比ぶ者なき

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評判

比ぶ者なきの評価:

4.15/5点 レビュー 41件。 A ランク

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平均点4.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全43件 41〜43 3/3ページ
No.3
(5pt)

うーん、唸りたくなる!

馳星周が歴史小説を書いたというので驚いて購入。題材は戦国でもなく奈良時代、藤原不比等。日本史の教科書で習ったくらいの知識でしたが、読んで正直、奈良時代の日本というのは、自分が考えていたより、スケールが大きい世界で引き込まれた。巨人・不比等も凄いが、持統天皇をはじめとする天皇たちも凄いなと思わず唸りました。もっと日本の古代を知りたくなったくらい面白かった! 今後も現代物だけでなく、この作品のような歴史物も続けてほしいです!
比ぶ者なき Amazon書評・レビュー: 比ぶ者なきより
4120049094
No.2
(5pt)

天皇制を作った男

藤原不比等は教科書で習った覚えがあったが、日本書紀をつくったぐらいしか覚えていなかった。
実際は天皇制を作り上げ、天皇すらも利用し、日本のフィクサーとなった男だという
野望と陰謀にあふれたストーリーは非常に馳星周らしさを感じた。
歴史小説なのには驚いたが、ここ数年の馳作品の中では個人的にベスト。
比ぶ者なき Amazon書評・レビュー: 比ぶ者なきより
4120049094
No.1
(4pt)

少々の不満を覚えたものの、誌的かつ平明な筆致("らしくない"筆致)で、不比等の智略・深謀遠慮を巧みに浮き彫りにした秀作

私は天皇制度(摂関制度)を考案した鎌足及びそれを僅か一代で実現した不比等を、日本史上最高の天才父子政治家コンビと考えている(旧華族を見れば両者が描いた設計図は約1300年後の現代まで続いている)ので、ハードボイルド作家の作者が不比等をどう描くのか読む前からワクワクしていた。また、不比等については、黒岩重吾氏が「天風の彩王」で描いているので、それとの比較も楽しみだった。

まず、<天孫降臨神話>が、<天(祖母)=持統>から<孫=文武>への(不自然な)皇位継承を正当化するための手段だった(作者は<持統>を初代天皇と考えているらしい)事を筆頭に、当時の不比等の基本的フレームワークが懇切丁寧に優しく綴られてる点には少々驚いた。誌的かつ平明な筆致で、不比等の智略・深謀遠慮を巧みに浮き彫りにした秀作である。"らしくない"筆致ではあるが、作者のハードボイルド魂は不比等及び<持統>の胸中に込められている様に映った。協力者同士でありながら、最大のライバルでもあったこの二人の(心理)闘争は凄まじく、充分堪能出来た。また、柿本人麻呂を再三登場させたり、<聖徳太子>虚構説を上手く物語に織り込んだりする等、サービス精神も旺盛である。

以下は気になった点を。私は天智と天武には血の繋がりはなく、古代には<天智朝>と<天武朝>(一代で終わったが)が存在したと考えている(<天武>は簒奪者)。<持統>が<文武>の皇位継承に拘ったのは、<孫>可愛さもあったろうが、天皇の血筋を<天智系>へと戻す強固な意志によるためだったと想像するに難くない。その意味において、不比等を主人公にしている以上やむを得ない面もあるが、「<天智系>vs<天武系>」の"血の闘い"(これこそハードボイルド向けだったのでは?)が前面に出ず、<天武>及び鎌足が粗略に扱われている点には少々不満を覚えた。しかし、作者が初めて挑んだ歴史小説としては、題材の良さも相まって、中々の出来だと思った。長屋王との対決を含め、これからも"血の闘い"は続くので、ハードボイルド味を活かした続編を期待したい。
比ぶ者なき Amazon書評・レビュー: 比ぶ者なきより
4120049094