室町無頼

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評判

室町無頼の評価:

4.22/5点 レビュー 68件。 A ランク

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平均点4.22pt

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全72件 41〜60 3/4ページ
No.32
(5pt)

垣根涼介時代劇エンターテイメント

室町時代、応仁の乱前の。兵法者たち、の物語。この時代の小説は、つまらないのが、多いが、この作品は、面白く、スラスラ、読み進めた。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.31
(4pt)

時代を駆け抜けた3人

時は室町時代。主人公は才蔵である。

室町幕府の将軍、足利義教を殺した赤松満祐の家臣が、才蔵の父だった。しかし、赤松はすぐに倒され、才蔵の父は牢人になってしまった。その後生まれたのが才蔵である。父親に定職はなく、才蔵は小さい頃から食うにも困っていた。そのため、12歳で働き始める。その後、油の振り売りをするようになる。その仕事の途中で追い剥ぎに遭い、何回か撃退した。その腕を買われ、土蔵の用心棒になる。

ある日、その土蔵に賊が侵入する。才蔵たちは応戦するが、相手の数が多く、才蔵だけが後に残った。才蔵も賊の首領に負けてしまう。しかし、その男……骨皮道賢はなぜか才蔵を殺さず、自分の拠点に連れて帰った。そして道賢は、才蔵を蓮田兵衛という男に預ける。

兵衛の家に居候することになった才蔵。兵衛について行き、その行いをつぶさに見ることになる。兵衛は関所で金を払わず、止めようとする者を全て切り捨てる。その上、関所の金を奪っていく。その一方で、百姓や地侍には親切に相談事を聴いてやる。才蔵、兵衛、道賢……やがて、この3人が大きな事を起こすことになる。

兵衛は、才蔵に師匠を付け、竹生島流と呼ばれる棒術を学ばせると言う。そして10か月間、才蔵は棒術を学ぶ。このあたりから面白くなってくるので、ここから先は触れない。

この小説で最も興味を引かれたのは、才蔵が修行を積み、成長していく過程だった。しかし、前作(光秀の定理)でも感じたが、この著者の時代小説には独特の雰囲気がある。上っ面ではなく、この時代の底を流れる真理、本音のようなものが作品全体に感じられる。そんな雰囲気を含めて、なかなか楽しめるエンタメ時代小説だった。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.30
(5pt)

面白かった!

室町時代、いわゆる非農業民で「悪党」と言われたアウトローが活躍した時代を活写した時代小説。面白かったですね。2016年下期直木賞候補作品。

「悪党」については、以前読んだ歴史家網野善彦氏の説を想起しながら読みました。「悪党」とは単なるヤクザでなく、三代将軍足利義満の日明貿易による多量の明銭の輸入で貨幣経済が浸透し、また出雲、石見の砂鉄によるたたら製鉄技法が広まり鋤・鍬の農機具も鉄製となり生産力が飛躍した、いわゆるバブル景気の時代。一方で幕府財政の逼迫による関所税の強化などで幕府の権威が下がった下克上の雰囲気のあった時代に、素浪人、逃散農民や、馬借、車借のプチ商工業者などで相応の才覚を有し自由闊達、無頼に活躍した人々の呼称なんですね。南朝の忠臣楠正成もこの種の悪党であった。

この小説の骨皮道賢も伏見稲荷社に食い込み付近の馬借、車借という交通業者を統括し300人の子分を率いる大立者。一方、浮浪人の蓮田兵衛はネットワーク作りの達人で、己の屋敷を行商人や牢人、農民たちに自由に利用させたり、高利貸しの土倉と農民の間を仲介し利子引き下げの交渉をしたりして、世間の名声や信頼を得ながら土一揆の準備に勤しんだ。

二人とも一介の牢人の身分だが、実力も無いのに権勢を利用し関所税を乱発する幕府とか、裏では高利貸し業者みたいなことを平然として行っている寺社などの権門階級に対し一矢報いたいという同志的な気持ちを抱いていて、土一揆を企む蓮田と監視役の骨皮の駆け引きが対照的なキャラの設定も活かして面白く描いているのも読みどころでしょうか。
この立場の違う二人が魅了されるのが芳王子という孤高の高級遊女という設定も面白いし、この孤児出身の美女の気風と気性にはほれぼれするものがありました。

