錦繍

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

錦繍の評価:

4.38/5点 レビュー 191件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全377件 241〜260 13/19ページ
No.137
(5pt)

美しい日本語による美しい小説

本当にここまで美しい文章で、ここまで鮮やかに人間の感情を鮮やかに描き出す小説はないと思います。
例えば川端の文章や鴎外の文章はそれはそれで美しいのですが、現代の感覚に適しているかと問われれば疑問に感じます。
その点本作は現代の感覚においても「美しい」文章と言う評価を下されるべき、秀作中の秀作と言えます。

なぜ由加子は靖明に頬寄せたのか、そして靖明と心中を図ったのか
なぜ勝沼は浮気をしたのか
なぜ亜紀は勝沼に愛情を感じつつも、別れを決意したのか。。。

そういったひとつひとつの「なぜ」を追いかけても意味はありません。
そこにある瑞々しい感情、ともどもなくあふれ出る思い、それらがまさしく「綾」のように
幾重にも折り重なって生まれる「からくり」が本作の主題です。
不幸に直面した時、人間はいつも理由を求めてしまいます。
なぜ、こんな子どもが生まれるのか、なぜ、あの人は去っていくのか。
理由もない、業などもない。
ただそこにある生命の綾に思いをはせる、味わい深い一冊です。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.136
(5pt)

美しい日本語による美しい小説

本当にここまで美しい文章で、ここまで鮮やかに人間の感情を鮮やかに描き出す小説はないと思います。
例えば川端の文章や鴎外の文章はそれはそれで美しいのですが、現代の感覚に適しているかと問われれば疑問に感じます。
その点本作は現代の感覚においても「美しい」文章と言う評価を下されるべき、秀作中の秀作と言えます。

なぜ由加子は靖明に頬寄せたのか、そして靖明と心中を図ったのか
なぜ勝沼は浮気をしたのか
なぜ亜紀は勝沼に愛情を感じつつも、別れを決意したのか。。。

そういったひとつひとつの「なぜ」を追いかけても意味はありません。
そこにある瑞々しい感情、ともどもなくあふれ出る思い、それらがまさしく「綾」のように
幾重にも折り重なって生まれる「からくり」が本作の主題です。
不幸に直面した時、人間はいつも理由を求めてしまいます。
なぜ、こんな子どもが生まれるのか、なぜ、あの人は去っていくのか。
理由もない、業などもない。
ただそこにある生命の綾に思いをはせる、味わい深い一冊です。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.135
(5pt)

力をもらった。

恋愛小説における座右の銘となるだろう。
恋愛において辛いことは数多くあり、乗り越えるられないと思うことは多いだろう。
二人は手紙のやりとりを通じて、過去を消化し未来へと進んでいく。中盤の「生と死」というキーワードから未来への希望が見えはじめる。
人生は最終的には個人的なものでしかありえない。そのことを知るのは「生と死」について何かを理解したときである。
私が最近悩んでいる恋愛において、辛いとしか思えなかったが、何か前向きな希望が見えはじめた力のある作品だった。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.134
(5pt)

力をもらった。

恋愛小説における座右の銘となるだろう。
恋愛において辛いことは数多くあり、乗り越えるられないと思うことは多いだろう。
二人は手紙のやりとりを通じて、過去を消化し未来へと進んでいく。中盤の「生と死」というキーワードから未来への希望が見えはじめる。
人生は最終的には個人的なものでしかありえない。そのことを知るのは「生と死」について何かを理解したときである。
私が最近悩んでいる恋愛において、辛いとしか思えなかったが、何か前向きな希望が見えはじめた力のある作品だった。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.133
(4pt)

手紙によって書き記される『真実』

『男運が悪い』という言葉があるが、この物語の亜紀こそ、
まさにその通りではないだろうか。

最初の夫はよその女と心中未遂事件を起こし、
現在の夫も長年浮気を続け、子供までもうけている。
いくら両方とも自分の意思で決めた結婚とはいえ、これではあんまりだ。

それでも亜紀と元夫の靖明との手紙からは、
二人の当時の懊悩が苦しいほどに伝わってくる。
手紙というものは、たとえそれがどんなに稚拙な文章であっても、
その人の素直な感情や、その人自身が確実に表れるものである。

そして亜紀が最後に父に伝えた決断は、まさに今後、もう未来にも過去にも
縛られずに生きていくという彼女の意思の表れである。

彼女の父が言った「人間は変わっていく」という言葉そのものに。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.132
(4pt)

手紙によって書き記される『真実』

『男運が悪い』という言葉があるが、この物語の亜紀こそ、
まさにその通りではないだろうか。

最初の夫はよその女と心中未遂事件を起こし、
現在の夫も長年浮気を続け、子供までもうけている。
いくら両方とも自分の意思で決めた結婚とはいえ、これではあんまりだ。

それでも亜紀と元夫の靖明との手紙からは、
二人の当時の懊悩が苦しいほどに伝わってくる。
手紙というものは、たとえそれがどんなに稚拙な文章であっても、
その人の素直な感情や、その人自身が確実に表れるものである。

