サバイバー

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サバイバーの評価:

4.05/5点 レビュー 19件。 B ランク

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平均点4.05pt

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全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(4pt)

必死の美しさ

本作の著者が自ら述べるところによれば、彼の作品に一貫しているテーマと
は、人と人との交流についてのものなのだという。本作では、人々が完全に互
いの存在を寄り添わせることで、なんとか自分自身を持ちこたえているモデル
が示されるわけだけれど、それは倫理的にみれば人間についての極めて当たり
前の存在形態であるといえるだろう。
 作品中の主要登場人物は、互いの心の交流に伴い、みなが同方向の感情へと
収斂されてゆく。しかし、それはまるで多重人格症の中に見る個々の差の昇華
でしかないかのようだ。結局実際は、自分の存在について完全に理解してもら
うなんてことは絶対にありっこないわけで、いつの日かそんな事がありはしな
いかと願うってしまうところに恐ろしい不幸が潜んでいる。作品に漂う尋常で
ない緊迫感は、当たり前であるかのような交流の形態が否定され、それが極限
状態にのみ見出しうると捉えられているところにある。しかしその交流もまた
一つの偽りにすぎない。同一人物であるかのような交流は、最早交流といえる
代物ではないからである。
 しかしなおこの作品を貫いている美しさは、もう全ての人たちが偽りだと見
積もった以上のような人間の交流の問題について、最後の最後まで必死にしが
みついているその姿にある。一途な必死さは、それが誤りであってもなお人を
感動させるだけの力を十分に持っているのだ。
サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
415208328X
No.2
(5pt)

計算された狂気の沙汰

パラニュークの持つ毒気を帯びた言葉使いと、勢いとスピードのある文体は今まで読んだ海外の小説とのどれとも違う。
偏執狂的な知識とボキャブラリーは、読んでいるものの感覚を狂わせていくようだ。
しかしこの狂気の沙汰はすべて計算づく。
パラニュークの思う壺。
この中毒性のある文章は一度読んでみる価値があると思う。
サバイバー (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ文庫NV)より
4150410763
No.1
(5pt)

計算された狂気の沙汰

パラニュークの持つ毒気を帯びた言葉使いと、勢いとスピードのある文体は今まで読んだ海外の小説とのどれとも違う。
偏執狂的な知識とボキャブラリーは、読んでいるものの感覚を狂わせていくようだ。
しかしこの狂気の沙汰はすべて計算づく。
パラニュークの思う壺。
この中毒性のある文章は一度読んでみる価値があると思う。
サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
415208328X