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魔王

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評判

魔王の評価:

3.60/5点 レビュー 208件。 C ランク

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平均点3.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全316件 261〜280 14/16ページ
No.56
(4pt)

検索するのでなく、思索せよ!

現在の日本の状況から、もしカリスマ性と強いリーダーシップをもった政治家が現れたら?誰もが望むことでしょうが、心地よい言葉に盲従し、マスコミが垂れ流す嘘に振り回されてしまうとどうなるか。多くのひとは命令されることを待っている。インターネットの進んだ現代では、考えることさえ面倒になり、答えを検索し、コピペする.それが正しいか、間違っているかを考えない.その先にあるものが、恐怖政治だとしても。幸運なことにヒトラーやムッソリーニや毛沢東やスターリンやポルポトや金日成のような人間はまだ日本には現れていない。しかし、そのような政治家を待望するような空気に満ちていることは確かだ.情報を吟味し、よく考えることを日頃から身につけておかなければならないだろう.非常に面白い内容だったが、まだ途中であり、次作、モダンタイムスで結果が示されるだろう。楽しみである.
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.55
(5pt)

伊坂氏の真摯な問いかけ

以前からの伊坂氏のファンであった方ならばきっとハードカバー版をお持ちのことでしょう。そういった方も、小学館刊行の漫画で興味を持った方も、充分買う価値のある文庫版です。なぜなら、主人公たちの台詞等で幾つかの変更点があり、「エソラ」で発表されたときから四年近く経った氏の思想の変化を感じ取ることができるようになっているからです。私は漫画版からハードカバー版、そして文庫へと進んでいった人間ですが、ハードカバー版を読んでから文庫版を読むと、特に「呼吸」での潤也の最後の台詞が感慨深く感じます。詩織同様、不思議な安堵を覚え、こちらまで勇気を与えられる……そんな感じでしょうか。
決して後味の良いだけの作品ではありません。「魔王」のラストなどはとても悲しいものです。それでも力強く爽やかで、心を震わせる感動がある。この力こそがまさに伊坂小説の魅力でしょう。
文庫版あとがきで、氏は「特定のメッセージはない」と書かれています。しかし、安藤の迷いや潤也の生き方、犬養の言葉などは、皆、読者に対する「考えてください」という真摯なメッセージなのではないでしょうか。文庫版では330ページから333ページにおいて書かれている犬養の発言は、まさにそれです。説教臭さよりも何よりもまず、小説家・伊坂氏の真摯な考えを感じさせる台詞。2008年9月現在、日本のみならず世界中の政治が揺れている今だからこそ、普段、惰性で政治を眺めている人たちに読んでほしい傑作です。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.54
(4pt)

伊坂テイストに翻弄される

本書は、講談社の『エソラ』という文芸&コミック誌の04年12月第一号に掲載された「魔王」と05年7月第二号に掲載されたその続編「呼吸」を一冊にした文庫である。
不思議な「腹話術」の力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」。
その弟夫婦が主人公で、弟は兄がとり憑いたかのように「賭け事」が強くなる。その夫婦の物語「呼吸」。別々の作品ながら対をなしている。
著者の言葉として「自分の読んだことのない小説が読みたい。そんな気持ちで書きました。」とあるが、単なるエンターテイメントの要素の強い超能力SF小説ではない。彼特有の、社会をクールに捉える眼差しはもちろん健在、仕掛けももちろん盛り沢山。現代社会の問題点に鋭く切り込むために、あえて登場人物たちに特殊な能力を持たせたのだろう。
いつもの伊坂ワールドのテイストを残しながらも、いままでの諸作とは一線を画した、どちらかというと純文学に近いタッチが感じられた。
魔王 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王 (講談社文庫)より
4062761424
No.53
(5pt)

特殊能力で世界を変えられる?

安藤兄弟が特殊能力をどう使っていくのか楽しみながら読めた。アメリカ、中国との外交問題、日本国憲法第9条の武力放棄の法律改正など、政治的な話も分かりやすく表現されており、非常に読みやすかった。ただ、弟の潤也が今後どうやって世界を変えていくかという話を期待していたのにあっけなく終わってしまった結末がちょっと残念だった。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.52
(5pt)

暗闇と光

伊坂さんの作品はどれも読んでいますが、これもとても好きな一冊です。
清潔で、強いのです。もちろん、夢中になって読めるおもしろさです。
ここには、特殊な能力者たちが登場しますが、ある意味では、「だれもが持つ能力」のように、私には感じられます。
だれもが、そんな力を、自覚するか、見ないふりをするか、そして、気づいたときに、どちらの方向に使うのかは、選ぶことができます。
政治性というよりは、「だれもが、世界を選ぶことができる」、そんなメッセージを感じました。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.51
(3pt)

伊坂っぽくない作品

伊坂幸太郎のファンなので、この作品を手に取りましたが、いまいち・・・・
政治色が強く、兄弟の超能力も物語の中でそんなに意味があるのか良くわからず・・・
何か中途半端な感じが強かったな〜〜。
次の作品に期待します。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.50
(5pt)

読者は問われているのだ。本書を読む「覚悟」はできているのか、と!

