(短編集)

Iの悲劇

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評判

Iの悲劇の評価:

3.88/5点 レビュー 73件。 B ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全93件 41〜60 3/5ページ
No.53
(5pt)

最後の1篇を読むと、物語世界が一転する

最初に「Iの悲劇」という数ページの村から人がいなくなる過程が描かれる掌編、最後に「Iの喜劇」というやや長めのエピローグに当たる物語がついていて、この二つに挟み込まれる形で何作かの短編が収録されています。
個々の短編は、冒頭と最後のIの悲劇/喜劇があるか無いかで、まったく別の姿を読者に提示します。
そのような意味において、本作品集でも米澤穂信氏の卓越した技量が光っていると思います。
大げさかもしれませんが、小説という枠組みの中で一つの新しい表現方法を提示したといえるかもしれません。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.52
(5pt)

I wasn't sure how everything was going to be tied....

Read "満願" before and I enjoyed it. He did not disappoint me.
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.51
(5pt)

I wasn't sure how everything was going to be tied....

Read "満願" before and I enjoyed it. He did not disappoint me.
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.50
(4pt)

連作短篇集の良い所が出た

この著者の作品は、正直これまで余り相性が良くなかったです。確か、途中で挫折した作品もあったはず。文体が気取ってるとか、構成が複雑過ぎるとか、理由は些細なことだと思うのですが。

 けれど、本作は割と面白い。連作短篇集なのですが、最後の章でこれまでの全ての伏線を回収するという離れ業を見せてくれます。もう、スッキリと完璧なカタルシス。これぞ連作短篇集ならではの醍醐味でしょう。

 同じ登場人物たちの続編があれば、是非読んでみたいです。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.49
(4pt)

連作短篇集の良い所が出た

この著者の作品は、正直これまで余り相性が良くなかったです。確か、途中で挫折した作品もあったはず。文体が気取ってるとか、構成が複雑過ぎるとか、理由は些細なことだと思うのですが。

 けれど、本作は割と面白い。連作短篇集なのですが、最後の章でこれまでの全ての伏線を回収するという離れ業を見せてくれます。もう、スッキリと完璧なカタルシス。これぞ連作短篇集ならではの醍醐味でしょう。

 同じ登場人物たちの続編があれば、是非読んでみたいです。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.48
(5pt)

意外なラスト

ミステリーでもあり、社会小説でもあり、ヒューマンドラマでもあり。非常に良く出来ていた。端的に言えば、過疎化で無人になった僻地に住民を移住勧奨する市役所の奮闘記。心が凍るラスト。でも、その通りなんだよね。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.47
(5pt)

意外なラスト

ミステリーでもあり、社会小説でもあり、ヒューマンドラマでもあり。非常に良く出来ていた。端的に言えば、過疎化で無人になった僻地に住民を移住勧奨する市役所の奮闘記。心が凍るラスト。でも、その通りなんだよね。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.46
(4pt)

壮大だが悲痛な大仕掛けの中で、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた快作

簔石という廃村を舞台として「Iターン」をテーマとした軽いミステリ・タッチの作品。「Iターン」支援を担当するのは市の出張所の"甦り課"の万願寺と新人の天真爛漫な遊香と"能ある鷹は爪を隠す"西野課長。本作は長編だが、第一章「軽い雨」、第四章「黒い網」、第三章「重い本」及び第六章「白い仏」は短編として既に雑誌に先行発表しており、残りの約1/3が書き下ろしの由。そう言われなければ分らない自然な流れである。

作者としてはミステリ色が濃くないが、それは"甦り課"と名付けた遊び心からも自然と窺える。むしろ、「Iターン」に潜む危険性や「そんなに現実は甘くないよ」という警鐘を鳴らした感が強い。作者の作風は「満願」が示す様に多彩だが、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴(都会人は農業の基本さえ知らない)と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた物語構成力を本作でも発揮しており(当事者ではない)私には楽しめた。(名称こそフザけているが)"甦り課"の移住者審査やその後の管理・支援の厳しさもキチンと描かれている点にも好感が持てる。

短編中で、「黒い網」の夫が「(トラブル・メーカーの)妻は他人から渡された物は絶対に飲み食いしない」と明言しているにも関わらず、他人が調理(BBQ風)して大皿に載せた物を"選んで"食べて食虫毒になるという謎はシャープだと思った。そして、書き下ろしの序章と終章との照応が(強引だが)驚愕に値する程壮大だが悲痛な大仕掛けで、滅び行くモノへの哀愁が読む者の心に染み渡る快作である。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.45
(4pt)

