浮世の画家

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浮世の画家の評価:

3.98/5点 レビュー 56件。 D ランク

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平均点3.98pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21〜40 2/3ページ
No.22
(3pt)

名前にひかれたが

ノーベル賞作家の名前にひかれたが、内容的にはあまり面白いと思わなかった。
浮世の画家 Amazon書評・レビュー: 浮世の画家より
4120016471
No.21
(3pt)

モヤモヤの残る読後感

戦後の日本を舞台に、主人公の画家である、小野さんが過去の自分と対峙し、間違いを認めた上で受容し、訣別する・・・。自分にはどうも読み進めるのがつらかった一冊です。
まず、作者はこの物語を日本語で書きたかったのではないかと言う感が拭い去れません。色々と、自身の僅かな日本の記憶や好きな日本映画を頼りに、苦心してこの時代の日本を描写しているように思えるのですが、一種のぎこちなさは否めないと言うのが正直なところです。
そして、作品のテーマも一読しただけでは掴みづらいと言うか、真に迫ったものとして伝わっては来ませんでした。画家の小野さんの抱える悩みが切実な物とは感じられないし、作者がこのテーマを選んだ理由もどうも判然としないままと言う印象が残ります。
これだったら、この時代に生きていた日本の作家が戦後の日本を書いたものの方が満足度も共感度も高いので、敢えて日本人は読む必要はないのではとまで思ってしまいました。
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)より
4151200398
No.20
(3pt)

モヤモヤの残る読後感

戦後の日本を舞台に、主人公の画家である、小野さんが過去の自分と対峙し、間違いを認めた上で受容し、訣別する・・・。自分にはどうも読み進めるのがつらかった一冊です。
まず、作者はこの物語を日本語で書きたかったのではないかと言う感が拭い去れません。色々と、自身の僅かな日本の記憶や好きな日本映画を頼りに、苦心してこの時代の日本を描写しているように思えるのですが、一種のぎこちなさは否めないと言うのが正直なところです。
そして、作品のテーマも一読しただけでは掴みづらいと言うか、真に迫ったものとして伝わっては来ませんでした。画家の小野さんの抱える悩みが切実な物とは感じられないし、作者がこのテーマを選んだ理由もどうも判然としないままと言う印象が残ります。
これだったら、この時代に生きていた日本の作家が戦後の日本を書いたものの方が満足度も共感度も高いので、敢えて日本人は読む必要はないのではとまで思ってしまいました。
浮世の画家 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (中公文庫)より
412201896X
No.19
(3pt)

モヤモヤの残る読後感

戦後の日本を舞台に、主人公の画家である、小野さんが過去の自分と対峙し、間違いを認めた上で受容し、訣別する・・・。自分にはどうも読み進めるのがつらかった一冊です。
まず、作者はこの物語を日本語で書きたかったのではないかと言う感が拭い去れません。色々と、自身の僅かな日本の記憶や好きな日本映画を頼りに、苦心してこの時代の日本を描写しているように思えるのですが、一種のぎこちなさは否めないと言うのが正直なところです。
そして、作品のテーマも一読しただけでは掴みづらいと言うか、真に迫ったものとして伝わっては来ませんでした。画家の小野さんの抱える悩みが切実な物とは感じられないし、作者がこのテーマを選んだ理由もどうも判然としないままと言う印象が残ります。
これだったら、この時代に生きていた日本の作家が戦後の日本を書いたものの方が満足度も共感度も高いので、敢えて日本人は読む必要はないのではとまで思ってしまいました。
浮世の画家 Amazon書評・レビュー: 浮世の画家より
4120016471
No.18
(3pt)

やや読むのに苦労した

「日の名残り」に、魅了され、次に手にした。読み進めるのに大変苦労して、われながら驚いた。
英国が舞台の小説で英国人が英語をしゃべっている場面を翻訳日本語で読む時全く気にならな
かったことが、日本が舞台のこれを読む時にはどうしてこうなってしまうのだろう。どこかしらで
ひっかかり、そうしようと思わなくても頭の中で作業が勝手に始まってしまう感じだった。すな
わち、この日本語訳からすると、もとの英語表現はこうだろう、英語でこう言っているからには
さらにそのもと(?)は日本人としてはこう言ったのだろう、A→ A’→A”・・・というような類推
作業。たとえば「おまえの言っている意味がわからない」とか。 
 と言って、これをはじめから日本語で書かれた小説にみえるように訳してしまっては、つまり全
く違和感をなくしてしまっては、意味が無いのだろうと思う。
 英語で読むのがよいのではないか。訳文がよくないとかそういうことを言っているのではない。
浮世の画家 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (中公文庫)より
412201896X
No.17
(3pt)

