錦繍

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評判

錦繍の評価:

4.38/5点 レビュー 191件。 B ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全377件 181〜200 10/19ページ
No.197
(5pt)

壮大な宇宙観

この本で描かれる壮大な宇宙観は、生きる勇気を与えてくれる。前脚の折れた競走馬、ガンは自分自身なんや、女の声は大事や、生きていること、死んでいることは同じ。ええ男やった有馬、懐かしい字で手紙をよこす有馬。名言が詰まっている。お父さんであり会社のオーナー社長でもある父親の厳しさと優しさ。憎めない関西弁。二人の出会いは、阪神間にある大学の陽光降り注ぐ明るい大学のキャンパス。学生だった無邪気な2人は初夏の眩しい日差しの中、芝生の上で談笑する。神戸出身の宮本先生は、2人の出会いの場面は、関西学院をイメージして創作したのではないかと私は勝手に思っている。明るい大学生活と、その後の様々な困難。今の自分と重ねてみる。芦屋の高級、東大阪の雑多感、裏日本と呼ばれる寂しい舞鶴。今も昔も変わらない。街の息吹をそのまま切り取っている。数年前に鹿賀丈史、余貴美子で舞台化されたこの作品。見たいと思いながら見れずじまいだった。また機会があれば見てみたい。数ページごと、読む人に人生への示唆を与えてくれる素晴らしい作品。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.196
(5pt)

壮大な宇宙観

この本で描かれる壮大な宇宙観は、生きる勇気を与えてくれる。前脚の折れた競走馬、ガンは自分自身なんや、女の声は大事や、生きていること、死んでいることは同じ。ええ男やった有馬、懐かしい字で手紙をよこす有馬。名言が詰まっている。お父さんであり会社のオーナー社長でもある父親の厳しさと優しさ。憎めない関西弁。二人の出会いは、阪神間にある大学の陽光降り注ぐ明るい大学のキャンパス。学生だった無邪気な2人は初夏の眩しい日差しの中、芝生の上で談笑する。神戸出身の宮本先生は、2人の出会いの場面は、関西学院をイメージして創作したのではないかと私は勝手に思っている。明るい大学生活と、その後の様々な困難。今の自分と重ねてみる。芦屋の高級、東大阪の雑多感、裏日本と呼ばれる寂しい舞鶴。今も昔も変わらない。街の息吹をそのまま切り取っている。数年前に鹿賀丈史、余貴美子で舞台化されたこの作品。見たいと思いながら見れずじまいだった。また機会があれば見てみたい。数ページごと、読む人に人生への示唆を与えてくれる素晴らしい作品。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.195
(3pt)

出だしは良かった

有馬靖明さんは、中学時代の同級生と心中未遂事件を起こして、妻の亜紀さんと離婚しますが、その十年後、二人は晩秋の蔵王で偶然再会します。それをきっかけに始まった往復書簡がそのまま物語になっています。
出だしが紅葉の蔵王なのでそう思ってしまったのかもしれませんが、何か美しく切ない物語が始まるようで、期待は高まりました。靖明さんの事件は女性主導の無理心中のようだし、実は嵌められたのではないか?、それでも自分のミスには違いないので言い訳せずに責任を取ったけれども、未だに心は亜紀さんで一杯なのだとか・・・。
しかし、物語が進むにつれ、期待は萎みます。事件で亡くなった同級生とは、結婚間もなくからの不倫ですし、”男は浮気するものと思ってくれ”のような下世話なセリフが出るあたりで、当初の期待が見当違いだったことがはっきりします。そもそも、その浮気する生き物である男の相手は女ですし、男女がほぼ同数のわが国で、女が浮気しないのでは計算が合わないではありませんか。
その浮気の話の他にも、”モーツアルトの楽曲は、生きていることと死んでいることは同じだと言っているように思う、どういうことかは説明できないが”とか、非論理的なフィーリングだけの、禅問答のような文章が出てきて困りました、ワタシはですが。
それらが物語の重要な位置を占め、有馬靖明さんの境遇が冴えなくなるに従い、ワタシは斜め読みの術を使ってしまったのでした。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.194
(3pt)

