ひらいて

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評判

ひらいての評価:

3.76/5点 レビュー 59件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全120件 101〜120 6/6ページ
No.20
(5pt)

綿矢りささんってすごい

<ネタバレ含む>

綿矢さんの今までの作品の中で一番じゃないでしょうか。

綿矢さんってページ数が少ない作家さんだと思うんです。
なので初めは「半分以上読んでしまったけれど、こんなにめちゃくちゃで最後どうやって終わるんだろう?」と
不安になってしまいました。

それくらい今回めちゃくちゃなんですよね。
なのにまるで「折り紙を折った様に」ものすごく綺麗に終わるんです。

その素晴らしさと綿矢さんの才能に感動しました。
これが私を発売日に本屋へ走らせる理由だと思います。

今回もひとつひとつの文章がとても丁寧に綿矢さんらしく書かれています。
綿矢さんの作品には今後も注目していきます。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.19
(5pt)

綿矢りささんってすごい

<ネタバレ含む>

綿矢さんの今までの作品の中で一番じゃないでしょうか。

綿矢さんってページ数が少ない作家さんだと思うんです。
なので初めは「半分以上読んでしまったけれど、こんなにめちゃくちゃで最後どうやって終わるんだろう?」と
不安になってしまいました。

それくらい今回めちゃくちゃなんですよね。
なのにまるで「折り紙を折った様に」ものすごく綺麗に終わるんです。

その素晴らしさと綿矢さんの才能に感動しました。
これが私を発売日に本屋へ走らせる理由だと思います。

今回もひとつひとつの文章がとても丁寧に綿矢さんらしく書かれています。
綿矢さんの作品には今後も注目していきます。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.18
(4pt)

自分の恋と重ね合わせて……

本屋で1ページ目を読んで衝撃が走りました。
なんて「たとえ」は私の好きな人に似ているんだろう!と(笑)
まあ、恋してるときは自分の恋愛と本の内容を重ね合わせることってよくありますよね。
そんなわけで思わず衝動買いしてしまったわけですが、
自分が愛になったような気持ちで一気に読んでしまいました。
読んでいる間はたとえが愛おしくてたまらなく、
美雪が憎らしくてたまらなかったです(笑)
読み終わった直後の今もまだ、興奮の余韻から抜け出せてません。
ラストの愛に向けられたたとえのセリフにしびれた……!
ほんとたとえみたいな男性好きです!(笑)
いけてないのに実はSっぽい感じがつぼ!(笑)
と、まあこれ以上暴走した感想を書き連ねるのは自重しましょう。
現実にはありえない話ですが、これもまた小説の醍醐味ということで
星4つをつけさせていただきます。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.17
(4pt)

自分の恋と重ね合わせて……

本屋で1ページ目を読んで衝撃が走りました。
なんて「たとえ」は私の好きな人に似ているんだろう!と(笑)
まあ、恋してるときは自分の恋愛と本の内容を重ね合わせることってよくありますよね。
そんなわけで思わず衝動買いしてしまったわけですが、
自分が愛になったような気持ちで一気に読んでしまいました。
読んでいる間はたとえが愛おしくてたまらなく、
美雪が憎らしくてたまらなかったです(笑)
読み終わった直後の今もまだ、興奮の余韻から抜け出せてません。
ラストの愛に向けられたたとえのセリフにしびれた……!
ほんとたとえみたいな男性好きです!(笑)
いけてないのに実はSっぽい感じがつぼ!(笑)
と、まあこれ以上暴走した感想を書き連ねるのは自重しましょう。
現実にはありえない話ですが、これもまた小説の醍醐味ということで
星4つをつけさせていただきます。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.16
(5pt)

疾走感あふれる作品

いつも通りさらさらと読みやすく、綿矢さんらしい作品だと思います。私はとても好きです。

「勝手にふるえてろ」や「かわいそうだね?」は、割と軽いタッチの印象で、そちらも好きでしたが、
今回の愛憎に満ちてやや重く暴走していくストーリーも好きでした。

また、高校生活が舞台の作品というのも、私には10年近く前の「インストール」や「蹴りたい背中」以来で、
そういう懐かしさもありつつ、新しい価値観が織り混ざって凝縮された今回の作品の良さがありました。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.15
(5pt)

疾走感あふれる作品

いつも通りさらさらと読みやすく、綿矢さんらしい作品だと思います。私はとても好きです。

「勝手にふるえてろ」や「かわいそうだね?」は、割と軽いタッチの印象で、そちらも好きでしたが、
今回の愛憎に満ちてやや重く暴走していくストーリーも好きでした。

また、高校生活が舞台の作品というのも、私には10年近く前の「インストール」や「蹴りたい背中」以来で、
そういう懐かしさもありつつ、新しい価値観が織り混ざって凝縮された今回の作品の良さがありました。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.14
(2pt)

駄作!