やや読むのに苦労した

「日の名残り」に、魅了され、次に手にした。読み進めるのに大変苦労して、われながら驚いた。
英国が舞台の小説で英国人が英語をしゃべっている場面を翻訳日本語で読む時全く気にならな
かったことが、日本が舞台のこれを読む時にはどうしてこうなってしまうのだろう。どこかしらで
ひっかかり、そうしようと思わなくても頭の中で作業が勝手に始まってしまう感じだった。すな
わち、この日本語訳からすると、もとの英語表現はこうだろう、英語でこう言っているからには
さらにそのもと(?)は日本人としてはこう言ったのだろう、A→ A’→A”・・・というような類推
作業。たとえば「おまえの言っている意味がわからない」とか。 
 と言って、これをはじめから日本語で書かれた小説にみえるように訳してしまっては、つまり全
く違和感をなくしてしまっては、意味が無いのだろうと思う。
 英語で読むのがよいのではないか。訳文がよくないとかそういうことを言っているのではない。
浮世の画家 Amazon書評・レビュー: 浮世の画家より
4120016471
No.16
(3pt)

やや読むのに苦労した

「日の名残り」に、魅了され、次に手にした。読み進めるのに大変苦労して、われながら驚いた。
英国が舞台の小説で英国人が英語をしゃべっている場面を翻訳日本語で読む時全く気にならな
かったことが、日本が舞台のこれを読む時にはどうしてこうなってしまうのだろう。どこかしらで
ひっかかり、そうしようと思わなくても頭の中で作業が勝手に始まってしまう感じだった。すな
わち、この日本語訳からすると、もとの英語表現はこうだろう、英語でこう言っているからには
さらにそのもと(?)は日本人としてはこう言ったのだろう、A→ A’→A”・・・というような類推
作業。たとえば「おまえの言っている意味がわからない」とか。 
 と言って、これをはじめから日本語で書かれた小説にみえるように訳してしまっては、つまり全
く違和感をなくしてしまっては、意味が無いのだろうと思う。
 英語で読むのがよいのではないか。訳文がよくないとかそういうことを言っているのではない。
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)より
4151200398
No.15
(3pt)

元画家の葛藤

戦時中は、戦争を礼賛し、日本精神を鼓舞する作風で広く知られていましたが、
戦後は世間から身を隠すように暮らしている元画家小野氏の物語です。
小野氏の独白という形で物語は進行します。

剪定した庭木を、自分はよくできたつもりが、
娘から見ると不恰好なものでしかないというエピソードに触れたあたりから
主人公の独善的で自己を正当化する態度が、
独白の裏に隠れているような気がしました。
少し老いも混ざっているように感じられました。

しかし、次女の縁談が結婚寸前で破談になってしまった理由が、
もしかしたら自分の過去に問題があるのではないのだろうかと考えはじめたとき、
自己呵責が始まります。
(何が問題であったのかは、はっきり明かされません。) 

さらに、やっと整った次女のお見合いの席で、
「戦時中の自分の行為に対しては責任を感じている」と明言し、
新しいものの考え方にも理解を示します。

作者は、小野氏の独善を暴きながらも、
自己呵責、その克服に暖かい視線を注ぎます。
後悔の念にさいなまれて自殺する人たちに理解を示しながら、
一方で、自己正当化しなければ生きていけない人間に対する深い哀感を表現します。

ただ、エピソード、過去の回想シーンなどを点在させる仕掛けが、少々うるさく、
読者の想像にゆだねられている部分も、何かすっきりしないような気もいたしました。
自身の独解力不足も否めませんが。
浮世の画家 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (中公文庫)より
412201896X
No.14
(3pt)

元画家の葛藤

戦時中は、戦争を礼賛し、日本精神を鼓舞する作風で広く知られていましたが、
戦後は世間から身を隠すように暮らしている元画家小野氏の物語です。
小野氏の独白という形で物語は進行します。

剪定した庭木を、自分はよくできたつもりが、
娘から見ると不恰好なものでしかないというエピソードに触れたあたりから
主人公の独善的で自己を正当化する態度が、
独白の裏に隠れているような気がしました。
少し老いも混ざっているように感じられました。

