(短編集)

熱帯魚

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評判

熱帯魚の評価:

4.07/5点 レビュー 27件。 B ランク

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平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 21〜40 2/3ページ
No.34
(4pt)

蒸し暑さ、なま暖かい風、やるせなさが伝わってくる

パレードの冒頭-マンションの窓から甲州街道の車の
流れを見るシーン。この作者の「今」を切り取る
うまさは、すべての作品に共通するように思えます。
本短編、特に「突風」は時を置いて読み返しても、
描かれている情景、蒸し暑さ、なま暖かい風、
やるせなさが伝わってくる。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.33
(4pt)

蒸し暑さ、なま暖かい風、やるせなさが伝わってくる

パレードの冒頭-マンションの窓から甲州街道の車の
流れを見るシーン。この作者の「今」を切り取る
うまさは、すべての作品に共通するように思えます。
本短編、特に「突風」は時を置いて読み返しても、
描かれている情景、蒸し暑さ、なま暖かい風、
やるせなさが伝わってくる。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.32
(5pt)

流れるような文体

「熱帯魚」「グリンピース」「突風」の3作品が収められています。最近、著者の本を読む機会が多くそのたびに感心させられます。その理由は流れるような文体にあります。登場人物の心理描写や視覚的な描写にしても細かいところまで描いているのにもかかわらず、これだけ流れるような文章が書ける小説家は少ないと思います。ただしどの本にも共通しているのが最後の締りが無いこと。本書の中の「突風」には珍しく最後の締りがあったので、この中では一番好きな作品です。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.31
(5pt)

流れるような文体

「熱帯魚」「グリンピース」「突風」の3作品が収められています。最近、著者の本を読む機会が多くそのたびに感心させられます。その理由は流れるような文体にあります。登場人物の心理描写や視覚的な描写にしても細かいところまで描いているのにもかかわらず、これだけ流れるような文章が書ける小説家は少ないと思います。ただしどの本にも共通しているのが最後の締りが無いこと。本書の中の「突風」には珍しく最後の締りがあったので、この中では一番好きな作品です。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.30
(3pt)

クールな青春小説。。。というコピーはいささかいいすぎか。。。?

快楽は常に裏切られ、縮小され、骨抜きにされ、真理とか、
死とか、進歩とか、闘争とか、歓喜等等、強力で高尚な価値として名をなさしめている
。勝利を収める敵は欲望である。欲望にはエピステーメー(プラトン・アリストテレスが、
単なる感覚的知覚や日常的意見であるドクサ(=憶見)に対立させて、確かな理性的認識をさして呼んだ語。)
にふさわしい威厳があるが、快楽にはないのだろう。

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.29
(3pt)

クールな青春小説。。。というコピーはいささかいいすぎか。。。?

快楽は常に裏切られ、縮小され、骨抜きにされ、真理とか、
死とか、進歩とか、闘争とか、歓喜等等、強力で高尚な価値として名をなさしめている
。勝利を収める敵は欲望である。欲望にはエピステーメー(プラトン・アリストテレスが、
単なる感覚的知覚や日常的意見であるドクサ(=憶見)に対立させて、確かな理性的認識をさして呼んだ語。)
にふさわしい威厳があるが、快楽にはないのだろう。

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.28
(4pt)

「嗚呼、いいなぁこの感じ」

ある人がいろんな苦痛やら喜びやらいろいろな感情を持ち、その人生の経験から自らの努力により成長してなにかを勝ち得るのが物語の目標であるのならば、決してそんなのんきな物語ではない作品。

驚くほど面白かった。グリンピースを彼女に投げちゃう男や一流サラリーマンが鄙びた民宿バイトする話やバカなんだか賢いのか(たぶんバカ)鳶職のなんでもない日常が描かれた短編集。

作家にあんた物語書く気ないだろうと思いながら、ニタニタして読んでしまうほど直木賞作家では味わえない小説の面白さを与えてくれる作品であった。

エンタメ系の作家は確かに読みきったという後読感をもたらしてくれるかもしれない、それは小説が漫画や映画というメディアに打ち勝つひとつの方法なのかもしれない。

しかし、漫画は漫画、映画は映画、そして小説は小説と考えたときに、極めて小説の面白さを体現したのがこの作品のような気がする。

東野圭吾・恩田陸・宮部みゆきも確かに面白い。しかし、吉田修一も確かに確かすぎるほど面白い。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.27
(4pt)

「嗚呼、いいなぁこの感じ」

ある人がいろんな苦痛やら喜びやらいろいろな感情を持ち、その人生の経験から自らの努力により成長してなにかを勝ち得るのが物語の目標であるのならば、決してそんなのんきな物語ではない作品。

驚くほど面白かった。グリンピースを彼女に投げちゃう男や一流サラリーマンが鄙びた民宿バイトする話やバカなんだか賢いのか(たぶんバカ)鳶職のなんでもない日常が描かれた短編集。

作家にあんた物語書く気ないだろうと思いながら、ニタニタして読んでしまうほど直木賞作家では味わえない小説の面白さを与えてくれる作品であった。

エンタメ系の作家は確かに読みきったという後読感をもたらしてくれるかもしれない、それは小説が漫画や映画というメディアに打ち勝つひとつの方法なのかもしれない。

しかし、漫画は漫画、映画は映画、そして小説は小説と考えたときに、極めて小説の面白さを体現したのがこの作品のような気がする。

東野圭吾・恩田陸・宮部みゆきも確かに面白い。しかし、吉田修一も確かに確かすぎるほど面白い。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.26
(5pt)

……

とびっきりクールな青春小説!! 

