(短編集)

風に舞いあがるビニールシート

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評判

風に舞いあがるビニールシートの評価:

4.11/5点 レビュー 122件。 C ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全244件 201〜220 11/13ページ
No.44
(4pt)

救いの与え方に,ほろっと来ます

「お金よりも大切な何か」のために懸命に生きる人々を描いた短編集,という売り込み文句ですが,実際は「他人には理解されにくいけど,自分にとっては大切な何か」と言っていいでしょう。表題作ほか6編を収めた,2006年直木賞受賞作。

「自分にとっては大切な何か」が単なる利己的なものであれば誰の感動も呼ばないのだけど,それが敬愛するパティシエに仕えることだったり,世界の隅々で起こる難民問題の解決することだったりすることが,読者を引き込むようです。

各編の主人公の生き方は「何もそこまでしなくても,もっと世間と折り合うやり方があるんじゃないの?」というものなんだけど,最後の救いの与え方で,読む側をほっとさせてくれるような気がします。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.43
(4pt)

小説好きの友達に薦めたい本

小説好きの友達に薦めたいと思う本であった。
六つの短編集から成り手軽に読めるのに、密度が濃くて、非常に満足感が得られる。
なによりも読後感がとても良い。心がじわっと温まり、確かな力を与えてくれる。
私のお薦めは、「守護神」という短篇。登場人物二人の生きる姿勢はもちろんのことであるが、古典文学に対する会話内容が面白く、よりいっそう物語に惹きこまれる。
 ちなみに表題の「風に舞いあがるビニールシート」は、本書の最終短篇のタイトル。表題に選ばれ、巻末に置かれている故、本書一番の読み所であろう。国際連合難民高等弁務官事務所が物語の舞台になっており、作者の拘りは感じるのだが、取材力不足なのか、社会派描写の不慣れか、その拘りが伝えきれておらず、深みが出ていないのが惜しいように感じる。ちなみに本短篇は、NHKでドラマ化され、主人公を吹石一恵が演じているが、本書から受ける印象とは全く異なる。個人的にはドラマの方がよく出来ていると感じた。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.42
(5pt)

傑作!

文芸春秋発行の直木賞受賞作品って、今までがっかりさせられたことが多々あり、今回もあまり期待せずに読んだ。
しかし、表題作と「犬の散歩」を読むうちに、これこそ直木賞モノだなと唸った。
表題作は、国連機関という今までの小説にはない背景を採用しているところが作品の価値を後押ししている。

森絵都さんの小説は初めてでしたが、とても良かったです。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.41
(4pt)

風に舞いあがるビニールシートって言葉がすごく印象的

表題作は難民支援組織に勤務する女性の話です。
これが良かった。
女性の自立を描いた短編としては素晴らしいと思いました。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.40
(5pt)

単なる「いい話」では終わらない

この本に出会えて、本当によかった。
読み終わって最初に感じた、私の心からの感想です。

6編が収録されていますが、どれもそれぞれ違ったすばらしさがあります。
多様な物語に、読んでいて驚きました。
中でも「鐘の音」は、私が今まで読んだ森絵都さんの作品とは
雰囲気が異なっている気がして、新たな作風が知れてうれしかったです。

どれもすてがたいんですけど、私は、
「ジェネレーションX」と「風に舞いあがるビニールシート」が特に好きです。

「ジェネレーションX」は話がどう進んでいくのか最初はわからず、
わくわくしながら読み進めていくと、楽しいオチが待っています。
車内での会話中心に描かれているので、テンポよく読めておもしろかったです。

「風に舞いあがるビニールシート」は後半になるにつれてじわじわ涙腺が緩んできて、
最後の主人公の決意に前向きなすがすがしさを感じました。
作中にも使われる、風に舞いあがるビニールシート、という言葉に込められた
悲痛な意味も、読めばわかります。
悲しくて、目をそむけたくなる残酷な現状が書かれている中に光る、ささやかな希望
それが叶う日を夢見て、今何ができるかを考えていきたいと思わせてくれました。
エドの難民について語る言葉一つ一つが、平和ボケした私の心に重く響きます。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.39
(5pt)