小賢しい描写が続くところで感じる不快感
結局馬鹿な小娘が暴走して周りに迷惑をかけるだけの話
セックス描写だけは興奮を覚えたので星ふたつ
「かわいそうだね?」のほうがよかった
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.13
(2pt)

駄作!

小賢しい描写が続くところで感じる不快感
結局馬鹿な小娘が暴走して周りに迷惑をかけるだけの話
セックス描写だけは興奮を覚えたので星ふたつ
「かわいそうだね?」のほうがよかった
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.12
(1pt)

今回が一番ダメだった私には。

綿矢作品、出ているものは全部読んでいます。
綿矢さんは自分と同い年。芥川賞で大騒ぎになった時、私も大学生で、すごいなあと思い、読んだのがきっかけ。元々読書は好きで、現在、芥川賞選考委員をやっている作家の中に何人かファンの人たちがいて、みんな、褒めていたし。

今回の作品も、有名作家がべた褒めですし、レビューの評価も今までにないぐらい良くて、期待して、購入しました。

誰もが叶わない恋って経験あったと思うし、それが美人だろうがイケメンだろうが、皆、経験すること。
だから絶対共感できる自信もあった。

けど、だめでした。ゾクゾクしないんです。今までの作品の中で最も無難な印象だったんです。
世の中で、良いって言われるものって、やっぱり自分には合わないのかなあと、ショックでしたよ。

かわいそうだね?は、笑えて面白かったし、共感できる登場人物の馬鹿さがあったじゃないですか。現実に、あ〜いるいるって感じで。私は、綿矢さんこの路線かなって思ったんです。

今回は非常にまじめに丁寧に描いているんだけど。暴走が美しいって思うことができればそれまでですけど、中高生の恋だったら、もっと、行動しない思いの深さがあってもいいなあって思うんです。行動も出来ずに、思いを告げられなかった人が大半では?

主人公はめちゃめちゃ行動しますよね。はっきり振られるし。好きな人の彼女寝とるなんて、少女マンガじゃあるまいし。逆にリアリティーがなくなってしまって、ダメでした。

私は、ずっと読んできて気づいたんです。綿矢さんってめちゃめちゃ頭の良い作家さんなんです。だから、頭ですり合わせた感じがどうしても出てしまうんです。それを、人は美しい!って思うかどうかなんです。
美しい日本語、選び抜かれた言葉っていうのはある意味正しいけれど。言葉選びも、この小説に関しては嫌いです。あそこのことをゼリーとか。高校の描写も、深夜のマックの描写も飽きてしまう。

小説って、楽しいものなんだよ〜〜!!ほんとはね。疲れちゃう。
我慢して読んだって感じになってしまった。飽きてしまって。登場人物のだれも好きになれないし、綿矢さんの趣味かもしれないけど、「たとえ」が良い男に思えないし、父親とか、最後の鶴のところも唐突だし、昼ドラっぽい・・・

ずっと好きだったけど、これを機に読むのやめちゃうと思います。私は。もう私が読むのは最後です。

忌々しい気持ちで本を売るのは悲しいです。駄作とは思いたくないですが。
自分に合わないということで、片づけるしかないですね。

冥土めぐりを読めば良かった。そちらの方がゾクゾクしたかも。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.11
(1pt)

今回が一番ダメだった私には。

綿矢作品、出ているものは全部読んでいます。
綿矢さんは自分と同い年。芥川賞で大騒ぎになった時、私も大学生で、すごいなあと思い、読んだのがきっかけ。元々読書は好きで、現在、芥川賞選考委員をやっている作家の中に何人かファンの人たちがいて、みんな、褒めていたし。

今回の作品も、有名作家がべた褒めですし、レビューの評価も今までにないぐらい良くて、期待して、購入しました。

誰もが叶わない恋って経験あったと思うし、それが美人だろうがイケメンだろうが、皆、経験すること。
だから絶対共感できる自信もあった。

けど、だめでした。ゾクゾクしないんです。今までの作品の中で最も無難な印象だったんです。
世の中で、良いって言われるものって、やっぱり自分には合わないのかなあと、ショックでしたよ。

かわいそうだね?は、笑えて面白かったし、共感できる登場人物の馬鹿さがあったじゃないですか。現実に、あ〜いるいるって感じで。私は、綿矢さんこの路線かなって思ったんです。

今回は非常にまじめに丁寧に描いているんだけど。暴走が美しいって思うことができればそれまでですけど、中高生の恋だったら、もっと、行動しない思いの深さがあってもいいなあって思うんです。行動も出来ずに、思いを告げられなかった人が大半では?

