バガージマヌパナス わが島のはなし

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評判

バガージマヌパナス わが島のはなしの評価:

4.40/5点 レビュー 30件。 B ランク

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平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 21〜40 2/3ページ
No.40
(5pt)

活力が得られた

コザ出身で東京在住の私には、とにかく面白い。狭い島とゆったり流れる時間という素材からここまで展開させられる驚き。読み手に媚びない方言の多用。ルールや常識から逸脱した概念の心地良さ。ノーテンキな内容からは予測出来ない涙の結末と爽やかな締め。オキナワンジョーク。散りばめられる沖縄史と観光地として押し付けを感じさせない自然の描写と琉球古典音楽。読者の頭によぎるのは家族や親戚、またはご先祖様に対する感謝ではないか、ちっぽけでもそれぞれの価値観の中で目標を持ち精一杯に生き抜く強さが胸を打つ。出身地を愛する人は多かれど、これだけバランスを持った完成度の高い作品を世に送り出していける池上さんを応援しています。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.39
(4pt)

なんて綺麗に

綾乃のとにかくテキトーな性格が面白い。
いまだかつてこんなに自堕落で、口が悪くて、純粋なヒロインをみたことがない。
それに加えてテキトーの大先輩オージャーガンマー。こんな二人で話が成り立つのかと思わせて最後の1/3で綺麗にまとめてしまう池上がすごい。
拝みの本質、オージャーガンマーの幸せ。煤にまみれて誰にも気づかれなかった宝石がゆっくりと輝いてくるのを見届けられてとてもあたたかい気持ちになれました。

#考えるのが面倒になって眠ってしまった綾乃を扇風機がやれやれという描写がとても好き。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.38
(5pt)

破天荒なヒロイン

一読して夢中になりました。

本作最大の魅力は、破天荒な性格のヒロインでしょう。ワガママでやりたい放題、傍若無人という言葉がぴったりのヒロインがわが道を行きます。
彼女の日常を綴ったシーンが本作の大半を占めており、彼女と彼女に関わる人々との交流シーンが淡々とした文章で、かつ魅力的に続きます。

文章描写自体は抑え目なのに、語られている内容が滅茶苦茶である意味シュール。
個性豊かな登場人物たちのやりとりに引き込まれているうちに、ストーリーが進行し、最後で爆発する、という構成です。

難点は、キャラクターに魅力を感じられないと、楽しめないかもしれない、というところです。前述したように、日常を綴っているうちにいつの間にか最後で話がまとまる、と言う構成なので、キャラクターに引き込まれていないと前半が苦痛かもしれません。
なにしろヒロインが半端でなく破天荒なので、引く人は引くかと思います。いわゆるいい子ちゃんではなく、欠点だらけの人間、というタイプなので。

個人的には非常に楽しめました。夏の南の島と、そこに生きる主人公たちが、鮮やかに文章から浮かび上がって来ます。最後は何度読んでも涙ぐんでしまう名作。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.37
(5pt)

見えないものに思いを馳せる

何度読んでも新しい感動がある。
冒頭から主人公の容姿を事細かに説明するようなノリの小説をいつの頃からか敬遠してきた私だが、いつもは気になるそんな些細な傷が、この作品に関してははじめから全く気にならなかった。物語に強引に引きずり込まれるような吸引力があり、それが何とも心地よい。
極彩色のイメージが、強烈すぎる登場人物たちの個性と破天荒な行動とを絶妙にバックアップして、不思議なリアリティをかもし出している。作中ではありえないことが起こったり、見えないはずのものが見えたりするのだが、いわゆる荒唐無稽なファンタジーといった感じはない。見えるものと見えないものの境界がどこか曖昧で、見えないものの重要性を当たり前のように知っていること。それは決して非現実的なことではないはずだ。
主人公の綾乃とその友人のオージャーガンマーの言動にクスクス笑ったり、ジーンときたりしているうちに、死や、生や、祈りについて自然と思いを馳せてしまっている。
この作品に登場する人々は、みんな滅茶苦茶な性格だが、根本的なところで優しい。何も考えていないような気楽な顔の下には、じっと抱きしめている痛みがある。そんなところが何度読んでも胸を打つのだろう。
時にスパイスが効きすぎに思えるようなユーモアに紛れて、うっかり取りこぼしたかのように優しさがにじむ文章も、大好きだ。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.36
(3pt)

作者の死生観には共感できるが...

