(短編集)

Iの悲劇

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評判

Iの悲劇の評価:

3.88/5点 レビュー 73件。 B ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全93件 61〜80 4/5ページ
No.33
(5pt)

小気味良いミステリー小説。でもそれだけではない。

山間部の自治体における移住支援プロジェクトが題材のミステリー小説。人口6万人の合併市「南はかま市」の職員が、数年前に定住者を失った限界集落「簑石(みのいし)集落」を舞台に、様々な個性を持つIターン移住者たちの支援のため孤軍奮闘する物語である。

自治体の地方定住策を取り上げた小説というのは珍しく、何かの参考になるかと思って読み始めたのだが、ミステリー小説として純粋に面白く、一気に通読してしまった。

物語は、市役所内に設けられたプロジェクトチーム「甦り課」に所属する3人の職員を中心に展開する。真面目な公務員である主人公の万願寺邦和、人当たりは良いが少々おてんばな新人の観山遊香、稀に鋭い指摘はするものの仕事はいつも部下任せの西野秀嗣課長の3人が、様々な移住者たちのトラブルに対処していく。

章ごとに入れ替わり登場する移住者たちは皆個性的で、それぞれのエピソードにもリアリティがある。章ごとにちょっとした謎解きがあって、小気味よく伏線が回収され、ややパターン化されつつもテンポ良く物語が進んでゆく。そして最終章であっと驚く展開を迎える。

また、移住促進策や限界集落対策に頭を悩ませる自治体職員の奮闘記としても面白い。コンプライアンスの観点から、補助金を間接交付する移住者が利害関係者にあたるのか主人公が真剣に悩んでしまう描写には少し笑ってしまった。被合併町村の悲哀、市長交代による政策の混乱も、いかにもありそうな話である。

特に印象に残ったのは、主人公が、東京でシステムエンジニアとして働く弟と電話越しに口論するシーンである。弟は、経済に貢献せず、税金を食い潰すばかりの過疎地域のことを「深い沼」と表現する。都市住民から見ればまさしくそうだろう。一方で、電話越しに語られる弟の生活ぶりは、毎日深夜まで残業し、休みもろくに取れず、故郷に墓参りに帰ることもできず、決して幸せそうには見えない。

果たして豊かさとは何か。地方と都会の関係はどうあるべきか。小説としての面白さに大いに満足する一方で、改めて大きな命題を目の前に突き付けられたような読後感を感じた。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.32
(5pt)

相変わらず面白い。ファンなら読むべき。

氷菓から、ほぼ全ての作品を読んでいるファンとしては読めるだけで幸せです。

初めてこの作者の本を読むなら、この本はあまりお勧めはしないかな。
切ない物語が好きなら問題ないかも。

内容も地方公務員のせつなさが表現されていて、納得でした。

フィクションではあってもありそうに思わせる筆力はさすがです。

是非とも続編を望みたいですけど、なかなかきびしいかな。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.31
(5pt)

相変わらず面白い。ファンなら読むべき。

氷菓から、ほぼ全ての作品を読んでいるファンとしては読めるだけで幸せです。

初めてこの作者の本を読むなら、この本はあまりお勧めはしないかな。
切ない物語が好きなら問題ないかも。

内容も地方公務員のせつなさが表現されていて、納得でした。

フィクションではあってもありそうに思わせる筆力はさすがです。

是非とも続編を望みたいですけど、なかなかきびしいかな。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.30
(5pt)

病み付きな後味

最初は、お得意の人が死なないミステリーだと思って読んでいた。凸凹コンビが軽妙な掛け合いで謎に迫るエンタメ小説を楽しんでるつもりだった。しかし、途中から何やら怪しげな違和感を持ち、ん?何かひっかるなあと気になり始めたが、そのままサクサクと終章まで読み進め、最後にしてやられたあ、ということに。見事な伏線回収と、ちょっぴりの社会風刺が気持ち良くも、独特の後味を残す。そう、いつも通りそんなに簡単に物語が終わるわけがないのである。期待通りの後味。そしてまたこの妙な後味を求めて、またこの筆者の次作にも手を伸ばしてしまうのであろう。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.29
(5pt)

病み付きな後味

最初は、お得意の人が死なないミステリーだと思って読んでいた。凸凹コンビが軽妙な掛け合いで謎に迫るエンタメ小説を楽しんでるつもりだった。しかし、途中から何やら怪しげな違和感を持ち、ん?何かひっかるなあと気になり始めたが、そのままサクサクと終章まで読み進め、最後にしてやられたあ、ということに。見事な伏線回収と、ちょっぴりの社会風刺が気持ち良くも、独特の後味を残す。そう、いつも通りそんなに簡単に物語が終わるわけがないのである。期待通りの後味。そしてまたこの妙な後味を求めて、またこの筆者の次作にも手を伸ばしてしまうのであろう。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.28
(5pt)

社会問題をシニカルに描いた作品

古典部シリーズやラノベ時代のような米澤穂信さんの作品を期待している人には、期待外れかもしれないです。ただ、最後のオチ(というかどんでんがえし)は今までになくシニカルと言えるのではと思います。いつもながら流血しないミステリーとしてはよく考えられていると思います。一番恐ろしいのは人の心でもあるなあ・・・というところでヒヤッとする読後感ではないのでしょうか。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.27
(5pt)

社会問題をシニカルに描いた作品

古典部シリーズやラノベ時代のような米澤穂信さんの作品を期待している人には、期待外れかもしれないです。ただ、最後のオチ(というかどんでんがえし)は今までになくシニカルと言えるのではと思います。いつもながら流血しないミステリーとしてはよく考えられていると思います。一番恐ろしいのは人の心でもあるなあ・・・というところでヒヤッとする読後感ではないのでしょうか。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.26
(4pt)

筋書きを描いたのは?

