静かな爆弾

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静かな爆弾の評価:

3.64/5点 レビュー 25件。 B ランク

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平均点3.64pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41〜53 3/3ページ
No.13
(4pt)

春に住む

内容は、少々難解だ。
まず、音の無い世界の不思議さに酔える。
公園での激しい喧噪と、満開の桜の美しさという、両極端のものが同居し得る、という幻想性がある。

そして、野良猫に食べ物を与える、という、何気ない下りから、話題が神にまで及ぶのには驚かされた。
この、神にまで言及するエピソードは、作品全体に、一定の意味を持たせている。

作品は、耳の不自由な女性との純愛や、番組制作のための海外取材を題材にしている。
しかし、本質的な部分は、別次元のところにある。
それは、目的意識の脆弱性だとも考える。

人の行動は、何らかの目的意識に、突き動かされて成される。
そして、脇目もふらずに、それを遂行する過程で、目的意識が揺らぎ、いつの間にか、他の目的意識が成熟する。
これは、番組取材の成功と、この物語の結末部分を読むと、なるほどと思う。

無音の世界の幻想の中で、人の心理のひたむきさを感じる。
そして、出来るなら、春に住みたい。
静かな爆弾 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾 (中公文庫)より
4122054516
No.12
(2pt)

共感できなかった。

昨年読んだ「悪人」がとっても良くて、本作も期待して手に取ったのですが、
これは私には向いていなかったかも。

主人公・俊平のことは職場や仕事の細かい内容、
両親のことなどずいぶん説明があるのですが、
響子のことは”耳が不自由”ということしか特筆すべき事がないのが気になりました。
本書は”耳が不自由=彼女の特徴”と言うくくりでしかないので、
彼女が本来持つ性格や、歩んできた道のりが全く見えず、
なんだかぼんやりした内容だった気がしてしまいました。
俊平が「他人の会話というのはどうしてこうつまらないのだろう」と言う件があるのですが、私の感想はまさにそんな感じ。
ながながと赤の他人の話を盗み聞きしていただけでした。
静かな爆弾 Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾より
412003917X
No.11
(2pt)

共感できなかった。

昨年読んだ「悪人」がとっても良くて、本作も期待して手に取ったのですが、
これは私には向いていなかったかも。

主人公・俊平のことは職場や仕事の細かい内容、
両親のことなどずいぶん説明があるのですが、
響子のことは”耳が不自由”ということしか特筆すべき事がないのが気になりました。
本書は”耳が不自由=彼女の特徴”と言うくくりでしかないので、
彼女が本来持つ性格や、歩んできた道のりが全く見えず、
なんだかぼんやりした内容だった気がしてしまいました。
俊平が「他人の会話というのはどうしてこうつまらないのだろう」と言う件があるのですが、私の感想はまさにそんな感じ。
ながながと赤の他人の話を盗み聞きしていただけでした。
静かな爆弾 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾 (中公文庫)より
4122054516
No.10
(4pt)

思い込み

自分はこんなに知っているという傲慢さ、勘違い。なによりも優先しなければならない自分の仕事。忙しいから連絡できないという言い訳に頼ってしまう弱さ。
純粋に相手を知ろうとする気持ちがあれば、伝わればすれちがいはなくなるのかな。
好きだという気持ちにはいつまでも慣れたくない、人間は慣れる動物だけど。
静かな爆弾 Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾より
412003917X
No.9
(4pt)

思い込み

自分はこんなに知っているという傲慢さ、勘違い。なによりも優先しなければならない自分の仕事。忙しいから連絡できないという言い訳に頼ってしまう弱さ。
純粋に相手を知ろうとする気持ちがあれば、伝わればすれちがいはなくなるのかな。
好きだという気持ちにはいつまでも慣れたくない、人間は慣れる動物だけど。
静かな爆弾 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾 (中公文庫)より
4122054516
No.8
(4pt)