 と宣伝されているが…?? どこが?? 阿部和重の「グランドフィナーレ」もロリコンが現実とのつながりを取り戻す話、とか宣伝されていたりしたが、とんでもない誤読。基本的に帯って信用しないほうがいい、売るための文句だから、わりと中身が違う。

 で、吉田修一。売れているぶんだけほかの純文学作家よりもめぐまれていると見られているかもしれない。が、このひと、下手にエンタメがかけちゃうものだから、一般読者からまともに評価されていないんじゃないのか、という気がする。ふつうの人が小説を手にとる場合、残念ながら、求めているのは「物語」であって、「小説」でない場合が多い。はっきり言って、「物語」と「小説」は、全然違うし、にも関わらずみんなあんまり区別がついていない。

「小説」はなんでもあり。だから、「物語」がある「小説」もあるし、「物語」がない「小説」だってある。にも関わらず、話がおもしろくない!とか、あとに残るものがない!とか平気で言われたりする。

 話がおもしろい小説がおもしろい「小説」の条件では、全然ないんです。嘘だと思うなら、この短編集の最後の「突風」を読んでください。おそらく、何これ? と思うでしょう。何これ? が感想でいいんですよ、そう思って読んでみてください。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.25
(5pt)

……

とびっきりクールな青春小説!! 

 と宣伝されているが…?? どこが?? 阿部和重の「グランドフィナーレ」もロリコンが現実とのつながりを取り戻す話、とか宣伝されていたりしたが、とんでもない誤読。基本的に帯って信用しないほうがいい、売るための文句だから、わりと中身が違う。

 で、吉田修一。売れているぶんだけほかの純文学作家よりもめぐまれていると見られているかもしれない。が、このひと、下手にエンタメがかけちゃうものだから、一般読者からまともに評価されていないんじゃないのか、という気がする。ふつうの人が小説を手にとる場合、残念ながら、求めているのは「物語」であって、「小説」でない場合が多い。はっきり言って、「物語」と「小説」は、全然違うし、にも関わらずみんなあんまり区別がついていない。

「小説」はなんでもあり。だから、「物語」がある「小説」もあるし、「物語」がない「小説」だってある。にも関わらず、話がおもしろくない!とか、あとに残るものがない!とか平気で言われたりする。

 話がおもしろい小説がおもしろい「小説」の条件では、全然ないんです。嘘だと思うなら、この短編集の最後の「突風」を読んでください。おそらく、何これ? と思うでしょう。何これ? が感想でいいんですよ、そう思って読んでみてください。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.24
(3pt)

ウンー、悩んでしまいます。

物語が面白くない。ただ人物の描き方は特出すべきものがあります。うますぎます。しかしいかんせん、物語がおもしろくない。難しい評価です。うまい作家なのだから、本短編集は失敗作であってほしい。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.23
(3pt)

ウンー、悩んでしまいます。

物語が面白くない。ただ人物の描き方は特出すべきものがあります。うますぎます。しかしいかんせん、物語がおもしろくない。難しい評価です。うまい作家なのだから、本短編集は失敗作であってほしい。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.22
(5pt)

猛暑の暑さと汗臭さが伝わってくる

最近読みました。吉田さんの作品の中でこの作品が一番描写がよく出来ているのかと思います。もちろん他の作品だってとてもうまく書かれていますよ。買うまで知らなかったのですが、三つの話が入っています。
自分はやはり、熱帯魚が一番印象に残りました。
あの現場の男気臭さと汗臭さがすごく伝わってきましたし、光男君がカナリ気に入ってしまいました。毎度の事ですが、吉田さんファンならぜひとも購入を。好みに合わないような方は、短編なのでぜひ吉田修一ワールドに浸ってみてください。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.21
(5pt)

猛暑の暑さと汗臭さが伝わってくる

最近読みました。吉田さんの作品の中でこの作品が一番描写がよく出来ているのかと思います。もちろん他の作品だってとてもうまく書かれていますよ。買うまで知らなかったのですが、三つの話が入っています。
自分はやはり、熱帯魚が一番印象に残りました。
あの現場の男気臭さと汗臭さがすごく伝わってきましたし、光男君がカナリ気に入ってしまいました。毎度の事ですが、吉田さんファンならぜひとも購入を。好みに合わないような方は、短編なのでぜひ吉田修一ワールドに浸ってみてください。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.20
(3pt)

