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繰綿の幻: おれは一万石



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【この小説が収録されている参考書籍】
おれは一万石(11)-繰綿の幻 (双葉文庫)

繰綿の幻: おれは一万石の評価: 4.50/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

ほぼ満足

予定通りの配達でOKでした。
おれは一万石(11)-繰綿の幻 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:おれは一万石(11)-繰綿の幻 (双葉文庫)より
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No.5:
(5pt)

12以降早く読みたい!

続編をいつもまだかまだかと待ち遠しく思っています。
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No.4:
(4pt)

期待通りでした

中古書とは思えない品質でした。 物語も安定した面白さがあります。
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No.3:
(5pt)

面白い

いつもながらの面白さである。今までになかった小大名を主人公にした作品は、名人である作者によって我々の知らない世界を繰り広げる。安心して勧められる作品群である。
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No.2:
(4pt)

定石通り 今度は繰綿で 南海路・菱垣廻船、樽廻船

これまでの本シリーズでは、主人公は養子先とその親戚を含む大名家の譜代重臣の反抗を鎮圧し、幕府の難題に対処しつつ、水戸徳川家をバックにした陸奥守山藩の奸計を排するなどしてきた。そこで本巻では次の展開はどうなるのか?というところだが、ほぼ表題通り。今度の敵役は伊勢亀山藩石川家とその一門というところだが、検索してみると徳川から豊臣に寝返ったことで有名な石川数正の叔父さんの子孫にあたる家系だ。このように実在の人物の実際の履歴とぶっ飛んだ物語展開の折り合いのつけ方に著者の工夫がうかがえて楽しい。
 ところで、本シリーズの裏のテーマは江戸時代後期の水運・流通である。これまでは利根川水系の河川交通が主体だったが、これも表題通り。本巻では江戸時代の流通の大動脈もである海上交通が扱われる。以前に海賊が出てくる巻で少しだけ東回り航路が描かれたが、本巻では本格的に南海路・菱垣廻船、樽廻船が出てくる。今まで関東近郊私鉄の話をしていたところでいきなり東海道新幹線の話が出てきたような印象だ。

 鎖国下の日本国にあって近代資本制への流れが着々と進む時代背景を持って、さらに重商主義田沼意次から農本主義松平定信という幕閣の移り変わりや、そのような「お上」との主人公の微妙な葛藤こそ本作品の醍醐味であり、「資本の本源的蓄積過程」こそ、本作品の背景そのものである。
wikipedia より引用
 資本の本源的蓄積(しほんのほんげんてきちくせき、英 primitive accumulation of capital, 独 ursprüngliche Akkumulation des Kapitals)とは、封建社会が解体し、資本制社会が成立する過程における生産様式の変化のことを指す。資本の原始的蓄積などとも言う。
 引用終わり
 ところで本巻でも和船の航海にも触れられていたが、和船というのはマスト1本横帆1枚で「竜骨や肋材といった梁部材」がない。いわば盥みたいなもので外洋航海が制限されたり、いろいろ不便だったとされる。その不便は徳川幕府による制限(大船建造禁止)に端を発している、史実の松平定信・信明はそのような「制限」を堅持する立場だ。本巻を読んで経済発展目覚ましい18〜19世紀の日本の姿を見るにつけ、この時代の日本に外洋航海可能な構造船があったら経済発展がどれほど加速されたか?と夢想してしまう。一方で鎖国して平和だったからの内発的な経済成長という部分もあるかもしれない。禍福は糾える縄の如しというやつである。

 総じて本作品の物語展開そのものも定石を踏まえつつ少しひねりをつけている。登場人物のキャラクターも安定してきたのでその点で安心して楽しめる。子供の頃に「ぶらり新兵衛道場破り」や「桃太郎侍」を見ていて感じたものに近い。次はどういうネタが出てくるか楽しみ。
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No.1:
(5pt)

ネタバレあり あの手堅い井尻さんともあろう人が!出来事に一緒に一喜一憂

予告で、あの石橋を叩いても渡りそうにない井尻さんが、悪徳商人にはめられて相場に手を出し、しかも赤字!
えええ!これは切腹なのか!?と心配していたのですが、察しの良い京様、京様の言葉を素直に聞いて家臣を思いやる正紀様によって止められる。ホッとする場面です。井尻さんの家族の思いもしみじみ伝わってきます。
さらに今回は、あの相場の動き一途のひ弱な体つきの房太郎の恋物語も出てきます。
やはり男は美人と優しい言葉に弱いよねえ!と内心ツッコミを入れつつも、
房太郎、悪徳商人の悪巧みを暴こうと命がけで行動に出ます! がんばれ、商人の意地を見せてやれ~と心で必死の応援モード。でも、何度も読み返していると、房太郎の悲しいほどの純情に涙が出そうになります。

最後はいつものように、めでたしめでたし~で終わるんですが、
幕府の上の人とは考え方が全く合わずチクリチクリと嫌味を言われるし、今回のトラブルでさらに、別の大名を敵にしてしまうし、小藩の悲哀を相変わらず感じますが、潰されなずに頑張っているところが、自分にも励みになっています。
産み月が近づいてきたのに、風邪を引いてしまう京様。
今後どうなっていくのでしょうか。楽しみです。
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