(短編集)

風に舞いあがるビニールシート

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

風に舞いあがるビニールシートの評価:

4.11/5点 レビュー 122件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全244件 61〜80 4/13ページ
No.184
(5pt)

文句なし

森絵都さんは初めて読んだのですが、なんでもっと早くに読まなかったんだろうと悔しくなった。まったくカラーの違う短編で、でも底に流れる人間ドラマと、じんわりくるユーモアが抜群。作者のほかの作品も読んでみたいです。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.183
(3pt)

”夕べ”の秘密

第135回の直木賞を受賞した森絵都氏の短編集。
直木賞受賞作としてはどうにか及第点といったレベルです。この作者は前作の「永遠の出口」で受賞すべきでした。高評価のレビューを書いていられる方もいらっしゃいますが、本作が直木賞受賞作でなかったら、高い評価をされたか疑問です。「永遠の出口」は集英社、この「風に舞いあがるビニールシート」は文藝春秋刊という点が左右したのでしょうか(笑) 森氏の作品を初めて読むなら「永遠の出口」をお勧めします。まあ、あちらは長編ですが。

ところで、森氏の作品では”昨日の夜”の意味の”ゆうべ”を”夕べ”と書かれているのが気になります。“夕べ”は「秋の夕べ」とか童謡の「♪夕べ浜辺をさまよえば~」のように夕方のことです。“昨日の夜”の”ゆうべ”は漢字表記するなら”昨夜”です(ちゃんと読まれるか不安ならルビを振るしかないですが)。ちなみに小川知子さんの往年のヒット曲は「ゆうべの秘密」とかな表記となっています。

辞書をひけば一目瞭然なんですが、この”夕べは”森氏以外の小説家の方の作品にもたくさん出てきます。直木賞選考委員の方の作品でも見られますが、編集の方は気にならないのでしょうか?
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.182
(5pt)

いい話が集まってます

生き方を考えさせられる本。6本の短編が収録されている。どれもいい話である。忘れていた感情や忘れてはいけない気持ちに気がつかせてくれる。表題作の「風に舞い上がるビニールシート」は2006年上半期の直木賞受賞作品。この作品は自分の心をえぐるように入ってくる作品。愉快に読める話ではないが、作品としてすばらしい。この他に気に入った作品は「犬の散歩」「守護神」「ジェネレーションX」。自分の生き方について考えさせられる。

以下、個別作品の感想。

◎器を探して
私がよく知る岐阜県多治見市での器探しの物語。スイーツを撮影するために、それを乗せる器を探す。クリスマスイブに東京から出張を命ぜられ、恋人との重要な約束を果たせなくなってしまう。シチュエーションだけでもドキドキしながら読める。そして、スイーツに映える器に出会うまでの話は、新しい恋人を見つけるかのよう。偶然の出会いが必然と思ってしまうのは、器探しが恋愛と同じであることを暗に示している。結末はもう少し先まで物語を進めてもよかったのではないかと思う。前菜だけ食べて終わったみたいな感じだ。そこだけが物足りないところ。

◎犬の散歩
えぇ話や。読んでいて涙が出そうになった。犬を飼っている人ならこうなってしまう気持ちを理解してもらえるだろう。ええ話である。

◎守護神
最後の方で明らかになる登場人物の背後にあるストーリーに瞠目した。格好いい生き方だなあと。元気をもらえた。これもええ話である。

◎鐘の音
不空羂索(ふくうけんじゃく)という仏像と交わるシーンが印象的な物語。

◎ジェネレーションX
石津の生き方が格好いい。格好悪いように見えるけど格好いい。

◎風に舞い上がるビニールシート
風に舞い上がるビニールシートはどこかに飛んでいって消えてしまう命を表現している。地球上にははかなく奪われる命が、今もどこかで散っている。誰かかがその命をきちんと見なければいけない。誰かがその命が飛ばないように押さえないといけない。難民を救う仕事に携わる命のストーリー。心をえぐられたような読後感だった。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.181
(5pt)

