上がっています。過去と現在を行き来しながら、人の移り変わりを描く構成力、洞察力はすばらしいと思います。NHKの佐藤浩市主演のドラマも上出来でした。蝉しぐれもいい作品ですが、60歳代になった私はどちらかといえば風の果ての方が好きです。
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No.8:
(5pt)

仲間の良さと維持することの難しさ

代小説ではあるが、現代にも通じる話です。

主人公は隼太(桑山又左衛門)ですが、話は隼太と言っていた、まだ養子に行く前の仲間たちとの話です。一緒に飲み食いし、一緒にいたづらをし、同じ女性に憧れた、そんな気の置ける仲間たちです。その彼らが成長し、それぞれの役割を持ち、立場も違ってきます。主人公が家老職についた時、何人かは死んでおり、仲間を蹴落としたり、ある者とは決闘をし死なせてしまいます。この仲間に対する意識とその変化の様子が、全編に描かれています。読んでゆく内に、仲間というものの良さと同時に、それを維持することの難しさを感じさせてくれます。

作品は、主人公が家老でありながら、昔の仲間の決闘を受けるところと、若い頃の仲間たちの様子が交互に描かれます。この構成の上手さが先ず目に付きます。
それと、描写の見事さで、この名もない藩の風景が手に取るようです。
こうした作者の小説家としての力が、一気呵成に読ませる作品を作るのでしょう。
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No.7:
(5pt)

秀逸

同じ道場に通う武家の若者たち。一人を除いて下士の次三男である彼らの対照的な人生が、ときに交差しながら続いていく様子が静かに描き出され、読む者を惹きつけて離しません。
「友」という存在が一義的なものでなく、人間関係は時間の経過とともに役割が入れ替わって続く微妙なもので、いつの世も人生は複雑なのものだと教えられる気がします。
ドラマが始まったので急いで読み始めましたが、慌てて損したという位一気に読めました。
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No.6:
(5pt)

いつの時代も生きにくいもの

同じ道場に通う身分や性格が全く違う5人の仲間。その半生を描いた長編小説です。
重苦しい気分にさせる結末になってしまったけれど、それぞれが翻弄されながらも信念を貫いた結果なのかな。
何が正しくて何が間違いなのか…望みを叶えるには敵は増えるし犠牲をはらわなければならない。
今の時代にも共通するような生きにくさを感じました。

隼太が主人公として描かれているけど、庄六が主人公だとまた一味違った話になって面白いのでは?と思います。
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No.5:
(5pt)

読みだしたら止まらない!いっきに上・下巻!!

本年秋10/18〜12/6毎週木曜
TV放映予定とのこと
NHK時代劇(全8回)
佐藤浩市・石田えり・仲村トオル

ここしばらく短編集ばかりだったので、
腰を落ち着けてじっくり読める、と思いきや
一旦読みはじめたら止まらなくなった。
寝る間を惜しんで、一気に読んだ。

ものすごい壮大な小説。
多分、藤沢周平が書く初めての本ではないか?
1人間の 幼少から老齢に至るまでの半生を描いたのは。
それも1人ではなく、
道場同期入門、身分のまったく異なる5人 それぞれの人生だ。

幼少の頃は身分が違っても同じように分け隔てなく遊ぶ。
但し、物心のつく若者になると先々が自ずと見えてくる。
武士の社会は家柄、毛並みで、生まれた時から先が見えている。
1千石の上士跡取りを除いた、残り4人は、親の身分もさほど高くない(160石、130石、82石、35石)しかも次男、三男の部屋住み。ゆくゆくは同じような身分の家の養子に入れれば御の字のしがない身分。

家中の世界は、「上士と下士は同席せず」。
これがこの本のテーマのひとつ。

さて、1千石の上士跡取り「鹿之助」はあっという間に登りつめ、雲の上の筆頭“家老”。
残りの4人はさて、如何に?
・養子になり姓も変わり、またその名も受け継ぎ姓・名が変わるもの、
・あるいは、とんでもない後家の家に入り、その身を追われるもの
・ 貧乏下士で汗水流すもそれなりに穏やかなもの
・ 剣の道で裏街道をいくもの
そして、主人公は・・・

