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断罪 悪は夏の底に



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【この小説が収録されている参考書籍】
断罪 悪は夏の底に

断罪 悪は夏の底にの評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

「奇妙な味」のピカレスク・ロマン

行方不明の刑事を捜索する刑事たちの物語。刑事たちが「私刑を実行する組織」を追いかけるというちょっと非現実的設定だけど、著者の文章が巧いので非現実世界にすーっと入っていける。読み終わった後、現実と夢の境界を彷徨し、現実に戻ってきたような不思議な感じ。悪とはなにかを追求したピカレスク・ロマン(悪漢小説)、異色なテイストの小説として楽しめる。
 かつて、江戸川乱歩は現実とファンタジィが微妙に交錯する小説を「奇妙な味の小説」と名づけ、その後「奇妙な味の小説」を書く人はいなくなったが、本書は久しぶりに出会った「奇妙な味の小説」。本格推理小説好きにはオススメできないけど、「奇妙な味の小説」を集めた早川書房の異色作家短編集が好きな人にはオススメです。

 なお、「悪は夏の底に」という副題がついているが、女性刑事が秋月、医師の夏目塔子と妹の夏目夏帆、男性刑事の青山(青は陰陽五行説では春を意味する)、青山の友人の冬馬。春夏秋冬勢ぞろいだけど、なにか意味があるのかな?
断罪 悪は夏の底にAmazon書評・レビュー:断罪 悪は夏の底により
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