 インパクトあるタイトルの本書『魔王』は、表題「魔王」とそれに続く「呼吸」という2作品から構成されている。扱われている内容はきわめてデンス(濃密)かつディープ(深遠)だ。ファシズムの意味論、大衆迎合主義の問題性、米国や中国との緊張関係、アジアにおける日本の位置、憲法論議など、犬養首相の言葉を借りれば、「読者は本書を読む覚悟ができているのか」と言いたくなる。
 本書の評価は、今後の日本を見据えるうえで決して回避し得ないそうした重要な諸問題に対する、国民(ないしは一個人)としてのそれなりの見識を有していることが前提になっている印象を受けるからである。むろん本書を通じて、自分なりにあらためて問い直すことは可能であろう。
 前半の「魔王」よりも後半の「呼吸」のほうが私は好きだ。それは、清々しい大空とそこを自由に羽を拡げて雄飛する鷹といった自然描写が、乾き切った人間社会との鮮明な対称性をなしているせいかもしれないし、ストーリー展開における「目線」が亡くなった兄の弟の妻に移ったことで、ある種の柔らかさを帯びたことによるのかもしれない。いやそれ以上に、兄の信念・使命が弟に継承=バトンされてゆく緩やかなダイナミズムが巧みに描かれているからではないか。若い頃に両親を同時に失った兄弟間に生じた関係・心情をどう表現すべきか難しいが、永遠に心のなかで生き続けるであろう兄への「敬愛」ともいうべき価値観は尊い。社会現象に対して「諦観」や「無関心」でいることへの危険性を兄は誰よりも憂い、その姿勢は確実に弟に引き継がれてゆく。
 「馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ」(278頁)という弟の主張は、兄の生き様を反映した発言である。犬養の「おまえ達のやっていることは検索で、思索ではない」(263頁)というセリフも私には響くものがあった。本書の含意は実に深い。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.49
(5pt)

魔王とは

これは魔王についての物語です。
では魔王とは誰なのか?
最後の最後で明らかになります。
前編を通じてさわやかでほのぼのとした雰囲気が
最後の一瞬だけ凄絶な血と炎の色に染まります。
これは魔王覚醒の物語です。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.48
(2pt)

文庫の値段なら満足できたが

伊坂氏のファンというわけではなく、店頭でチラッと見て面白そうだったから、あくまでも
エンターテイメント性を期待して購入しました。
結果、値段が不満でした。ハードカバーにする程の本かなぁと。
読ませる文章力で内容も確かに面白いのですが、謎は解明されずオチもない。主役二人の考
え方や生き方は読んでいてとても気分が良いのですが、ストーリィは完結していると言い難く、
狙ったのであればこれは一体どういうジャンルなのだろうという感想を持ちました。
文庫の価格帯であれば楽しめた分だけの価値はあると思いますが、わざわざ持ち歩きしづら
いハードカバーで価格も高いことを考えると、値段分のエンターテイメントを提供されたとは
思えません。
むしろ期待だけ高まらせてハシゴをはずされたような気分で、面白かった分の反動から二度と
この筆者の本は買うまいと思ってしまったほど。
面白さと拮抗するほどの欲求不満が溜まる作品です。娯楽を求める人には不向きかと。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.47
(5pt)

あの心は美しかった

私がこの小説を読んでいた頃、建築家の黒川紀章さんが都知事選に立候補されて、世間から「どうしちゃったの?」と白い目で見られていました。実は私自身もその1人でした。しかし、小説を読み終わり、報道番組での黒川さんの姿を見たとき、私は「あっ」と、鳥肌の立つような感覚を覚えました。、ここからは私の勝手な解釈ですが、黒川さんの活動は美しかったと、この場を借りて断言したい。黒川さんが目指したことと、この小説とが、私の中で結び付いたような気がしました。私の勝手な解釈でした。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.46
(4pt)

人間が人間を動かす時

人間が人間を動かす時、それは見えないパワーなのか
           それは人の考えを変えてしまう宗教的なリーダーシップなのか
           それとも金なのか
私はどれも怖いと思った。
兄と弟、日本を動かす政治家。
兄は自分が持っている念力で政治家に立ち向かい、政治家は自分の掲げる公約で世間の支持を熱烈に集め「国」を動かそうとする、
弟は最後に自分にも兄と一緒のパワーがある事を知り、庶民が「国」を動かすには、
「お金」が必要だと考える。
どれもががかなり危険因子的だ。ひとつ間違うとどれも危ない。
政治に興味のない人でも本当にありそうな現実に、いち個人として立ち向かえるのか?などと
思わせる一冊でした。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.45
(4pt)

