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クロノスタシス: 水鏡推理6



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クロノスタシス: 水鏡推理6の評価: 4.69/5点 レビュー 52件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 41~49 3/3ページ
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No.9:
(5pt)

過労死の実態

今回の研究には不正はないのか?でも、瑞希が動いてるって事は何か裏があるのだろうと思って読み始めました。まさかの推理で私が考えていた事の裏を行ってくれました。特に最後の裕美の妄想部分は疲労が貯まった事による記憶の逆転。こんな事が実際に起こりうる事にビックリさせられると共に回りの同僚にも私にも当てはまる日が来るかもしれないと思うと注意しなくてはと思いました。本当に今回は過労死についてこの一冊で多くを学んだように思います。
水鏡推理6 クロノスタシス (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:水鏡推理6 クロノスタシス (講談社文庫)より
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No.8:
(5pt)

期待を裏切らぬ面白さ

以前にクロノスタシスという単語を調べてみたところ、単に錯覚現象であるとのこと。
これと過労死が、比較的それらと縁遠いイメージのある国家公務とどう繋がるのか不思議でしたが、
物語としてきれいにまとまっているところが流石というほかありません。
勧善懲悪ではなく皆被害者、という内容で爽快感はありませんが、非常に印象深い1冊であると思います。
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No.7:
(5pt)

最高のエンターテイメント小説

今回のテーマは「過労死」。毎度ながら今の世の中の問題点を題材にする松岡さんには敬服します。この作品を読んで改めて考えさせられました!
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No.6:
(5pt)

後世に残る傑作文庫

今回いくつかまとめて文庫を購入したなかで傑出していた。テーマは社会問題となる前から準備していた題材なんだろう。(それとも途中でいろいろと調整したのだろうか。)そのあたりの作者の嗅覚はさすがとしかいいようがない。いずれにせよこの作者の出すリアル感はそれこそ才能だ。小説の世界だからという言い訳も多少はあるが、それでも「あるかもな」という世界を感じさせるのはすごい。

最後に、毎回あの切ない顔のジャケット表紙は編集者が「狙って」のものなんだろうが、合わせて購入した某作も同じ匂いがした。内容と合致させるためにはオトナバージヨンの表紙があってもいいのではないか。でもそうすると購買層が狭くなるのかもしれないという計算もあるのか。
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No.5:
(5pt)

キーワードはクロノスタシス

世情話題になっている過労死を扱った本書は誠に時宜に適ったもので、興味津々で読み進めていった。思えば過労は高度成長時代にもあったわけで、その時は戦争からの復興と皆が死に物狂いで働いてきたから、また生き残った罪悪感から文句も言わずに働いてきて、特に問題とされることもなく、逆に企業戦士と褒めたたえられてきたもので、現在と隔世の感を感じており、これも豊かになったがための現象かと思っている。
ともあれ、本書は水鏡が過労死バイオマーカーの評価測定を命じられ、実際に過労死した者に照らして実証しようとするなかで、クロノクラシスがキーワードとなって、どんでん返しが待っている、社会問題とひっかけた素晴らしい推理小説で、一読をお勧めする次第である。
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No.4:
(5pt)

水鏡推理であって、水鏡推理ではない。

本書の特徴は、著者のこれまでの作品「万能鑑定士Q」「特等添乗員α」と同様、「死」という現象がありませんでした。

それは決して死という概念がないのではなく、死を描かなくてもミステリは書けるし、面白くもできるとのことでした。

しかし、今作は違います。人の「死」に目を向けさせる、人の「死なない」ミステリなんです。

多くを書くとネタバレになるほど、序盤から情報量が多いんですが、このぐらいの量がないと駄作になってしまうでしょう。

テーマはズバリ、「過労死」「過労自殺」。その指標となるバイオマーカー研究は正しいかを検証する上で、過労死した案件を調べる、決して強くない主人公「水鏡瑞希」

彼女の推理力、実直さ、そして心の優しさ。全てを使って、真相を見抜きます。これは紛れもない「水鏡推理」だと思わせてくれます。

いま仕事に疲れている人、仕事に忙殺されている人、これから仕事をする人、皆様に読んで欲しい著書になっています。

現代でやっとブラック企業という名前が出ていますが、この問題は日本が資本主義になって何十年も氷山の一角であった過労に鋭いメスが入っています。

松岡圭祐さんが自分のルールを若干捻じ曲げてでも、この著書を書き、発表したか、そのメッセージを是非受け取って欲しいと切に願います。
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No.3:
(5pt)

いつもと違う雰囲気

序文、端書からいつもと違う雰囲気が漂います。人の死なないミステリではない、と。
テンポよく読ませる文体、舞台もめまぐるしく変わるため、違和感があることさえ
気が付きません。どうもひっかかるな、いつもの瑞希らしくないな、その違和感の
存在に気が付いた時には、既に瑞希の謎解きは終わっています。そして、さらなる
違和感の存在に気が付かされた時には、そうか、またまんまと誘導されてしまったか、
と苦笑することでしょう。
それにしても過労死は身近な問題過ぎて、作中のバイオマーカーは真剣に実用化
されて欲しいですね。実際、かなり研究も進んでいるようですが。
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No.2:
(5pt)

死なないと許されない社会

水鏡推理6作目ですが、シリーズを読んでいない人にも
電通事件や三菱電機の書類送検など長時間労働が取り沙汰されている
今まさに読んで欲しいと思う内容でした。

シリーズものでは間が開くと登場人物の関係とか分からなくなることがあるのですが、
このシリーズは毎回周囲のキャストが一新されるので、
どの作品から入っても新鮮な気持ちで楽しめます。

後半にかけて予想だにしない展開が続き
こんなことってあり得ないだろう、でもあり得るのかなと少し困惑するところもありましたが、
身近なテーマですごく入り込めました。
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No.1:
(5pt)

シリーズ最高傑作です

文科省を舞台にした「人の死なないミステリー」6巻目。今回は過労死問題。作者は社会問題を取り上げるのがすごく上手だなと思いました。最初の文章にもあるように、今回は人の死なないから逸脱しているに面食らいました。そしてプロローグから読んでいくと、あーこんな感じで重いんだなと思いましたが、瑞希が検証していくと、とんでもない方向に向かい、一気読みしてしまいました。前巻から精神的に成長した瑞希におとなしさを感じながら、こういう展開だったのかと納得。完全に騙された。そして人の死なないミステリーの謳い文句も健在でした。
上司もだんだん瑞希を理解してくれて本当に良かった。シリーズ最高傑作でした。次巻も楽しみです。
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