一所懸命に生きる人々

6編から成る本書には、不器用だけど一途に生きる人々が描かれている。お金でもなく、名誉でもなく、人に認められることでも誉められることでもなく、ただ自分がそうしたいと思うことに、無骨なまでに情熱的に取り組む人の生きざまを見ていると、まぶしいような羨ましいような気分になってくる。

ときには周囲との軋轢に苦しみ、ときには自分でも「これでいいのか」という疑問と闘いながらもまっしぐらになにかに向かって進む。人はそんな彼らを青臭いと言うかも知れないし、周囲から浮いてしまうことだってある。けれど彼らの懸命さを哂うことは到底できない。それほどまでにのめりこむ「なにか」を持つ人はそれほど多くはないだろうから。

お勧めは「ジェネレーションX」、「守護神」。6編すべて読後が爽やかで、なにかしら浄化されたような感じがした。
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4167741032
No.38
(4pt)

人それぞれ

森絵都さんは好きな作家だし、直木賞受賞ということで期待が大きかったのか、こんなもんかな、というのが正直な感想でした。短編ということで、うまくまとまっている気もしますが、やはりもっと長い作品で森絵都ワールドを楽しみたい気がします。初めて読まれた人や、森絵都が好きな人、それぞれで読後感は違うでしょうね。私の一番好きな作品は、「犬の散歩」でした。
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4167741032
No.37
(5pt)

凍った過去を太陽に透かして、僕らは現在を生きよう

森絵都さんの作品には素敵な魔法が散りばめられている!
それ故に彼女の紡ぎ出す小説に児童文学も一般文芸も境はない。

只、人間の姿を様々な手法で描くので、
6つ収められている物語は質感も手触りも違う人間が書いたようにさえ思えるのだが。

作家の眼差しは、常に温かく優しい。人は誰も多かれ少なかれ生きていく途上で否応なしに、
どうしようもなく苦くて辛い体験をしてしまう生き物で。

本人の胸の何処かに、体験してしまった瞬間から停止したままのストップウォッチが転がっている。
森作品の、登場人物も皆不器用な己の欠落部分を感知している者ばかり。

そこに強いシンパシーを感じつつ1作品毎に時間を掛けて味わった。
精一杯それぞれの持ち場で生きる主人公たち。

周囲にいる人間たちと関わり続けながら少しずつ少しずつ、現実に流れる時間や速度を、
胸の内に取り込んで行く。フリーズしたままだった過去。

氷の世界から記憶を甦らせ、更に、次のステップを踏む勇気を振り絞る姿に感動したのです。
自分自身が暗闇から筆者の柔らかな手で、『グイッ!』と引っ張り上げられた風に感じられ、

読了後目に映る世界が違って見え始めたのです。直木賞受賞作の
【風に舞いあがるビニールシート】の、ビニールシートに込められた世界平和への深い祈り。

他に【守護神】。是非読書好きの方、特に思春期、喋り過ぎたり、
黙り過ぎたりした方に読んで欲しい一篇だし、宮本輝や五木寛之の円熟を思わせる【鐘の音】や、

重松清や浅田次郎のユーモア漂う、【ジェネレーションX】等読み応え満点!!
更に5月末からはNHKが吹石一恵主演でドラマ化も決定と来れば、注目して間違いはないでしょう♪
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No.36
(4pt)

良質な短篇集だけど

直木賞受賞作品。彼女の作品をはじめて読みましたが、読後のイメージは「うまいな」ということ。決して否定の意味ではありません。6篇の物語が収められていますが、どれも「うまい」作品ばかり。ベストは「犬の散歩」裏ベストは「守護神」「ジェネレーションX」ですかね。すこし注文をつけると「うまい」だけでは読者の心は動かないのです。揺り動かされないのです。振りが見えてオチが判ってしまう場面もあったりすると尚更です。実世界はそんな筋書きはないのですから。
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4167741032
No.35
(5pt)

非常に良質の短編集

全部で6作収められています。
どれもが良質、すぐれた作品です。
描写が良いし、主人公はどの作品でも、独自の価値観を持ち、流行に流されない人たちです。
個人的には、気まぐれで自己中心的なオーナーパティシエに振り回されている
ように見えて、実はその手綱をしっかり握っている女性秘書が主人公の
「器を探して」がいちばん気に入れましたが、この点は読む人によって違う
だろうと思います。
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4167741032
No.34
(4pt)

後味がさわやかな短編ばかり!