驚きの時間をありがとう

「器を探して(2006年3月号・256号、「美濃焼の器」を改題)」、「犬の散歩(2006年5月号・257号)」までは他の作家に秀でる/差別化されるとも思えないが、「守護神(2006年7月号・258号)」で呆気、とても気に入る。
「鐘の音(2006年9月号・259号、「残響」を改題)」も好い味で、元が童話作家だけに、お話に逃げ道がない。
 別のところで書いたが、構成が緻密なので読者が寄り添って読むのに最適。
 その代償は別の結末が想起されないとなるが、それはまた別の作家に任せよう。
「ジェネレーションX(2006年11月号・260号)」でやや失速し(つまり結末が見えるお話なのに経緯まで見えてしまう)、「風に舞いあがるビニールシート(2007年1月号・261号)」では大量の資料をバックボーンに究極の恋愛劇を語る。
 もっともこのお話も結末の予想は付くし、資料が煩い(世間に反感を持たれるような意見を言わない)部分も併せ持つので短篇集中の最高作ではないだろう。
 ……というようなことを書くとアンチが騒ぐんだよね。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.180
(4pt)

生きていく希望、元気をもらえた

生きていく希望、元気をもらえた。
表題作を含む6つの短編集。
共通するのは、日々辛いことだらけの中で、最後には明るい兆しで終わる。
短編ながらものすごく濃密な物語。
自分の好きなことに没頭すればいいんだ。

思い出したのは、映画「阪急電車 片道15分の奇跡」のキャッチコピー。
「死にたいほど辛いわけじゃないけど、
辛くてどうしようもない気持ちを抱えながら生きている」
背景が違うのは、各主人公はその仕事が好きということだ。

自分が気にいったのは、3つ。

『器を探して』
 洋菓子職人を目指していた弥生が、カリスマ・パティシエの元での奔走物語。
 翻弄されていた彼女が、最後には主導権を握っていくような終わり方。

『守護神』
 夜間大学の卒業に足りない単位修得のため代筆依頼に奔走する社会人学生・祐介。
 軽そうに見える彼の代筆の勘違い、勉強熱心さがわかるどんでん返し。

『ジェネレーションX』
 クレーム訪問に向かう野田が、車中で取引先の年下の行動に嫌悪する。
 しかし、クレーム対応への真剣さ、そして、若さあふれる馬鹿っぷりに
 いつしか惹きこまれ、意気投合、晴れ晴れとした終わり方。

苦悩。
真剣に取り組んでいるからこそ、向き合うことになる壁。
各主人公の重苦しい状況が伝わってくる。

世の中には、いろいろな仕事、境遇があることに気付かされる。
しかし、一人で生きているわけではない。
ちゃんと見守ってくれている人がいる。
それは、真剣に生きているからこそのこと。
この本が教えてくれる。

著者は、この本を書くにあたり、
どれだけ、参考文献を読み漁ったり、体験したのだろうか?
緻密な内容に敬服する。

第135回(平成18年度上半期) 直木賞受賞作
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.179
(2pt)

リアリテイを感じなかった。

作中人物と私(高齢読者)との価値観の違いでしょうか。考えすぎじゃないのと思いながら、それでも最後まで読んでしまいました。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.178
(4pt)

ちょっと物足りないかな。

短編集だから少し物足りなさを感じるけれど、それぞれよくまっとまっています。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.177
(4pt)

1度で静かにインパクトが残る

久しぶりに直木賞受賞作を読みましたが、相変わらず焦燥感が漂います。

それぞれのストーリーは多少のハッピーエンドで終わるものの、直木賞受賞作はその文章内容よりもその背景を読ませる作品が多い。

風に舞いあがるビニールシートが1つの象徴となり、仕事と性別と社会問題を同時に考えさせてくれる本書は、2000年以降の人々の価値観の変化をうまく捉えている。

1度読めば、もう1度読みかえそうとは思わないが、1度で静かにインパクトを残す作品でした。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.176
(3pt)

感情移入し辛い

6本の短編。どの話も感情移入し辛く盛り上がりにかける。専門的な仕事を詳細に書いているが逆にわずらわしい。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.175
(4pt)

女性の感性にあふれる名作

とてもよく出来た小説だと感じた。
文章は精緻だし、比喩も作者の素晴らしい感性を感じさせる。
そして、国連難民高等弁務官という設定と風に舞いあがるビニールシートというタイトルは、読者に大きな期待を抱かせる。

ただ、残念なのは、主人公の夫であった、エドが情熱を注ぐ、世界の難民を救うという仕事の内容があまり描かれていない。
何故愛し合っていた二人が離婚をしなければならなかったのか、妻より仕事を難民救護という仕事にのめりこむエドの背景
などが見えてこない。