主人公はめちゃめちゃ行動しますよね。はっきり振られるし。好きな人の彼女寝とるなんて、少女マンガじゃあるまいし。逆にリアリティーがなくなってしまって、ダメでした。

私は、ずっと読んできて気づいたんです。綿矢さんってめちゃめちゃ頭の良い作家さんなんです。だから、頭ですり合わせた感じがどうしても出てしまうんです。それを、人は美しい!って思うかどうかなんです。
美しい日本語、選び抜かれた言葉っていうのはある意味正しいけれど。言葉選びも、この小説に関しては嫌いです。あそこのことをゼリーとか。高校の描写も、深夜のマックの描写も飽きてしまう。

小説って、楽しいものなんだよ〜〜!!ほんとはね。疲れちゃう。
我慢して読んだって感じになってしまった。飽きてしまって。登場人物のだれも好きになれないし、綿矢さんの趣味かもしれないけど、「たとえ」が良い男に思えないし、父親とか、最後の鶴のところも唐突だし、昼ドラっぽい・・・

ずっと好きだったけど、これを機に読むのやめちゃうと思います。私は。もう私が読むのは最後です。

忌々しい気持ちで本を売るのは悲しいです。駄作とは思いたくないですが。
自分に合わないということで、片づけるしかないですね。

冥土めぐりを読めば良かった。そちらの方がゾクゾクしたかも。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.10
(5pt)

蹴りたい背中を踏襲したような作品

設定は高校時代の恋愛問題で、
主人公が「たとえ」という男子生徒に
恋愛感情を抱きながらも、なかなか距離が
縮まらないはがゆさを描いています
それにしても綿矢りさは、ギャグの天才ですね
主人公が好きになる男子生徒の名前が「たとえ」だと
読んだとき、おもわず心の中で爆笑してしまいました
また、糖尿病でインスリンの注射を腕ではなく、
おなかを捲し上げてする同級生の女の子にも
笑わせてもらいました
綿矢りさは、自身が何歳になっても、高校時代の
甘酸っぱい恋愛小説を書き続ければ、売れ続けると
信じますよ
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.9
(5pt)

蹴りたい背中を踏襲したような作品

設定は高校時代の恋愛問題で、
主人公が「たとえ」という男子生徒に
恋愛感情を抱きながらも、なかなか距離が
縮まらないはがゆさを描いています
それにしても綿矢りさは、ギャグの天才ですね
主人公が好きになる男子生徒の名前が「たとえ」だと
読んだとき、おもわず心の中で爆笑してしまいました
また、糖尿病でインスリンの注射を腕ではなく、
おなかを捲し上げてする同級生の女の子にも
笑わせてもらいました
綿矢りさは、自身が何歳になっても、高校時代の
甘酸っぱい恋愛小説を書き続ければ、売れ続けると
信じますよ
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.8
(5pt)

展開が読めない

新聞で角田光代さんが紹介されていたのを見て気になり購入してみました。
今まで綿矢りさの作品は「蹴りたい背中」「インストール」「勝手に震えてろ」を読んだことがありましたが、私はこの「ひらいて」を一番面白いと感じました。

舞台は高校ですが主人公の女子はお洒落で意志が強く、クラスの中でもいわゆる「いけている」人物です。その女子がクラスの「いけていない」男子に恋をしてしまい、ある夜学校に忍び込んでまで彼の机をあさると以外な事実が発覚し……といった話です。

話が二転三転していくので読んでいて飽きません。エンターテイメントの度では今までで一番高いのでは。そのうちにむき出しになっていく登場人物たちの心に胸が揺さぶられます。綿矢流の独特な比喩やレトリックも健在です。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.7
(5pt)

展開が読めない

新聞で角田光代さんが紹介されていたのを見て気になり購入してみました。
今まで綿矢りさの作品は「蹴りたい背中」「インストール」「勝手に震えてろ」を読んだことがありましたが、私はこの「ひらいて」を一番面白いと感じました。

舞台は高校ですが主人公の女子はお洒落で意志が強く、クラスの中でもいわゆる「いけている」人物です。その女子がクラスの「いけていない」男子に恋をしてしまい、ある夜学校に忍び込んでまで彼の机をあさると以外な事実が発覚し……といった話です。

話が二転三転していくので読んでいて飽きません。エンターテイメントの度では今までで一番高いのでは。そのうちにむき出しになっていく登場人物たちの心に胸が揺さぶられます。綿矢流の独特な比喩やレトリックも健在です。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.6
(4pt)

暴走青春小説

目立たないが気になる男の子のいる教室風景。女子高校生の普遍的な光景から物語は始まる。
いけないとわかっているけど、他人の手紙を盗み読み。
 さあてここから一気に物語は暴走する。
 エキセントリックな登場人物が意味ありげに舞台に立ち、つられて主人公の過激な性格が発露する。

