冬雷

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

冬雷の評価:

4.21/5点 レビュー 19件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.21pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21〜36 2/2ページ
No.16
(3pt)

伝統という名の呪縛。

本来伝統とは、人々の幸福を願ったり不幸を祓うための手段であるはずだ。
ところが次第に伝統を遂行すること自体が目的となり、伝統が人々を縛り付けてしまう。
本作ではその様な伝統が呪縛と化した町が舞台となっており、独自の慣習や閉塞感などが見事に描写されていた。

また、義弟の死の真相を追うにつれて、町の伝統の秘密も次第に明らかになっていく展開や
便箋のイラストのズレ、日記の記載内容といった些細な違和感が新たな謎を呼ぶ展開も見事だった。

本作は、独自の慣習や迷信が蔓延る町や村を舞台にしたミステリーと一線を画す。
それは、主人公を中心とした町の伝統に翻弄された人々のヒューマンドラマ的要素がメインとなっているためである。
伝統を盲信し事なかれ主義を貫く町の人々の描写や、伝統の犠牲になっていく主人公の心理描写や感情描写が素晴らしい。
そして、伝統やしきたりに翻弄される主人公を描くことで、血縁関係や親子関係といったテーマも内包していた。
主人公の出自や、町の伝統に関わる権威の血統がそれらのテーマに奥行を与えていた。

著者の筆力により、本作の主人公にとても感情移入してしまった。
主人公の今後をここまで案じてしまうのは非常にまれな経験だ。
著者の作品は二作しか読めていないので、他の作品も是非読んでみたい。
冬雷 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 冬雷 (創元推理文庫)より
4488427219
No.15
(3pt)

伝統という名の呪縛。

本来伝統とは、人々の幸福を願ったり不幸を祓うための手段であるはずだ。
ところが次第に伝統を遂行すること自体が目的となり、伝統が人々を縛り付けてしまう。
本作ではその様な伝統が呪縛と化した町が舞台となっており、独自の慣習や閉塞感などが見事に描写されていた。

また、義弟の死の真相を追うにつれて、町の伝統の秘密も次第に明らかになっていく展開や
便箋のイラストのズレ、日記の記載内容といった些細な違和感が新たな謎を呼ぶ展開も見事だった。

本作は、独自の慣習や迷信が蔓延る町や村を舞台にしたミステリーと一線を画す。
それは、主人公を中心とした町の伝統に翻弄された人々のヒューマンドラマ的要素がメインとなっているためである。
伝統を盲信し事なかれ主義を貫く町の人々の描写や、伝統の犠牲になっていく主人公の心理描写や感情描写が素晴らしい。
そして、伝統やしきたりに翻弄される主人公を描くことで、血縁関係や親子関係といったテーマも内包していた。
主人公の出自や、町の伝統に関わる権威の血統がそれらのテーマに奥行を与えていた。

著者の筆力により、本作の主人公にとても感情移入してしまった。
主人公の今後をここまで案じてしまうのは非常にまれな経験だ。
著者の作品は二作しか読めていないので、他の作品も是非読んでみたい。
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.14
(5pt)

<もしも>…、濃密な関係性の怖ろしさよりも、見放された孤独の深さに凍える『冬雷』

日本ファンタジーノベル大賞という、未発表の創作ファンタジー小説を対象とした公募型の文学賞があったことをすっかり忘れていて、第一回の受賞作(酒見賢一『後宮小説』1989)以来、あまり日本のファンタジーノベルに関心が向いていませんでした。
 ふとM書店の店頭でこの本を見かけ、読み始めたのが午後1時。読み終わったのが午後5時。読書は速いほうですが、このような陰鬱なテーマのストーリーを速読みさせる文章のなだらかさに少し驚きました。確かに日本海の冥くて(スイマセン(^-^;)狭い、旧弊にとらわれた小空間での人間のエゴを描いた小説で、たとえ代助が「姫と怪魚を見た」のが事実だとしても、<ねむり菩薩>にはどこがファンタジーなのか正直、分かりません(「それから」があるのなら、話は別ですが(^_-)-☆)
 それよりも、読み進んで、登場人物の誰一人として、関係性にがんじがらめにされている弱い存在として憎むということができませんでした。だからこそ、そんなメンドクサイ<関係性>にさえ見放された主人公代助の孤独の深さに、こころもからだも凍えるような気持になりました。疑い深い<ねむり菩薩>は代助のラストワード:「それだけで満足だ」(P332)も、強がりにしか聞こえません。
 <もしも>、そこを作者が書きたかったのでしたら、強く共感できます(=^・^=)
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.13
(4pt)

すぐ よめました

読みやすかったです
映画可 を 望ます
映像が目にうかびます
この町は何処か気になるけおそらく架空の土地か
冬雷 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 冬雷 (創元推理文庫)より
4488427219
No.12
(4pt)

すぐ よめました

読みやすかったです
映画可 を 望ます
映像が目にうかびます
この町は何処か気になるけおそらく架空の土地か
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.11
(5pt)

良い本です。

最初から最後まで引き込まれました。
又遠田さんの本を読みたいと思います。
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.10
(5pt)

良い本です。

最初から最後まで引き込まれました。
又遠田さんの本を読みたいと思います。
冬雷 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 冬雷 (創元推理文庫)より
4488427219
No.9
(5pt)

この作品で遠田潤子ファンになりました。

久しぶりに仕事も手につかない位の傑作に出会いました。
続きが読みたくて、読みたくて仕方がなかったです。
物語にぐーっと引き寄せられ、終盤謎がスルスル解けていく展開と驚きの真相に興奮がしばらく収まりませんでした。もう一度、読み返すとまた違う感情が湧いてくる物語だと思います。
冬雷 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 冬雷 (創元推理文庫)より
4488427219
No.8
(5pt)

