サバイバー

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評判

サバイバーの評価:

4.05/5点 レビュー 19件。 B ランク

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平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(4pt)

バラバラだけど一直線

あとは燃料が切れて墜落を待つだけの航空機のなかでブラックボックスに語りかける男テンダー・ブランソンの最初から破滅が約束された、決してどこにも行けない幸せにはなれないことが分かりきっているカウントダウンの物語(頁は最後から1つずつ減っていくレイアウトなので、あと何頁このショーを楽しめるのか常に意識できるって寸法)。一見無造作に思いつきで並べたように思われるディティールのひとつひとつが全て漏斗のように破滅への一直線を描いて落ちていく。なんてことが読者には最初から見えているにも関わらず、そのディティールのひとつひとつの魅力的なことときたら。

 ディティールと話の方向性がバラバラな小説は沢山ありますが、ここまでバラバラなディティールを組み合わせておいて、話の進む方向に一致しているものは滅多にないと思います。悲壮な話なのにこのエンタティメントっぷりときたらたまらない。

 で。最後まで読んで、パンはちぎってからバターを塗ろう、と思いました。
サバイバー (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ文庫NV)より
4150410763
No.9
(4pt)

バラバラだけど一直線

あとは燃料が切れて墜落を待つだけの航空機のなかでブラックボックスに語りかける男テンダー・ブランソンの最初から破滅が約束された、決してどこにも行けない幸せにはなれないことが分かりきっているカウントダウンの物語(頁は最後から1つずつ減っていくレイアウトなので、あと何頁このショーを楽しめるのか常に意識できるって寸法)。一見無造作に思いつきで並べたように思われるディティールのひとつひとつが全て漏斗のように破滅への一直線を描いて落ちていく。なんてことが読者には最初から見えているにも関わらず、そのディティールのひとつひとつの魅力的なことときたら。

 ディティールと話の方向性がバラバラな小説は沢山ありますが、ここまでバラバラなディティールを組み合わせておいて、話の進む方向に一致しているものは滅多にないと思います。悲壮な話なのにこのエンタティメントっぷりときたらたまらない。

 で。最後まで読んで、パンはちぎってからバターを塗ろう、と思いました。
サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
415208328X
No.8
(4pt)

ブラックジョークにもほどがある

作品全体がブラックジョークなんでしょうかねえ?集団自殺したカルト教団の生き残りが、マスコミのエサにされて有名人にしたてられていきます。

集団自殺したカルト教団自体が、日本じゃしゃれになりません。カルト教団といえば、無差別テロになっちゃいますし、これをジョークにするのはいくらなんでも許されません。

が、本書はカルト教団の実態を描き、それをあつかうマスコミの拝金主義と、なぜか、マスコミにのせられてその気になってしまい、有名であることに理由なき満足感を得てしまう主人公。すべてが、強烈なブラックジョークなのでしょうか?ブラックジョークにみせかけて、本当は、道徳的なことをわすれちゃいけないと暗に訴えたいのでしょうか?そこは、ちょっとわかりません。

話の展開はとてもよくしこまれてて、退屈させずに読ませてくれます。

黒い笑いをひそかに楽しんでください。また、カルトの被害者の方々の苦しみをわすれず、加害者に対する怒りとそれをネタにもうけているマスコミに対する不信感をわすれないでください。
サバイバー (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ文庫NV)より
4150410763
No.7
(4pt)

ブラックジョークにもほどがある

作品全体がブラックジョークなんでしょうかねえ?集団自殺したカルト教団の生き残りが、マスコミのエサにされて有名人にしたてられていきます。

集団自殺したカルト教団自体が、日本じゃしゃれになりません。カルト教団といえば、無差別テロになっちゃいますし、これをジョークにするのはいくらなんでも許されません。

が、本書はカルト教団の実態を描き、それをあつかうマスコミの拝金主義と、なぜか、マスコミにのせられてその気になってしまい、有名であることに理由なき満足感を得てしまう主人公。すべてが、強烈なブラックジョークなのでしょうか?ブラックジョークにみせかけて、本当は、道徳的なことをわすれちゃいけないと暗に訴えたいのでしょうか?そこは、ちょっとわかりません。

話の展開はとてもよくしこまれてて、退屈させずに読ませてくれます。

黒い笑いをひそかに楽しんでください。また、カルトの被害者の方々の苦しみをわすれず、加害者に対する怒りとそれをネタにもうけているマスコミに対する不信感をわすれないでください。
サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
415208328X
No.6
(4pt)

或るカルト教団の顛末劇!!!

かなり面白かったです。

著者のチャック・パラニュークの作品は今の所、全て読みましたが、全体的に

とても過激で、退廃的で、アッと驚く驚愕のストーリー展開はどれも斬新で

あっという間に読了してしまいました。

本書はファイトクラブの次にでた作品ですが、より過激になり、著者の趣味が

より出ていると思います。文章も一言でいうなら、とてもクールでな感じで、

余計なことを多く書いているようで、実はそれが後から重要なファクターにな

ったりする所も私は楽しめました。

ぜひ読んでみてください。訳もとてもいい感じです。

内容にはH表現や、暴力的な表現も多少ありますので、そういうものに敏感な

方はスルーしちゃっていいと思います。
サバイバー (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ文庫NV)より
4150410763
No.5
(4pt)

或るカルト教団の顛末劇!!!