うーん、ま、どうかな。

この人の作品、ハッキリしないのが多いんだけど、その「リアルさ」っていうのが逃げ道だとしたら、どうかな?とはちょっと思う。そんなにそれっぽくはないんだけど。
最後の終わり方とか、ナルシズムだよなーって思うし。(主人公の感情に填まり込んだ人しか理解できない。)
文章だからかなーとも思うし。
映像にしたら全然面白そうなんだけどな。
でもまあ、好きっちゃ好きだった。
個人的には表題作より「グリンピース」の方が面白いと思ったけど。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.19
(3pt)

うーん、ま、どうかな。

この人の作品、ハッキリしないのが多いんだけど、その「リアルさ」っていうのが逃げ道だとしたら、どうかな?とはちょっと思う。そんなにそれっぽくはないんだけど。
最後の終わり方とか、ナルシズムだよなーって思うし。(主人公の感情に填まり込んだ人しか理解できない。)
文章だからかなーとも思うし。
映像にしたら全然面白そうなんだけどな。
でもまあ、好きっちゃ好きだった。
個人的には表題作より「グリンピース」の方が面白いと思ったけど。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.18
(5pt)

純文学作家としての「吉田修一」

それぞれのキャラクターが、優しいのか、無関心なのか、残酷なのか、さっぱり統一されていない。でも、人間ってこうだよなあ、と思ってしまう。優しい人、とか残酷な人、とか割り切られたってなあ、と思う。しかし作家とすればそういう人格整理は必要なはずなのだ。それが過ぎれは作為と感じられる。
 ここに登場する人物のあっけらかんとした現代性とは、執着のなさである。目的とか熱意とかが継続しないのだ。古いタイプの人間のように、金をためたい、とか有名になりたい、とかいうわかりやすい目標がないのだ。執着するということは、カッコ悪いことだ。
 性愛も軽い。お互いに無関心でいたい。それでも人は寄り添ってしまう。そんなモヤモヤが、くっきりと描かれていた。並の力量ではない。
 3編とも、「パレード」「パーク・ライフ」と同じ作家とは思えないくらい純文学的な作品だった。いずれも印象的な場面でラストを飾って、きれいに小説の形を整えていた。これは、近作以後、徐々に吉田の作風から消えていく。
 この後、吉田は徹底的な観察者となり、作中人物に影響を及ぼす作家の自我を、排除しようとしているように見える。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.17
(5pt)

純文学作家としての「吉田修一」

それぞれのキャラクターが、優しいのか、無関心なのか、残酷なのか、さっぱり統一されていない。でも、人間ってこうだよなあ、と思ってしまう。優しい人、とか残酷な人、とか割り切られたってなあ、と思う。しかし作家とすればそういう人格整理は必要なはずなのだ。それが過ぎれは作為と感じられる。
 ここに登場する人物のあっけらかんとした現代性とは、執着のなさである。目的とか熱意とかが継続しないのだ。古いタイプの人間のように、金をためたい、とか有名になりたい、とかいうわかりやすい目標がないのだ。執着するということは、カッコ悪いことだ。
 性愛も軽い。お互いに無関心でいたい。それでも人は寄り添ってしまう。そんなモヤモヤが、くっきりと描かれていた。並の力量ではない。
 3編とも、「パレード」「パーク・ライフ」と同じ作家とは思えないくらい純文学的な作品だった。いずれも印象的な場面でラストを飾って、きれいに小説の形を整えていた。これは、近作以後、徐々に吉田の作風から消えていく。
 この後、吉田は徹底的な観察者となり、作中人物に影響を及ぼす作家の自我を、排除しようとしているように見える。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026
No.16
(4pt)

現実味

この作品には表題作他2編が収録されています。
こんな生活している人なんていないよ、と思いつつもどの作品もどこかしら現実味を帯びているのです。
全ての主人公はどこかかけていて、完璧な人間ではありません。それが人間臭さを感じさせます。
日常に起こる変化が淡々と描かれていますが、リアルで人間臭い人物達の演じる些細なストーリーにいつの間にか引き込まれています。
吉田修一さんは何気ない日常を描くのがうまいなあ、と思ってしまうのです。
熱帯魚 Amazon書評・レビュー: 熱帯魚より
4163198407
No.15
(4pt)

現実味

この作品には表題作他2編が収録されています。
こんな生活している人なんていないよ、と思いつつもどの作品もどこかしら現実味を帯びているのです。
全ての主人公はどこかかけていて、完璧な人間ではありません。それが人間臭さを感じさせます。
日常に起こる変化が淡々と描かれていますが、リアルで人間臭い人物達の演じる些細なストーリーにいつの間にか引き込まれています。
吉田修一さんは何気ない日常を描くのがうまいなあ、と思ってしまうのです。
熱帯魚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 熱帯魚 (文春文庫)より
4167665026