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レダ
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【この小説が収録されている参考書籍】
レダの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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現在の、SFやファンタジーの「ラノベ」が無い時代の、 正当な「SF小説」ですな… よって、現在のラノベでのSF話を読んでいる若者は 手を付けがたい… 改行が少なく、見開きギッシリ隙間もなく活字が書き込まれているとか… 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の「黒猫」が描いた、 パロディー無し、完全に真面目なシリアスSF小説に耐えられる人だけに オススメする… 無理矢理な「当て字」も多いし… まあ、栗本薫さんがまだ若い、現役の時代だから、やむなしなのだが… | ||||
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前巻同様、見開きにギッシリ隙間もなく活字を書きこむは、健在 前巻のクライマックスを、この2巻目の冒頭にズレ込ませ、逆に この巻の最後を、尻切れトンボにしたのは、計算か…? 今回も、パロディー無しの、完全マジSF小説 「君は、2巻目も耐えられる事ができるか…?」 | ||||
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【完全ネタバレ注意!】 結論から言って、ヒロインの「レダ」は、途中で死にます それから、主人公は具体的に「革命」とか「覚醒」や「超進化」とかの 「何か」を、するかと言えば…何もしません… 「ゴーストインザシェル」のタイトルで映画化された「攻殻機動隊」は 主人公が「無限のネットワーク」を、手に入れて終わりますが、 この作品は、抽象的な終わりで、何が完結なのか煙に巻きます… とにかく、後味が悪い… ちなみに、SF評論家の岡田斗司夫は「海外のSF小説」ばかり評価して 「日本のSF小説」に対して、ほとんど評価しないのは、日本のSF… 特にSF小説は、論ずるに値しないとの事でしょうか…? | ||||
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グインサーガを買う前に買った本。グインも100巻以上かったけど、何度も読み返したのはこちらのレダです。洗練された?人の営みの中で適応できない人の話。死ぬときに『人に迷惑をかけなかった』と言いたいのがこの世界の地球人。自分もそうありたいと共感できる思想が多かった。だからこそ本音で行動するレダに惹かれたのだろう。 | ||||
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これほど幻想的で美しく胸をわくわくさせてくれた小説を他に知りません。 冒頭主人公が南A16で寝転がっている場面は一生私の心に残ることでしょう。哲学犬のファンが特に好きでした。 それほど有名という訳ではない今作がたまたま家にあった為10代の頃に出会えて良かったと思います。 | ||||
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「人間の内には父の血と母の血、そして 先人の知恵が宿る」…現在の分断を伴う 世界でも共有し得る人間の姿です。 人間は生まれ落ちた時には無知。外的要因 に促されて取る行動には蛮勇(それは時に 慢心や盲信に形を変えて)を含みます。 では、「知恵」は…? 物語のエピローグで描かれるイヴの内には、 彼以外には「未だ取り戻せない知恵」が 宿ることとなります。愛をも制する「知恵」。 「人間の内には無知と蛮勇と知恵が宿る」 …イヴが生きる世界でこの人間の姿は共有 し得るのか…再読した甲斐がありました。 | ||||
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全三巻中この巻までは物語の伏線を (あえて)時間を割いて描きます。 再読して気付けることが結構あります。 人間が真実と喩えたがるものは、現実 の社会では身を潜める様に存在します。 …経緯はどうであれ、そう仕向けたとも… そしてレダ…彼女の感情と行動は一般人 とは全く異なる機序(判断能力)から導き 出されることが第三巻で示されます。 | ||||
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確か「メディア 9」という作品を基に より明確な結末とテーマ性を示す形の 大作として「レダ」が生まれました。 あらすじは悲劇です。「社会を支配する ものは何か?」との問いに「予定」と 答えられるなら…大筋を掴める筈。 「疲労と空腹以外に人間(の行動)を 支配するものは何か?」…この問いに 対する答えの幅が本作との相性かと。 | ||||