私見

作者の過去の作品とは作風が異なるため、好みが別れるのも分かる作品です。
個人的に、この作品はSFホラーとしてとらえてます。
結末やメッセージを求める小説ではなく、漠然とした怖さを表現するような。
誰が正しく、何が魔王か?
伊坂さんが書くと禍々しさはなく、透明な灰色といった感じになるのはさすがです。
作品は好きなのですが…上記のような考えなので、単行本の帯が
「なんかちがうなぁ」って思えて好きになれないので
(帯の好き嫌いをいうのは筋違いかもですが)この評価にしました。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.44
(5pt)

新しい伊坂

大学の帰り道にある古本屋で半額以下だったので買ってしまいました。
今までにない伊坂作品で、ある意味衝撃的な1冊でした。
僕たち一般人が知らない、気づかない間に世界はどんどん移り変わっている。
知らない間に憲法は改正され、ファシズムが成立してしまう。
それはとても恐ろしいことだ。
と、伊坂はこの作品でそれを警告している。
はたして現代にめくれているスカートをなおせる人間がどれだけいるんだろう?
必読。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.43
(3pt)

もしかして

魔王は前衛的イメージを人に与えるようですが、この小説で用いられている曖昧さは、俗に純文学といわれる「退屈な文学」ではありきたりな方法であるのです。
そういった方法をエンターテイメントに用いたことには評価が出来ますが、やっぱ伊坂幸太郎にはミステリっていうか結末がしっかりとしたのが欲しい。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.42
(5pt)

群集心理の怖さ

 物語を通して「群集心理」の怖さを改めて感じました。
 確かに「流行」というものは非常に不思議なものです。
 それを過ぎてしまえばなんて事はないのにその時期は殆どが同じ人を支持したり同じものを持つことをステータスだと考えたりする。
 今回は「政治」を例に挙げていましたが、確かに「流行」に流されてとんでもない方向に行く可能性もあるのだとも感じた。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.41
(5pt)

俺の行く末を決めた

話の内容は一つの物語。
だけど、僕は違かった。第二章「呼吸」での弟の静かだが確かな意思。
あの描写が強烈だった。
自問した。何が俺と違うんだ。俺とこの弟は、特殊な能力を除いて何も違わない。
なら同じことが出来るんじゃないかって。
俺は単純だし、ねじまがった理解の仕方をするからこうなりました。
一人で何かを変えようとする二人の兄弟の意思に衝撃です。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.40
(5pt)

颯爽たる風

この作品の中で強く頭に残る言葉として「諸君はこの颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る透明な清潔な風を感じないのか」という三行からなる文でしょう。これは宮沢賢治の作品の一文なのですがこの一文をテーマというか題材にして魔王は創られています。虚無や無関心が満ちる時代に宮沢賢治の言葉を引っさげあらわれた1人の政治家・犬養。犬養のファシズム化に悪寒を感じある日突然手に入れた力で阻止しようとする安藤・兄。その先にあるものは青空か荒野か。颯爽たる風とは犬養のことではありません。犬養自体はただのきっかけであり、自分で考え、覚悟して、行動することで見えてくる事がそうなのです。しかし、自分はあえて弟の話である呼吸を推します。政治とか、人間関係とか、大自然の中で鳥一匹を探しているとまったく自分には関係ない隔絶されたものに思えてくるのです。これもまたある意味颯爽たる風ではないでしょうか。風なるものは同じが無く人それぞれによって、また、状況によって違ってくるものなのだと考えた2日間でした。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.39
(3pt)

感想に困るのです。

おもしろい小説の条件の一つとして、読み易さが上げられると思います。この本の取り上げているテーマとしては、その条件をうまく満たしていると思います。しかし、うーん、好き嫌いが分かれそうです。ファシズム、超能力、戦争、大衆、演説、洗脳、濃いテーマを村上龍的にごしごしと展開させないところはさすが小説巧者です。うまさを堪能すればそれでいいという気がしています。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.38
(4pt)

意欲作!この小説を書いた目的はでもなんだったんだろう

面白い作品でした。一つの物語を二人の主人公を通して描いていく。
タッチを変えながら一つの物語としてのテーマ、世界観を持ち続ける。そして展開していく。
ボクにとってこの作品は伊坂さん2作目。裏の読み方は分からなかったのですが、それでもたっぷり楽しめる作品でした。
ただ、気になったのは、この作品を書いた作者の目的。文学的に新しい彼の世界を作り上げること、芸術というと聞こえはいいのですが、なんと言うのか読者に訴えかけてくるものが少なかったように感じました。
政治的、精神的なテーマが多かったこともあり、それが物語のためのただの「小道具」として使われすぎてて、作者の意図は何だったんだろうとすごく気になりました。
感情の描写が希薄だったのかなあ。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463
No.37
(3pt)

習作

「魔王」のパートはストーリーも構成も中途半端。「呼吸」に入ってから会話の面白さは出てきたが、超能力のことなど、習作として書いてみたという程度にしか思えません。結果としては星3つでしょう。
魔王 Amazon書評・レビュー: 魔王より
4062131463