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(短編集)
とかげ
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とかげの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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ばななさんの本をこれまで読んできた方なら納得の本なのでしょうが、もし彼女の本に全く触れたことが無い方ならどんな印象なのかな?と思っちゃいました | ||||
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最近、再生可能エネルギー関係の政治で、再エネタスクフォースのメンバーの辞任が「トカゲのシッポ切り」だと話題となっています。 僕も思わずXで以下のように呟きました。 「トカゲの尻尾切り。尻尾切りをしたトカゲは生き延びれても短命だとどこかで読んだ記憶があるが、本当のところどうなんだろうか。。。」 トカゲと言えば、僕はオーストラリアのエリマキトカゲを連想します。そして、大学のキャンパスにも恐竜が卵から孵った直後のような大きなトカゲ、リザードも連想してしまいます。そのシッポも切れるのかふと疑問に思い、呟きました。 「トカゲの尻尾切り。オーストラリアのエリマキトカゲやカメレオン、恐竜の尻尾も切れるのかどうか気になって眠れなかった。。。尻尾切りは「自切」というらしい。エリマキトカゲやカメレオンのシッポは切れないことはネット検索で分かった。恐竜はどうなのだろうか?」 ということで、「トカゲのシッポ切り」関連を少し深堀してみました。 まず、「トカゲのシッポ切り」のことは「自切」というらしいです。そのメカニズムは「トカゲは敵から襲われたり身に危険を感じたりすると、尻尾を切り離します。切り離された尻尾は、10分間程度激しく動き続けます。敵が動く尻尾に気を取られている間に、トカゲは逃げられるわけです。このように、自発的に体の一部を切り離すことを自切といいます。体の一部を犠牲にしても、生き延びられるようにトカゲは自切ができるようになったのでしょう。とくに、子どものトカゲの尻尾はいざというときに自切をして逃げられるように、わざと目立ちやすい鮮やかな青色をしています。」ということらしいです。 シッポは切り離された後、10分ぐらいは激しく動くということで、今回再エネ関係の政治で起こっている再エネタスクフォースメンバーの辞任が「トカゲのシッポ切り」だとすると、今後10分ではなく、10日間ぐらいは激しく報道され、しばしの間、世間の注目を集めるのでしょうか。。。 今回トカゲのシッポ切りを調べる過程で、自然科学ではなく、文学界、文芸の世界ではトカゲに関してどのような本があるのか調べて、その本を読んでみました。 一つは、人気作家の吉本バナナさんの「とかげ」 吉本バナナさんの短編小説は、大人の恋愛小説で、主人公の恋人を、目つきや太腿の蜥蜴の刺青も含めてあだ名で「とかげ」と主人公が勝手にこころの中で呼んでいるというものでした。小説そのものは面白かったのですが、シッポ切りとは全く関連性がありませんでした。 もう一つは、日本芸術院会員で、詩人・小説家の室生犀星さんの随筆「とかげ」 こちらは、主人公の室生犀星さんが庭にいるとかげのシッポを切って、そのシッポが動いている間に感じたことや昔の思い出を紹介するものでした。昔は、「とかげに指を差すな。さしたら指がくさってしまう」と言われていたそうです。今で言えば、「とかげをリツイートするな。リツイートしたらブロック、もしくは名誉毀損で訴えられてしまう」と置き換えても良いかもしれません。 そして室生犀星さんは子供の頃「とかげの尾が一ぺん切られたものが、もう一度尾をつぎに(トカゲが戻って)来る」と思っていたようで、再生して生えてくるとは思っていなかったようです。そして、「尾のないとかげが非常にからだの調子が取れなくて、歩きにくそうによちよち歩いているのを見た」ということです。 冒頭の僕の推測「尻尾切りをしたトカゲは生き延びれても短命」は、本当なのかもしれません。 なお、「トカゲの尻尾は切れても生えてくる!?切れる理由と再生の仕組み」では、「再生にはとても多くのエネルギーを使うので、生涯で1~2回が限度です。もともと尻尾には栄養が多く入っていて、自切することでトカゲは体調を崩すことがあります。メスの場合は、産卵ができなくなるほどのダメージを受けます。また、ナイフなどでわざと切られた尻尾は再生できません。」との記述があります。 | ||||
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昔読んで、読み返して、ほとんど覚えていなかった。つまり、あまり印象に残っていなかったのだ。 | ||||
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おもしろかったです。レビューかかないと、閉じれないのでかきます。 | ||||