 そうだよ。高校生の頃って、充実していても不満一杯でも、とにかく自分を中心に地球が回っているんだ。
練られた文章が、小説内時間の一瞬一瞬を結晶化している。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.5
(4pt)

暴走青春小説

目立たないが気になる男の子のいる教室風景。女子高校生の普遍的な光景から物語は始まる。
いけないとわかっているけど、他人の手紙を盗み読み。
 さあてここから一気に物語は暴走する。
 エキセントリックな登場人物が意味ありげに舞台に立ち、つられて主人公の過激な性格が発露する。

 そうだよ。高校生の頃って、充実していても不満一杯でも、とにかく自分を中心に地球が回っているんだ。
練られた文章が、小説内時間の一瞬一瞬を結晶化している。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.4
(5pt)

新境地

新潮5月号に発表されて話題となっていた綿矢りささんの新作。雑誌発表時から著者の新境地と好評だったためか、解説など一切なく、そのままに単行本化された感じ。雑誌は入手しにくいので、このような早いスパンの単行本化は評価できる。内容は、著者が描く主人公にある、ひねくれた性格は健在だが、直接的行動に走る中に素直な愛情が感じられた。「夢を与える」「亜美ちゃんは美人」に、本作の兆しはあるのだが、著者の新境地というのは間違いないので、ファンにはより必読と思う。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.3
(5pt)

「綿矢りさ」が、止まらない!

”大好きだ、大好きだ。こんな気持ち、恋とも愛とも呼んではいけない。彼を刺し貫く想いの矢だ。”(p.125)

「さびしさは鳴る。」にやられた人は、絶対おもしろいです。
(p.87の描写が『蹴りたい背中』を思い出す!)
今回も、最初のページから素晴らしい。
”存在するだけで私の胸を苦しくさせる人間が、この教室にいる。
さりげないしぐさで、まなざしだけで、彼は私を完全に支配する。”(p.3)
普段生活している中でなんとなく感じつつも言葉にできない感情や情景、空気などを
日本語化する綿矢の技術には本当に舌を巻く。

『インストール』の解説で高橋源一郎に
「天才」、さらに、”綿矢りさは、この「時代」と「日本語」に選ばれたのだ。”と
言わしめた極上の日本語を今作でも充分に鑑賞できます。

内容に関しては、後半にかけての疾走感が圧巻です。
前半を呼んでるうちは、このあとどうなるんだろう?と
結末を予測、な〜んてしながらゆっくり読んでいたのが、
帯にもある、「人間の根源的な愛を問う」スリリングな展開にページを繰る手が止まりませんでした。
(ラスト10ページの出来といったら、そりゃあ、もう!)

美しい日本語と、描写の繊細さ。
小説を読みながら映画を観ているような、そんな素敵な時間を過ごせました。

間違いなく、おすすめです!
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.2
(5pt)

新境地

新潮5月号に発表されて話題となっていた綿矢りささんの新作。雑誌発表時から著者の新境地と好評だったためか、解説など一切なく、そのままに単行本化された感じ。雑誌は入手しにくいので、このような早いスパンの単行本化は評価できる。内容は、著者が描く主人公にある、ひねくれた性格は健在だが、直接的行動に走る中に素直な愛情が感じられた。「夢を与える」「亜美ちゃんは美人」に、本作の兆しはあるのだが、著者の新境地というのは間違いないので、ファンにはより必読と思う。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.1
(5pt)

「綿矢りさ」が、止まらない!

”大好きだ、大好きだ。こんな気持ち、恋とも愛とも呼んではいけない。彼を刺し貫く想いの矢だ。”(p.125)

「さびしさは鳴る。」にやられた人は、絶対おもしろいです。
(p.87の描写が『蹴りたい背中』を思い出す!)
今回も、最初のページから素晴らしい。
”存在するだけで私の胸を苦しくさせる人間が、この教室にいる。
さりげないしぐさで、まなざしだけで、彼は私を完全に支配する。”(p.3)
普段生活している中でなんとなく感じつつも言葉にできない感情や情景、空気などを
日本語化する綿矢の技術には本当に舌を巻く。

『インストール』の解説で高橋源一郎に
「天才」、さらに、”綿矢りさは、この「時代」と「日本語」に選ばれたのだ。”と
言わしめた極上の日本語を今作でも充分に鑑賞できます。

内容に関しては、後半にかけての疾走感が圧巻です。
前半を呼んでるうちは、このあとどうなるんだろう?と
結末を予測、な〜んてしながらゆっくり読んでいたのが、
帯にもある、「人間の根源的な愛を問う」スリリングな展開にページを繰る手が止まりませんでした。
(ラスト10ページの出来といったら、そりゃあ、もう!)

美しい日本語と、描写の繊細さ。
小説を読みながら映画を観ているような、そんな素敵な時間を過ごせました。

間違いなく、おすすめです!
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514