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孤鷹の天



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孤鷹の天の評価: 4.56/5点 レビュー 18件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(5pt)

赤土くん、一緒に頑張ろうね!

澤田瞳子さんの作品の中で一番好きです。
奴婢で向学心の強い赤土くんと、生保受給者でありながら大学に行きたいと思う私とが重なりました。私も赤土くんみたいに、大学(大学寮)に行きたいですが、赤土くんみたいにいじめられるのが怖いです。
ちなみに、私は大学に行けていない代わりに、大卒の友人がたくさんいて、彼らと一緒に読書会をしたりして、有意義な時間を過ごしています。
でも、私と過ごしている大卒の友人も、もしかしたら、斐麻呂くんが赤土くんを見下すみたいに、私のことを見下しているのかな、と少し怖くなります。

それでも、赤土くんが大学寮で学んだことは、これからの人生を必ず豊かにするでしょう。
赤土くん、一緒に頑張ろうね!
孤鷹の天 (こようのてん)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 (こようのてん)より
4198630194
No.17:
(5pt)

東大寺と大仏の生き様を知る

大仏製作に関わった人達のこの時代を反映したものづくりと人心を知る事が出来る
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.16:
(5pt)

真の為政者とは何か

中央集権が始まったばかりの時代に、理想の国造りの為には何を為さなくてはならないのか、それがどんなに困難な事なのかを考えさせてくれる作品です。 今の政治家たちにこそ、読んでいただきたい作品だと思います。
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.15:
(4pt)

礒部王のスピンオフが読みたい

序盤の『忍たま学園』風からあれよあれよと言う間にズッシリ重たくなっていきます。先に同じ時代を反対陣営から描いた高橋克彦先生の『風の陣』を読んでいたので、こっちサイドから見るとこんな感じだったのね、とか紀益女はやっぱり小説家心をそそるんだなあって思いました。最終章でタイトル回収されます。赤土以外は普通の人々の群像劇なので、基本「英雄譚」が好きな私にはちょっとだけ物足りなかったかな。なので実は凄い人なんじゃ疑惑の礒部王主人公でスピンオフ希望します。
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.14:
(5pt)

古代の様々な社会階層に焦点を当て、物語は展開。

奈良時代、時の政権内の上皇と天皇、仏教と儒教の争いを背景に、大使として入唐したまま帰国できなくなった父の迎えを家人・斐麻呂に託す娘広子の願いはしかし、時代の大波に吞まれ潰えそうになる。
孤鷹の天 上 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 上 (徳間文庫)より
4198937419
No.13:
(5pt)

恵美押勝の乱が歴史のエポックを刻み、大きく転回する古代社会。

時代・歴史小説を対象とした中山義秀文学賞受賞の力作。社会動乱の一方で大学寮学生たちの学問への情熱を力強く描く。時代への知識と洞察力、中国古典からの引用など著者の深い教養が随所に見える。
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.12:
(4pt)

読み応えがあった

奈良時代の小説は少なかったが、時代背景もわかりやすくてよかった。
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
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No.11:
(5pt)

今年の7月に直木賞を受賞した著者のデビュー作で、奈良時代の主に平城京が舞台の、かなり熱い!青春群像小説で、力作&大作です(もの凄く感動しましたが、かなり切なくもなりました)。

奈良時代の天平宝宇年間の主に平城京が舞台の力作&大作です(デビュー作なので時間をかけたと思われ、全体が非常に巧みに構成されています)。前半は主人公の高向斐麻呂(たかむくのいまろ)をはじめ、大学寮で儒学などを学ぶ若者たち(ほとんどが架空の人物。また歴史上の人物も多数登場)を中心とした、青春小説という感じなんですが、阿倍(孝謙)上皇・道鏡と、大炊王(淳仁天皇)・恵美押勝(藤原仲麻呂)との対立(理念的には、仏法による統治と、儒による統治との対立))に飲み込まれていき、後半は、かなりハードな展開になります。

恵美押勝の乱が大きな山場で、史実どおり鎮圧されるんですが、大学寮出身の官人の一部が押勝に味方した関係で、大学寮出身の官人たちは左遷され、その後、ある事件によって大学寮も廃寮に追い込まれます(そこで上巻は終わり)。

なお、斐麻呂やその親友の学生たち、それと斐麻呂の主の藤原清河の娘・広子は、性格はさまざまですが、それぞれが魅力的な人物として描かれ、彼らの心情や考え方に引き込まれました(それぞれが活躍していきます)。

あと、斐麻呂たちが奴隷の「赤土」に大学寮で秘かに儒学を教えることになる場面が感動的なのですが、そのことがかなり悲しい結末になり、ひいてはかなり衝撃的なこと(上記の対立にも関わる)につながっていきます(なお、それぞれの学生が順に卒業して、各種官職に任官するんですが、それによって上皇派と押勝派の動向などがもたらされ、時代の動きを読者も知ることができ、全体のパースペクティブが把握できます)。

著者は、上の「著者について」に記載されているとおり、同志社の史学専攻卒&同大学院博士課程前期修了で、Wiki によると「専門は奈良仏教史、正倉院文書の研究」だったようで、奈良時代についての豊富な知識を基に小説によって奈良時代を記述できないかと思い執筆したそうですが(もともとは作家になるつもりではなかった)、江戸時代などに比べると史料が少ないために、不明な点が多く、解釈・説もかなりあるらしい奈良時代の解説書や研究書よりも(想像力で補われた部分が多いですが)奥行が感じられ、個々の人物のレベルで、天平宝宇年間の時空間がアナログかつ立体的に再現されている感じがしました。

