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思惑: 百万石の留守居役 二
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思惑: 百万石の留守居役 二の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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瀬能数馬のバックアップに佐奈が登場するかと期待したがまだ出ない。碓氷峠で前田直作一行を待ち伏せ襲う時に佐奈が助けに入るか? | ||||
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長編の文庫本であるが、第一回から次への期待感があり、これからの展開を期待している。 | ||||
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面白い。当時のことがよく調べられている。 | ||||
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前巻では剣戟シーンが少なく残念だったが、本巻では初っ端から大迫力。時代小説はやはりこうでなく てはいけません。しかし数馬には絶対的な強さを感じない。かと言って権謀術数に長けている訳でもない。 奥右筆シリーズの主人公衛悟にも共通しているが、著者は例えば”居眠り磐音”のような絶対的に強い剣豪 を主人公とはしていない。個人的にはこの点が若干不満だが、著者は人間としての成長も合わせて描きたか ったのだろうと思う。 | ||||
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満足です。 | ||||
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一巻の前半はスローペースでちょっと参ったけど、2巻はそんなこともなく、面白かった。いつもの上田秀人に戻った感じです。 | ||||
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金沢の市街地に住んでいるため興味を持って購入しました。 「架空ものの時代小説」としてはまあまあ面白く読めたものの、それにしても金沢、特に金沢城周辺の武家屋敷がある辺りの描写が荒っぽいを通り越して、滅茶苦茶です。 本当に取材したんでしょうか。金沢に来たことがあっても、現在の金沢の観光ルートの長町武家屋敷跡などををさらっと廻っただけでは?と疑問に思います。 ネタバレになりますが「総登城」展開としてはとても面白いのですが、「もしこれを実際に行ったら」という光景を想像して、思わず吹き出してしまったほどです。江戸城なら可能でしょうが、金沢でこれを行うのは絶対に無理です(死人が出ます) 地元でなくても、古本屋で金沢の古地図を手に入れればすぐにわかったはず。「百万石の~」はキャッチコピー程度か、と思うと、先を読む気をなくしてしまいました。 | ||||
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さる書き下ろし時代劇小説の巨匠の著作を数冊読んでみたところ、筋立てはともかくとして登場人物の言葉遣いがおかしいし文章もあまり上手くないので読むのをやめました。そこで、何か面白そうな時代小説はないものかと物色していたところ、時代小説を特集した冊子でおすすめとなっていたので読んでみました。 1巻、2巻と読んでみて文章はまあまあ、筋立ても面白いですが、やっぱり「いくら何でもこの時代、こんな言葉遣いしていたのだろうか?」という表現がいくつも出てきます。具体的な例を挙げると、相手の呼び方に上下関係を無視した点が多々見られるところなんかそうですね。こうした点については、私なんかよりも詳しい方が詳細にレビューなさっているので重複は避けます。 それ以外には、説明ゼリフが多すぎると思います。