下士の養子からいっきに上り詰め、昔の仲間「1千石の上士跡取り」と真っ向勝負。
そこには昔の友の情けは無い、
あるのは天下取り、藩政を動かす「地位」だ。

主人公が、上士と真っ向勝負で上へ上へと上り詰めていく様は実に面白い。
その時々の役職を追っていくのも勉強になる。
「なんだ?“代官”ってこのくらいの地位なの?」
「あれ?30石ってこんななの?これじゃ“武士の一分”の木村拓哉の家はありえないジャン?」
「藩政は正に内閣で、熾烈な派閥争いだな」
などなど
大変面白く、わくわく、ドキドキしながら読みました。

但し、「下巻」最後の10ページは、
泣き場所を確保して、バックグランドに壮大なクラシック音楽をかけながら読むことをお勧めします。

ちなみに私、最後の10ページは、帰宅途中の地下鉄の中。
バックグランド・ミュージックは「善き人のソナタ」のサントラ
これが妙にバッチリ合って、思わずほろほろ来ました。

■ お薦め度:★★★★★(超・お薦め)
*上・下本で躊躇する方もいると思われますが、シドニー・シェルダン同様、読み始めたら止まりません。覚悟のほどを!
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No.4:
(5pt)

人生を知ること・・

若者達は世の中へ巣立っていく。互いの信念を基に。
信念は生き様であり、物語は各々の生き様そのものが
交錯していくことで進んでいく。
上巻での謎は徐々に明らかにされていく。
結末は予想通りだが、そこに至る真実の意外性は圧巻。
私が藤沢作品に求めるものは「人生を知る大人の姿」
しかしながら、本作品を読み、人生を知ることの奥深さを
再認識するとともに、大人になるために乗り越えなければ
ならない試練の重さと、それを乗り越えるためには知恵を
持たなければならないことも痛いほどに感じた。
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No.3:
(4pt)

あのころは何だったのだ。

誰にでも思い出せば、一緒に成長してきた人間はいるものだ。子供のころがよかったなんて幻想だ。子供のころから人の生き方、在り様は不平等なものだ。その事を大人の世界としてみながら、やはり自分もその中でやるせなさや苛立ちを感じ生きていく。そのころの経験の一つ一つをかみ締め大人になっていく。そして気がついてみると一緒に成長して来た道は気がつかぬ間にいくつもの分岐点があり、もう後戻りできないばらばらな生き方をしている。「何で親友と命のやり取りをしなければいけないのだ」という主人公の詠嘆に先に向かって歩むしかない人生の儚さと力強さを感じた。
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No.2:
(5pt)

最終章

予想通りの最後の章ではあった。しかし、予想と違ったのは、あまりにも多い。たとえば、「権力に近づいて、腐りはてるのがおぬしののぞみか、市之丞は面罵する」と「ブックデータ」には書いてあるが、しかし実際には市之丞は言っていない。それは又左衛門が自らを反省して思ったことなのだ。ではなぜ市之丞は果たし状を送ったのか。その辺りは読者の想像に任されている。また、又左衛門が筆頭家老になるには、かなり腹黒いことをやったのかと思っていたが、そういうことでもなかった。もちろん、何もやらなかったということでもない。この辺りの彼の評価も、読者に任されているのかもしれない。最後の章は秀逸であった。最後で突然輝き始めるのは、歳をとってからはいっこうに登場しなかった、庄六である。最後庄六にああいう言葉を言わせることで、この物語がどういう視点で描かれているのか、はっきりする。最後の章があるがために、この作品はお気に入りの一作となった。
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No.1:
(4pt)

カバー絵

この文庫の上巻のカバー絵は、荒れた野原で二人の武士が顔をつき合わせている図である。一人は上等な服を着たふくよかな武士で、何かを耐えているかのように相手の話を聞いている。この作品の主人公、隼太こと主席家老桑山又左衛門であろう。もう一人はやせぎすの男で、前屈みになって、何かを言いつのっているように思える。恥を知る気持ちが残っているなら果たしあいに応じろ、と書いてきたかっての同輩、野瀬であろう。しかし、桑山に果たしあいに応じる気は無い。なぜ二人がこういう関係になったのか、現在と過去を交互に映しながら、貧しい小藩の「経営」を丁寧に描写しながら、この武家小説の長編は進んでいく。桑山のモデルは「漆の実のみのる国」の改革途中で挫折したあの家老かもしれない。出世す!るも地獄、出世しないも地獄。それは中企業の現在の姿と重なり合う。なぜ桑山は主席家老まで上りつめることが出来たのか、二人は果たして果たし合いをしてしまうのか、その結論は下巻に譲ることになっているみたいだ。
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