どの主人公も、共通して言えることは
正義感が強く、すべてを完璧にこなそうとする性格。

だから、無理が出たり、
苦しんだりすることがある。

お話の中では、そんな主人公の周りに
必ず息抜きをしてくれる人や、出来事があります。

日々のなにげない生活の中で
主人公が人として成長、変化していく心の様子が
上手く描けている作品でした。

あっというまに読んでしまいました。
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4167741032
No.33
(4pt)

短編集ながら、統一感がある作品です

直木賞受賞作品で、6篇の作品からなる短編集です。
各物語の主人公は、良い意味で、何かにこだわりを持っており、安易に妥協しないで生きている姿に共感できます。
そういう点で、短編集ながら、全体としての統一感はあります。

やはり、表題作が秀逸だと思いますが、個人的には「守護神」と「ジェネレーションX」もお奨めです。
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4167741032
No.32
(5pt)

主人公たちのこれからが、幸多きものでありますように☆

器や仏像、古典、UNCHER…といった
幅広い分野を題材にした6つの短編集。

それぞれの作品で描かれているのは、
「大切なもの」のために懸命に生きる人たち。

それを守るために何かを犠牲にしなくてはいけなかったり、
辛い思いをする時だってあり、
その価値は誰にでも理解してもらえるものではないため、
バカにされたり疎まれることも。

でも、「大切なもの」があるからこそ、
主人公たちは強くなれたり、幸せを感じることができています。
勝ち組・負け組といった言葉をはじめ、
人を判断する物差しがたくさんある世の中ですが、
その人にしかわからないことも、確かに存在するのではないでしょうか!?

自分にとって、譲れないものは何だろう***

「自分だけの価値観を守って、
 お金よりも大事なものを持って生きている***。
 あたたかくて強くて、生きる力を与えてくれる、
 森絵都の短編世界。」との紹介文が帯に書いてありましたが、
うんうん、って思わず納得。

「できるわよ。だって今までやってきたんだもの。
 不器用でムダにこまめで見当外れでも、
 実直に、粘り強くがんばってきたじゃない。
 あなたならこれからもがんばれる。」っていう文中の言葉に、
思わずジーンってなっちゃいました。

6編の物語とも、
最後には未来に開けて終わっています。

主人公たちのこれからが、幸多きものでありますように☆
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.31
(5pt)

著者の生涯最高の短編になると思います

米国の裕福な家庭で人肌のぬくもりを知らずに育ち、資本主義社会が生み出した闇(難民)への贖罪を背負いUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のフィールドワークに全てを捧げる男とのささやかな家庭を夢見破れた、勝ち組みだったはずのキャリア女性の、出会い、結婚生活、離婚、永遠の別れ、そして再生が深い奥行と絶妙な伏線を伴い描かれています。

本書収録の他の短編と少女の成長物語であった「アーモンド入りチョコレートのワルツ」と「永遠の出口」を2年前に読んだだけでの直感ですが、小説の奥行(男女が背負う業の描写、物語の持つ社会批判性、結婚・離婚・愛への洞察)を考えた時、これ以上の短編をこの著者は描き得ないと思います。

本書が第135回の直木賞に選ばれた当時、地下鉄南北線の車内広告で見た「愛しぬくことも愛されぬくこともできなかった日々ばかりを、気がつくと今日も思っている」という本文からの引用が、今もこの物語のエッセンスを一番上手く抽出しているのではないでしょうか。

そして、再生が本書のメインテーマなら、「愛しぬけなかった離婚相手をその死後に初めて愛しぬくことができるか」という命題が再生に繋がる裏のテーマにある気がします。資本主義社会の不条理と後ろ髪引かれる離婚に少なからず心が囚われている人には特別感じ入るところがあるかも知れません。
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4167741032
No.30
(5pt)