単なるミステリーに止まらず、現代社会に横たわる大きな課題がこの悲劇を産み出したと言えそうです。ネタバレを恐れず言えば、私は課長派です。読んでもらえないとその意味解っていただけないでしょうが。
途中の兄と弟の考え方の違いが、今の日本の縮図でもありこの本で作者が読者に伝えたい対立軸であったと思います。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.25
(4pt)

筋書きを描いたのは?

単なるミステリーに止まらず、現代社会に横たわる大きな課題がこの悲劇を産み出したと言えそうです。ネタバレを恐れず言えば、私は課長派です。読んでもらえないとその意味解っていただけないでしょうが。
途中の兄と弟の考え方の違いが、今の日本の縮図でもありこの本で作者が読者に伝えたい対立軸であったと思います。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.24
(4pt)

少し嫌な読後感が残りますが、お薦めです。

米澤さんの作品は、何故か鼻につく女性ライターが主人公のシリーズを除いて大好きで、ほぼ全て読んでいます。少し辛口のタッチにも関わらず、根底にやさしさが見える作風が気に入っています。本作品も一挙に読み終える面白さでしたが、結末が結構、気持ちが沈むものでした(人が死ぬわけではないのですが…)。この結末の背景は理解出来るのですが、簡単に言えば「嫌な連中」だなとの読後感が残りました。とは言え、買ったこと、読んだことを全く後悔しておりません。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.23
(4pt)

少し嫌な読後感が残りますが、お薦めです。

米澤さんの作品は、何故か鼻につく女性ライターが主人公のシリーズを除いて大好きで、ほぼ全て読んでいます。少し辛口のタッチにも関わらず、根底にやさしさが見える作風が気に入っています。本作品も一挙に読み終える面白さでしたが、結末が結構、気持ちが沈むものでした(人が死ぬわけではないのですが…)。この結末の背景は理解出来るのですが、簡単に言えば「嫌な連中」だなとの読後感が残りました。とは言え、買ったこと、読んだことを全く後悔しておりません。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.22
(4pt)

地方行政の悲劇

今は無人となった小さな集落の簑石に、Iターン支援で定住者を募り復活させるプロジェクトに役人が奮闘する連作集。
各話それぞれに謎解きは用意されているけれど、正直、第一章を読めば話のパターンがわかってしまいます。

それでも、筆者なら最後には全話に繋がる仕掛けがあると当然期待してしまう訳ですが、やや強引な鮮やかではあるけれど、何とも切ない幕切れです。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.21
(4pt)

地方行政の悲劇

今は無人となった小さな集落の簑石に、Iターン支援で定住者を募り復活させるプロジェクトに役人が奮闘する連作集。
各話それぞれに謎解きは用意されているけれど、正直、第一章を読めば話のパターンがわかってしまいます。

それでも、筆者なら最後には全話に繋がる仕掛けがあると当然期待してしまう訳ですが、やや強引ではあるけれど鮮やかに切り返します。しかし、何とも切ない幕切れです。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.20
(5pt)

かなり良かった

米澤穂信らしくて非常に良かったです。クリスティのそして誰もいなくなったを読んでおくとより良いと思います。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.19
(5pt)

かなり良かった

米澤穂信らしくて非常に良かったです。クリスティのそして誰もいなくなったを読んでおくとより良いと思います。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.18
(5pt)

待ってました

最新作です。2010年以来の掌編の集積です。

読者に、常にとんちと機知とで挑みかかる作者のスタイルがここにもあって、満足しました。

p.8「……長い時間が過ぎ、やがて全ての部品が交換されたとき、それは元の船と同じものだと言えるだろうか。」とありますが、ここで、岡本太郎氏の南国の島々に関するレポートを思い出しました。大きな嵐があると島民が全滅してしまう。しかし、また住む人々によって島が蘇る。この「再生」に沖縄を中心とした地域の復活の原理とエネルギーの所在を観ていたのです。

さて、本作は分類上、「出来レース」がモチーフの作品でした。また、作者の作品では、「去る」という動機が、『氷菓』の最初の事件のあらすじで既出しています。

米澤作品の魅力は、読者に読ませる安定した筆力にあります。そこでは日本語の古くからの言い回しから、最近の若者たちの言葉遣いまでが、総花的に援用されていて、破綻がありません。

良い国語教師でもあるのですね。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.17
(5pt)

待ってました

最新作です。2010年以来の掌編の集積です。

読者に、常にとんちと機知とで挑みかかる作者のスタイルがここにもあって、満足しました。

p.8「……長い時間が過ぎ、やがて全ての部品が交換されたとき、それは元の船と同じものだと言えるだろうか。」とありますが、ここで、若き日の岡本太郎氏の南国の島々に関するレポートを思い出しました。大きな嵐があると島民が全滅してしまう。しかし、また住む人々によって島が蘇る。この「再生」に沖縄を中心とした地域の復活の原理とエネルギーの所在を観ていたのです。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.16
(4pt)

レビュー

場面が色々切り替わり、それぞれで何かがあり、
最後はそこかーって、納得と憤りを感じられる本。
なんとも切ない感じ。
もしかしたら、今もどこかで同じ事が起きてるのかもと
想像してしまう内容。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.15
(4pt)

レビュー

場面が色々切り替わり、それぞれで何かがあり、
最後はそこかーって、納得と憤りを感じられる本。
なんとも切ない感じ。
もしかしたら、今もどこかで同じ事が起きてるのかもと
想像してしまう内容。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.14
(5pt)

続編に期待

他のレビュワーの方々が仰っている様に、序盤から結末が簡単に予想できてしまいます。

結末がわかってしまうからこそ、読み進めるごとに心が軋むような構成はとても楽しめました。

続編をいつまでも待ちます。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311