作者が史実の背景などについていろいろと考察していることはよく分かるのですが、それを全部登場人物に語らせるのはいかがなものでしょう。しかも、この小説の登場人物は皆さん独り言が大好きなようで・・・。誰それがこんな行動をとったのはこういう理由からだろうとかいうことを、全部独り言でしゃべらせています。いくら何でも不自然です。 逆に、物語として重要なはずの主人公の心理描写はかなり足りないと思います。たとえば、数馬が琴のことをそれほど気に入った理由というのがよく分かりません。琴についてはかなり複雑な人物として書かれているので、今のところ内心が分からなくてもかまわないのですが、数馬は琴のどこがそんなに気に入ったのでしょうか。この2巻で書かれている、数馬が琴に惹かれた理由というのが取って付けたようにしか感じられません。どうも、作者にとっては登場人物を動かして物語を作るより、政だとか武家にとっての家とかにかんする自分の解釈の方が重要なのではないかと思えてなりません。とりあえず3巻まで読んでみて、この先読み進めるかどうか決めたいと思います。2.5点があればそれを付けていましたが、ないので3点。 | ||||
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アッという間に読んでしましました。実践の剣劇の模様がなかなかです。 佐奈が今後どのように、かかわってくるのか楽しみです。 | ||||
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案内通り新本同様の品でした。送料をプラスしても対費用便益は最大となります。これからもよろしく。 | ||||
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小説のストーリーの展開がユニークで、いつも上田時代小説を楽しませて戴いています。 早く、第三部が出ないかと、首を長くして待っています。 登場人物の絡み合いが絶妙で、その会話を味わっています。 | ||||
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よく調べてあって、でも、そのためにもたつくことがない。 テンポの良い、企業小説と陰謀ものを合わせた感じ。 「時代小説過ぎるのは苦手」な方にもオススメです。 | ||||
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1巻2巻と連続して読んだ。前作「表御番医師診療録」が良作とは感じられなかったため、購入をためらっていた作品です。第2巻までのこの作品では、これまで彼の作品にあった「上田秀人調」が少し控えめになっているような感じがした。「上田秀人調」は面白いのだが、何度も続くと鼻につき厭きがきていた。今までの段階では、この作品は、割と興味を覚える進行となっています。今後、よく言えば新たな境地に至るのか、それとも結果的に従来路線に回帰するのか。これからの推移を見守りたい。評価は星4つとしたのは、これからの成長を期待する意味でもある。 構成的には話の筋を強引に進めているための広がりが少ないのが気になる。たとえば本田政長の娘「琴」との関係の始まりが唐突過ぎて、その必然性が伝わってこないことや戦闘場面がこれまでの作品よりも軽いことなどが気になる。場面の解決が安直に感じられる部分もある。これらはこれからの話の中で膨らませていかないと上田秀人の劣化が始まったというように見られることになるかもしれないと思う。それぞれの登場人物に深みを与える作品作りが必要だろう。 | ||||
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まあ、5日だと飛脚並みだから確かに片道10日はかかりそうに思いますが、時代によっては留守居役が江戸城内にいる場所はあるし、あくまでもフィクションなので粗探しばかりしてもしょうがないのではと思います。まあ、重鎮の方々の作品はそれはそれで良いですが、個人的には古臭い感があるのでスピード感のある作品にして頂ければと思います。 | ||||
