羊たちの沈黙
評判
羊たちの沈黙の評価:
3.90/5点 レビュー 72件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1〜9 1/1ページ
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羊たちの沈黙の評価:
3.90/5点 レビュー 72件。 A ランク
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むしろ文体としては生硬なくらいの方がいい、バランスが取れる。
あまりに分かりやすさを重視しすぎて、ここまで柔らかくなってしまうと、
まるでコシの無いうどんみたいになってしまう。読みごたえがない。
高見浩新訳は『ハンニバル』から逆上がりして統一を図ったもので、
それはそれでよかったはずなのに、バッファロー・ビルがキャサリンに
服のサイズを尋ねるところ、どうした魔が射したのか、年齢と解釈してしまった。
どうしてこんな勘違いが発生してしまうのだろう。もちろん菊池訳も映画も
服のサイズだし(だって犯人は人間の皮で服を作ってるんだし)、そもそも
キャサリンが14歳のはずがないし、まったく理解不能だ。いったい
何のための新訳だったのか。高見さんだけの責任じゃない、これだけ
有名な作品では、むしろ担当編集者の責任の方が重いかもしれない。
菊池訳の問題は、カタカナ表記の異常なクセで、いきなり「クローフォド」では、
どんなにすれっからしの読者でもつんのめってしまう。「キャット・フッド」とかね。
普通に「クロフォード」ではどうしていけないのか、普通に「キャット・フード」とは
書きたくない、どんな理由があるんだろうか。分からない。そうかと思えば、
ある時はゴルトベルク協奏曲、でも少しあとになるとゴールドバーグ協奏曲に
なったり、理解不能……というか、使い分ける理由なんか見当たらないので、
これもまた、担当編集者の手抜きというか手抜かりというか、なんとも思わない
のかなぁ、こういうの。「ヴェイポラプ」ってなんだ? と思ったら、のどの炎症の
塗り薬「ヴェポラップ」のことだった。日本でもこの名前でTVCMやってたんだから、
こういうのは一発でびしっと決めてくれないと困るんですよ。ほんと。
それ以外は、すでに書いたとおり、菊池訳のきびきびした硬めの文体の方が、
この小説には、むしろふさわしいと思っています。なかなかうまく行かないですね。