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人生に影響を与える物語は実在する、と断言できる小説。 多くの方が書いているように10代にこそ読んでほしい本であり、20年以上前の作品にも関わらず、まったく色あせていない作品。 自分とは何か、自分の価値観とは何か、そんな疑問を持っている時代に読んだ人にとっては、大きな影響を与えられたに違いないと確信しています。 個と社会の対比。 自分の住まう世界を広げる、と云う事がどういう事なのか、疑似体験できるのではないかと思います。 30代以上になると青臭さも感じるものの、哀愁にも似た感情を思い出すのではないでしょうか? | ||||
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科学が発達しすぎた未来社会を舞台にした物語です。この社会の中では、 人々は人工授精によって生み出され、人はあらゆる選択肢を与えられて 育ち、個人の選択が最大限に尊重される一方で、友情や恋愛、セックスまでが 完全にシステム化されて、ひととひととが極度に分断されています。 人はもはや恋愛に傷つくこともないかわりに、恋愛の原始的な喜びを 知らないままに過ごしています。 この歪んだユートピアに生まれた平凡な主人公イブが、ふとしたきっかけから、 レダという謎めいた女性を恋人とし、喜びやそれに倍する悲しみ、苦しみといった 普通の市民が知りえない本当の感情を知り、成長し、このユートピアを 出ていく決意をするまでを描いた物語です。 私の青春時代の思い出の作品で、ローティーンからハイティーンにかわるころ、 何度となく読み返しました。自分の生き方を良くも悪くも決定づけた作品で、 今まで旧版を高校から大学、大学から社会人になり、なんども引っ越しを するたびに持ってきたものです。 今回新たに再発行されて、手に取りやすくなりました。今となっては古臭い ステレオタイプの男女論に基づいており、肯定しがたい点もありますが、 計算されつくした美しい文章で、生きることのすばらしさ、 自分のことでさえままならない人間というもののしんどさが描かれれています。 若い人にぜひ読んでほしい。 | ||||
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レダの登場によって何かが変わったイヴ。 そのイヴの変化に対応できなかったミラ。 SFであるだけでなく、心理小説の様相を呈している。 空想の中に栗本薫の深層心理を見ることができるかもしれない。 | ||||
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栗本薫の原点ともいうべき作品。 SFファンである栗本が、SFを書きながら、 自己と空想の世界の心理を描写していく。 伊集院大介シリーズの栗本薫の分身の自己の心理描写の基盤ができつつあることがわかる。 書く事が仕事になることにより,具体的な描写に追われるが、 具体的な描写よりも、心理描写に傾倒している。 | ||||
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栗本薫といえば、サーガ,SF,伊集院などの現代ものと、おおまかに分類すると3種類の作品がある。 中島梓の作品,評論と合わせると4種類の作品があると言えるかもしれない。 レダはSF(science fiction)で、SFマガジン1981年8付きから1982年10月まで15回の連載の第1章とのこと。 他のSF作品同様,楽しんで読むことができます。 カバーは いのまたむつみ の作品とのことです。 | ||||
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深いSFファンタジー。 新装版が出たと聞いて「レダ」を改めて読んだ。 20年近く前の学生のころ一度読み、ただその世界観に圧倒された。 再読した今は、「こんなに深い物語だったなんて」と さらに圧倒されている。 近未来の理想社会、その拠って建つ思想(個人と社会の2元論)、「生きる」ということ、 社会の秩序ということ、たくさんの思想がいっぱいに詰め込まれている作品。 私はレダに惹かれてしまう。 自由奔放で、くるくると機嫌が変わる幼女のようなage36。 どこまでも快楽を求めるかと思えば 毎夜死ぬことが怖くて泣き、アウラに慰められて生きる。 常にあやうい、いとおしい存在。 きっとレダはグインサーガのシルヴィアに似ている。 レダが社会に適応できなかったのは、 「フラスコ・ベビー」じゃなかったからなのだろうか。 イヴが想いをめぐらせるように、私も想う、 「なぜ僕は僕なのだろう」 「なぜ自分は自分なのだろう」 そしてイヴはひとり自分の道を選ぶ。 そう、あのシティ、ファー・イースト30で、 本当に自由意志で生きることを選んでいる人間なんて ほんの一握り。 イヴは選んだのだ。 | ||||