壮大だが悲痛な大仕掛けの中で、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた快作

簔石という廃村を舞台として「Iターン」をテーマとした軽いミステリ・タッチの作品。「Iターン」支援を担当するのは市の出張所の"甦り課"の万願寺と新人の天真爛漫な遊香と"能ある鷹は爪を隠す"西野課長。本作は長編だが、第一章「軽い雨」、第四章「黒い網」、第三章「重い本」及び第六章「白い仏」は短編として既に雑誌に先行発表しており、残りの約1/3が書き下ろしの由。そう言われなければ分らない自然な流れである。

作者としてはミステリ色が濃くないが、それは"甦り課"と名付けた遊び心からも自然と窺える。むしろ、「Iターン」に潜む危険性や「そんなに現実は甘くないよ」という警鐘を鳴らした感が強い。作者の作風は「満願」が示す様に多彩だが、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴(都会人は農業の基本さえ知らない)と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた物語構成力を本作でも発揮しており(当事者ではない)私には楽しめた。(名称こそフザけているが)"甦り課"の移住者審査やその後の管理・支援の厳しさもキチンと描かれている点にも好感が持てる。

短編中で、「黒い網」の夫が「(トラブル・メーカーの)妻は他人から渡された物は絶対に飲み食いしない」と明言しているにも関わらず、他人が調理(BBQ風)して大皿に載せた物を"選んで"食べて食虫毒になるという謎はシャープだと思った。そして、書き下ろしの序章と終章との照応が(強引だが)驚愕に値する程壮大だが悲痛な大仕掛けで、滅び行くモノへの哀愁が読む者の心に染み渡る快作である。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.44
(5pt)

過疎地行政の課題を思わぬ展開で別次元に導いた作者の力量に脱帽

改めて米澤穂信さんのミステリ作家としての力量の確かさを知る1冊と出会った気がします。

過疎地のIターン行政を上手く題材に選んだものです。
まさしく過疎地対策の甦りを果たす公務員の活躍ぶりを、ペーソスをもって描き出すと思っていたのですが、最終章までこのような形で引っ張り、見事などんでん返しを見せてくれた短編連作集でした。

「簑石」は日本のどこにでもある過疎地です。題材のIターン支援プロジェクトも全国各地で繰り広げられています。
万願寺邦和の努力はとてもよく描けていました。観山遊香の新人公務員の仕事ぶりも分かりやすい描き方でした。課長の西野秀嗣の存在感を消す展開ぶりには感心しました。

新しい感触のミステリです。こんなストーリーも書けるのだというところに米澤穂信さんの作家としての力が現れていました。脱帽です。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.43
(5pt)

過疎地行政の課題を思わぬ展開で別次元に導いた作者の力量に脱帽

改めて米澤穂信さんのミステリ作家としての力量の確かさを知る1冊と出会った気がします。

過疎地のIターン行政を上手く題材に選んだものです。
まさしく過疎地対策の甦りを果たす公務員の活躍ぶりを、ペーソスをもって描き出すと思っていたのですが、最終章までこのような形で引っ張り、見事などんでん返しを見せてくれた短編連作集でした。

「簑石」は日本のどこにでもある過疎地です。題材のIターン支援プロジェクトも全国各地で繰り広げられています。
万願寺邦和の努力はとてもよく描けていました。観山遊香の新人公務員の仕事ぶりも分かりやすい描き方でした。課長の西野秀嗣の存在感を消す展開ぶりには感心しました。

新しい感触のミステリです。こんなストーリーも書けるのだというところに米澤穂信さんの作家としての力が現れていました。脱帽です。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.42
(4pt)

この作家、うまい。

これ、雑誌連載作品なんですね。でも、全体通して読まないと趣旨がわからない。タイトル通り「悲劇」なんですね。現代に問うミステリーでした。この作家、うまい。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.41
(4pt)

この作家、うまい。

これ、雑誌連載作品なんですね。でも、全体通して読まないと趣旨がわからない。タイトル通り「悲劇」なんですね。現代に問うミステリーでした。この作家、うまい。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.40
(5pt)