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ところどころ面白く出来ているところもなくはないが、残念ながら、全体構想については、あまり褒めようがない。 このシリーズのトップ(1)『波乱』を読んで、江戸城内に大名諸家の『留守居控え』部屋など存在しないのは、作者も百も承知のうえの創作であって、先行き何か仕掛けのある設定なのかなと思ったが、この(2)『思惑』へと読み進んでみると、どうやら単純に「無いもの」を「有る」と勘違いしているだけでしかないように思えて来た。 柳営(江戸城本丸御殿)には「太刀持ち」の控えるスペース(部屋ではない)があるのみ。大名諸家の家来「留守居役」のための「控え部屋」などあったものではなく、もし、大老や老中、若年寄などが、諸家の使者ら陪臣たちと個人的に対面するとしたら、みずからの大名屋敷においてとなるところ(伊達騒動のとき、「原田甲斐」が「伊達安芸」を斬殺したのは酒井大老邸内)。そのための便宜もあって、現職の老中らは「西丸下」などに、大老は「大手門前下馬先」に屋敷を構えていたわけだ。こういうお約束になっていたのを、どうやら完全に思い違いしているらしく、この本丸殿中での面談シーンなど、何ら殿中であるべきストーリー上の必然はなく、残らず、下馬先の酒井大老邸ほか、適宜の場所に場面設定を移し替えなければいけないだろう。 作中、殺陣シーンなど、書いている作者ご当人も熱が入っているし、些細な過ちは措くとして、せっかく、それなりに場面場面は面白く読み応えもあるのに、「留守居役」の仕事についてなど、こんなみっともないだけの初歩的時代考証ミスを重ねているようではガッカリというしかない。 時代考証にも無関心ではないはずの作者の作品なだけに惜しいなぁと思う。 それから、第2章、『総登城』のところ。 江戸時代、武家の役職は、大きく「番方(軍務職)」と「役方(行政職)」に分かれていたんだけれども、たとえ戦がないときでも、「番方」とて暇を持余しているばかりでなく、それぞれには平時の役目があり、決められた登城日に持ち場へ出勤して来なければ、『無断での外泊は、逃亡と同じ扱いを受け、絶家が決まりであった……』と書く通りで、従って欠勤すると、直ちに組頭などが確認に赴くため、すぐに無断外泊は発覚するものと決まっていた。本書のように「総登城」などと、大げさな処置を構えるまでもなく、ここのところ、おそらくストーリーを劇的に盛上げるための思い付きだろうが、却って空振り3ストライク・アウトになってしまったね。 すっかり箍の緩んでしまった江戸時代末期と、この時代とは一緒にはできないと知るべし。 ほか、目に付いたミスを片っ端から拾ってみると、 江戸時代の人たちは、『神君家康公』とは言わなかった。ふつうは「東照大権現様」「東照神君」、略して「大権現様」「権現様」など。 徳川4代将軍家綱の治世は、前半は家綱の叔父にあたる3代家光の異母弟、「保科肥後守正之」が後見し、後半は「大老・酒井雅楽頭忠清」が専ら補佐した。ちなみに「前田綱紀」の正室は「保科正之」の娘「松姫」。 3代将軍家光〜4代家綱の時代に大老職を務めたのは「酒井讃岐守忠勝」。間違いにしても「雅楽頭忠勝」は疎漏。「雅楽頭忠清」の父親か何かと勘違いしてないかい? 人名事典て、引かないの? 『(前田家家老・本田政長)綱紀公は英邁である……』はだめ。 加賀前田家の藩主に「公」と敬称付けするのは間違い。それに、たとえ筆頭家老でも、家臣が、主君を名前呼びしては上手くない。ここ、「ご主君」「御前」「太守様」とか、あるいは、この時点で「前田綱紀侯」の官位は「正四位下左近衛権中将(羽林中将)」だったから「中将様」とか。したがって当然ながら、『加賀宰相』も誤り。「宰相」とは「参議」の唐名(中国「唐」の時代の制度に倣った呼称)だが、前田綱紀が「参議」に任ぜられたのは元禄6年、5代将軍綱吉の治世に入ってからのこと。 他方、紀伊徳川家当主の光貞は、「中納言さま」と呼んでいるが、「宰相」のように唐名を気取るなら、「黄門侍郎」略して「黄門さま」。