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あと少し、もう少し
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あと少し、もう少しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 61~66 4/4ページ
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6人の中学生が、それぞれ適度な距離感で描かれている。 みんなそれぞれ大変だ。みんなそれぞれがんばってるんだ。 そして今はとりあえず駅伝で One for all,All for one。 エピソードの一つ一つは面白く読める。 全体がつながっている感じも、ははあ、仕掛けているなあと思う。 そういう物語だ。教師も、いい人だけどそれだけ。 中学生は、バリエーションをつけすぎてとっちらかった。 何を描きたかったのかが、作者にとってもわからなかったのではないのか。 今一つ夢中で読むことができなかった。 | ||||
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本書は、田舎の中学校の駅伝大会に参加する1つのチームの6人について、6人それぞれの視点で描いた物語です。1区から6区までの走者は、陸上部だけではない、それぞれ個性的なメンバーなのですが、6人が互いに良い影響をし合って大会を戦うまでの経過が綴られています。 「上手だなあ」と感じさせるのは、1区から6区までのそれぞれのパートが、走者1人ひとりの視点で描かれ、それらが重層的に一体となって一つの物語が構成されていることです。私たちは、日ごろなんとなく自分一人の視点から世界をみていますが、この物語のように「多くの人の視点や想いが集まって世の中ができている」という単純な事柄に新ためて気づかされます。 また、本書のいい点は、さまざまな立場の少年を描きながらも、その立場・生き方を肯定的にイキイキと記述していることです。6人みんながそれぞれの事情や思い(悩み)を持ちながらも、互いに影響しあって、1つのまとまったチームとして試合を戦うまでのストーリーは、上手に書かれており、なかなか読ませます。 すごく優れた本ということもありませんが、読んで損はない本と思います。 | ||||
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6人のランナーそれぞれの言葉でつなぐ物語。 実際の中学生がちゃんと言葉を使えたらこんな思いをもってるんだろうな。(登場人物たちも言えないんだけどね。) 6人がちょっとした言葉や仕草でつながっていくのが心地よいです。 この話でいいのは「頼りにならない顧問」でしょう。いい人です。 駅伝的に見ると、このチーム、相当な実力者ぞろい。 県大会ギリギリレベルの学校であの練習メニューは……壊れます。 それはよしとして、中学生の甘酸っぱさが味わえます。 そうそう、ちらっと出てくる女子。もっと出番がほしかったですね。 | ||||
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“おれ”は中学最後の年に駅伝に挑む!男子6人が18キロをたすきでつなぐのだ。ところが、なんということか、陸上部の顧問は、一番不向きな”私が陸上部とか、おかしくない?“などという、若い女性の美術教師だ、アチャアー。駅伝は好きだけど、走るのはノー。 そんな中学生の寄せ集めのメンバーで、この夏、ゴールをめざすのだ!はたして栄光は輝くか・・・。ひと夏にかける中学生たちの清々しい姿。青春の道を走る。 | ||||
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「モノがあるから、心の豊さが失われていく」 ということを、僕は信じない。 それは、日々進化していくモノについていけない大人が、 「あのころは、モノがなくても、楽しかった」と言いたいだけの、 ノスタルジーだと思うからだ。 それと同じように、たとえば、中学生の心の問題などを、 昔と対比して、深刻になったように思わせる姿勢は、違うと思う。 豊かさを失うのは、大人の方だ。 それを大人が子どもに押しつけてるだけだ。 瀬尾さんの新刊「あと少し、もう少し」は、 中学駅伝が、舞台。 特別ではない、6人の男子中学生が、 襷をつないでいく、それだけのお話。 それだけの話なのに、 それぞれの想いを知るとき、 もはや「それだけ」ではなくなっていく。 相変わらず、瀬尾さんが描く中学生は、カッコイイ。 その「かっこよさ」は、決して、 さわやかとか、優しいとか、モテるとか、 そういうことではない。 この話に登場する中学生も、 いじめられっこ、ヤンキー、 お人よし、知的に見せたがり、 先輩に憧れる後輩、和ませキャラ、 と、単純にカッコイイわけではない。 しかも、それぞれの内面には、 様々な葛藤を抱えている。 けれど、それぞれがそれぞれと関わりあうことで、 それぞれは、自分や「世界」をわかっていく。 思春期は、みんなそうだったのだ。 瀬尾さんは、中学教師だったこともあり、 そのことを、たぶん、わかっている。 そして、本当に中学生を「カッコイイ」と思っていると思うのだ。 それが、失われていない「心の豊かさ」だ。 自分の心の中に違和感を抱えたり、 どういう立ち位置で生きていくのかを、 選べない中で毎日を過ごすことは、理不尽に思うはず。 その対処法すら覚えかけの中学生の毎日は、 思っている以上に、しんどい。 そんな中学生が、「豊かさがない」わけないのだ。 泣いたり、笑ったり、絶望したり、でも前を向いたり。 そんな中で生きることは、カッコイイ。 陸上部顧問に「なってしまった」上原先生が、 カッコ悪くも、少しずつ、誰かに影響を与えていると思うと、 やっぱり、それもカッコイイ。 人が人のことを「わかる」というのは、 錯覚なのかもしれない。 でも、その錯覚で心は動いていくし、 関わり合って絆は生まれる。 そんな当たり前のことを、 ぼくらは学んできたはずだ。 それを忘れるような「豊かさを失った大人」では、いたくない。 中学生のときの自分に、 それを耳打ちされたような、 そんな気持ちになったのだった。 ちなみに、1区から6区までをそれぞれの主人公を立てて書く感じが、 「風が強く吹いている」のようだなぁ、と思った。 これも映画化されないかな、と密かに期待している。 | ||||
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駅伝ものはいいね-。 風が強く吹いているは大学生の駅伝もの(箱根駅伝)で こちらは、中学生の駅伝ものです。風が強く吹いているが好きな人には 楽しめると思います。 メンバ−それぞれの個性が生き生きと描かれていて、それに頼りない 顧問女教師が、ボ−ッといているようで、子供達を深く見つめているのがいいです。 みんなで、何かをやりとげるっていいですな-。 | ||||
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