やるせない物語

Iターン事業にまつわる市役所員の目線から、廃村の復興と悲喜こもごもを描いたミステリ。
各章の謎と解決は秀逸なもの、小粒だがぴりりとしたものまで様々だが、とにかく「静かなるフィニッシュブロー」とでも言うべき幕引きが強烈(帯にも書かれているのでネタバレじゃないだろうと信じつつ)。それもガツンという類のものではなく、じわじわと臓腑に重石を置かれるような塩梅のやるせなさが漂うもので、本作の読後感もまさにそれ。
さわやかとかすっきりとは縁遠いけれど、読んで損はない物語だと思う。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.39
(5pt)

やるせない物語

Iターン事業にまつわる市役所員の目線から、廃村の復興と悲喜こもごもを描いたミステリ。
各章の謎と解決は秀逸なもの、小粒だがぴりりとしたものまで様々だが、とにかく「静かなるフィニッシュブロー」とでも言うべき幕引きが強烈(帯にも書かれているのでネタバレじゃないだろうと信じつつ)。それもガツンという類のものではなく、じわじわと臓腑に重石を置かれるような塩梅のやるせなさが漂うもので、本作の読後感もまさにそれ。
さわやかとかすっきりとは縁遠いけれど、読んで損はない物語だと思う。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.38
(5pt)

大変満足しました

著者の米澤穂信さんの作品が好きで、皆さんの評価の高かった本作にチャレンジしてみました。予想通りというか、良い意味で期待を裏切る読後感でした。短編集がとても良かったのですが、これはこれで大変満足しました。どこが?は読んでのお楽しみです。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.37
(5pt)

大変満足しました

著者の米澤穂信さんの作品が好きで、皆さんの評価の高かった本作にチャレンジしてみました。予想通りというか、良い意味で期待を裏切る読後感でした。短編集がとても良かったのですが、これはこれで大変満足しました。どこが?は読んでのお楽しみです。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.36
(5pt)

流石

最後までぜひお読みになって貰いたい作品。流石米澤先生。すこのすこ。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311
No.35
(5pt)

流石

最後までぜひお読みになって貰いたい作品。流石米澤先生。すこのすこ。
Iの悲劇 Amazon書評・レビュー: Iの悲劇より
4163910964
No.34
(5pt)

小気味良いミステリー小説。でもそれだけではない。

山間部の自治体における移住支援プロジェクトが題材のミステリー小説。人口6万人の合併市「南はかま市」の職員が、数年前に定住者を失った限界集落「簑石(みのいし)集落」を舞台に、様々な個性を持つIターン移住者たちの支援のため孤軍奮闘する物語である。

自治体の地方定住策を取り上げた小説というのは珍しく、何かの参考になるかと思って読み始めたのだが、ミステリー小説として純粋に面白く、一気に通読してしまった。

物語は、市役所内に設けられたプロジェクトチーム「甦り課」に所属する3人の職員を中心に展開する。真面目な公務員である主人公の万願寺邦和、人当たりは良いが少々おてんばな新人の観山遊香、稀に鋭い指摘はするものの仕事はいつも部下任せの西野秀嗣課長の3人が、様々な移住者たちのトラブルに対処していく。

章ごとに入れ替わり登場する移住者たちは皆個性的で、それぞれのエピソードにもリアリティがある。章ごとにちょっとした謎解きがあって、小気味よく伏線が回収され、ややパターン化されつつもテンポ良く物語が進んでゆく。そして最終章であっと驚く展開を迎える。

また、移住促進策や限界集落対策に頭を悩ませる自治体職員の奮闘記としても面白い。コンプライアンスの観点から、補助金を間接交付する移住者が利害関係者にあたるのか主人公が真剣に悩んでしまう描写には少し笑ってしまった。被合併町村の悲哀、市長交代による政策の混乱も、いかにもありそうな話である。

特に印象に残ったのは、主人公が、東京でシステムエンジニアとして働く弟と電話越しに口論するシーンである。弟は、経済に貢献せず、税金を食い潰すばかりの過疎地域のことを「深い沼」と表現する。都市住民から見ればまさしくそうだろう。一方で、電話越しに語られる弟の生活ぶりは、毎日深夜まで残業し、休みもろくに取れず、故郷に墓参りに帰ることもできず、決して幸せそうには見えない。

果たして豊かさとは何か。地方と都会の関係はどうあるべきか。小説としての面白さに大いに満足する一方で、改めて大きな命題を目の前に突き付けられたような読後感を感じた。
Iの悲劇 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: Iの悲劇 (文春文庫)より
4167919311