なんだろう、登場人物の性格が好きじゃなかったからか、あんまり入り込めなかった。それでも生きている家族や友人に忘れられてしまうと魂が消滅するという表現には共感できた。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.35
(2pt)

期待はずれです

レビューでとても評判が良いし、沖縄が好きなので、買ってみました。
でも、ちょっぴり期待はずれ・・・。
うまく説明できないのですが、物語の設定が中途半端で、にせものっぽいストーリーに感じてしまいました。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.34
(3pt)

魅力的な男が出てこないのがいまいち

それなりに面白いが、女率が高くて、
魅力的な男が出てこないのがいまいち。
作者はファンタジーというより、
バイオレンス美少女を描きたかっただけではないか?
殺人と誘拐以外はなんでもやる不良少女の物語。
都会に出て行かないのは個性的だが、
沖縄の小さな島の牧歌的ズベ公って、
なんか違和感感じる。
喧嘩も強いが、空手でも習っていたという描写が欲しかった。
学校サボって食っちゃねしてるのに、
ブクブクと醜く太らないで美少女のままなのは不自然。
沖縄弁の民謡がダラダラ続く箇所はページ稼ぎみたいで、
ワジワジーさぁー!
女率が低いのがあったら他のも読みます。
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4167615010
No.33
(4pt)

読んでいる電車の中で涙がでて困りました。

初めはわがままな綾乃の存在がうっとおしく「読み通せるかな」と思いましたが、
最後の方でオージャーガンマーが「子どもを生まなかった自分は年をとっても子どもだ。年をとった子どもなんてきもちわるいよねぇ」と自分の人生を振り返るセリフにぐっときました。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.32
(5pt)

笑って泣けるお話

読んだ後、亡くなった身内のことをいっぱいいっぱい思い出しました。楽しく笑えるお話、そして先祖に感謝する気持ち、故人を想う気持ちの大切さをリマインドさせてくれるステキな小説です。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.31
(5pt)

私の島の話。

おばぁがイイ味出してる沖縄の話、というと「ちゅらさん」を挙げられる方が多いでしょう。でも私が断然オススメしたいのはこの本!「ちゅらさん」で描かれる沖縄には正直戸惑いしか覚えなかった(「本土からみた沖縄像」のお勉強にはなりました)私ですが、この本は素直に楽しめました。

潮の香をはらむ湿った風の渡る島、独特の年中行事を営々と続ける地方共同体の、ともすると窮屈な暮らし。廃止の声が上がるも立ち消え、いい悪いは別として未だ厳然と残る民間信仰(ユタ)。復帰後進んだ開発により海は遠いものとなり、宅地化が進んだ私の家の近くのさとうきび畑はすっかり消えてしまいました。しかし変わらないものもあります。お盆ともなれば、室内には仏壇に捧げられた果物のとろんと甘い香りと、お線香の混じった濃密な香りが満ち満ちます。そして遠くから響くエイサー太鼓。あちらの世界と対話をする人々を特段奇異に見る事もありません。事例によっては、家裁でユタの言葉が交渉カードになることも。

この本は、ファンタジーと銘打っていますが、ちょっと前の沖縄か、また今もどこかにあるかもしれない沖縄の生活の匂いがします。
沖縄はどんなところだろう?と興味をお持ちの方、ガイドブックと共にこの本をオススメします。……おばぁがサンシン弾いてる場面は、期せず涙がこみ上げました。Okinawa'CDをBGMにご一読下さい。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.30
(5pt)

ユタ(巫女)を生活の中から見る

この本はガジュマルの木の下で
自由奔放な綾乃と強烈な個性を放つ老婆オージャーガンマー
いつものユンタク(おしゃべり)からはじる
沖縄の方言、風土、風俗が二人を中心とした物語の隅々にちりばめられているので自然と頭の中にはいって溶け込んでくる
物語が良かったことはもちろん私は学術書とは違う小説という形で沖縄の雰囲気が生き生きと伝わってきた事が何よりだった
沖縄は信仰や風俗の観点から研究対象にされている事が多いが、
それらとは違う何かがここにはつむぎだされていた
特に物語にはユタ(巫女)という沖縄独特の信仰が描かれている。
ただ神秘的だとか、学術的に貴重だとかいうのではなく
そこではどのように民衆の中にユタが関わっているかということ、
また、ユタになる側はどんな気持ちかなんてことにも想像が膨らませる事もできる。
作者の描写力ある表現で頭の中は爽やかな潮風、暗闇や満天の星でいっぱいになりながら一気に読んでしまった一冊です
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.29
(5pt)