この作品で遠田潤子ファンになりました。

久しぶりに仕事も手につかない位の傑作に出会いました。
続きが読みたくて、読みたくて仕方がなかったです。
物語にぐーっと引き寄せられ、終盤謎がスルスル解けていく展開と驚きの真相に興奮がしばらく収まりませんでした。もう一度、読み返すとまた違う感情が湧いてくる物語だと思います。
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.7
(5pt)

清らかな思い。

心を持っていかれました。
読む手が止まらず、夢中で寝る間を惜しんで読んだ。
文字という2次元の世界が3次元から4次元へと映像が膨らんでいく。
厳しい冬の寒さに遠くで聞こえる雪起こしの雷。
凛とした空間。
美しい情景。
鷹匠と巫女。
閉鎖され息詰まる海辺の田舎町でのミステリー。
どろどろとした人間模様。
切ない清純な愛の形に心がうたれる。
代助と真琴。
自由に生きられない苦しみと悲しみがあふれ出てくる。
諦めるのか。
二人の愛を、しあわせを信じていたい。
しきたりを脱皮し、天高く翼を広げ、人生を歩んでほしい。
冬雷 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 冬雷 (創元推理文庫)より
4488427219
No.6
(5pt)

清らかな思い。

心を持っていかれました。
読む手が止まらず、夢中で寝る間を惜しんで読んだ。
文字という2次元の世界が3次元から4次元へと映像が膨らんでいく。
厳しい冬の寒さに遠くで聞こえる雪起こしの雷。
凛とした空間。
美しい情景。
鷹匠と巫女。
閉鎖され息詰まる海辺の田舎町でのミステリー。
どろどろとした人間模様。
切ない清純な愛の形に心がうたれる。
代助と真琴。
自由に生きられない苦しみと悲しみがあふれ出てくる。
諦めるのか。
二人の愛を、しあわせを信じていたい。
しきたりを脱皮し、天高く翼を広げ、人生を歩んでほしい。
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.5
(5pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品を、読了。これは今年の最高傑作。何かの賞を受賞するのでは。現代の話でありながら、神社の巫女と、鷹匠(たかじょう)の伝統を受け継ぐ家庭の物語のため、大正時代のような雰囲気を醸し出しています。殺人か?事件か?というミステリーの要素もあり、最後の最後まで、引き込まれます。これは、三浦綾子の氷点をおもわせる良い作品です。他の作品も読んでみます。
冬雷 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 冬雷 (創元推理文庫)より
4488427219
No.4
(5pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品を、読了。これは今年の最高傑作。何かの賞を受賞するのでは。現代の話でありながら、神社の巫女と、鷹匠(たかじょう)の伝統を受け継ぐ家庭の物語のため、大正時代のような雰囲気を醸し出しています。殺人か?事件か?というミステリーの要素もあり、最後の最後まで、引き込まれます。これは、三浦綾子の氷点をおもわせる良い作品です。他の作品も読んでみます。
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.3
(4pt)

レトロな雰囲気のミステリ

雑誌の書評で本書を知り、購入しました。評者の千街晶之さんが「横溝正史の『八つ墓村』の現代的変奏」と書いておられましたが、まさにその通りだと思いました。

 主人公の代助は、赤ん坊の時に病院の前に捨てられた孤児です。養護施設で育ち、小5のお正月明けに、養子縁組の話がまとまり、日本海沿岸の町の旧家の跡取りとして迎えられることになります。
 都会の施設から来た代助にはびっくりするような、寂れた田舎町。古くからの因習にがんじがらめになり、そこでの暮らしに倦んでしまったような若者達、厳しい養父、陰に日向に庇ってくれる同学年の義理の従妹、どこの馬の骨ともわからぬ孤児を町を代表する旧家の跡取りに?と余所者の代助に冷淡な町の人々‥‥。
 なんとか家に、町に馴染もうと努力する代助ですが、4年後、養父母に実子が産まれたことで立場が徐々に微妙になり、そんな中ある事件が起こり‥‥と話が展開していきます。

 絡み合う謎、閉鎖的な田舎町の息の詰まるような空気に呑まれる感じで、一気に読了しました。死人も出るのに、警察の捜査の場面などはほとんど登場しません。良い意味で、レトロな雰囲気のミステリです。
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544
No.2
(4pt)

東京創元社刊というバイアス?

「AとBは実は男女関係にあった」「Cは実はAとBの実子だった」という「驚愕の真相」が頻出すると、やや辟易するし、リアリティがなくなってしまう。「これもそうか」と、少しも「驚愕」ではなくなる。関係者がばたばたと死んでいくのも、いかにもという感じで。謎解きのプロセスは充分におもしろく、神楽や鷹匠のガジェットも効いていたんだけどね。とはいえ、2017年の年間ミステリーランキングの上位に入ってよい作品だと思う。
冬雷 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 冬雷 (創元推理文庫)より
4488427219
No.1
(4pt)

東京創元社刊というバイアス?

「AとBは実は男女関係にあった」「Cは実はAとBの実子だった」という「驚愕の真相」が頻出すると、やや辟易するし、リアリティがなくなってしまう。「これもそうか」と、少しも「驚愕」ではなくなる。関係者がばたばたと死んでいくのも、いかにもという感じで。謎解きのプロセスは充分におもしろく、神楽や鷹匠のガジェットも効いていたんだけどね。とはいえ、2017年の年間ミステリーランキングの上位に入ってよい作品だと思う。
冬雷 Amazon書評・レビュー: 冬雷より
4488025544