しかし、次女の縁談が結婚寸前で破談になってしまった理由が、
もしかしたら自分の過去に問題があるのではないのだろうかと考えはじめたとき、
自己呵責が始まります。
(何が問題であったのかは、はっきり明かされません。) 

さらに、やっと整った次女のお見合いの席で、
「戦時中の自分の行為に対しては責任を感じている」と明言し、
新しいものの考え方にも理解を示します。

作者は、小野氏の独善を暴きながらも、
自己呵責、その克服に暖かい視線を注ぎます。
後悔の念にさいなまれて自殺する人たちに理解を示しながら、
一方で、自己正当化しなければ生きていけない人間に対する深い哀感を表現します。

ただ、エピソード、過去の回想シーンなどを点在させる仕掛けが、少々うるさく、
読者の想像にゆだねられている部分も、何かすっきりしないような気もいたしました。
自身の独解力不足も否めませんが。
浮世の画家 Amazon書評・レビュー: 浮世の画家より
4120016471
No.13
(3pt)

元画家の葛藤

戦時中は、戦争を礼賛し、日本精神を鼓舞する作風で広く知られていましたが、
戦後は世間から身を隠すように暮らしている元画家小野氏の物語です。
小野氏の独白という形で物語は進行します。

剪定した庭木を、自分はよくできたつもりが、
娘から見ると不恰好なものでしかないというエピソードに触れたあたりから
主人公の独善的で自己を正当化する態度が、
独白の裏に隠れているような気がしました。
少し老いも混ざっているように感じられました。

しかし、次女の縁談が結婚寸前で破談になってしまった理由が、
もしかしたら自分の過去に問題があるのではないのだろうかと考えはじめたとき、
自己呵責が始まります。
(何が問題であったのかは、はっきり明かされません。) 

さらに、やっと整った次女のお見合いの席で、
「戦時中の自分の行為に対しては責任を感じている」と明言し、
新しいものの考え方にも理解を示します。

作者は、小野氏の独善を暴きながらも、
自己呵責、その克服に暖かい視線を注ぎます。
後悔の念にさいなまれて自殺する人たちに理解を示しながら、
一方で、自己正当化しなければ生きていけない人間に対する深い哀感を表現します。

ただ、エピソード、過去の回想シーンなどを点在させる仕掛けが、少々うるさく、
読者の想像にゆだねられている部分も、何かすっきりしないような気もいたしました。
自身の独解力不足も否めませんが。
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)より
4151200398
No.12
(3pt)

浮き世で、、

最初、浮世絵作家の話かと思って読み出した。
そうではなくて、、浮き世に流されて暮らしている画家、、というような意味らしい。
戦争中は、戦争を礼賛するような絵を描いて大家と言われるようになり、
戦後はその過去のため、やや世から身を隠すようにくらしている、画家 小野。
次女の縁談が決まらないのも、自分のせいかなあ、、と思ってみたり、
いろいろと頭の中も迷走してしまう、、。

こういうときに、いつも思うのは、世に逆らって自分の信念を貫いた人は、
大変に素晴らしいと思うけれど、それができた人はどのくらいいるのだろうか。
大部分が、まさに、浮き世で、時代に流されて生きているのではないだろうか。
影響力が大きかったから、、、といって、流れに、本当に逆らう事ができただろうか?
逆らわなかったからといって、責める事ができるのだろうか?

そして、、
逆らえなかった事、逆らわなかった事と、どのように向き合って生きていくか、
自分の傷をどう覆っていくか、、が、贖罪ではないだろうか。
自死する事ではなくて、、。

初期の作品だけあって、少し話しがもたつくのが気になる。
浮世の画家 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (中公文庫)より
412201896X
No.11
(3pt)

浮き世で、、

最初、浮世絵作家の話かと思って読み出した。
そうではなくて、、浮き世に流されて暮らしている画家、、というような意味らしい。
戦争中は、戦争を礼賛するような絵を描いて大家と言われるようになり、
戦後はその過去のため、やや世から身を隠すようにくらしている、画家 小野。
次女の縁談が決まらないのも、自分のせいかなあ、、と思ってみたり、
いろいろと頭の中も迷走してしまう、、。

こういうときに、いつも思うのは、世に逆らって自分の信念を貫いた人は、
大変に素晴らしいと思うけれど、それができた人はどのくらいいるのだろうか。
大部分が、まさに、浮き世で、時代に流されて生きているのではないだろうか。
影響力が大きかったから、、、といって、流れに、本当に逆らう事ができただろうか?
逆らわなかったからといって、責める事ができるのだろうか?