ここは和名、唐名ごちゃ混ぜにせず、どちらか一つに揃えたら如何か。しかし、常識的には「紀州さま」のはず。 『水戸徳川家三代綱條』もペケ。この時点で水戸家当主は2代目の「従三位参議・徳川光圀」。水戸家のお世継ぎ様なので、この大廊下の席に「綱條」が顔を出しても不思議ではないが、いまだ三代藩主の地位は継承してない。 4代家綱の治世中、越前家「松平綱昌」の官位は「従四位下侍従」だった。「左近衛権少将」に叙任するのは5代将軍に綱吉が任ぜられたとき。 この、『館林左近衛中将綱吉』もいただけない。武官の「左近衛権中将」を辞任したわけではないが、のち「正三位」「参議(宰相)」に昇任しているので、世の人は「綱吉」を「館林宰相」と呼称した。これは甲府徳川家の「綱豊」も同様で、「甲府宰相」と言った。 もっとも不可解なのは、このシーン、式日登城の場面と思われるのに、上野館林「正三位参議・徳川綱吉(4代家綱の弟)」、同じく甲斐府中「正三位参議・徳川綱豊(4代家綱の甥)」、越後高田「従三位左近衛権中将・松平光長(初代家康の曾孫で2代秀忠の娘勝姫の実子)」、それに尾張家世子の「従三位左近衛権中将・徳川綱誠(初代家康の曾孫で3代家光の娘千代姫の実子)」や、紀伊家の世子「従三位左近衛権中将・徳川綱教(初代家康の曾孫、のちに5代綱吉の娘鶴姫の婿、8代吉宗の兄)」ら有資格者の顔ぶれが見当たらないこと。 名前を出すのを忘れちゃった? それともライバルが多すぎるので削っちゃった? こういうの、人名にしたって何にしたって、作品を起こすにあたってメモひとつ作らないのか? と、質したくなる。 また、大老や老中が、従四位(四品=しほん)、五位(諸大夫=しょだいぶ)の平大名たちの名を呼び捨てにしたのは事実だが、ただしそれは、大老・酒井忠清が「従四位上左近衛権少将」であり、ほか老中に任ぜられた大名たちは「従四位下侍従」に任官して、大名諸侯一般に官位の点で優越したからであって、将軍家一族の扱いを受けた御三家、館林・甲府両侯に向かって、酒井大老ごときが名前呼びするなど有得る話ではない。将軍家自身でさえ、徳川姓の御三家や館林、甲府両家当主など親類には、「尾張どの」「紀伊どの」などと、「どの」付けで呼んでいたのがほんとう。 「正四位下左近衛権中将」の前田綱紀が、格下の「従四位上左近衛権少将」酒井忠清相手に「さま」付けするなど、もってのほか! せいぜい「大老どの」か、「少将どの」あたりまでが、いくら小説のうえにしても限界だろう。 なお、作者は、まえにも別の作品で徳川8代将軍吉宗に「躬」なる一人称を使わせていたが、果たして資料的に根拠はあるのか。 徳川将軍家は一人称として公式文書では「私」を使い、幕末期の記録によるかぎり日頃の会話では「身ども」という複数形の一人称を使っていたという。また、一般的に偉い人たちが使う「予」という一人称も、もっぱら文書や手紙で使用する文語だった。この将軍家専用一人称らしき「躬」には違和感を禁じえない。作者の創作? それから、大廊下詰の親藩諸侯以外、徳川将軍家は、たとえ大老でも、老中でも、家臣はみな通名を呼び捨てにしたもの。 酒井雅楽頭なら「雅楽(うた)」、大久保加賀守は「加賀」と。 ここ、ことさら大老や老中の権勢を大きく見せたくて書いたんだろうが、まるで勘違いも好いところ。 こういうの、武家社会における「家」という仕組みを、もう一度、きちんと初めから勉強し直すべきというほかはなく、無知をさらけ出して恥を掻くのは作者自身だと指摘しておく。 家綱将軍に対し、酒井大老が、『御上(おかみ)』と言うのも、どこから引っ張り出したのか、理解できない言葉使い。 「御上」とは、もとは内裏(京都朝廷)の女官が主上(みかど)を指して言う女房言葉であり、転じて町家の女主人などを「お上」「お神」と言うようになって、ひどく安っぽく使われるようになったもの。とてものこと、面と向かって将軍家に対し家来が口に出すような言葉ではなく、当然ながら上御一人を言う「上様(うえさま)」を使うべきところ。また、大名諸侯やその家来らが、将軍家や幕府をして「御上」というのも誤り。正しくは「公方様」、「上様」、「ご公儀」などというべき。 