熱帯魚
評判
熱帯魚の評価:
4.07/5点 レビュー 27件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1〜14 1/1ページ
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熱帯魚の評価:
4.07/5点 レビュー 27件。 B ランク
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なんとも言えないほどの頼りなさ。
そして、自分中心なのだ。それに愛想を尽かすオンナ。
いつの間にか ドロドロの関係になって、すすめなくなり
結果として 別れるしかないみたいだ。
この三つの短編も、底流は 似ている。
「熱帯魚」
大工さん。大輔。ある程度任せられるけど、任せきれないところがある。
吉田修一の男主人公としては、めずらしく 高給取り。
大工さんに、ボーナスで プーケットに4人が行けるほど出るのだろうか?
大輔は、ちょっと、おせっかい。『オレについてこい』系。
大家は 時先生で いつもむつかしいことを考えている先生。
歳をとっているが、ちょっとゲイっぽい。
大家から借りたマンションに、真実とその子供 麦子と一緒に住む。
真実は 天真爛漫系。何となくイメージがわく。
大輔の親はつれ子同志の結婚で、義理の弟 光男がいるが、
これは、箸にも棒にもかからない感じ。吉田修一が好きなタイプ。
ちょっとのろまで、しかし 羅生門の演劇をしたいと思っている。
熱帯魚を 見つめて ぶらぶらしていて、熱帯魚の顔のちがいまで分かるようになった。
光男も 転がり込んで居候となる。
4人の疑似家族ができ上がる。
大輔のついてこい系で、まわりは、それをどちらかと言うと 迷惑がっているが、
気がついているようで、気がつかない。
その光男が プーケットの代金と真実の貯めた50万円を盗んで 逃げた。
大輔は 家をつくっている家主の娘14歳とねんごろとなり、ぼやを起こす。
これは、完全に 淫行条例違反 ですね。ロリコンですまされない。
大輔は、棟梁に ボコボコにされるだけで、まわりは 簡単に受け止めている。
普通は クビ でしょう。
なぜか、読んでいると 気分がささくれ立ってくる。
余っている エネルギーと その扱い方が分からない青年たち。
吉田雄一の 男たちは なぜか そのような雰囲気をまとっている。
「グリンピース」
僕と千里。鷹野と椿。
カップル同士のつきあいで、鷹野と椿は マジメ。
千里は 冗談の分かる女。
僕は 失業中。千里が すきだけど、どうも気に食わない。
千里がカレーを作っているときに グリーンピースをぶつけ始める。
それで、千里が 家出する。そこから 物語は 奇妙になる。
吉田修一の『どろどろ』が始まる。
『許す』ことは、分かるが、『許さない』とは どうすればいいのか?
本来ならば 別れるという方向に行くはずだが、別れないで許さないを考える。
真っ白な雪が 降って すべてを覆い隠す。
「突風」
新田は どうも いい会社に勤めているが、休暇で 海辺の民宿でアルバイト。
民宿の 奥さん すみれさん。ふわふわと浮かんでいる女。
それに、ちょっかいを出す 新田。
吉田修一的ワールド。不安定な状態での不安定な感情。