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アルキメデスの大戦
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アルキメデスの大戦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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巨大戦艦の建造計画による海軍上層部の対立と一人の若き数学者の生き様を描いた異色の戦争映画『アルキメデスの大戦』! 本書は、三田紀房『ドラゴン桜』の人気コミックの原作を基に描かれた映画『アルキメデスの大戦』〈監督:山崎貴、主演:菅田将暉〉のノベライズである。 1933年(昭和8年)、巨大戦艦の建造をめぐり、海軍上層部では推進する戦艦派と反対する空母派が対立。戦艦派の計画案に数字上の虚偽を疑う空母派はその不正を見破るために元帝国大学生にして数学の天才といわれた櫂正を海軍に引き入れ、任務を遂行させようとする物語だ。 『アルキメデスの大戦』に関してはタイトルは知っていたが原作を読んだ事はなく、映画化の際も特に興味はなかった。ラジオパーソナリティーのライムスター宇多丸さんがラジオの映画時評「ムービーウォッチメン」を取り上げた際、これまで山崎監督作品に辛辣だった宇多丸さんが本作を激賞されていたのを聞き、私も本作を鑑賞したのだが想像以上に面白かった。私もこれまでの山崎作品(『ALWAYS 三丁目の夕日』など)にはあまりイイ印象を持っていなかったのだが本作においては冒頭の大和の海戦シーンから撃沈するまでのダイナミックでスペクタクルな描写には圧倒されたし、その後の大和建造を阻止するために奔走する展開や終盤(クライマックス)の描写に至るまで申し分ない面白さだった。 本書も本編と同じ流れを組むのだが、冒頭の大和の海戦シーンは割愛されており(そこは文章で表現するよりも映像で見てこその迫力があるので省略は正しい)、主人公の櫂が幼少期からいかに数字(測量)好きであったのか描かれている。 本作の肝となる大和建造をめぐる対立なのだが、まさに現在の東京オリンピックにおける新国立競技場建設をめぐる論争を彷彿させるところがあり、果たしてそれが本当に必要なのか巨額の建設費(血税)を流用する問題はいつの時代でも同じなのだ。 大まかな流れは本編に忠実なのだが残念なのはラストの改変だ。本編では櫂が少ない情報と資料を基に大和建造に必要な正確な費用を算出して推進派の不正を暴くのだが、推進派で戦艦建造に携わる平山海軍造船中将(演:田中泯)が櫂正(演:菅田将暉)の才能に惚れ込み、巨大戦艦建造の必要性を説き、櫂の本質を見抜いて悪魔の囁きともいえる平山の説得に櫂が落ち、完成された戦艦大和を見て狂喜する海兵隊たちをよそに櫂だけが大和の行く末を案じているラストに心を打たれたのだが、本作ではその大事なシーンを改変しているので読後感としてはイマイチ(消化不良)だった。 結果的には大和は完成して撃沈する事になったのは史実だが、なぜ櫂は大和建造の不正を暴きながら阻止できなかったのかは、本編の平山中将を演じた田中泯による説得力が大きいと思う。冷静に考えれば平山の言う事は暴論のように思えるが田中泯演じる平山の説得力が櫂だけではなく見ている観客をも納得させる力があり、本作の肝となった重要な場面だ。本作の一番大事な場面をあのような結末にしてしまった本書はもう少し考えてほしかった。同じ改変するにしても本編とは違う材料を用意して描いてほしかった。本編がよかっただけに。 | ||||
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「木を見て森を見ず」な感じが微妙に残念でした(^_^;)。ネタバレになるので曖昧に書きますけど、排水量が分かれば○○も近似できて×××も導き出せるから、佳境になる計算のくだりは必要ないですよね(^_^;)。まあそうなると、お話自体が成立しなくなっちゃうんですけど、それでこそ「アルキメデス」なんじゃないの? 結末もおざなりな感じ。「京都」というワードが出たから、出家して仏門にでも入るのかと思ったら……。 | ||||
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てっきり実話をもとに描かれた話かと思いましたが、完全にノンフィクでしたね。後で知りました(笑)小説だと、あまりにも主人公が天才すぎる、軍組織がこじんまりした範囲内で物語を展開する、しかも結構な人物たちを交えて、しかも時間がなさすぎる・・・といった点で、現実味、リアリティに往々に欠けている気がします。まぁでも面白く読みやすかったです。人間ドックの待ち時間で読破できました。これを映画化って、2時間も持つのだろうか・・・って原作の漫画だともっと長い話なのですね。個人的な満足度は100点満点中69点といったところです。冒頭、いきなり塾にも行ってない5歳児が数字を書いて計算(掛け算や体積を出す)をする時点で神童です(笑) | ||||
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