出だしは良かった

有馬靖明さんは、中学時代の同級生と心中未遂事件を起こして、妻の亜紀さんと離婚しますが、その十年後、二人は晩秋の蔵王で偶然再会します。それをきっかけに始まった往復書簡がそのまま物語になっています。
出だしが紅葉の蔵王なのでそう思ってしまったのかもしれませんが、何か美しく切ない物語が始まるようで、期待は高まりました。靖明さんの事件は女性主導の無理心中のようだし、実は嵌められたのではないか?、それでも自分のミスには違いないので言い訳せずに責任を取ったけれども、未だに心は亜紀さんで一杯なのだとか・・・。
しかし、物語が進むにつれ、期待は萎みます。事件で亡くなった同級生とは、結婚間もなくからの不倫ですし、”男は浮気するものと思ってくれ”のような下世話なセリフが出るあたりで、当初の期待が見当違いだったことがはっきりします。そもそも、その浮気する生き物である男の相手は女ですし、男女がほぼ同数のわが国で、女が浮気しないのでは計算が合わないではありませんか。
その浮気の話の他にも、”モーツアルトの楽曲は、生きていることと死んでいることは同じだと言っているように思う、どういうことかは説明できないが”とか、非論理的なフィーリングだけの、禅問答のような文章が出てきて困りました、ワタシはですが。
それらが物語の重要な位置を占め、有馬靖明さんの境遇が冴えなくなるに従い、ワタシは斜め読みの術を使ってしまったのでした。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.193
(5pt)

往復書簡形式の面白い恋愛小説で最高の名作でした!

ネタバレになるのであまり書きませんが

十年ぶりにケイブルカーの中で偶然に再会した元の夫婦

それをきっかけに書簡形式で交流が再開される

二人の関係が関係だけに、なんと儚いことか

そのやり取りが書簡によって行われてゆく

だから当然二人の会話は無いのです

誰でも、あの時もし何だったら今はこうだったなんて事は今でも皆が思った事は有るでしょう

そんな処を上手く物語にしてしまうあたりに宮本氏の凄さが有ります

私は宮本輝氏の作品大好きですが

またまた楽しい本書を読ませて頂き有難う御座いました
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.192
(5pt)

往復書簡形式の面白い恋愛小説で最高の名作でした!

ネタバレになるのであまり書きませんが

十年ぶりにケイブルカーの中で偶然に再会した元の夫婦

それをきっかけに書簡形式で交流が再開される

二人の関係が関係だけに、なんと儚いことか

そのやり取りが書簡によって行われてゆく

だから当然二人の会話は無いのです

誰でも、あの時もし何だったら今はこうだったなんて事は今でも皆が思った事は有るでしょう

そんな処を上手く物語にしてしまうあたりに宮本氏の凄さが有ります

私は宮本輝氏の作品大好きですが

またまた楽しい本書を読ませて頂き有難う御座いました
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.191
(4pt)

手紙だからこそ

過去への執着を解き放ち、兎に角、自分の足で前を目指そうというメッセージを感じた。

過去の続きではなく今日の続きである未来に、腹をくくって立ち向かえるか。

そこが人生の分かれ道の気がする。

冒頭、主人公が息子と蔵王に旅行にいくいきさつが述べられる。

私はその場面に感化され、数日後、娘との二人旅に出かけた。

忘れられない本となった。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.190
(4pt)

手紙だからこそ

過去への執着を解き放ち、兎に角、自分の足で前を目指そうというメッセージを感じた。

過去の続きではなく今日の続きである未来に、腹をくくって立ち向かえるか。

そこが人生の分かれ道の気がする。

冒頭、主人公が息子と蔵王に旅行にいくいきさつが述べられる。

私はその場面に感化され、数日後、娘との二人旅に出かけた。

忘れられない本となった。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.189
(5pt)