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短編でありながらも、とても濃い内容で楽しめました 表現の仕方が綺麗で、読み終わった後、心が暖まりました ありがとうございました | ||||
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いままで長編小説ばかり読んできたので、ちょっとものたりない。ほとんどが、普通じゃない過去を背負って生きている女性の物語。母親が目の前で刺された。人を呪い殺した。両親がだまされて財産をうばわれ、宗教にのめりこんだ。過激なセックスに狂っていた過去を持つ女。心を病んだ母親に、赤ん坊のころ、川に投げ捨てられた。 過去と決別して、恋人と出会い、結婚へ。彼の優しさに癒され、ふたりで一緒に生きていこう。 もし自分の妻が、いろんな男たちとなんども乱交パーティーに参加してたら、物分りの良い夫を演じられるだろうか。いまも、関係が続いてるんじゃないか、子供は俺の子供じゃないのでは。宗教も、一種の洗脳だろうから、社会生活より、信者として教祖様の命令に従ってしまうのでは。学校へ行かせず布教活動。 この本の夫や彼氏は、傷ついた女性を愛で優しく包み込んでるけど、同情で結婚はできないと思う。 | ||||
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著者は、88年に『キッチン』で泉鏡花文学賞を受賞したよしもとばなな。 (H8.6.1 – H16.10.20 18刷) 本書は、全部で6つの短編から構成されている短編集となっている。 それらの小説は、「時間」や「癒し」「宿命」「運命」について繋がっている。 自分はどの小説も物足りなくて、スイスイ読んでしまったけれど、実は内容はそれなりにギクッとしたことが書いてあったりするんだけれども、それをよしもとばななが書けば、「普通の物語」として書いてしまうからある意味すごい。 宮部みゆきのもつ「普通感」をずっと薄めたような感じというのかな…。 自分は『大川端奇譚』が印象に残ったかな(性描写が嫌いな人は微妙かも) | ||||
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For any advanced learners of Japanese with an interest in Japanese literature, this book is a must have to understand modern literary trends. Simple to read, Banana narrates as though she is talking to an intimate friend. | ||||
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「新婚さん」「とかげ」「らせん」「キムチの夢」「血と水」「大川端奇譚」の6つを収録した短篇集です。 受け入れられる事と受け入れる事といった相反するものの存在をお互いが認め、そしてそれを欲するという事。無意識にそういったものを求めているのかもしれません。 「違う、生きていくこつをつかむ才能だよ。時間というものがあって、前に進むことを好む才能だ。腕は磨かれ、飽きがきて、卒業する、そんなうそを信じ込める才能。人は本当は一生同じようなところをぐるぐるまわっているだけのものなのに」 | ||||
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吉本 ばななさんの本を初めて読みました。 電車の中で読んでいたのですが、途中、涙が流れて止まりませんでした。 堪えきれない涙でした。 やわらかく暖かい表現の中に、しみじみとした癒しを感じます。 『なるほど、これがばななワールドか』とすっかりハマってしまいました。 何度も読み返したくなる1冊です。 心の栄養になる本だと思います。 | ||||
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やっぱり吉本ばななの作品は、 言葉にしにくい様々なものの描写が素晴らしく、 そして美しいと感じた。 「とかげ」と「大川端奇譚」がおすすめです! ぜひ読んでみてください。 | ||||
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長く生きていると、必ずどこかで後に後悔するようなことをしてしまったり、 悲しい出来事に巻き込まれてしまったりする。 心の傷は誰しもが抱えているもの。 「心の傷を忘れさせてくれる」「癒してくれる」、 そんな相手を見つけてずっと一緒に生きていくのもいいけど、 「痛みを共有してくれる人」を見つける・・・。 もしかしたらその方がずっと癒しになるのかもしれない。 「とかげ」の二人はそうしてお互いにいたわりあって生きていくのだろう。 それこそ愛情なのかもな、そんな二人も素敵だなと思った。 「大川端奇譚」もそう。 相手の過去も当たり前に受け入れ、理解する愛し方が理想的で この本の中では一番好きなお話でした。 ただし「新婚さん」だけは抽象的で理解が難しかったです。 ばななさん、こいうお話も書くんですね。 ちょっと驚きました。 | ||||