そして、、
逆らえなかった事、逆らわなかった事と、どのように向き合って生きていくか、
自分の傷をどう覆っていくか、、が、贖罪ではないだろうか。
自死する事ではなくて、、。

初期の作品だけあって、少し話しがもたつくのが気になる。
浮世の画家 Amazon書評・レビュー: 浮世の画家より
4120016471
No.10
(3pt)

浮き世で、、

最初、浮世絵作家の話かと思って読み出した。
そうではなくて、、浮き世に流されて暮らしている画家、、というような意味らしい。
戦争中は、戦争を礼賛するような絵を描いて大家と言われるようになり、
戦後はその過去のため、やや世から身を隠すようにくらしている、画家 小野。
次女の縁談が決まらないのも、自分のせいかなあ、、と思ってみたり、
いろいろと頭の中も迷走してしまう、、。

こういうときに、いつも思うのは、世に逆らって自分の信念を貫いた人は、
大変に素晴らしいと思うけれど、それができた人はどのくらいいるのだろうか。
大部分が、まさに、浮き世で、時代に流されて生きているのではないだろうか。
影響力が大きかったから、、、といって、流れに、本当に逆らう事ができただろうか?
逆らわなかったからといって、責める事ができるのだろうか?

そして、、
逆らえなかった事、逆らわなかった事と、どのように向き合って生きていくか、
自分の傷をどう覆っていくか、、が、贖罪ではないだろうか。
自死する事ではなくて、、。

初期の作品だけあって、少し話しがもたつくのが気になる。
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)より
4151200398
No.9
(3pt)

しかして彼はなにものぞ?

何とも不可思議な気分にさせられる作品。

もし、これが、ロバート・ウィリアムズという生粋の英国人で、日本の文化と歴史に造詣の深い作家だったとしたら…?
その人物はこういう作品を書くだろうか?
これを書いたのが「英国籍の作家」であり、今ここで私の読む言葉は「翻訳された日本語」なのだということが、ストーリー以前にとてもフシギだ。
イシグロの他の作品にはあまり感じない種類のものだ。

テーマは「文化人の戦争犯罪」とでも言おうか。軍人、政治家のように実権こそ持っていなかったけれど、国威発揚の軍国主義に与するような作品を造り出した人々のことだ。実際にレオ・フジタなどはそれを行い、結果として後に日本を脱出することになる。

本書の主人公は、自分の行為を素直に認めながら、同時にその内容を肯定している。しょせん自分は「浮世の画家」にしか過ぎない。それ以上でも以下でもないのだ、というある種の理念をもって。
浮世の画家 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (中公文庫)より
412201896X
No.8
(3pt)

しかして彼はなにものぞ?

何とも不可思議な気分にさせられる作品。

もし、これが、ロバート・ウィリアムズという生粋の英国人で、日本の文化と歴史に造詣の深い作家だったとしたら…?
その人物はこういう作品を書くだろうか?
これを書いたのが「英国籍の作家」であり、今ここで私の読む言葉は「翻訳された日本語」なのだということが、ストーリー以前にとてもフシギだ。
イシグロの他の作品にはあまり感じない種類のものだ。

テーマは「文化人の戦争犯罪」とでも言おうか。軍人、政治家のように実権こそ持っていなかったけれど、国威発揚の軍国主義に与するような作品を造り出した人々のことだ。実際にレオ・フジタなどはそれを行い、結果として後に日本を脱出することになる。

本書の主人公は、自分の行為を素直に認めながら、同時にその内容を肯定している。しょせん自分は「浮世の画家」にしか過ぎない。それ以上でも以下でもないのだ、というある種の理念をもって。
浮世の画家 Amazon書評・レビュー: 浮世の画家より
4120016471
No.7
(3pt)

しかして彼はなにものぞ?