かなり面白かったです。

著者のチャック・パラニュークの作品は今の所、全て読みましたが、全体的に

とても過激で、退廃的で、アッと驚く驚愕のストーリー展開はどれも斬新で

あっという間に読了してしまいました。

本書はファイトクラブの次にでた作品ですが、より過激になり、著者の趣味が

より出ていると思います。文章も一言でいうなら、とてもクールでな感じで、

余計なことを多く書いているようで、実はそれが後から重要なファクターにな

ったりする所も私は楽しめました。

ぜひ読んでみてください。訳もとてもいい感じです。

内容にはH表現や、暴力的な表現も多少ありますので、そういうものに敏感な

方はスルーしちゃっていいと思います。
サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
415208328X
No.4
(4pt)

必死の美しさ

本作の著者が自ら述べるところによれば、彼の作品に一貫しているテーマと
は、人と人との交流についてのものなのだという。本作では、人々が完全に互
いの存在を寄り添わせることで、なんとか自分自身を持ちこたえているモデル
が示されるわけだけれど、それは倫理的にみれば人間についての極めて当たり
前の存在形態であるといえるだろう。
 作品中の主要登場人物は、互いの心の交流に伴い、みなが同方向の感情へと
収斂されてゆく。しかし、それはまるで多重人格症の中に見る個々の差の昇華
でしかないかのようだ。結局実際は、自分の存在について完全に理解してもら
うなんてことは絶対にありっこないわけで、いつの日かそんな事がありはしな
いかと願うってしまうところに恐ろしい不幸が潜んでいる。作品に漂う尋常で
ない緊迫感は、当たり前であるかのような交流の形態が否定され、それが極限
状態にのみ見出しうると捉えられているところにある。しかしその交流もまた
一つの偽りにすぎない。同一人物であるかのような交流は、最早交流といえる
代物ではないからである。
 しかしなおこの作品を貫いている美しさは、もう全ての人たちが偽りだと見
積もった以上のような人間の交流の問題について、最後の最後まで必死にしが
みついているその姿にある。一途な必死さは、それが誤りであってもなお人を
感動させるだけの力を十分に持っているのだ。
サバイバー (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ文庫NV)より
4150410763
No.3
(4pt)

必死の美しさ

本作の著者が自ら述べるところによれば、彼の作品に一貫しているテーマと
は、人と人との交流についてのものなのだという。本作では、人々が完全に互
いの存在を寄り添わせることで、なんとか自分自身を持ちこたえているモデル
が示されるわけだけれど、それは倫理的にみれば人間についての極めて当たり
前の存在形態であるといえるだろう。
 作品中の主要登場人物は、互いの心の交流に伴い、みなが同方向の感情へと
収斂されてゆく。しかし、それはまるで多重人格症の中に見る個々の差の昇華
でしかないかのようだ。結局実際は、自分の存在について完全に理解してもら
うなんてことは絶対にありっこないわけで、いつの日かそんな事がありはしな
いかと願うってしまうところに恐ろしい不幸が潜んでいる。作品に漂う尋常で
ない緊迫感は、当たり前であるかのような交流の形態が否定され、それが極限
状態にのみ見出しうると捉えられているところにある。しかしその交流もまた
一つの偽りにすぎない。同一人物であるかのような交流は、最早交流といえる
代物ではないからである。
 しかしなおこの作品を貫いている美しさは、もう全ての人たちが偽りだと見
積もった以上のような人間の交流の問題について、最後の最後まで必死にしが
みついているその姿にある。一途な必死さは、それが誤りであってもなお人を
感動させるだけの力を十分に持っているのだ。
サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
415208328X
No.2
(5pt)

計算された狂気の沙汰

パラニュークの持つ毒気を帯びた言葉使いと、勢いとスピードのある文体は今まで読んだ海外の小説とのどれとも違う。
偏執狂的な知識とボキャブラリーは、読んでいるものの感覚を狂わせていくようだ。
しかしこの狂気の沙汰はすべて計算づく。
パラニュークの思う壺。
この中毒性のある文章は一度読んでみる価値があると思う。
サバイバー (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ文庫NV)より
4150410763
No.1
(5pt)

計算された狂気の沙汰

パラニュークの持つ毒気を帯びた言葉使いと、勢いとスピードのある文体は今まで読んだ海外の小説とのどれとも違う。
偏執狂的な知識とボキャブラリーは、読んでいるものの感覚を狂わせていくようだ。
しかしこの狂気の沙汰はすべて計算づく。
パラニュークの思う壺。
この中毒性のある文章は一度読んでみる価値があると思う。
サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: サバイバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
415208328X