たんぽぽ娘
評判
たんぽぽ娘の評価:
4.40/5点 レビュー 35件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21〜28 2/2ページ
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たんぽぽ娘の評価:
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表題作「たんぽぽ娘」は不朽にして長らく単行本で読むことが出来なかった幻の名作。
休暇に家族と離れ、ひとり山小屋を訪れた四十男の主人公マークは、未来から抜け出してきた若い女性と出会う。「おとといは兎をみたわ。昨日は鹿、今日はあなた。」
年甲斐もなく女、ジュリーに惹かれ、マークはつかの間の逢瀬と知性に満ちた会話を楽しむ。しかし、彼は妻を愛していた。ジュリーは去り、彼は妻、アンのもとに帰る。彼の目には全く若さを失わない「輝くような亜麻色の髪」をもつ妻の元に。
ヤングのSFといえば、やはり時間もの。「荒寥(こうりよう)の地より」は彼の原風景を思わせるような第二次大戦前のアメリカが舞台で、遺作でもあるそうです。少年の家にやってきた流れ者の男、ローン。かれは他の粗野な流れ者の男たちとどこか違う。そして時間と、未来の社会に対する知性を垣間見せる。異なる世界を生きる人々の交流を描いた傑作。
もう一つ、「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」は純粋に甘ったるい。
掉尾を飾るのは「ジャンヌの弓」。はっきりいってSF的なトリックは稚拙とすらいえますが、無垢な少女と普通の若い男性とのラヴロマンスをあえてSFの枠組みで描ききった佳作です。この作品に象徴されるように、ヤングとは、ボーイ・ミーツ・ガールにはじまりハッピーエンドに終わる作家なのです。