『(前田家家老・奥村庸礼)そういえば琴どのが再縁されるとか……』もいけない。 父母や兄弟などの近い親族以外、他人様は女性の名前を知らないのが通例。もちろん作者の創作した女性名なんだろうが、ここは年齢順に「一の姫」とか「三の姫」などと言うところ。 右筆の身分をして、『老中の持って来た道具と同じ扱いを受けた……』というのも作者の思い違い。右筆は、役方(行政職)ではなく、戦陣にあっては主将に侍して、「感状」を書いたり、「仕置き書」を作成するなどの軍務があるため、番方(軍務職)に属していた。 まぎれもなく「軍事政権」にほかならない徳川幕府では将軍直属の身分であって、たんなる書記役ではなく、ときによると老中の横車など跳ね返すくらい、右筆は高い気位を持っていたもの。こういうところ、どこから作者が仕入れてきた知識か知らないが、どうも、すべてが一知半解。 『外様を潰す……』といって、伊予松山20万石加藤嘉明家は、陸奥会津若松40万石に封を転じてのち、息子の2代め加藤明成が「お家騒動」を引起こして近江水口2万石に減封されたというのが正確な経緯。伊予にあったときに潰されたわけではない。この加藤家のあと会津若松に入封したのが「保科正之」で、幕末まで続く会津松平家の祖となる。 加賀前田家の上屋敷は「小石川」でなく、現在は「東京大学」の敷地になっている「本郷」のところ。小石川と本郷とは、隣接しているが別の地域で、昭和22年に「小石川区」と「本郷区」が合併して「東京都文京区」になった。これって、水戸家上屋敷の「小石川後楽園」と場所を取り違えてないか? 『(銀)四十匁は銭にして二千六百文ほどになる』は算数の間違い。元禄の貨幣改鋳まで幕府の定めた公式レートは金1両=銀50匁=寛永通宝4,000文だったので、銀40匁なら、およそ銭3,200文というところか(金、銀、銅貨が変動相場制になっていた)。 『鴻巣から板橋の宿までは、およそ九里半(約二十八キロメートル)……』もバツ。1里とは36丁、1丁は60間、関東間の1間は6尺1分。1尺は約30センチ3ミリ。つまり1里とは、およそ3.9キロメートル。9里半なら約37キロメートルほどになる。単なる誤植か計算ミスだと思うが、杜撰な校正ぶりをモロに露出させていないか。これって、作者のミス? それとも編集者の手抜き? それから気になったのが、加賀金沢を出た主人公ら一行が、『旅も四日目』で、『いよいよ、明日』は江戸へ到着としている点。 作中、「富山」と「中山道・信濃追分」に泊ったとあるが、金沢から江戸まで約120里。この間、約4百70〜80キロメートルという長距離を、自動車も鉄道もない時代に、僅か4泊5日で、どうやったら通り抜けられようつもりで書いたのか。ふつう徒歩で12〜14日、途中には「親不知」の険があり、妙高の峠道や、碓井の関所もあって、どんなに足早に急いだって絶対に10日ぐらいは必要な旅行程。時空を飛んででも行かないかぎり不可能。こんなの、好い加減節にしてもメチャクチャ。 結局のところ、このストーリーの中で、作者が創作したフィクションの部分と、じっさいの歴史上の事実とのあいだが、あまり上手く橋渡しできてないってことなんだな。 そのため、史実を強引に捻じ曲げてしまうプロット組立ての未熟さばかりが目立ってしまったわけだ。 出版社の煽てに載せられて、こんな杜撰で乱暴な創作を繰返していると、自分で自分を潰してしまう日が来るのも、そう遠くないよと忠告したくなった。 | ||||
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立ち寄った書店で、題材の発想の面白さにひかれ、「波乱」を購入いたしました。 時代小説が好きなので「池波正太郎氏」「藤沢周平氏」の著作はほとんど読んでおります。比較してはいけないのかもしれないのですが、文章構成、話の展開、言葉選びが稚拙で、読む気が失せました。 同時に「名職人」というような作家の本が届いたことが、影響しているかもしれませんが・・・・・・・・ 思惑 百万石の留守居役(二) (講談社文庫) | ||||
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