読みどころと言えば、骨皮と蓮田の二人に棒術の腕を見込まれ、棒術の達人である老人のもとで武芸の修業をする、もう一人の主人公の17歳の少年才蔵の命を懸けた修行ぶりが度肝をぬくもので臨場感たっぷりで素晴らしい。
大きな松の枝に何枚もの長短の短冊型の布を垂らし、布の先に短刀を露出させ、風が吹き寄せ短冊が激しく舞う中で六尺棒を使いまわして身を躱す。その身のこなし方息使いの描写は剣豪小説の趣もありました。

この才蔵の父親も赤松家没落による牢人で村の厄介者であったのですが、才蔵は父の言いつけを守り、「襤褸は着てても心は錦」の心情で、超一流の棒術の腕になっても、優しい気性を所々で発揮し、恩師の蓮田にも従順な好青年と描かれているんですが、なにか物足らない気分がしましたね。まあ、一服の清涼剤というところでしょうか。
京都洛内の土一揆の合戦の場面は克明に描かれていてライブ感覚がたっぷりで迫力がありました。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.29
(5pt)

おすすめです。

ほぼ新品で良かったです。
友人の勧めで、この本を買いました。垣根涼介という人の本を初めて読みました。
時代考証にこだわることなく、室町時代の男の美学と大人の女がうまく表現してあり、
なかなかの作家です。(生意気ですが。)おすすめです!
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.28
(4pt)

らしさ一杯

著者らしさ一杯でした。
どこか荒んだ、そして心の奥底に火を灯しているようなキャラが一杯です!光秀よりこっちの方が著者らしい作品に感じました^_^
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.27
(4pt)

らしさ一杯

著者らしさ一杯でした。
どこか荒んだ、そして心の奥底に火を灯しているようなキャラが一杯です!光秀よりこっちの方が著者らしい作品に感じました^_^
室町無頼(上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 室町無頼(上) (新潮文庫)より
4101329788
No.26
(5pt)

爽やかな読後感

時代を取り巻く不安を吹き飛ばすかのような爽やかな男たちの生きざまは現代の生き方にも通じるように思える。幼き日の才に和尚が説いた言葉「多くの人の不幸のひとつは今はわからぬことにまで、ろくに考えもせずすぐに白黒付けたがることにある」のくだりは我がことのように思えた。作者の作品はすべて読了しているがこうした歴史小説は爽やかな読後感をもたらしてくれ、日々の慌ただしい毎日を忘れさせてくれる清涼感がある。
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4101329788
No.25
(5pt)

爽やかな読後感

時代を取り巻く不安を吹き飛ばすかのような爽やかな男たちの生きざまは現代の生き方にも通じるように思える。幼き日の才に和尚が説いた言葉「多くの人の不幸のひとつは今はわからぬことにまで、ろくに考えもせずすぐに白黒付けたがることにある」のくだりは我がことのように思えた。作者の作品はすべて読了しているがこうした歴史小説は爽やかな読後感をもたらしてくれ、日々の慌ただしい毎日を忘れさせてくれる清涼感がある。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.24
(5pt)

この時代の小説が少ない

この時代背景の小説が少ないですね。
二極化の貧富はいつの時代でも
繰り返される?
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.23
(5pt)

満足

垣根さんの小説はすべて読んでいる。軽妙なタッチがすばらしい。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.22
(5pt)

京都に

ストーリー。思い出して、京都の各通りを歩いてみたくなります。

読後なんも残らないけど、好きね、こういうの。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.21
(4pt)

面白い

骨太の時代小説でとても楽しめた。ちょうど、応仁の乱を読んだ後だったので時代背景を歴史的に振り返ったあとにこの小説にであったので時代背景などが分かりより楽しめた。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.20
(4pt)