「悪人」以前、「悪人」以後

公園での女性との出会いのシーンから、芥川賞受賞作「パーク・ライフ」を思い出す。
が、しかしその後、大切に積み重ねられて行く二人の時間の描写は、「悪人」以前にはなかった体温が感じられた。
彼女の耳が聞こえないという設定により、二人の間に不用意な言葉のやりとりはない。
メモ帳を介しての一言一言が、これまでの人との付き合いでは感じられなかったほどに重い。
音を全く排除した結果、吟味された言葉でのみ繋がっている関係性の純粋さと、社会的関係に頼らないことの不確かさが、浮かび上がる。
やはり「悪人」以後、舞台を都会に戻しても、以前のような乾いた作風ではなくなっている。
人と人のつながりの不確かさを書きながら、しかし、繋いだ手を離さないぞという必死さを見せる主人公に、何となく作者の実生活を想像してしまうような純愛小説。
静かな爆弾 Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾より
412003917X
No.7
(4pt)

大丈夫が大丈夫じゃなくなる瞬間

最初この主人公がどうにも厭な男で、なかなか作品に入ってゆけなかった。
タイトルにある「静かな爆弾」は主人公の彼女響子の耳が不自由だからだと思いながら読んでいたら、いきなりこの作品に落とされた。
主人公が知っていたのに関心を持たないことにしていたことに気付く感覚が、こちらに伝染するのだ。
大丈夫だと思えない気持ちの行方が心を揺さぶる本だった
静かな爆弾 Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾より
412003917X
No.6
(4pt)

「悪人」以前、「悪人」以後

公園での女性との出会いのシーンから、芥川賞受賞作「パーク・ライフ」を思い出す。
が、しかしその後、大切に積み重ねられて行く二人の時間の描写は、「悪人」以前にはなかった体温が感じられた。
彼女の耳が聞こえないという設定により、二人の間に不用意な言葉のやりとりはない。
メモ帳を介しての一言一言が、これまでの人との付き合いでは感じられなかったほどに重い。
音を全く排除した結果、吟味された言葉でのみ繋がっている関係性の純粋さと、社会的関係に頼らないことの不確かさが、浮かび上がる。
やはり「悪人」以後、舞台を都会に戻しても、以前のような乾いた作風ではなくなっている。
人と人のつながりの不確かさを書きながら、しかし、繋いだ手を離さないぞという必死さを見せる主人公に、何となく作者の実生活を想像してしまうような純愛小説。
静かな爆弾 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾 (中公文庫)より
4122054516
No.5
(4pt)

大丈夫が大丈夫じゃなくなる瞬間

最初この主人公がどうにも厭な男で、なかなか作品に入ってゆけなかった。
タイトルにある「静かな爆弾」は主人公の彼女響子の耳が不自由だからだと思いながら読んでいたら、いきなりこの作品に落とされた。
主人公が知っていたのに関心を持たないことにしていたことに気付く感覚が、こちらに伝染するのだ。
大丈夫だと思えない気持ちの行方が心を揺さぶる本だった
静かな爆弾 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾 (中公文庫)より
4122054516
No.4
(4pt)

シンミリせつないです。

★公園で出会った耳の聞こえない女性と新聞記者との純恋愛小説です。★煩雑な新聞記者の彼と音のない世界で暮らす彼女の生活自体がとても対比的に描かれています。★一見して傍目から見れば2人の生活は、静かで穏やかそのものなのですが…。耳が聞こえ音がある生活になれている者にとって静の世界は、やはり気付かぬ内にとまどう部分も多く。もちろん彼女もそんな彼に内の心に気付いてゆくのが、シンミリと伝わって来ます。★離れてみて初めてその存在の偉大さに気付くことがある。それをシミジミと教えてくれるお話だと思います。それが物語で出て来る神様的な存在なのでしょうね。
静かな爆弾 Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾より
412003917X
No.3
(4pt)