ミステリーのような。

どの短編も、登場人物達が謎めいており、一息で読んでしまいました。特に好きなのは「器を探して」。主人公の印象が、最初と最後じゃ全然違って私にはちょっとしたホラーでした。「風に舞いあがるビニールシート」は主人公の心情に素直に添えて、最後の決断は予定調和に見えつつ納得できるものでした。ちなみに、風に舞いあがる青いビニールシートは、私には阪神大震災後の風景の一部です。予期せぬ不運と不幸と、弱者の象徴です。
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4167741032
No.29
(4pt)

日常の中で作られるストーリーが共感を呼ぶ

表題作は国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)に勤める外国人の夫と同僚の元妻の物語。夫は殉職的な死を遂げてしまうが、既に離婚している夫の死に対する妻の複雑な心境が見事に描かれており、読み手に共感を与える。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.28
(5pt)

瑞々しい感性で心の機微を描いた珠玉の短編集

どうしても譲れない心の拠り所が現実とは折り合わずに葛藤する。そのような心の機微、男女の綾を怜悧な観察力と豊かな表現力で描き、ハッとさせられることが多かった。
 表題作の「風に舞いあがるビニールシート」は中でも秀逸で、愛することの難しさ、せつなさが見事に描かれている。
 以前から著者の掲載小説を読んでいたが、この本で森絵都ファンになった。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.27
(5pt)

優しい視線、すべて良かった!涙した!

仕事へのこだわり、葛藤のなか、
こわばったものがほぐれていく様子が
優しい視線で描かれている。

仕事に迷いがある人、仕事に追われる人、
がむしゃらに仕事をする人、、、
あらゆる仕事をする人におすすめしたい。

「東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン」
で泣けなかったわたしが
通勤電車の中で泣いた。温かく気持ちのいい涙。
「ジェネレーションX」「風に舞い上がるビニールシート」
が特に好き。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.26
(4pt)

いかにもありがちな展開ながらリアリティはしっかり

読んでからだいぶたっているが、なんかよかったのは「ジェネレーションX」。まっすぐで硬い上からのモラルではなく、心の内から沸き起こってくる共感をもとにしたコミュニティーの可能性を感じさせる。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.25
(3pt)

予定調和の印象がぬぐえない短編集

6つの短編を収めた一冊で、表題作は昨2006年の第135回直木賞受賞作品。

 同じ著者の「いつかパラソルの下で」(角川書店)では、“人生を誰かのせいにしたりはしない”前向きな主人公の姿勢に感銘を受けながら読んだものです。本書に収められた作品群でも、主たる登場人物たちは自らの巡り合わせの悪さの責めを他人に負わせるような愚は犯しません。その一歩手前で踏みとどまろうとしている様子が見て取れます。そこに彫りこまれた著者の人生哲学には好ましいものを感じました。

 しかし、不満も残ります。どれも物語の辿り着く先が、お話の中途でおおよそ予想がついてしまうのです。

 「犬の散歩」は、子供が出来ないために舅の覚えがめでたくない主婦の物語。この義父と義娘の関係の収束は望めるのか?

 表題作の主人公の元夫は、UNHCR職員で、仕事の途中で客死しています。彼は職場の同僚でもある妻にかつて、難民の国で実地に仕事してみることを盛んに勧めていたのに、彼女はそれを頑なに拒んでいました。最後に彼女が選んだ道は?

 と書くと、大抵の読者には容易に予想がつくのではないでしょうか。

 実際のところ、ぐずぐずする姿勢をほんのいっとき垣間見せる主人公たちが、後段では必ず、ぎこちなくはあるものの、確かで新たな一歩を踏み出すことになります。しかしそんな道程にさほどの障碍ややりきれないほどの逡巡は存外見られません。それはおそらく、どれもが短編であるがために、割くことが許された紙幅が圧倒的に足りなかったからでしょう。

 起伏がない淡白な展開のまま、予定調和に向けてまっしぐら。そんな印象の強いお話に仕上がってしまっているように思えてなりません。

 著者・森絵都の紡ぐ日本語の確かさは前作同様変わることなく、私の大いに好むところです。ぜひ、次回は読者を大きく振り回すような想定外の出来事を盛り込んだ、長編小説を期待してやみません。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032