いい作品だと思いますが、やや表層的ではないかな、と。

面白いと思う、確かに。
突出した英雄が見当たらない時代なので、新たに作り上げるのは大変だったかもしれない。

でも、突出した英雄がいないのが、むしろこの作品のよさかもしれない。
才蔵の成長物語としては、回りくどい点も多いと思う。
吹流しを使った修行では、文章を一度読んだだけでは、状況が思い描けなかったくらい、わかりにくい。
けれども、いったん状況がわかるととても印象深い修行風景だと思う。
それに付き合えるのであれば、読みきれるかも。
才蔵を軸にすると物足りない印象があった。なので続編も読みたくなる。

才蔵の周囲の人たちの描き方も、もう少し深みがほしい。
具体的にどこの出身でどうやって落ち延びたのか、読者にはわかるようにしてほしい。
それであれば、各人物が立体化されていくように思う。

そしてラスト部分で、18年すっ飛ばされているのはさみしい。

面白い、と思うのだけど、もう少しということで続編に期待したい。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.19
(4pt)

有象無象の室町風情

才蔵が強者に成り行く時の流れ。変わらぬ混沌とした時代。その一片を鮮やかに切り取った垣根氏の真骨頂。爽快。
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4101329788
No.18
(4pt)

有象無象の室町風情

才蔵が強者に成り行く時の流れ。変わらぬ混沌とした時代。その一片を鮮やかに切り取った垣根氏の真骨頂。爽快。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.17
(4pt)

応仁の乱を想像して

鴨川や下鴨神社。相国寺でいろんな対決があったのか?とおもいつつ楽しんで読みました。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.16
(5pt)

人の世むなし・・・応仁の乱に向かう時代の暗闘

決して教科書には載らない室町時代の暗闘を描いた傑作。
アンダーグラウンドのダークヒーローたちを乾いたタッチで描いた新感覚の時代小説。
これを読めば戦国時代へと続く下克上の本質がわかる。
中公新書の「応仁の乱」をサブテキストに使えば理解度と面白さが倍増。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.15
(4pt)

室町末期の京の都

ならず者ばかりの土倉の用心棒だった少年才蔵が
その棒術の才を見込まれ、訳も分からぬままに
とある老人の元に修行に送られ、成長してゆく物語。

落ちぶれはしても魂までは腐ってはいない無頼漢たちが
腐敗した幕府の根底を揺さぶり、破壊再生しようと奔走。

施政者側の骨皮や土一揆の首謀者としての蓮田。
立場は違えど、世を憂い何事かを為さんと命を投げ出す姿は
芳王子という一人の女性をめぐる三角関係からも
似た者同士ぶりが窺えます。

才蔵の修行の描写が若干細かく長いことを除けば
スピード感のある物語の展開で、一気に読み終えました。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.14
(5pt)

凄惨に愉快に誇りを持って生きる

この本はどんな時代に産まれても面白く生きる方法が
きっとある そんな事を教えてくれた
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069
No.13
(5pt)

小説とはいえ史実を追った作品・・誰も分からぬ時代 笑

教科書には一番載っていない時代、日本の国内総生産が2倍になった時代(堺屋太一)、能・狂言・俳諧(連歌)など日本の伝統芸能が大成した時代(今でこそ「伝統芸能」だが、当時としては今のSNSやCloudサービスくらい新しかったかもしれない。)、「たたみ」「ふすま」「障子」など「和室」の特性が「書院造」として完成した時代、それよりなにより公家以外の侍や庶民が「家族(イエ)」を持つことが出来るようになった時代、要するに現代の日本社会の原型が出来上がった時代であるにも拘わらず、だ。
 骨皮道賢・・1994年NHKの大河ドラマ『花の乱』(大河ドラマの中で、視聴率は下から二番目だったそうだが、、)ではルー大柴さんが演じていたと思う。『室町無頼』を読んだ後でも、ルー大柴さんをキャスティングしたことは正解だったと思う。
 作者の作品は『光秀の定理』の題名に惹かれて先に読んだけれど、“数学脳”の持ち主だろう、終盤の合戦シーンは圧巻!
kindle2枚持ち(!)で京都洛中図と首っ引きで読んだ、面白いし(戦略と作戦進行の)筋道がよく分かる。作者には今後も時代物、とくに合戦ものを期待したいところだ。
室町無頼 Amazon書評・レビュー: 室町無頼より
4104750069