シンミリせつないです。

★公園で出会った耳の聞こえない女性と新聞記者との純恋愛小説です。★煩雑な新聞記者の彼と音のない世界で暮らす彼女の生活自体がとても対比的に描かれています。★一見して傍目から見れば2人の生活は、静かで穏やかそのものなのですが…。耳が聞こえ音がある生活になれている者にとって静の世界は、やはり気付かぬ内にとまどう部分も多く。もちろん彼女もそんな彼に内の心に気付いてゆくのが、シンミリと伝わって来ます。★離れてみて初めてその存在の偉大さに気付くことがある。それをシミジミと教えてくれるお話だと思います。それが物語で出て来る神様的な存在なのでしょうね。
静かな爆弾 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾 (中公文庫)より
4122054516
No.2
(3pt)

「東京湾景」「7月24日通り」「春、バーニーズで」ファンにお薦め

「悪人」で昨年は賞を取り、読者に衝撃を与えた吉田修一氏だが、
今回の小説は、「悪人」以前の柔らかな都会派、というもともとの
作風を裏切らない(それが物足りない人も少なくなさそうだけど)感じ。

公園で俊平が出会った響子は、耳が聴こえない。テレビ局に勤め、会社で、
街で、さまざまな音や声に囲まれて暮らしてきた俊平は、音の無い響子の
世界はどんなだろうと思いを馳せつつ、恋におちていくが…

という、一歩間違えばケータイ小説風?陳腐?にもなりかねない
障害を持った異性とのラブストーリー。不謹慎な言い方をすると、
ドラマなどにもよくある王道の設定だ。相手が好きだけど、もしも
彼女が健常者だったら、と考えてしまったり、気を使いすぎて
いらだったり、そういう細かい心のひだを端正な文章で書きあげた
美しく品のある恋愛小説。ただ、相手役の女性のキャラがすこし
弱かったので、彼がどうして彼女のために一生懸命になるのかな?と
ちょっと途中で考えちゃったりもしました。吉田さんの小説の中だと
「7月24日通り」のコンプレックスを抱いたヒロインなんかは
女性読者が読んでも共感度高いし魅力的なんですが、「東京湾景」の
気まぐれな女性とかこのヒロインみたいな猫系の雰囲気美女キャラは
ちょっと類型的なんだよなぁ。そこだけが残念でした。
静かな爆弾 Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾より
412003917X
No.1
(3pt)

「東京湾景」「7月24日通り」「春、バーニーズで」ファンにお薦め

「悪人」で昨年は賞を取り、読者に衝撃を与えた吉田修一氏だが、
今回の小説は、「悪人」以前の柔らかな都会派、というもともとの
作風を裏切らない(それが物足りない人も少なくなさそうだけど)感じ。

公園で俊平が出会った響子は、耳が聴こえない。テレビ局に勤め、会社で、
街で、さまざまな音や声に囲まれて暮らしてきた俊平は、音の無い響子の
世界はどんなだろうと思いを馳せつつ、恋におちていくが…

という、一歩間違えばケータイ小説風?陳腐?にもなりかねない
障害を持った異性とのラブストーリー。不謹慎な言い方をすると、
ドラマなどにもよくある王道の設定だ。相手が好きだけど、もしも
彼女が健常者だったら、と考えてしまったり、気を使いすぎて
いらだったり、そういう細かい心のひだを端正な文章で書きあげた
美しく品のある恋愛小説。ただ、相手役の女性のキャラがすこし
弱かったので、彼がどうして彼女のために一生懸命になるのかな?と
ちょっと途中で考えちゃったりもしました。吉田さんの小説の中だと
「7月24日通り」のコンプレックスを抱いたヒロインなんかは
女性読者が読んでも共感度高いし魅力的なんですが、「東京湾景」の
気まぐれな女性とかこのヒロインみたいな猫系の雰囲気美女キャラは
ちょっと類型的なんだよなぁ。そこだけが残念でした。
静かな爆弾 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 静かな爆弾 (中公文庫)より
4122054516