また、奈良時代のトリビア的知識も色々と勉強になりました(大学寮の場所・建物・学科・試験、釈奠(せきてん)(孔子を祀る典礼)、算木(さんぎ)(計算用具。なお、算盤の伝来はまだずっと後だったようです)など。あと「高麗」という酒場が出てくるんですが、平城京には、酒肆(しゅし)という酒を飲ませる店が既に存在していたようです(『続日本紀』に出てくる)。)。
孤鷹の天 上 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 上 (徳間文庫)より
4198937419
No.10:
(5pt)

下巻には、大きな山場が2つ。1つは戦いの場面で大迫力(ただし、かなり切ない)、もう1つの場面はヒヤヒヤ・ドキドキものですが、著者のアイデアがもの凄く秀逸で大変面白く、そうきたか~!と唸りました。

下巻は、『続日本紀』に記載されている、配流された大炊王の逃亡とその死と、阿倍上皇(称徳)の紀州・河内への行幸との関連を想像で大きく膨らませて、戦いとなり最大の山場なんですが、ものすごく迫力があり(戦闘場面の筆力はなかなかのもの)、またその戦いに参加した元大学寮の学生たちの死闘もその純粋さゆえに感動し、また切なくもなりました(かなり悲痛な場面もあるんですが、それらが非常に美しい形で描かれています)。また、この戦いの場面の前に主人公の斐麻呂がある救出作戦に失敗し、その詮議の場面もヒヤヒヤ・ドキドキの大きな山場なんですが、著者は『続日本紀』のある記事を巧みに利用して決着をつけます。なお、最後は、読者に希望を与える結末にはなってます。

著者は、執筆時は30代前半で、若さのわりに歴史小説の作法を十二分に心得ていて(「えぇ~!そんな展開にしてこの先大丈夫?」と読者が心配になるような展開が次々に起こりますが、読者の予想とは異なる形で落しどころを見出しています。また紋切り型を一捻りしたような言い回しや、各場面が情景描写で始まったり終わったりするところなど、なかなかのものです。)、また『論語』や『孝経』、『尚書』、『詩経』などの一節を巧みに取り入れてたりもします。

あと、『続日本紀』に記載された無関係にみえる記事や人物を巧みに組み合わせて、それらを大きく膨らませる想像力も並外れてます(最もよく出来ているのは奴隷の「赤土」に関わるものですが、非常に重要なポイントなので、これは「読んでのお楽しみ」にしておきます。また、『続日本紀』に叙位の記述くらいしかない、一応実在の親王などの血筋や来歴に基づいて、それらのキャラを想像し、それぞれに話の展開上で重要な役割を担わせてます(中でも磯部王が特に秀逸!)。)。また、斐麻呂たち学生を叱咤しながらも、ずっと彼らの心の拠り所となる大学寮の直講(じきこう)の巨勢嶋村(こせのしまむら)の信念や生き方にも非常に感銘を受けました。
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.9:
(1pt)

読みたくなくなった!

本当に、新品?内容は、まだですが。なんか読む気がしない。矢張り、書店で買えばよかった。
中古の書籍でも、もっと綺麗なのも。あるし。
孤鷹の天 上 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 上 (徳間文庫)より
4198937419
No.8:
(5pt)

孤鷹の天 上

孤鷹の天 上 (徳間文庫)
孤鷹の天 上 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 上 (徳間文庫)より
4198937419
No.7:
(5pt)

孤鷹の天 下

孤鷹の天 下 (徳間文庫)
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.6:
(5pt)

古代純粋に国を憂いた若者たちの世界

以前図書館で借りて読んだことがあり、もう一度読みたいと思って購入しました。
大分忘れているところもあり、2度めでも楽しんで読めましたし、感動しました。
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.5:
(4pt)

アピールどうりであることが、大切です。

予定どうりの到着、装丁もきれいでした。
孤鷹の天 上 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 上 (徳間文庫)より
4198937419
No.4:
(4pt)

時代背景、様相、表現

全て良く調べて表現・構成されており、素晴らしい
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427
No.3:
(5pt)

期待しています。

この著者は古代史が専門だそうで、期待して読ませていただきました。奈良時代の政治の紛争をバックにえがかれています。儒教派と仏教派の抗争は勉強になりました。また、当時の 奴卑の存在やそこに絡む若者の行動や学問そのものをも考えさせられるものでした。とても良い作品だと思います。作者にお願いしたい。こういった作品をこれからも書いてほしいと思います。あまり多くの作品を出すことよりもじっくり取り組んで書かれることを期待しています。若冲や日輪の賦など読み応えのあるものを期待しています。
孤鷹の天 (こようのてん)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 (こようのてん)より
4198630194
No.2:
(5pt)

感動しました

映画を見ているような臨場感を味わっていました、よくぞここまで調べられました、
孤鷹の天 上 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 上 (徳間文庫)より
4198937419
No.1:
(5pt)

読み終わって、すがしい気持ちです

戦いの場面は圧巻でした、血の色さえ伝わって来ました、諦めない思いがあれば、つながると、少し勇気を貰いました。
孤鷹の天 下 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:孤鷹の天 下 (徳間文庫)より
4198937427

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