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はじめて読んでから四半世紀になりますが、今だに心にとどまっています。栗本薫さんの数多くの作品の中でもいちばん好きな作品です。というより今まで読んだすべての小説の中で、といっていいかもしれません。グイン・サーガや伊集院大介以外あまり読んでいないというかたに是非読んでいただきたいです。私が若かったとき、とても辛くて苦しくて死んでしまいたいような日々がありました。そんなとき何度も栗本さんの作品に助けられました。死んだらもう読めない、それは嫌だという思い。それだけ作品に力があったのでしょうね。栗本さんに心からありがとうといいたいです。本当に感謝の気持でいっぱいです。ご冥福をお祈りします。 | ||||
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そうそう何度も読み返せる本は少ないけれど、この『レダ』という作品に出合えたのは、とても運の良いことだと思います。 理想社会という場で繰り広げられる、イブという何も知らなかった少年が大人に成長していく青春の物語です。 その彼の視点から、繊細な文章で、心の葛藤や、人を愛すること愛されることの意味やら、じぶんがじぶんであることの意義やら、多感な時期に悩むいろんなことが書きつらねてあるのです。 中高校生のとき読んだのですが、大人になってから読み返してみると、当時はわからなかったことがわかっていたり、また、あらたな新発見があったりと、読むたびに楽しませてくれます。 | ||||
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栗本薫さんの初期の傑作ですね。 中学生のときに、何度読み返したか分からないほど読みました。 SF作品には、古典といわれる傑作がいくつかありそれをモチーフに様々な作品が創られるという流れがあります。19世紀末イギリスに生まれたオルダス・ハックスリーの未来小説『すばらしき新世界(Brave New World)』が、このレダという作品の源流となる作品です。民主党の菅直人さんが自著『日本大転換』で自分の政治観を形作ったといっている本です。僕は菅さんの支持者ではありませんが、国内外の政治家にとても影響を与えている作品みたいですね。 栗本さんは、熱狂的なSFの大ファンで、いくつもの古典をモチーフに作品を書いていますが、これもその一形態です。 何ももたない、それこそなんの才能も遺伝的優位さも、なにもない内気な少年が、レダという女性(本の描写の中では30歳以上で不細工な顔という設定!)に出会い、自分を知り、愛する人を知り、自分を取り巻く仲間と世界を理解していくさまは、スリリングな探偵小説の謎解きをしているみたいで、感動的でした。 ぜひ、若いときに読みたい作品ですね。 僕の人生観を形作った作品です。 | ||||
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レダという名の不可思議な女性に翻弄されながら、少しずつおとなになっていく少年。未来都市を舞台にしたSFなのだが、それ以上に、ビルドゥングス・ロマンとしての性格が色濃い小説。 出版されてからすでに10年以上たつが、今読んでも、まったく色あせていない。10代のころにぜひ読みたい、読ませたい本。栗本薫、初期の名作である。 | ||||
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時代は未来。人々が幸福となるべく全てが管理され、希望する事は全て許されている都市の中で、何になるべきかも決めかね、未だ誰にも愛された事のない平凡で孤独な少年イヴ。 その前に突然現れた彼女、レダはディソーダー…『社会の査定枠外にいる者』だった。彼女は鮮烈な印象を残し、最初は反社会的で予測がつかない彼女を恐れていたイヴも、次第に彼女を愛し始め、自らも変わり始める。 しかし自然の力を失った脆弱な都市は、レダの野性を恐れ、次第に彼女を圧迫し始めた…。 望み通り生きる事が許されているはずのこの自由な世界、恵まれた世界の中で、何故レダは、そしてイヴは幸福でないのか? 自分自身であるとはどういうことなのか? 真の個性とは何か? 全三巻だが、長さも忘れて真剣に読んでしまう。 SFでありフィクションでありつつ、“紛れもなく自分の問題が書いてある”と実感できる一冊。 イヴが自分自身である事を掴み取るまでの、壮大な思想展開は危険かつドラマティックだ。 | ||||
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