何とも不可思議な気分にさせられる作品。

もし、これが、ロバート・ウィリアムズという生粋の英国人で、日本の文化と歴史に造詣の深い作家だったとしたら…?
その人物はこういう作品を書くだろうか?
これを書いたのが「英国籍の作家」であり、今ここで私の読む言葉は「翻訳された日本語」なのだということが、ストーリー以前にとてもフシギだ。
イシグロの他の作品にはあまり感じない種類のものだ。

テーマは「文化人の戦争犯罪」とでも言おうか。軍人、政治家のように実権こそ持っていなかったけれど、国威発揚の軍国主義に与するような作品を造り出した人々のことだ。実際にレオ・フジタなどはそれを行い、結果として後に日本を脱出することになる。

本書の主人公は、自分の行為を素直に認めながら、同時にその内容を肯定している。しょせん自分は「浮世の画家」にしか過ぎない。それ以上でも以下でもないのだ、というある種の理念をもって。
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)より
4151200398
No.6
(3pt)

傷を「自分のもの」として受け入れて生きていく

カズオ・イシグロの物語に出てくるのは、何かしら傷を抱えた人たち。「時代のせい」と言い切ることもできるのに、そうはしない。過去を振り返り、見つめた上で、その傷を受け入れて生きていくことを決意した人たち。この作品にも、例によりそんな画家が出てくる。

初期の作品(らしい)ゆえ、最近の作に比べると、その「傷」が何だったのか明かされていく過程がそこまでドラマティックではないけれども、抑えめの文体が、非常に心地よかった。
浮世の画家 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (中公文庫)より
412201896X
No.5
(3pt)

傷を「自分のもの」として受け入れて生きていく

カズオ・イシグロの物語に出てくるのは、何かしら傷を抱えた人たち。「時代のせい」と言い切ることもできるのに、そうはしない。過去を振り返り、見つめた上で、その傷を受け入れて生きていくことを決意した人たち。この作品にも、例によりそんな画家が出てくる。

初期の作品(らしい)ゆえ、最近の作に比べると、その「傷」が何だったのか明かされていく過程がそこまでドラマティックではないけれども、抑えめの文体が、非常に心地よかった。
浮世の画家 Amazon書評・レビュー: 浮世の画家より
4120016471
No.4
(3pt)

傷を「自分のもの」として受け入れて生きていく

カズオ・イシグロの物語に出てくるのは、何かしら傷を抱えた人たち。「時代のせい」と言い切ることもできるのに、そうはしない。過去を振り返り、見つめた上で、その傷を受け入れて生きていくことを決意した人たち。この作品にも、例によりそんな画家が出てくる。

初期の作品(らしい)ゆえ、最近の作に比べると、その「傷」が何だったのか明かされていく過程がそこまでドラマティックではないけれども、抑えめの文体が、非常に心地よかった。
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)より
4151200398
No.3
(3pt)

語り手を信頼して良いか、という読みの可能性

~様々な面で評価、批評することが出来る作品ですが、今回は時系列の配列に特に注意を払って、ストーリーテラーを信頼できるか、ということを考えました.
主人公である私の過去への遡行と現在の事件と、割と最近(数日前だったり、数年前だったり)といった事件が錯綜して語られます.そして、それぞれの区分がきわめて不明瞭(そういうテクニックで描いて~~います)なので、読み手は『いつの話なのか』ということに注意を払って読む必要があるかもしれません.
自分について起こったこと、あるいは考えたことであっても自分が最もよい解釈者であるとは言えません.例えば都合の良いように解釈したり、悪いことを忘れようと努めたりするからです.
たとえば本作の主人公は名のある画家でありながら戦争犯罪者~~的に祖国の戦争意識を高める作品を描いたと過去を持っています.そして、冷静にそれと対峙するという姿勢を言明しながらそれから逃避しようとしているので、私たち読者には額面通りにかれの言説を受容することはあらかじめ拒まれています.
また、もう一つ例を挙げれば、主人公は功名心や名誉、名声と言ったものに自分は興味を持たないと再三繰り返してい~~ますが、その話題を繰り返し登場させ、自らの傷跡を慰撫するような姿勢も見せています.
読者は主人公の老齢についても意識を払う必要性があります.既に老年に入った彼の語りがどこまで信用できるのか、そのことを念頭において読んでみると、物語を語るということのグロテスクさが全景に現れます.後半に決定打が打たれますが、そこは読んだ時のお楽しみ~~にしてください.記憶とは、いったい何でしょう.人間は語ることにおいて大変エゴセントリックであるといえるかもしれません。~
浮世の画家 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 浮世の画家 (中公文庫)より
412201896X