そして亜紀が最後に父に伝えた決断は、まさに今後、もう未来にも過去にも
縛られずに生きていくという彼女の意思の表れである。

彼女の父が言った「人間は変わっていく」という言葉そのものに。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.131
(5pt)

過去・現在・未来

素晴らしい本だと思いました。
離婚した男と女の手紙のやりとり。過去に縛られる男、
離婚するときにいえなかったこと、恨みやつらさを
お互いの手紙で綴りながら、前向きに生きていくことに目覚めた二人。たとえ一緒にいなくても、手紙は途絶えようとも
永遠につながっている、こんな愛もあるんだなと私は信じます。

一番印象に残ったのは、令子が亜紀からの手紙を読みつく
何でもない一言
「私、この人嫌いになれへん」
この言葉に泣かされました。
同じような経験が過去にあったからでしょうか。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.130
(5pt)

過去・現在・未来

素晴らしい本だと思いました。
離婚した男と女の手紙のやりとり。過去に縛られる男、
離婚するときにいえなかったこと、恨みやつらさを
お互いの手紙で綴りながら、前向きに生きていくことに目覚めた二人。たとえ一緒にいなくても、手紙は途絶えようとも
永遠につながっている、こんな愛もあるんだなと私は信じます。

一番印象に残ったのは、令子が亜紀からの手紙を読みつく
何でもない一言
「私、この人嫌いになれへん」
この言葉に泣かされました。
同じような経験が過去にあったからでしょうか。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.129
(2pt)

男視点のロマンティシズム…

男の人は読んでいいと思うのかもしれません。
評価が高いので読んで見ましたが、男視点の女性の描き方にどうしても共感できませんでした。
結局、男はまた新たな女がいるし、女の方は救いがないまま。
こういう本を読むと、私、男にげんなりします。
女性が今の夫(この夫の描き方も変…もっと性格の穏やかな辛抱強い良い人に描いて欲しかった)
と子供と共に再出発するというのなら救いがあってよかったのかもしれません。
女性の強さを示したかったのでしょうか?否、結局女性だって、最後まで父親頼りじゃないですか。
現実的にもありえないし、んじゃあ、父親がお金持ちじゃなかったら、女性は今の夫とは別れないの?
子供は父親がいなくていいの?
私ならその子供を愛してくれる夫を愛しますよ。
(愛する守るべき子供がいてよそに子供を作る男も変。)
愛は意思だと信じている私にはこの女性は最後まで理解できませんでした。
登場人物の男ばっかりが救いがあるんですよね。
読まなきゃよかったです。
再生の物語?私には再生の強さの源が全く見えませんでした。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.128
(2pt)

男視点のロマンティシズム…

男の人は読んでいいと思うのかもしれません。
評価が高いので読んで見ましたが、男視点の女性の描き方にどうしても共感できませんでした。
結局、男はまた新たな女がいるし、女の方は救いがないまま。
こういう本を読むと、私、男にげんなりします。
女性が今の夫(この夫の描き方も変…もっと性格の穏やかな辛抱強い良い人に描いて欲しかった)
と子供と共に再出発するというのなら救いがあってよかったのかもしれません。
女性の強さを示したかったのでしょうか?否、結局女性だって、最後まで父親頼りじゃないですか。
現実的にもありえないし、んじゃあ、父親がお金持ちじゃなかったら、女性は今の夫とは別れないの?
子供は父親がいなくていいの?
私ならその子供を愛してくれる夫を愛しますよ。
(愛する守るべき子供がいてよそに子供を作る男も変。)
愛は意思だと信じている私にはこの女性は最後まで理解できませんでした。
登場人物の男ばっかりが救いがあるんですよね。
読まなきゃよかったです。
再生の物語?私には再生の強さの源が全く見えませんでした。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.127
(5pt)

バカバカしい?

この本に書かれた内容は 小説だからあり得た話だと言う人に 伝えたい。 私の周りに充分あった。 今もなおある。 この本の評価を最悪だとあえて言う必要があった人に 伝えたい。 誰が自分を否定しようとも 自分の「今」を 「今」受け入れていなければ 「死」の瞬間に 壮大で痛切な「今」をようやく垣間見たって そこで あなたに何が残されるというのだ。死の直前に訪れるのは 強烈な「今」だ。 今 は 二度と 帰っては来ないのに。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.126
(5pt)

バカバカしい?