錦繍を久しぶりに読みましたが、全く色あせない感動が。

錦繍を久しぶりに読みました。人生は辛く、そして悲しい。思わぬところから人生の転落は始まる。全てを失い打ちひしがれ、諦め、どん底に落ちてこそ、幸せや生きていることの喜びを鮮やかに感じることが出来る。全編を通して主人公たちの葛藤に心を合わせ、暗くなってしまう場面が多いが、次第にどんなに辛くとも前を向いて、雨風を耐え忍びながら進んでいこという希望が自分の中に芽生えてくる不思議な小説。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.188
(5pt)

錦繍を久しぶりに読みましたが、全く色あせない感動が。

錦繍を久しぶりに読みました。人生は辛く、そして悲しい。思わぬところから人生の転落は始まる。全てを失い打ちひしがれ、諦め、どん底に落ちてこそ、幸せや生きていることの喜びを鮮やかに感じることが出来る。全編を通して主人公たちの葛藤に心を合わせ、暗くなってしまう場面が多いが、次第にどんなに辛くとも前を向いて、雨風を耐え忍びながら進んでいこという希望が自分の中に芽生えてくる不思議な小説。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.187
(3pt)

時間の経過が全てを解決するのか

ある一定の時間が経てば客観的に自分に起こった出来事を分析することが出来る。
相手の許せなかったところや信じられなかった行動も理解できるようにもなる。

百田尚樹氏が'作家の読書道'でお薦めしていたので読んでみました。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.186
(3pt)

時間の経過が全てを解決するのか

ある一定の時間が経てば客観的に自分に起こった出来事を分析することが出来る。
相手の許せなかったところや信じられなかった行動も理解できるようにもなる。

百田尚樹氏が'作家の読書道'でお薦めしていたので読んでみました。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.185
(4pt)

不条理な世界の希望

離婚した元夫婦が偶然観光地で出会い、その後書簡を交換する関係になり、2人が会わなかった時間の様々な絶望や喪失を吐露しながら、やがて、自らを取り戻していく小説。

物語の全体を包むこの世の不条理。人は人と関わることで死に至ることもあれば、人と関わることで生を得ることもある。それには理屈などなく、単なる偶然でしかないと言わんばかりの世界観が背景となり、物語を浮かび上がらせる。

「生きていることと死んでいることは同じようなことかもしれない」と言う繰り返される台詞があるが、一方で、2人が蘇生していく結末はやはり、人と関わることによって希望を見いだしたいとういうことなのか。

全文が書簡でのみ構成されており、作家としては表現がかなり制限されたと思うが、見事に文学を形成している。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.184
(4pt)

不条理な世界の希望

離婚した元夫婦が偶然観光地で出会い、その後書簡を交換する関係になり、2人が会わなかった時間の様々な絶望や喪失を吐露しながら、やがて、自らを取り戻していく小説。

物語の全体を包むこの世の不条理。人は人と関わることで死に至ることもあれば、人と関わることで生を得ることもある。それには理屈などなく、単なる偶然でしかないと言わんばかりの世界観が背景となり、物語を浮かび上がらせる。

「生きていることと死んでいることは同じようなことかもしれない」と言う繰り返される台詞があるが、一方で、2人が蘇生していく結末はやはり、人と関わることによって希望を見いだしたいとういうことなのか。

全文が書簡でのみ構成されており、作家としては表現がかなり制限されたと思うが、見事に文学を形成している。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.183
(5pt)

昔に読んで改めて

ずっと昔に読んで、特によかった本です。そのうち誰かに貸したか手元になくなりましたので、改めて買いました。読後感がとても良いです。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.182
(5pt)

昔に読んで改めて

ずっと昔に読んで、特によかった本です。そのうち誰かに貸したか手元になくなりましたので、改めて買いました。読後感がとても良いです。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.181
(1pt)

