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からくさ図書館来客簿 ~冥官・小野篁と優しい道なしたち~
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からくさ図書館来客簿 ~冥官・小野篁と優しい道なしたち~の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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先に読んだ著者様の近著、「南都あやかし帖」のあとがきを読んでいてこちらが気になり、手にとってみました。 正直、一話目を読んだ時はいまいちのれないかもしれない・・・と、途中下車しそうでした。 理由の一つとして、からくさ図書館で働くメインキャラ二人の設定や背景が入り組んでいる上に、両者とも現代の人ではなかったからです。 一方は千二百年もの間、冥官を務めている男性だし、もう一方は夭折し天道にいた女性という組み合わせです。 かつては臣下と姫だった二人が今度は上官と部下として、「道なし」という存在とそれらに関わる者達の心を救う、というのがメインです。 お話の雰囲気は柔らかで好みなのですが、もう少し二人が現代の人達と親密に関わってほしかったなーというか、彼らに関わった者達の記憶が最終的に操作されてしまうというのがちょっと寂しい。 メインキャラに関しては、初めのうちはなかなか状況が把握しづらかったのですが、第三話で二人の過去話が語られていくシーンから印象が変わっていきました。 特に篁が冥官になったいきさつとか、なぜこういう形でしか二人が出会えなかったとかが分かってくると、いろいろ切ないです。(彼らも未だに長い旅の途中なのかな、と思ったり) タイトルにもある図書館というのはある意味、挨拶代りの名刺みたいなものでしかなく、実際は彷徨える魂のためのお悩み相談といった感じです。 時々文中に見られる、人の心や無意識を映し出す「偽書」というものがなかなか興味深かったですし、二人の今後が気になる一冊でした。 慇懃無礼でちょっと変態っぽい篁と、ツンケンしながらも好奇心旺盛な時子とのやりとりが面白かったです。 ただし、過去と現実とファンタジーが複雑に交差した感じになっているので、好みがわかれそうです。 個人的には、南都を舞台に術者と仕え女が活躍している別作品の方が時代や背景が分かりやすい分、読みやすいのではないかと思いました。 表紙イラストや目次内のカラー絵の色使いが綺麗で、独特な雰囲気を味わえました。 | ||||
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冥官 小野篁と元賀茂の斎院 時子が現代で「道なし」というあやかしを天道に送るお話です。 なぜ図書館かというと、小野篁の現代での居場所が私設図書館だからです。 訪れる人の悩みが本となって現れる図書館、京の都の不思議な描写、ふわふわとした印象が残る話でした。 ゆったりとした気分の時に読みたいと思います。 | ||||
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平安なお話が大好きなので期待大だっただけに、ちょっと残念。 その設定が逆に浮いてしまっているかな? 面白くないとまでは言わないけれども、設定も文章もなんだかごちゃごちゃしている印象で、時々戻って確認しながら読んだりしました。 流行りの食材を色々詰め込んでみたけど、味付けに失敗しちゃったかな?みたいな。 でも美味しくなりそうな予感はあるので、期待を込めて★3つで! | ||||
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作品に関連するキーワード挙げてみると,京都,図書館,カフェスタイル,あやかし, なんと言っていいのか,あれこれといろいろ持ってきたなというのが率直なところです. ただ,『図書館』から連想,期待される内容とはだいぶ違い,こちらには注意が必要です. その内容ですが,確かに図書館を舞台に,訪れる人へ必要な本を…という流れですが, あくまでもそのあとへのきっかけの役割で,本や図書館が中心になることはありません. また,その人ではなく,憑いた『道なし』と称する霊を解放するやり取りに重きが置かれ, 結果として,人も前進はするものの,霊と彼らの繋がりなどには希薄さを感じてしまいます. 終盤,主人公とヒロインの物語が前に出てきだすと,ますますその傾向は強くなっていき, その割には,少しの『回復」を見せたヒロインを含め,二人の物語はあと一歩が足りない感. このほか,時折,流れや会話を掴みきれなくなり,戸惑うことがあったのも引っ掛かりました. 華やかな祭の様子を描きながら,そこへ朽ちていく悲しみを重ねる対比の演出であったり, サブタイトルの通り,霊や語られる物語自体はいずれも穏やかで,よい話ではあるのですが, 主人公らの素性から京都はともかく,ほかの素材はあまりうまく生かし切れなかった印象です. | ||||
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