☆ オキナワの風がキラキラしているような ☆

普段はぼけーっとしているけど、やるときゃやるさぁ!の自由奔放な
マイペース女・綾乃と、天真爛漫、純真無垢の女・オージャーガンマー。
ふたりの周りでわらわらと巻き起こる騒動、珍事の数々や、沖縄の島の方言を
盛り込んだ会話に、どひゃー、ぐわぁーと叫びながら、くつろいだ気分に
浸っていました。
物語に吹いている風、行間から聞こえてくる三線(サンシン)の音。
のんびりしたおおらかな気分が漲っていて、気持ちよかったな~~。
琉球民謡の「テーゲー テーゲー テーゲーヤッサ」(楽に生きましょうね、
楽にね)の歌詞が、すごく気に入りました。
「風の吹くまま、気のむくままに  生きて 生きてみたいのさ」
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.28
(5pt)

忘れていた大切なことを垣間見た

ある放蕩者が悩んだ末に自分の進む道を選
ぶ、という描写は就職活動を控えていた自分
に励みになった。
 何より心打たれたのは、ユタとして働くよ
うになっても、綾乃が島人(シマンチュ)とし
ての気概を忘れなかったことだ。大和人(ヤ
マトンチュ; 本土に住む人たち)が必死にな
って働く姿を冷めた目で見つめ、報酬は食べ
て飲んでいくだけの額を除いて、助手で親友
のオージャガンマー(オージャ家の次女の意)
に与えてしまう。
 綾乃のこうした信念と行動に、人間の本当
の幸せって何なんだろう?と考えさせられた。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.27
(5pt)

バカージマヌパナス

主人公「綾乃」とオージャーガンマーの絶妙なコンビが最高によろしい。物語を読み進めていくほどに、どんどんこの島の風景、空気、綾乃、オージャーガンマー、が目の前に浮かんできました。でも一番笑えたのは、綾乃がユタになる、ならないと神様とやりあってるときかな。
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)より
4167615010
No.26
(5pt)

池上永一さんは

もともと漫画で描こうとしてたらしいですね。

 それだけに、出てくる人はみんな、漫画のキャラみたい。主人公の綾乃は、破戒的な少女。妖艶な見た目と内面に秘めたナイーブさ。この魅力いっぱいの女の子に、書き手が心底ほれ込んでいるのが伝わります。

 オージャーガンマーやカニメガなど、サブキャラも個性的ですね。

 うちなーんちゅ気質や伝統文化もたくさん描かれています。中江裕司監督で映画化してほしいです。

 作品全体が、さっぱりとしたユーモアであふれています。気持ちを楽にしてくれるので、落ち込んでいる時に手に取るのもお勧めです。

バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
4043647085
No.25
(3pt)

沖縄の小島を舞台に、のんびり楽しく生きる19歳と86歳の女性二人を描くファンタジー

主人公は19歳の綾乃、そして彼女の親友であるオージャーガンマー。オージャーガンマーとは、大謝(おおじゃ)家の次女、という意味らしい。

生まれつき霊能力があり、神さまにユタとして見込まれてしまう綾乃。若いころにユタになるようお告げを受けたのに、それを断ったオージャーガンマー。そんな二人の、のんびりした怠け者生活が読んでいて心地良い。

文章は神視点。俺は神視点が苦手だが、本書には神視点が似合っているし、また、この世界観を描写するには神視点がどうしても必要だったのかもしれない。第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しており、Amazonレビューも非常に高いのだが、正直「うーん、そこまでかなぁ……?」という感じ。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
4043647085
No.24
(5pt)

何度も読み返したくなる本

とても素敵なお話でした。二人のやりとり、友情に笑いと涙。読み終わった後も余韻が残りなんとも切なくもあります。だけど、またすぐ読みたい、あの二人に会いたくなります。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
4043647085
No.23
(3pt)

話は面白いが、ちょっと物足りない。

個人的な好き嫌いなんですが、文体が美しくないとお話しに入り込めないんです。少々子供向きな感じ。お話しとしては面白かったです。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
4043647085
No.22
(5pt)

ウガンブスクでした

私はウチナーではありませんが、日本から失われていく素朴な伝統や風景を愛する人なら物語の内容に共感できると思います。石垣島を訪れたことがある人ならなおさら楽しめるはず。お盆の近い、夏の暑い日にセミの声を聞きながら読むことをおすすめします。来年は我が家もしっかりとお盆をやらねば。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
4043647085
No.21
(4pt)

石垣島旅行の予習

3月に八重山諸島を訪ねる短い旅をしました。その準備段階で、島の雰囲気を感じられる小説を読んでみたいと思い、ネットで検索してこの本を購入しました。騒々しくてやがてしんみり、結構ハマれる本です。おかげで、旅の途中で「御嶽」に遭遇した時はどきどきしながら神様にごあいさつしたり、ヒロインが見たのはこの景色かな?とか、ガイドブックでは得られない親近感を持って旅ができました。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫) Amazon書評・レビュー: バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
4043647085