この本に書かれた内容は 小説だからあり得た話だと言う人に 伝えたい。 私の周りに充分あった。 今もなおある。 この本の評価を最悪だとあえて言う必要があった人に 伝えたい。 誰が自分を否定しようとも 自分の「今」を 「今」受け入れていなければ 「死」の瞬間に 壮大で痛切な「今」をようやく垣間見たって そこで あなたに何が残されるというのだ。死の直前に訪れるのは 強烈な「今」だ。 今 は 二度と 帰っては来ないのに。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.125
(5pt)

これも、愛。

離婚したふたりが、偶然再会したことをきっかけに
交わしはじめた往復書簡。
すべてはこの手紙のやりとりだけで物語が進行していきます。
手紙で語られる二人の過去、現在、そして未来。
過去にはお互いが充分に語れなかったことを
打ち明けはじめるのが素敵。
時間が経ったからこそ語ることのできる想いは確かにあると思うのです。
そして、これだけの長い手紙を交わしながらも
お互いが決して元いた場所には戻れないことも知っている・・・。
切なくて哀しいけれど、ふたりにはそれぞれの希望も見えているんですよね。

誰かを想うということ。
大切な人のことを想うということ。
静かだけれど、深い愛情を感じます。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.124
(5pt)

これも、愛。

離婚したふたりが、偶然再会したことをきっかけに
交わしはじめた往復書簡。
すべてはこの手紙のやりとりだけで物語が進行していきます。
手紙で語られる二人の過去、現在、そして未来。
過去にはお互いが充分に語れなかったことを
打ち明けはじめるのが素敵。
時間が経ったからこそ語ることのできる想いは確かにあると思うのです。
そして、これだけの長い手紙を交わしながらも
お互いが決して元いた場所には戻れないことも知っている・・・。
切なくて哀しいけれど、ふたりにはそれぞれの希望も見えているんですよね。

誰かを想うということ。
大切な人のことを想うということ。
静かだけれど、深い愛情を感じます。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.123
(5pt)

空気感に浸れる!!

宮本輝先生の作品を初めて読んだのですが、
先生独特の空気感があってとても面白かったです。
若い頃に読んだらあまり響かなかったかもしれませんが
読み終わった後、しばらく残りました。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.122
(5pt)

空気感に浸れる!!

宮本輝先生の作品を初めて読んだのですが、
先生独特の空気感があってとても面白かったです。
若い頃に読んだらあまり響かなかったかもしれませんが
読み終わった後、しばらく残りました。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.121
(5pt)

すべてはタイトルに

この作者の小説にはしばしば見られる手法ですが、ある事件があったことを暗示しておいて、徐々にその事件の内容等が語られる、という形式になっているため、謎解きのような趣きがあり、夢中になって読み進めてしまいます。
 しかし、この小説の素晴らしさは、こういう手法のうまさ、物語としてのおもしろさだけではなく、付随して語られる深遠な世界観、人間という存在に対する厳しくも優しい洞察、それから、なんと言っても美しい文章です。特に小説の最後のミモザアカシア…のくだりは、息をのむほどでした。
 この小説のタイトルは蔵王のダリア園を表現したものだと思いますが、この小説のすべてを象徴していると言えます。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.120
(5pt)

すべてはタイトルに

この作者の小説にはしばしば見られる手法ですが、ある事件があったことを暗示しておいて、徐々にその事件の内容等が語られる、という形式になっているため、謎解きのような趣きがあり、夢中になって読み進めてしまいます。
 しかし、この小説の素晴らしさは、こういう手法のうまさ、物語としてのおもしろさだけではなく、付随して語られる深遠な世界観、人間という存在に対する厳しくも優しい洞察、それから、なんと言っても美しい文章です。特に小説の最後のミモザアカシア…のくだりは、息をのむほどでした。
 この小説のタイトルは蔵王のダリア園を表現したものだと思いますが、この小説のすべてを象徴していると言えます。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.119
(5pt)

錦秋の蔵王での再会

錦繍という美しい言葉に惹かれて購入しました。                   

離婚した夫婦が十数年ぶりに紅葉の綺麗な蔵王で再会した。その後、二人の間に文通が始まり、手紙のやりとりだけで構成された小説になっている。会って話したのでは伝えようもない過去の心の傷や、現在の自分を往復書簡で語る事によってお互いの気持ちが埋められていく。そして最後は、お互いのしあわせを願い文通に終止符が下ろされるのだが、一歩前に進み出た二人の未来が見えてくるようだ。  
 
二人の手元にある、手紙の束を想像すると現代のメール時代には、貴重な重さを感じ、手紙はいいなあとしみじみ感じた作品だった。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.118
(5pt)

錦秋の蔵王での再会

錦繍という美しい言葉に惹かれて購入しました。                   

離婚した夫婦が十数年ぶりに紅葉の綺麗な蔵王で再会した。その後、二人の間に文通が始まり、手紙のやりとりだけで構成された小説になっている。会って話したのでは伝えようもない過去の心の傷や、現在の自分を往復書簡で語る事によってお互いの気持ちが埋められていく。そして最後は、お互いのしあわせを願い文通に終止符が下ろされるのだが、一歩前に進み出た二人の未来が見えてくるようだ。  
 
二人の手元にある、手紙の束を想像すると現代のメール時代には、貴重な重さを感じ、手紙はいいなあとしみじみ感じた作品だった。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024