エドが死ぬシーン、現地の女性が打たれるのをかばって死んでいくというのはちょっと安っぽい感じがした。
そして、最後に主人公が、あんなに嫌がっていた海外の現場、アフガニスタン駐在を希望するところも
無理やりという感じがする。

タイトルや設定の割に、日本の家庭内で起きている男女のすれ違いとあまり変わらないという印象が残った。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.174
(5pt)

どの作品も面白く、

難しくなくすんなり読めて、色んな感動もちゃんと与えてくれました。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.173
(4pt)

期待

内容はさわやかかつ丁寧な描写がきにいってます 他の作品も機会があれば読んでみたくなりました
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.172
(4pt)

力作の短編6作品

直木賞を受賞した表題の「風に舞いあがるビニールシート」他5作品、計6つの短編を集めたもの・・・

どれもが力作で外れなし、物語として完成度も高く、飽きることなく読める作品です・・・

どの作品もごく普通の人・・・・が主人公とは言えないけれども・・・・

なんとなく自分の心の奥底に眠らせた、人間が人間としてのプライドを持って生きる何か・・・

それらを呼びさましてくれるような作品ですね

読後にすがすがしい気持ちになりました
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.171
(3pt)

閉塞感と解放への希望

奇跡みたいな素敵な偶然
おもいがけない巡り合わせが時々あるから
生きるのもわるくないと想える
そんな気持ちを主人公達といっしょに感じられて
わくわくしました。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.170
(5pt)

6編すべて楽しめる作品

6編からなる直木賞作品ですが、どれもそれぞれに賢明に生きる
人間力のようなものを感じました。

元気をもらえた、そんな作品でした。

登場する人物のそれぞれのキャラに愛着をもてました。

6編すべて満足度が高かったです。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.169
(3pt)

直木賞と期待して読むと・・・

タイトルと直木賞ということから、UNHCRの現場での話かと思ったら、そうではなくて、UNHCR職員という色づけをした恋愛小説でした。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.168
(1pt)

賞狙いのために本来の力を発揮できず?

明らかにいつもの森絵都さんの力が殺がれています。
他の方も指摘している通り、背伸びしている感が否めません。表題作など、「私は国際問題もわかってるのよ」くらいのアピールにしか感じられませんでした。しかも極めて浅いので興ざめです。中途半端に政治や国際問題などを出すので安っぽく感じられます。また他の収録短編もこれといってすぐれた作品がないです。
彼女のほかの作品(私は『リズム』『宇宙のみなしご』などが好きです)が好きな人には拍子抜けするのではないでしょうか。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.167
(5pt)

自分の価値観を追い求める小説

短編小説集です。
この本は他の小説と比べてちょっと変わってます。
というのも主人公の個性が強すぎてなかなか共感しにくい小説なのです。
不満を持ちながらも天才パティシエに尽くし人、犬を救うために水商売をする人など、ふと読んだだけでは共感できない人がこの本では多いのです。
ただ読み進めていくと、その人はその人でちゃんと考えがある。
共感できるけど共感できない不思議な短編集です。
自分にとって大切なものってなに?と考えたい人はおすすめの本です
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.166
(3pt)

一つずつ違う味わいのある短編集

森さんというと、児童文学・青春文学というイメージでしたが、こういう作品も書けるのかと驚きました。いずれも硬いというか大人な物語ですので読んでいて肩がこりました。専門知識を交えたうえで感動的なまとめかたをしているものもあるので、一日一話程度のペースで読むくらいがちょうど良い読後感に浸れるかと思いますよ。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.165
(4pt)

珠玉の名品集

森絵都の短編集。元々児童文学で有名になった作家だが、これは大人向けの作品集。それぞれ異なる個性の物語が以下のように6編収められている。

・器を探して
・犬の散歩
・守護神
・鐘の音
・ジェネレーションX
・風に舞い上がるビニールシート

柔らかく緻密な文体。繊細な表現力。スキのない構成。ストーリーにくるんである人間性に関する力強いメッセージ。仏像やUNHCRを取り上げた作品は、あらかじめしっかり裏づけ調査を行って書き上げたことが、本文からも最後にさりげなく書かれている参考資料一覧からも読み取れる。粒ぞろいの名品集。第135回直木賞受賞作。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206