暗黒残酷監獄
評判
暗黒残酷監獄の評価:
2.92/5点 レビュー 12件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
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暗黒残酷監獄の評価:
2.92/5点 レビュー 12件。 D ランク
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固有名詞の無造作な扱い方といい、ある種のラノベ的な"壊れた"登場人物といい、完全に『鏡家サーガ』のフォロワー
作中作のなかに『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』へのオマージュを組み込んでいるあたり、作風の類似については自覚的(自虐的)で、私のようなおっさん読者の反応を先回りしている感もある
おおよそ20年も前の作風を丸パクリした上で、この作品のオリジナリティはどこにあるのかと問われれば、とくにないと言わざるを得ない
しかし比較対象を『鏡家サーガ』に限定すれば差異化が図られている部分はある
それは、『鏡家サーガ』が真っ当にトリックを構築することを無視した「脱格ミステリ」であるのに対して、本作が「本格ミステリ」の枠内に着地している点だ
このことをどう評価するかは人によるだろう
少なくとも、比較的お行儀よく推理小説してることについて『日本ミステリー文学大賞新人賞』(なにそれ)の審査員からは好意的に受け止められたらしい
しかし、いまいち突き抜け感の足りない半端な作品と捉える向きもあると思う
ミステリのタネ明かしは退屈だけど西尾維新は好き、という私のような罰当たりなラノベ読者にとっては完全に後者だった
「若いのに小さくまとまらないでほしい」というおっさんの説教みたいに(そのものに)なってしまったが、『日本ミステリー文学大賞新人賞』の受賞作にも関わらず『メフィスト賞』受賞作(それも20年前)をネタ元にしているというねじれが呼び寄せたカルマだと思って諦めてほしい
とはいえ私の予想だと、尖ったような作品はこれっきりで、この作者の作風はどんどんとウェルメイドなミステリに近づいていく気がする
個人的には『ガガガ文庫』あたりでラノベを書いて欲しいが、今後おもにミステリファンに向けて作品を書いていくなら、それならそれでまあ好きにすればいいと思います