ナルシスト系(or 元おぼっちゃま系)オジサンの妄想小説

知人が「ある女優がいいと言っていた」というので、「くだらないよ」と言っておいたが、こんなのを評価する人がかなりいるようなので、一言書きたくなった。
 宮本の古い作品で、女(元妻)と男(元夫)の偶然の再会後の文通だが、別れた女が自分のことを忘れられずに不幸でいるというオジサンの妄想、少年時代に好きになった大人びた美少女が自分に好意を寄せてくれたというオジサンの妄想、あるいは、昔の大切な思い出(気持ちワリ~)、落ちぶれた自分を健気な女が支えてくれるというこれまたオジサンの妄想と、オジサン臭全開小説なのだ。
 男は元の義理の父に一度は後継者と認められたわけだし、女にももてるわけだが、単なるグズのダメ男でその魅力に説得力が全く無い。
 女のほうも男を見る目がないのかアホなのか、間抜けな感じ。
 「川」ものや「青が散る」はまだ良かったが、私はこれで宮本をやめました。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.180
(1pt)

ナルシスト系(or 元おぼっちゃま系)オジサンの妄想小説

知人が「ある女優がいいと言っていた」というので、「くだらないよ」と言っておいたが、こんなのを評価する人がかなりいるようなので、一言書きたくなった。
 宮本の古い作品で、女(元妻)と男(元夫)の偶然の再会後の文通だが、別れた女が自分のことを忘れられずに不幸でいるというオジサンの妄想、少年時代に好きになった大人びた美少女が自分に好意を寄せてくれたというオジサンの妄想、あるいは、昔の大切な思い出(気持ちワリ~)、落ちぶれた自分を健気な女が支えてくれるというこれまたオジサンの妄想と、オジサン臭全開小説なのだ。
 男は元の義理の父に一度は後継者と認められたわけだし、女にももてるわけだが、単なるグズのダメ男でその魅力に説得力が全く無い。
 女のほうも男を見る目がないのかアホなのか、間抜けな感じ。
 「川」ものや「青が散る」はまだ良かったが、私はこれで宮本をやめました。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.179
(4pt)

「女はお化けですさかい」

著者は、兵庫県神戸市生まれ、追手門学院大学文学部卒の宮本輝。
(S60.5.25 - H1.7.15 13刷)

「前略 蔵王のダリア園から…」運命的な出会いから、手紙のやり取りをするようになった離婚した二人が、書簡を往復しながらそれぞれの過去を織りなす。

全てが手紙形式の文体をとる、言ってしまえばありきたりなものだが、その表現が繊細で、映像ではなく、文章だからこそ想起させる鮮やかな世界が広がる。

途中まで鬱蒼とした話が展開されるが、靖明が令子に出会ってからというもの、話に光明が差したようにユーモラスなキラキラしたものが微かに見え隠れする。

手紙はお互い約1年に亘って14通展開されるが、終わり方は何とも切ないままも、お互いが将来に向かって“生命”を感じる温かいものが感じられた。

───私が笑っていると、タクシーの運転手が、「何かええことおましたんか」と訊いてきました。「女に騙されたんや」。私は言いました。「見事に騙された」。すると運転手は、「女はお化けですさかい」と答えてバックミラー越しに私を見つめてにやっと笑いました。(p.178)
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.178
(4pt)

「女はお化けですさかい」

著者は、兵庫県神戸市生まれ、追手門学院大学文学部卒の宮本輝。
(S60.5.25 - H1.7.15 13刷)

「前略 蔵王のダリア園から…」運命的な出会いから、手紙のやり取りをするようになった離婚した二人が、書簡を往復しながらそれぞれの過去を織りなす。

全てが手紙形式の文体をとる、言ってしまえばありきたりなものだが、その表現が繊細で、映像ではなく、文章だからこそ想起させる鮮やかな世界が広がる。

途中まで鬱蒼とした話が展開されるが、靖明が令子に出会ってからというもの、話に光明が差したようにユーモラスなキラキラしたものが微かに見え隠れする。

手紙はお互い約1年に亘って14通展開されるが、終わり方は何とも切ないままも、お互いが将来に向かって“生命”を感じる温かいものが感じられた。

───私が笑っていると、タクシーの運転手が、「何かええことおましたんか」と訊いてきました。「女に騙されたんや」。私は言いました。「見事に騙された」。すると運転手は、「女はお化けですさかい」と答えてバックミラー越しに私を見つめてにやっと笑いました。(p.178)
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024