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生きていくということは、楽しいことばかりではない。心のすき間を 感じたり、自分の生きてきた道をふと振り返り、今の自分はこれで いいのかと思い悩むこともある。人はいつも揺れている。この本に 収められている物語の中に出てくる人たちもそういう人ばかりだ。 幸福でも不幸でも人は迷うときがある。作者のメッセージが静かに 穏やかに伝わってくる。やさしさを感じる作品だったが、どこか 物足りなさも感じたのが残念だった。 | ||||
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言葉ではちょっと説明できないようなことを、よくここまで分かりやすく表現出来るものだなぁ〜と感嘆させられました。 「血と水」の、「お父さんと弁天堂と鳩がみんな雨に濡れちゃってるよ。」というところが一番好きです。 ある理由で帰るべき故郷に帰れない主人公が、久しぶりに父親と会うシーンでの主人公の恋人のセリフです。 帰りたい。帰れない。会いたい。会って帰りたくなる自分を思うと怖くて会えない。そういう主人公の背中をふわっと押しだすこのセリフ! というか、どの短編もこんな風にいちいちグっときながら読むので、なかなか先に進めませんでした・・・。 ゆっくりゆっくり味わいながら読む、ウイスキーのような短編集です。 | ||||
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この人の本はどれも読みやすい。この本は短編集だ。日常に埋没し、何かを恐れ何かに救いを求めている人々の、世界が変わる瞬間を柔らかな文体で見せてくれる。 新婚は、現実的でなく、電車の中の不可思議で抽象的、それでいてどこか日常に回帰していく構成に仕上がっている。この人はこんな作品も書くのだなと思って少し驚いた。 とかげなどは、救いという概念を直球で描いた名作。非常に上手く見せられる。 ただ、何で会話文の最後のカッコで。がつくのだろうか。当然わざとなのだろうが、少し読みにくい。 | ||||
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とかげって不思議なタイトルだと思いませんか? この本には坦々とした日々が綴られていて、 けれど、読んでいる自分がその場所にいて、 主人公を眺めているような感覚にさせられて…。 他のレビューにも書かれていたけど、 普段疲れている人や、頭がはじけてしまうくらい ストレスを感じてる人には、きっと、"癒し"になるはずです。 yumaは吉本ばななさんの「白河夜船」もたまに読みたくなります。 | ||||
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読む度にせつなくなって 読む度に新しい発見のある本です。 人が生きていくために抱えてしまう苦悩。それは悪意があることでは なく、本人にとっても仕方がないことだがかかわりあう大切な人にとっても 踏み込めない大事なことになる。そのようなことがささいなことがきっかけで 乗り越えられ、すべては解決しなくてもきちんと次の地点へ行ける。 特別なことがなくても大事なことはたくさんあると思える本です。 自分の中ではかなり特別な本かな。 | ||||
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ばななさんはよく、『予知夢』とか『占い』とか、なにか第六感的なことを題材として書きますが、これはまさにそういう作品ではないでしょうか? 『とかげ』っていうあんまりロマンチックではない題名かも知れないけど、最近のばななさんの本を読んで、その切なさ、美しさに惹かれはじめた人。ぜひ、この本を読まれることをおすすめします。 とっても穏やかで繊細なお話が集まっています。 | ||||
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「キッチン」「白河夜船」そしてこの「とかげ」。自ら選ぶことのできない困難な運命を乗り越えていく過程もしくはその果てが見事に描かれている。つらいときほど、必ず復活できる、きっと立ち直れる、と自分を信じなければならない。後ろにも前にも進めないと感じているすべての人々に、これらの本は大きな助けとなるに違いない。 | ||||
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心に痛みを抱えながら生きてきた二人が出会い、やがていやされていく物語「とかげ」。好きな人と結婚したあとで、不安に押しつぶされそうになる主人公が見た「キムチの夢」。この本は、6つの作品それぞれに「いやし」の時間が流れている短編集。自分をみつめなおしたい人、自分探しをしたい人におすすめの一冊です。 | ||||
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